2007年01月31日

なんとなく「東京ゾンビ」

なんとなく観た「東京ゾンビ」。途中、中だるみはあったものの、予想していたより楽しめました。色々と小さい発見があって、面白かった。
冒頭から、ドラマ「アンフェア」の安本さん役でお馴染み志賀廣太郎がナイス。こんなコミカルなお芝居もこなすのね。細かいところで色んな俳優さんが出てきます。原作には無い役らしいけど奥田恵梨華もナイスでした。NHKの「サラリーマンNEO」なんかが記憶に新しいのですが、他にもどっかで観たよなと思っていたら「イヌゴエ」だ!テレ玉など地方局が数社で作ったドラマで、イヌ嫌いなのにイヌの声が聞こえる主人公がいて、彼が営む喫茶店の大家さんが奥田恵梨華だった!シュッとした美人さんだけど、なんか突き抜けてていいなこの人。ものすげースタイルだし。TBSのドラマ「白夜行」にもダンス部の部長役で出ていたらしいけど、印象が薄かったなぁ。
さて、「東京ゾンビ」では、東京にゴミの山が出来て”黒富士”と呼ばれるようになるわけですが、”黒富士”でのシーンを見て夫婦で声を揃えて「ほんとに太郎坊じゃん」。そうです、あの撮影現場こそ、元旦にお話しした正真正銘富士山の太郎坊です。エンドクレジットにも”須走口五合目”とありました。あのふかふかの火山灰。雪がないとあんな感じです。そしてあの傾斜。あそこを四駆で頂上目指して(いくらも登れないけど)アタックしてました。雪がなくても、ふかふかの火山灰だと上がれないもんです。かえって雪やアイスバーンの方が、チェーンを使えば登れる気がします。すっ飛ばして走っていた外周路も写ってたし。懐かしいねぇ。
花くまゆうさくさんの「東京ゾンビ」の原作マンガは読んでいなかったので、主人公の二人が柔術を訓練する設定がよくわからなかったのですが、花くまゆうさくさん自身が格闘家だったのですね。どうりで。冒頭シーンからミツオとフジオの絡み合いがいやに本格的だなと思いましたよ。後半、金持ちの見世物としてゾンビと戦うフジオの柔術が、あまりにも地味だと金持ちからブーイングが出る流れがありますが、テレビ中継ならまだわかるワザも、リングサイドで遠くからみると、本当にわかりません。以前、パンクラスの試合を観に行ったことがあります。ガチンコ・秒殺で知られる団体ですから、試合が数十秒で決まってしまうこともあり、客席から観てるだけでは、何がなにやらわかりませんでした。そこいくと、プロレスってのは、いかに見せるようにできてるかってことですね。特に、ルチャ・リブレ系の飛ぶワザを得意とするようなレスラーは華がありますもんね。
ゾンビの動きもよく研究されていて、上手だった今作。柔術をとりあげていることはもちろんですが、他にも体の動きが上手に表現されていた場面が多かった気がします。
監督の佐藤佐吉も、これからに期待。最近、三木聡系が台頭してきている感がありますが。そういえば、「時効警察」が4月に復活するとか。あれは「トリック」を継げる作品だと思うので、嬉しいニュースです。
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2007年01月30日

昨日の4枚

仕事に追われて更新がままならぬ状態です、でもちょっとは書いておきましょう。

んじゃ、ここ数日、お仕事をしながら聴いているアルバムからご紹介。

「LOVE」 DRAMAGODS
なんだかイマイチパッとしませんが、ヌーノ・ベッテンコートの新しいバンドです。キーボードが前面に出てきているので、それが好きという人と、ギターを聴かせんかい!という人とでは、評価が分かれるところでしょうか。聴き流し系とでも言いますか、クセがなく、スッと耳に入ってくる感覚。お仕事中のBGMには向いているかも。
「バンドのメンバーとはお気に入りのゲイ・サイトで知り合った」ってライナーノーツのヌーノのインタビューに書いてありますけど…とすると、全員ゲイなのか?ほんまかいな。珍しいな。

「Dakota Star」 Dakota Star
これも、聴き流し系。私は、このバンドの存在さえ知らず、ダンナさんに教えてもらいました。カナダ人のアラン・ブレイと日本人のタスクが共同プロデュースし、チアキという日本人女性が歌っているこのバンド。カナダ人がイギリスで作っているからか、日本のサウンドとは思えない。ボーカルのチアキは、バンドに参加するまでジャズとゴスペルを歌っていて、ロックを一切聴いたことがなかったというのがオドロキ。それまで、低くてハスキーな自分の声がコンプレックスだったらしいけれど、アランにその声を認められ、見事に才能を開花させている感じ。日本より先に、オーストラリアやドイツでデビューしているという変り種。PS2の「グランツーリスモ4」で音楽に参加していたり、映画「嫌われ松子の一生」にもアランが作曲・チアキがソロ名義”ch”としてボーカルで参加。「ヒノキオ」「夜のピクニック」にも。結構地味に活躍してますね。

「Lateralus」 TOOL
このアルバムは2001年とちょっと古いですけど、去年「10,000 DAYS」ってアルバムが5年ぶりに出てます。
超ダークなプログレ。寡作な彼らの作品の中でもドロドロ度が一番高いのかもしれません。
最近観たマキシマムザホルモンの新曲「絶望ビリー」のPVで、マキシマムザ亮君がTOOLのTシャツを着ていたので、存在を思い出しました。
「10,000 DAYS」のジャケットを見ると、エマーソン、レイク&パーマー「Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)」のジャケットを思い出します。あれは、「エイリアン」のデザインで有名になったH,R.ギーガーが描いてたんですよね。TOOLは、”21世紀のキング・クリムゾン”とか呼ばれてるようですけど、私がギーガーの絵を連想するように、もっとダークな色調が強いと思うのですが。

「MEZMERIZE」 SYSTEM OF A DOWN
全員がアルメニア人という変り種バンド。2005年に出た2部作の前編。アイアン・メイデンとクイーンが混ざってアルメニアのスパイスが効いた感じ。ちょっとコミカルな音作りで、すっごいツボにハマった1作。聴いてると、時々噴出します。「よくわかってるなぁ」という感じ。
若かりし頃は、ハード・ロックやヘヴィ・メタル、パンクなどは受け付けなかった耳が、30代になってから、不思議と聴けるようになり、近年はそんなもんばかりを聴いている私ですが、また新たな路線で金脈を発掘した手ごたえが。

さて、なんだかんだと時間を費やしてしまいました…今日は、日本のアーティストを聴こうかな。



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2007年01月26日

火の用心

みなさんは、家が火事になったことがありますかぁ。はーい。あります。ありますーexclamationそれも2度も。
てんぷら鍋に火を付けたまま出かけるという荒業を2度もやってのけたのは、おちゃめな母。1度目は、2階で当時大学生だった2人の兄たちが遅くまで寝ていたのですが、起きたら真っ暗。夜まで寝ちまったのかと思ったら、遠くから「火事だー」と叫び声が聞こえる。充満した煙で夜のように暗くなってたわけですね。焦った兄1号は2階から飛び降りて逃げようとしたんだけど、兄2号が「火を消しに行く」と階下に降りて行ってしまったので、結局2人で消火活動。台所が焦げたくらいで済みました。てんぷら鍋に火をつけたまま、母はパートに出てしまったのでした。何にも知らされず、普通に学校から帰ると、こんな時間に家に居るはずのない父が焼け焦げたコンロを持って玄関から出てきた。「お父さん、なんで居るの?」と聞くと、「うちが火事になったんだよ」だって。もう絶句ですよ。「なんで知らせてくれないの」と言う私に、「おまえに知らせたところでどうしようもない」と言われ、そりゃそうだと納得。家の中は煤だらけで焦げ臭かったけど、放水をしなくて済んだのでよかったです。
さて、それから10年以上たったある日の夜。夕飯を終えてリビングで両親とテレビを観ておりました。すると、背後の台所で「バチッ」とすごい音。ほぼ同時に停電。音がした台所の方を振り返ると、部屋を隔てた磨りガラスがオレンジ色に染まってる。慌ててドアを開けるとコンロの鍋から2メートルほどの火柱が。母はおろおろして使い物にならない様子だったので、父に消火器を渡して「火を消して」と任せ、私は消防署に通報。消防署は近かったので、すぐにサイレンが向かってきたけど、一本隣の道を走り抜けて行ってしまったので、自転車で消防車を追いかけて呼び戻す。父の消火器で火はすぐに消えたものの、消防士さんが念入りに延焼がないか調べてくれる。ということで、一件落着。
それから数年…。台所で夕飯の支度をしている母に話しかけようと近づくと、横のテーブルに火の付いたタバコがそのまま置いてある…なぜに灰皿でなく、テーブルに直に?「お母さん、また火事にする気?」すると母「あぁ、ほんとだ」ほんとだ、じゃないよ。テーブル焦げてます。まったく、おちゃめなんだから。この人、どこかぶっとんでいて、知らない道をどこまでも自転車で走っていってしまったり、「よそのうちに火をつけたら、よく燃えるのかな」とか恐ろしい発言をしたりします。どうかこの母だけはボケませんようにと願うばかり。
2度目の火事の後、父が「お母さんを責めるようなことは言うなよ」と。ドジな母を思いやる父の言葉に、仕方ないなぁとなってしまったわけです。
すぐご近所の家が全焼したこともありました。ヘタに火を消すと、中途半端に半鐘扱いになって保険が減るからと、消防士さんは家が燃えるに任せてました。もちろん、中に人はいなかったので。その後、以前に増して立派な家が建ったのを、よく覚えてます。保険がたくさんおりたんだろうなと想像できました。
特に冬場は、火事のニュースが気になります。みなさんも火の元には充分ご注意くださいね。
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2007年01月25日

昨日の予言

またもや、予言めいたことをしてしまいました…。噂が現実となり、マキシマムザホルモンの新曲「絶望ビリー」が、2月後半からアニメ「DEATH NOTE」の主題歌として流れることになったわけですが、それはエンディング・テーマ。そして、オープニング・テーマとして採用されたのが、同じくマキシマムザホルモンの「What's up,peaple?!」だったわけです。1/22には発表になっていたようですが、昨日記事を書いたときは、この事実を知りませんでした。昨日の記事のタイトルは、「What's up,peaple?!」の歌詞からとったのですよ。漠然と、オープニングとエンディングの両方を任されたら、どの曲を使うんだろうとは考えていたのですが。だって、今ナイトメアは両方を担当してるからね。だけど、もし両方に使われるなら、両方とも新曲なのではと予想していたのですけど。

今晩11時からテレ玉の「HOT WAVE」に、マキシマムザホルモン登場。mixiで「この店はマキシマムザホルモンを応援します」と宣言していたホルモン焼き専門店を見つけて、メンバーのダイスケはんとナヲちゃんがそのお店に潜入するという企画。これは、見逃せません。

ファン歴は2年とまだ浅いですが、だんだんとメジャー化していく過程をまざまざと見せ付けられてきました。あんまりメジャー化するのも面白くないような気もしますが、単純に嬉しい気持ちの方が大きい。大きくなったねぇって、親戚のおばちゃんのような心で見守ってます。
posted by nbm at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月24日

♪便利便利万歳人間

久々に丸の内線に乗ったら、いつのまにやら池袋駅のホームにホームドアが設置されてました。なんか違和感。数年前まで通勤に使っていたので。景色が違います。最初にホームドアというものを知ったのはゆりかもめだったかな。それから南北線のホームにもあったのを覚えてます。もともとは、転落事故や電車との接触を防ぐために作られたもののようです。しかし、朝の超過密ダイヤの丸の内線で、上手に運用できてるのでしょうか。電車のドアの位置とホームドアの位置を合わせてピッタリ停車しないといけないことを考えると、運転士さんの技量が問われるよなぁと思ってしまいます。ゆりかもめなんかに先進的に導入されたのは、かえって無人運転の方が正確に停車できるということもあるようで。
「あなたを忘れない」(2007)という映画が公開されますね。韓国人留学生がもう一人の方と、酔ってホームに転落した人を助けようとして、結局3人とも犠牲になってしまった事件を題材とした映画です。この事件をきっかけにして、転落防止対策に拍車がかかったようです。万が一、人がホームに転落したその場に居合わせたら、ホームに降りて助けるのではなく、非常停止ボタンを探して押しましょうね。でも、実際に居合わせたら押せるかなぁ。

それにしても、機械がやってくれることが増えてきて、どんどん人間がアフォになってゆきますねぇ。意識して脳や手足を使わないと、生きながら退化していきそうです。SFの世界では、機械が人間を支配するというパターンがありますけど、先日のNHKの番組でGoogleを取材してましたが、すでに機械に隷属している人間がいるのが興味深かったです。Googleの検索結果で上位に入るために、あらゆる手段を使ってる人がいましたね。私のこんな地味なブログでさえ、ある言葉で検索すると、Googleで1位に表示されるのが可笑しい。どうなっとんじゃ、Googleさんよ。そして、その言葉を目当てにこられる方、大したこと書いてなくてすんません。所詮、機械のやることですから勘弁してください。

とかなんとかいいながら、便利なものはいいですねぇ。今更と笑われるでしょうが、お誕生日に、うちの優しいダンナさんが横スクロールできる光学マウスをプレゼントしてくれました。拡大機能もついてて、仕事で大活躍しそうです。ありがたや。

ちなみにタイトルはマキシマムザホルモン「What's up peaple?!」の歌詞です。「絶望ビリー」のPVがYOU TUBEに落っこちてました黒ハート初めて観る方へ。最後まで観ないと真実が見えませんよ。
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2007年01月23日

生きる自我


生きる自我
絵画というものは不思議なもので、写真にしてしまうと絵の持つエネルギーが消えてしまいます。実物がお見せできないのが残念ですが、この絵は、学生時代の先輩が描いた絵です。先日、小さな個展が開かれたので、行ってきました。この場所での個展は2度目。私が先輩の絵をきちんと観たのも2度目でしたが、前回の作品に比べて、迷いが無いことを強く感じました。そう感想を話すと、もう一人いっしょに来ていた別の先輩が、「私もそう思った」と言いました。絵を描くってことが、自分の魂を注入することなのだとあらためて感じます。先輩の描く絵は抽象画で、だからこそ自身の心の動きが強く反映されるのでしょう。そして、会場にたくさん飾ってある絵の中で、私の印象に特に強く残ったのが、この「生きる自我」と題された絵でした。何も知らずに、この絵から力強い印象を受けた私でしたが、この絵は、他のどの作品よりも強烈に、先輩の再生の物語を語っていたのでした。
何も知らずにと言ったのは、絵を描いたときの先輩の心情を言ったので、ここ数年の先輩のことはよく知っています。大学卒業後、海外で生活されていた先輩は国際結婚をしました。海外での慣れない生活の中で不妊に苦しみ、DVなどもあって離婚されたのですが、その辛い辛い生活でうつ病となってしまいました。数年前に帰国されてから、頻繁に連絡をとるようになったのですが、帰国された当初は病気は思わしくない状態でした。電話がかかってくる度に、暗い涙声で苦しみを訴えてくる先輩に、「それで、いいんですよ。大丈夫ですよ」と肯定してあげるのが私にできる精一杯のことでした。「芸術に触れたいけれど、ひとりでは美術館に行けないから一緒に行ってくれない?」と言われて、2人で何度か美術館や画廊に行ったりしました。うちに遊びに来てもらい、半ばむりやりウォーキングをして、武蔵野の自然に触れてもらったりもしました。ただ単に、お茶を飲みながらバカ話をしたりもしました。私だけでなく、当然のことながら御家族や友人が先輩を見守ってきました。毎回の個展を仕切ってくださるある友人の方は、「断崖絶壁の端っこを歩いているよう」と言った先輩に、「じゃあ、その断崖をいっしょに歩かせて」と言ってくれたそうです。そうして、時が経つにつれて、先輩は元気を少しずつ取り戻していったのです。
この絵は、大きなカベを乗り越えたという達成感で描かれています。先輩の元主治医の先生が、今回の個展に足を運んでくれたそうです。先生は、先輩が過去に苦しんできたすべてを解ってくれている方で、この絵を観て、すべてを理解してくださり、心から喜んでくれたのだそうです。先輩自身も、胸を張って作品を見せられたと喜んでいました。この絵には、先輩の再生した魂が込められているのです。
うつ病で苦しむ人の話をたくさん聞きます。決して他人事ではないとも思います。知人の中にも、残念なことに、自ら命を絶ってしまった方もいます。でも、あきらめずに、がんばらないで、最悪の時をなんとかやり過ごしてほしい。そう願わずにいられません。先輩は、お薬の量が当初の半分になったと喜んでいました。そうやって徐々に少しずつ、病気の勢力を狭めていく戦いは、まだ続いています。でも、最近の先輩の声は明るく、「これができるようになったの、あれもできるようになったの」と嬉しい報告ばかりです。先輩との触れ合いの中で、私自身も得ることがたくさんあります。これからも、そんな関係でありたいと思います。
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2007年01月22日

女だらけの…

「ディセント」(2005)観ました。女性ばかり6人がケービングをするという、ちょっと珍しいシチュエーションから始まるパニック・ホラー映画です。前半と後半が別物のようだったり、女同士の軋轢があったりして評価が分かれる作品でしょうが、私としては、最近の作品の中では評価できるものでした。洞窟の中という閉塞感もいいし、あえて男性を一人も登場させないという設定がよかった。おんなおんなした女性だと、パニック状態に陥ると無言で座り込んじゃったり悲鳴をあげ続けたりしがちですけど、設定が男勝りに冒険好きな女性たちということで、すぐに迷いなく行動に移れるあたりが頼もしい。男性より女性が観た方が楽しめる作品じゃないでしょうか。
あんなもんが洞窟に?と疑問に思われる方もいらっしゃるようですが、アメリカって国は相当広いですよ。人が住んでる部分なんてほんのわずかなんですから、調査されていない洞窟があったって不思議じゃありません。最近、アメリカの広大さをあらためて感じることが多くてね。例えば、「ジェリー」(2002)なんて作品を観てみると、ただただアメリカの砂漠の中を延々と歩き続けるだけの映画ですが、かえってその砂漠の広大さを感じて、アメリカってこんなとんでもないところがたくさんあるんだよなと愕然とします。ちなみに、「ジェリー」は、極めて単調だけれども時間というものを感じさせる、映像の美しい作品。何も考えずに観るのがオススメ。
さて、女性だらけの映画ということですが、たまたまさっき放送されていた「マグノリアの花たち」(1989)も、男性は出てくるものの、女性ばかり6人が主人公と言ってもいい作品。こちらは感動作で何度観ても泣いてしまいます。糖尿病を抱えながらも危険な出産に果敢に挑戦するシェルビー(ジュリア・ロバーツ)、心配しながらそれを支える母マリン(サリー・フィールド)と友人たち。前町長夫人のクレリー(オリンピア・デュカキス)や嫌われ者のウィザー(シャーリー・マクレーン)、みんなの行きつけの美容室のトゥルーヴィ(ドリー・パートン)やアネル(ダリル・ハンナ)を交えた些細な日常が描かれています。イースターやクリスマス、ハロウィンなどアメリカではポピュラーなイベントが盛り込まれているのが楽しいし、効果的に時間の流れを感じさせてくれます。それぞれの女優さんが、それぞれにすばらしいのですが、今回あらためてドリー・パートンがいい味を出してるなと思いました。日本で言ったら、演歌の女王八代亜紀みたいな存在なんでしょうかね。だけど、いちいち何気なく人を気遣うセリフを吐くトゥルーヴィが、地であるかのようでした。悲しいお話だけれど、最後には微笑んでしまうような、そんな作品です。女性同士の友情に羨ましさを感じてしまいます。
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活字と映像の狭間で

いつの間にやら、製作中止となっていた「マルドゥック・スクランブル」のOVAアニメ。映像を観てみたかったような、これでよかったような。製作サイドの内情が理由のようですし、別のアニメ製作会社でアニメ化が実現するかもしれませんが。とりあえず白紙になったようです。
原作があるもの、特に原作が漫画でなく小説の場合は、映像を一から作るハメになるわけで、それはそれは大変な作業だと思われます。活字媒体の原作があるものを映像化すると、原作ファンからすれば自分の想像と違う映像になると戸惑うものです。ミス・キャストだと憤慨してみたり、原作とは似ても似つかぬ別物だと思うことにしたり。
最近観た「Blood+」も、押井守の原作「BLOOD THE LAST VAMPIRE」とはかけ離れたものでした。少女が翼手と呼ばれる化け物を日本刀で斬るというのが共通しているだけ。よくもあんな風に違う世界観で作れるものだと感心するくらい別物になってます。しかし、「Blood+」は「Blood+」で色々と練られたストーリーがあり、それなりに楽しめました。
「Blood+」には、主人公の少女・小夜を守るシュバリエとしてハジが登場するのだけれど、見続けるうち、”ハジ萌え”の女子が多数生まれているに違いないと確信。やはり相当な人気があったものと思われます。献身的に小夜に尽くし、小夜を守り抜くハジの「それが貴女の望みなら…」との決めゼリフに萌えた女子は数知れず。執事喫茶なんかが流行る昨今ですから、女子とても自分に仕えてくれる存在は魅力的なのでしょうね。しかし、普段から無口でチェロを弾くハジが「ナンクルナイサ」と言った時には、噴き出しました。あれは、いかがなものかと。
「BLOOD THE LAST VAMPIRE」は実写版が製作されるようですが、小夜役はなんと「猟奇的な彼女」(2001)のチョン・ジヒョン。なんでまた韓国人なの?日本人を使え、日本人を。フランスの映画制作会社が作るようです。うぬぬ…。またまた別物の予感。
さて、実写版といえば、「攻殻機動隊」も実写化への第一歩としてプロダクションI.G.がエージェント権を獲得したとのこと。どの部分を映像化するのかさえもさっぱりわからない中、気の早い人たちが配役を予想してますが、バトーはセガールでっていうのだけは異論がないのが笑える。

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2007年01月20日

おまえ、さらわれてっぞ!

猛禽類(?)にさらわれながらも、楽しそうにマラカスを振るリス。残された仲間もマラカスを振るばかり。のんきにマラカス振ってる場合じゃねーだろうが。日産の企業CM「車内外クリーンエア 車外」篇でのヒトコマです。動画はこちらからどうぞ。ギターを弾くブチのわんこの伴奏に合わせて、リスをさらう鳥の仲間がテンガロン・ハットをかぶってリード・ボーカルで歌ってます。CMのエンディングでは、こいつとさらわれたはずのリスが仲良く木の上で演奏しているので、食われたわけじゃなかったのね、と安堵するわけですが。奥で小鹿が垂直ジャンプしてるし…ゆるさがたまらない映像です。なかなかナイスなセンス。

テンガロン・ハットの鳥が歌ってるのは「The Sunny Side of Life」という曲。カントリーだかブルーグラスだかになるらしいのですが、私には両者の区別がつきません…。民謡系がブルーグラスで大衆音楽なのがカントリーということのようですが。 歌っているのは、映画「オー・ブラザー」のサントラにも参加しているというクリス・シャープさんという方。この方の奥様は日本人でフィドラーらしいです。ギターとバンジョーとドブロを弾いているのは有田純弘さん。この方もバークリーを出てたりするすごい方のようです。残念ながら、今現在、CMで使われているこの曲はCD化の予定はないようです。しかし、調べれば調べるほど、このテの音楽は知らないことばかり。ドブロなんて聴きなれない楽器だし。

さらわれたリスから、どんどん離れていってしまいましたが、あのリスたちの人形を作ったのはどなたなのでしょう?気になるなぁ。
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2007年01月19日

ヴラド・ツェペシュが住んでたんだよ

数日前、「ドラキュラ城売却」というニュースがありました。1337年に建設されたルーマニアはトランシルバニアのブラン城。かつては吸血鬼ドラキュラのモデルと言われるヴラド・ツェペシュが住んでいたとされる城は、第2次世界大戦で共産主義政権に国有化されていたものが、ルーマニア王室の血を引くハプスブルク家に昨年返還されていたのだそうで。年間40万人もの人が訪れる観光名所なのだそうですが、言い値は約93億円。いくらなんでも高すぎるっちゅうねん。しかしながら、チェルシーのオーナーで有名なアブラモビッチさんなどが名乗りをあげているそうでございます。
なんだか最近”吸血鬼”づいているのです。偶々、図書館で目についた「図解吸血鬼」という本を借りてきていました。そして、偶々、テレビアニメ「Blood+」全50話をぶっ続けで観賞している最中でした。一昨日の昼、いつも観ている「CSI」では吸血鬼と日本刀が出てくるストーリーでした。ということで、それと前後して報道された「ドラキュラ城売却」のニュースも気になったわけです。

ブラム・ストーカーが書いた「吸血鬼ドラキュラ」が、いわゆる吸血鬼を世界的にメジャーにしたわけですが、このモデルとなったのが”串刺し公”ブラド・ツェペシュ。1431年に”悪魔公”ヴラド2世の息子としてトランシルヴァニアに生まれた彼は、弟とともにオスマン帝国に人質となり、4年間の虜囚生活でその残虐性に磨きがかかったと考えられています。17歳でワラキア公となった彼は、オスマン帝国と戦い続け、捕虜を肛門から口へと串刺しにして地面に突き立てて野晒しにしたことで有名になりました。その苛烈な刑は、家臣や領民に及ぶこともあり、凶悪な支配者に誰もが怯えていたのでした。
ドラキュラとは、このヴラド・ツェペシュのあだ名です。父ヴラド2世が「悪魔公(ドラクル)」と呼ばれていたことから「悪魔の子(ドラキュラ)」と呼ばれるようになったというのが有力な説。
1872年に発表されたレ・ファニュ「吸血鬼カーミラ」に影響されたブラム・ストーカーが、洗練されたドラキュラ伯爵を生み出したのは1897年。吸血する妖怪のような存在は、古くから世界中に語り継がれているようで、ヨーロッパはもちろん、アフリカでも日本や中国でも吸血鬼的存在はあったのだけれども、現在のいわゆる吸血鬼の元となったのは、ブラム・ストーカーのドラキュラなのでしょう。欧米の吸血鬼は十字架を恐がったりすることで、吸血鬼を悪魔と同一視したキリスト教の影響が強いことが想像できますが、吸血する存在自体はもっと古くからあったと思わせるのが、F・P・ウィルスン「ザ・キープ」をはじめとするナイトワールド・サイクル・シリーズ。ルーマニアの<城塞>と呼ばれる砦をキーポイントにして、古来から続く光の存在グレーケンと混沌の魔物ラサロムとの戦いを描くこのシリーズ。ヴラド・ツェペシュや十字架の起源の話などが絡んで現在へと展開する物語です。アン・ライスのレスタトを主人公としたヴァンパイア・クロニクルもそうですが、吸血鬼の物語は、不死の主人公であるが故に様々な時代を描いて壮大な話になります。このあたりが、人を吸血鬼に引き付ける魅力のひとつかもしれません。吸血という行為がエロティックであることも大きい魅力となっているのでしょうが。
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2007年01月17日

「1月17日」

うぬぬ…ちょっと油断したら更新を飛ばしてしまいました…。ネタが溜まっちゃったじゃないか!どうしてくれよう。

でも、今日は地震のことに触れずにはおれませんね。今日で、あの阪神・淡路大震災から12年。大勢の犠牲者を出したこの災害を忘れないことで、私たちの日々の備えや心構えを確認できます。4つのプレートが交差しているという、地球上希に見る地震の巣である日本に住んでいる限り、大地震が自分には関係ないとは言えません。地震予知はまったく当てにならない現状では、備えをしておくことが大切です。防災の日や、今日のようなかつて大地震が起きた日などは、メディアでもとりあげられ、一時的に関心をもたれる防災ですが、喉もと過ぎればなんとやらで、すぐに忘れてしまいがち。斯く言う私も例外ではありませんが。実際に、大地震を体験した方なら、違うかもしれませんね。普段から、ガラスの飛散や家具の転倒を防止し、水や食料の確保を考え、家族との連絡方法を確認しておくことは大事だと思います。これだけやっておけば大丈夫ということはありませんし、住んでいる家の状態やそのとき置かれている状況で、自分のとるべき行動は違ってきます。でも、最低限のことはやっておいた方がよいと思います。

地震や防災について、書きたいことはたくさんありますが、散漫になりそうなので、絞りましょう。テレビなどで地震情報が流れるのは、震度3以上が観測された場合だけなのは、御存知ですか。気象庁が発表する地震情報は、国内のどこかで最大震度3以上の地震が観測された場合に、2分後には震度3以上を観測した地域の情報を速報で流すことになっています。つまり、逆に言えば、最大震度が2以下の地震の情報はテレビなどでは速報されません。当然と言えば当然なのですが。人間が感じない地震も含めると、年に10万回以上、1日平均で300回もの地震が日本で起こっています。有感地震に限っても、日に3〜5回起きていて、M7クラスの地震も過去100年のデータを平均すると1年に1回は起きている計算になるのです。ちなみに、昨日1日でマグニチュード5クラスの地震が各地で4回起きていました。静岡県東部、与那国島近海、奄美大島近海、青森県東方冲で震度は大きくても3でしたが。これは結構珍しいパターン。印象として、ここ数日は日本各地で地震活動が活発になっているように思えます。毎日のように観察をしていると、活発になったり収束したりと繰り返している感じがしますが、今はどう考えても活発になっているように感じます。だから、近々大きな地震が起きるなどと言ってるわけじゃありませんから、誤解のないように。起きないとも限りませんが。
ちなみに、小さな地震がたくさん起きれば大地震は起きないということにはなりません。マグニチュードは対数なので、1増えるとエネルギーは32倍になります。2増えると1024倍。つまり、M8の地震はM6の地震の1000倍ものエネルギーがあるということです。だから、マグニチュードの小さな地震がたくさんおこったところで、大地震のエネルギーと単純に相殺できないわけですね。
最近、気になっているのは、テレビで津波情報を表示するのはいいんですけど、その際、その津波がどこでどのくらいの規模で起きた地震なのかが表示されないということです。なんか片手落ち。「とにかく津波が来ますから…」って言われてもねぇ。どうして、そんな単純なことができないんだろ。

最後にもうひとつ。国やNTTなんかが、もっと大々的に宣伝すべきだと思うのが災害伝言ダイヤル171(リンクは東日本)。最近は災害用ブロードバンド伝言板web171(リンクは東日本)というのもあるようです。災害時のみ提供されるサービスです。安否確認で回線が混雑して繋がらないときのために用意されたシステム。互いの電話番号を使って安否確認ができます。携帯電話を電話帳がわりにしている方は、災害時に連絡を取りたい相手の電話番号を非常持ち出し用にメモしておかなくちゃいけないかもしれませんけど。ちょうど現在お試し期間中で、双方とも21日の17:00まで試用できます。この機会に体験しておくことをオススメします。docomoやauなどの災害用伝言板サービスも「防災とボランティア週間」の今は体験期間中のはずですよ。毎月1日、防災週間、そしてお正月も体験できます。離れて暮らす家族や親戚、親しい友人同士、仕事先や学校などで外出していることが多い家族同士など、いざというときの連絡方法として確認しておくと安心ですね。
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2007年01月13日

ホバリング・ツェッペリン

今週は、毎日のように飛行船を見かけました。この近辺では、飛行船を見かけることは珍しくありません。ほぼ同じ位置に留まっているように見えたので、飛行船ってホバリングができるんだなぁと漠然と思いつつ眺めてました。ホバリングして何してるんだろう?と思い調べてみると、どうやら防災のための電波状態をチェックしているとか。
今朝のテレビ番組「知っとこ!」で、飛行船の遊覧飛行が今年の春から実現しそうだということでしたが、今までやってなかったんだね。船体にデカい広告を纏って飛んでいたのは、本当に宣伝のためだけだったのね。遊覧飛行は1時間5万円もするんだそうですよ。それでも、予約が殺到しそうですね。ドイツでは、乗船は1年待ちだそうです。番組で紹介していた飛行船は、まさに今週見かけていたあの飛行船そのものでした。
(株)日本飛行船が運行するそいつは、世界最大の大きさを誇るツェッペリンNT号。NTは”ニュー・テクノロジー”。半硬式でヘリウムガスを使用している。飛行機などと違い、エコロジカルで滑走路が不要。乗っていても、振動が無く静からしい。定員14名(うち乗員2名)、航行可能距離900km、最大航行時間24時間、上昇限度2,600m、最高飛行速度125km/h。全長は75mで、全長70mのジャンボジャット機よりもデカい。世界にたった3隻、しかも商用なのはドイツの1隻との2隻のみ。希少なものなのですね。使用しているヘリウムは、潜水用のボンベや吸い込むと声の変わるアレに使われている不燃性ガス。ちなみに、爆発事故で有名なヒンデンブルク号は水素ガスを使ってました。ただし、爆発は水素が直接の原因ではないという説もあるようですよ。
ホバリングができるのは、従来の飛行船(2基エンジン)と違い、3つのエンジンが中央部の両軸と船尾にあって、それぞれのプロベラが角度を変えられる構造になっているから。その場で360度回転することも可能。最新機種だからこそなせるワザだったのね。万が一、直径30cmほどの穴が開いたとしても、ガスが抜けるのには8時間もかかるので、その間に着陸できるとのこと。乗っているときに騒音がないということは、離着陸する周囲にも騒音が少なくてすむということ。下降風も少ないということで、離着陸の際に、ヘリコプターのように砂塵を撒き散らすということもなさそうです。なんか、いいことずくめのようだけど…。どうなんでしょうね。燃料費とかはどうなのかな。
低速で長時間の航行が可能なこと、ホバリングもできるということで、災害救助などにも有効に活用できるのではないかということですが、世界に3つしかないんだよね?今は、テレビのスポーツ中継なんかに使われているようです。
ドイツのツェッペリン社の飛行船には、ウェブカメラが搭載されているらしく、タイミングがよければパノラマ映像が楽しめるかもしれませんね。
200m×300mの広い土地があれば、係留できるそうで、離着陸が可能。今のうちなら、あなたの街にも呼べるかもしれません。
今現在は、基地とする桶川の飛行場を離れて、浜北(静岡)から岸和田(大阪)に向かっているはすです。お近くの方、空を見上げてみてください。
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2007年01月12日

ビリーにがびーん!もいっちょ、がびーん!

ちょっと油断してマキシマムザホルモンHPをしばらく訪ねていなかったら、その間、お年玉企画として期間限定で「絶望ビリー」のPVが試聴できたようです。終了…がびーんexclamationおそらくは3月14日に発売されるニュー・アルバム(ちなみに2,564円のぶっ殺し価格)に収録されているとは思いますが。一腹ペコファンとして不覚の極み。夫婦でYOU TUBEなど探しまくりましたが、元々発売前にPVを公開するという異例なことなので、削除されまくりのようです。残念。アニメ「DEATH NOTE」との関連が噂されております。日テレだもんね。

で、「絶望ビリー」のPVを探しまくっているときに偶々知ったビリー・シーンに、もいっちょがびーんexclamation×2こちらは、いい意味でのショック。なんじゃ、このオッサンはexclamationMr.BIGを聴きながら、ポール・ギルバートに気をとられすぎてビリー・シーンに気づきませんでした。この超絶技巧のベーシスト、50過ぎとるがな。しかし、音だけ聴いてると、ほんとにベース弾いてるのかと疑いたくなるような囃弾き。彼の存在を知って、スティーヴ・ヴァイと合いそうなどと夫婦で語っていたら、やってるじゃないの、いっしょにexclamationデヴィッド・リー・ロス・バンドで。なんだ?この組み合わせ…。凄すぎる…。興味のある方はBilly SheehanでYOU TUBEでも検索してみてください。
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2007年01月11日

ごろごろにゃーん

昨日、絵本の話を引き合いに出したので、今日は絵本の話をメインに。
最近、子供の頃にはあまり読まなかった絵本作家さんの作品に興味が湧いてきました。きっかけは五味太郎さん。五味太郎さん自身を取材していた番組を観て、予想外にシックでシニカルな人柄に作品を読んでみたいと思ったのでした。子供が読む絵本よりも先に、大人向けに書かれた本を数冊読んで、虜になってしまいました。子供向けの絵本はまだ手にとっていないので、これから読みたいと思ってます。まずは「がいこつさん」かな。
昨日も触れた、「椎名誠の絵本を旅する」という番組で、名前しかしらなかった絵本作家の作品がたくさん紹介されていました。特に気になったのはナンセンス絵本の王様長新太さん。「ごろごろにゃーん」を読んでみたい。9歳の子供が描くような絵が描きたいと言っていたという長さんの、子供が描いたような絵が楽しい。道徳じみた話や教育するような話が盛り込まれた絵本には、やっぱり夢が無くて…。なんだかわからないけど、ワクワクするようなこういう絵本の方が魅力的。と言いながら、一方で惹かれたのは加古里子(かこさとし)さんの教育絵本。だるまちゃんのようなほのぼのしたシリーズを展開する一方で、例えば、川の源流から河口までを辿った「かわ」などの科学絵本もたくさん作っている方。惑星の大きさを比較したりしている「大きな大きなせかい」やミクロの世界を描いた「小さな小さなせかい」はとっても面白そう。東大工学部を卒業した工学博士である加古さんの絵本は、科学への好奇心を煽る一方で絵本としての魅力を失っていないのが素晴らしいと思う。
番組の中で、椎名さんと茂木健一郎さんの焚き火を囲んでの対談がありました。ジョインター・テンション、つまり同じ物をいっしょに見ることによって生まれる感情を共有するというようなことの大切さ。安全基地である大人のひざの上で安心感を得ながら子供が冒険できることで、親子の信頼感が生まれること。いろいろと語られましたが、私が一番印象に残ったことは、人間は何かを得るとその分何かを失うという話でした。茂木さんは、そのときは大人になることによって子供の心を忘れるという意味で言われていたのですが、普遍的に言えることではないかと思います。すごく感覚的で、言葉にするのは難しいのですが…。子供の心という観点では、椎名さんと五味太郎さんとの対談でも触れられていました。五味さんは子供の心を持ち続けている、と。それは簡単にいうと、くだらないことを面白がることだと思います。ちょっとしたことにでも感動することでもあると思います。
私自身の愛読絵本は、「しろいうさぎとくろいうさぎ」。森に住むしろいうさぎとくろいうさぎが、いつまでもいっしょにいたいと想い、結婚する話です。私としては、ずっといっしょにいたいという気持ちが強く伝わってきて、何回読んでも最後ににっこりしてしまう絵本。もうボロボロですけど手放せません。きれいな絵で、うさぎのふさふさ感が手に取るようにわかり、つい絵本の中のうさぎを撫でてしまいたくなります。草原やひなぎくのかおりが漂ってきそうで、泉の水の冷たさに手を引っ込めたくなります。そうやって、幼い頃から数え切れないくらい、繰り返し読んできました。
1度読んだ本を、「もう読んだでしょ」と買ってあげない親が多いとか。子供はお気に入りの本を何千回だって読みたいはずです。子供が読みたい本を読ませて欲しいな。番組中、絵本専門店の御主人が言ってました。絵本選びに迷っている親御さんへ。子供が読みたい絵本を1冊、親が子供に読ませたい本を1冊それぞれ選んでくださいって。
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2007年01月10日

長方形が美しい

先日、教育テレビで椎名誠さんが絵本の世界を紹介する番組を再放送してました。以前、観たときにも感じることがたくさんあったので、書きたいことは山ほどあるのですが、今日は画面の話。
この番組の中で、福音館書店の「こどものとも」という月刊誌が紹介されていました。創刊から50年、月に1冊というペースで、それまでになかった斬新な絵とお話で作られた傑作絵本の山。あの「ぐりとぐら」は1963年に刊行された93号だったんですよ。他にも、「おおきなかぶ」「ぐるんぱのようちえん」「スーホのしろいうま」などロングセラーの名作が目白押し。
1956年に創刊されて以来、縦長のサイズだった絵本が、1961年を境に、横長のサイズのものも出始めます。横長版の最初の作品となった「とらっくとらっくとらっく」は荷物を運ぶトラックのお話ですが、横長の画面にした途端に、トラックに動きが出て、ダイナミックに感じられました。お話の主人公がトラックですから、横長版の絵本を開くと倍に広がった世界を、トラックが生き生きと走っているように見えます。画面の力ってのはすごいんだなと感動。その後は、お話によって画面サイズを選択して刊行しているようです。
映画などでは、アスペクト比というのが意外と重要な効果をもたらすことを、遅まきながら感じ始めました。アスペクト比というのは縦横の比率です。たとえば、シネマスコープ・サイズ(通称シネスコ)というのは、縦横の比率が1×2.35。テレビの画面サイズは、大体1×1.33(3×4)とスタンダード・サイズ(1×1.37)に近い。ビスタ・サイズというワイドテレビと同じくらいの比率のものもあります。これ以上は、煩雑ですし、今回深入りするのはやめておきます。
私の好きな監督のひとり、ジョン・カーペンターもシネスコに惚れ込んでいる人だということを知りました。テレビやVTRには適さないシネマスコープという比率は、彼が映画学校に通っている時代から惚れ込んでいたもので、多くのアートは正方形でなく長方形だと語っています。シネスコは横長で迫力のある映像を見せるのに適しているようですが、カーペンター監督は空間を上手に使って奥行きを描いているようです。一方で、スティーブン・スピルバーグのように、物理的に画像を圧縮・復元するという作業をすることから、ゆがみが生じるなどと嫌っている監督もいます。また、ジャン・リュック・ゴダール監督は、なぜかスタンダードにこだわっているようです。
ある時から、テレビやビデオでも観ることを前提にしてシネスコがすたれ、ビスタ・サイズがもてはやされた時代となりましたが、最近ではシネスコが甦ってくる予感がしています。シネスコはアナモフィックレンズという特殊なレンズで圧縮して記録した映像を上映時に逆のレンズを使って復元するという、本来は複雑なものらしく、手間もコストもかかるようです。しかし、デジタル・ビデオ・カメラで撮影すると、画面サイズの変換が用意にできるらしく、以前にも書きましたが、黒沢清監督の「ドッペルゲンガー」(2002)では、ビスタ・サイズの作品中、シネスコになる瞬間があるのだそうです。
今まで、映画を観るときに、ほとんど画面サイズなんて気にしてませんでした。今やほぼDVDでしか観賞しないので、こんなことを語ってもあまり意味がありませんけどね。ただ、絵本にしろ映画にしろ、もしくは絵画にしろ、画面サイズや縦横比というのは意外と重要な効果をもたらすものだなと思った次第です。
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2007年01月09日

「ごぉめんなさぁいー」

「怪談新耳袋」の「最終夜」1・2を観ました。これまでの新耳袋の完成度からすると、ちょっとパワーダウン。設定が父一人と娘三人という家族に絞られてしまったところにムリが生じたのかも知れません。
ところが、この3姉妹が異常にかわいい。長女・星野真里はかわいいとは言いませんが、かなりイイ味出してます。女優さんとしては、演技派ですしね。次女の桐谷美玲ちゃんは、「SEVENTEEN」のモデルさんなのかぁ。抜群にかわいいコ。演技はダメダメですけどね。「めざましテレビ」にも出演中のようですね。うちは朝が遅いので、見たことがなかった…。三女の小池里奈ちゃんは、ちょっと夏帆ちゃんを髣髴とさせるようなコ。「14歳の母」にも出てたのね。これも観てなかったなぁ。ジュニア・アイドルとして売り出し中のようです。こちらはちゃんと演技もできるので、これからに期待。
父役が嶋田久作ってことで、なかなかナイスなんですけど、恐がるよりも笑ってしまうシーンが多くてちょっと困りました。この第5シリーズは、キュートな3姉妹を堪能できるのですが、恐さを求めて観ると、ガックリってことになるかもしれませんね。

ガックリついでにもう1本。「約三十の嘘」(2004)も観てみました。なんか戯曲っぽいと思ったら、やっぱり舞台の映画化なのですね。舞台で観たら面白いかもしれないけどなぁと思いながら観てました。役者がゴージャスなのに、なんじゃこりゃって感じで陳腐すぎたなぁ。パンダのゴンゾウも活躍の場が思ったよりも全然少なくて拍子抜けでした。よかったのは、中谷美紀が抜群に綺麗に見えたということだけですね。
「NANA」(2005)はこの監督だったのかぁ。テレビで放送されていたのをちょっと観たけど、耐えられなくて何分も観ていられませんでした。だめだ、この路線…。どうしても受け付けない。ごめんなさい。
人の好みはそれぞれですから、これがハマるという方もいらっしゃるのでしょうが、多少なりとも毒を求めてしまう私としては、強烈に物足りなさを感じた作品でした。もう、キス・シーンとか恥ずかしくって観てらんないし。でも、ほんとに舞台で観たら、それなりに面白い作品だと思いますよ。
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2007年01月07日

車田、くるまだ。

暮れだったか正月だったか、ある番組で車田というものを見ました。稲をまぁるく植える田んぼです。かつては全国各地で見られたこの田んぼ。今や、飛騨高山と佐渡にしかないのだそうです。

ん?佐渡?

実は、両親とも佐渡出身。ということは、生まれ育ちは関東だけど、血筋的には生粋の”佐渡っこ”というわたくし。以前も書きましたが、イントネーションがなぜか関西風で、ダンナさんに注意されることが多いのです。埼玉で生まれ育ったというのに、両親の影響というのは恐ろしいものです。
ということで、佐渡と聞いて俄然興味が湧き、車田について調べてみました。厳密に言うと、飛騨高山の車田と佐渡の車田は別物です。飛騨高山では、7本の線を円の中心から放射状に伸ばし、5株を3本ずつ植えるという7・5・3方式で始まり、その外側は株数を増やしていき結果的には横から観た車の形になります。本当に車田。一方、佐渡の場合は中心から時計回りに後ずさりしながら、うずまき状に植えるというもので、なぜか田んぼの形はかぎ穴形若しくは釣鐘形とでもいうべき形。その中にまぁるく苗を植えていきます。両者ともに、すでに1件ずつしか伝承していない状態らしく、風前のともし火ですね。豊作を祈願してのものらしいのですが、詳しい起源は不明。佐渡は、もちろん新潟県なので、意外とおいしいお米ができるんですよ。

佐渡は、古くから流刑地になっていて、主に西から貴族などが流されてきたことが関係するのか、文化的にはどうも西からの影響が強いように感じられます。方言も、イントネーションは関西系。ただし、隣町に行くと、もう使っている言葉が違います。この辺もナゾ。
デカい島ですが、島は島。流されてきた人々や、その後の金山奉行の関係などで、様々な文化が狭い島の中で複雑に発達したと考えられ、興味深い地域だと思います。たとえば、能楽は世阿弥が流されてきた事も多少関係があるのかもしれませんが、後の武家文化の流れの中から民衆に広まったようです。うちのじいさんも謡曲が謡えて、父ちゃんもできたので、母ちゃんとの結婚が決まったとき、じいさんと父ちゃんが二人で向き合って座り謡曲を演ったとか。能舞台の密集率が日本一というのも伊達ではないのでしょう。

佐渡については、まだまだたくさんネタがありそうなので、また書きたいと思います。
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2007年01月06日

静ヶ丘

今日はネタバレです。本来は”静岡”らしいですが、うちではずっと”静ヶ丘(しずかがおか)”って呼んでました。「サイレント・ヒル」(2006)です。あぁ、映画の話ですね。久々にオリジナリティを感じるホラー作品に出会いました。
原作は、日本人クリエイターが作った最恐と言われるホラー・アドベンチャー・ゲーム。ゲームは、プレイ・ステーションのみ、しかもアドベンチャー・ゲームしかやらなかったのですが、「サイレント・ヒル」は、あまりの恐怖にほとんど進めず放り投げてしまった作品。灰が降り続く薄暗い誰も居ない街を、ロクな武器もなくうろうろするのは恐い。ヤツらが近づくことを知らせるラジオからノイズが出始めると、恐怖はピークに。夜中、ヘッドホンでプレイしてると嫌になります。小学校で、長い爪を持ったぬいぐるみの熊みたいな連中に取り囲まれてギブ・アップ。なんのゲームでもそうなのですが、探索や謎解きは楽しいけど、戦闘が苦手で…。

さて、映画の方ですね。ほとんど製作サイドの情報を知らずに観ました。真っ先に感じたのは、アメリカ人が作ったもんじゃないなってこと。監督はフランス人。「ジェヴォーダンの獣」(2001)で知られるクリストフ・ガンズ。製作はモロッコ人で、「バイオハザード」シリーズも手掛けたサミュエル・ハディダ。脚本はカナダ人のロジャー・エイヴァリー「パルプ・フィクション」(1994)や「キリング・ゾーイ」(1994)の脚本を書いた人。で、製作総指揮が山岡晃、つまりゲーム版「サイレント・ヒル」のサウンド・エフェクトを担当していた人物。音楽担当のジェフ・ダナもカナダ人。極めつけは、クリーチャー・デザイナー&スーパーバイザーのパトリック・タトポロス「GODGILLA」(1998)では主人公の名前にこの人の名前が使われてるくらいだし。フランス人とギリシャ人のハーフ。この人は、「セヴン」(1995)であの強烈なイラストを描いていた人らしい。「バトル・フィールド・アース」(2000)の衣装もやってたのか。えっ?「スターゲイト」(1994)の衣装も担当してるじゃないの。すげぇ。やるな、この人。わかってる。ゲームとは、クリーチャーは微妙に違ってるようですが。看護婦ダンサーズが特にナイスだった。でも、あの動きを開発したのは貞子ですよね?
というわけで、主要なスタッフにアメリカ人がいません。やっぱりな。だからこんなに独特な世界観が出せたんだな。原作のゲームに携わってる本人が製作総指揮なくらいですから、ゲームの世界観は、割と原作に忠実に描かれていると思われます。キャストもなかなか良かったし。やっぱり圧巻はジョデル・フェルランドですね。ダコタ・ファニングは陽のかわいさがありますが、このコは「ローズ・イン・タイドランド」(2005)はまだ観てないので、楽しみです。このコもカナダ人。主要キャストもアメリカ人は警官役のローリー・ホールデンのみかぁ。
う〜む。やはりハリウッドの泉は枯渇しているようです。自らオリジナルのものを生み出す力がなくなってる。「サイレントヒル」は、そういう意味で非常に象徴的な映画でした。ゲームを知らない人でも充分に雰囲気を楽しめると思うので、ホラー好きの方にはオススメ。しかし、終盤はかなりヘヴィなグロがあるので注意。”火あぶり”ってほんとに炙るのね。ひでぇな。
posted by nbm at 12:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

いいねぇ。清清しいや

高校サッカーで熱戦が続いてます。前回優勝の野洲高校が八千代高校に1−4で敗れたと知り、驚愕。今年の八千代はすごいんじゃないのか?と思ったら、Jリーグ内定者が2名もいたのですね。ということで、今日の丸岡高校戦を楽しみにしてました。
思ったとおりの素晴らしい試合exclamation丸岡は今大会無失点だけれども無得点。PK戦を勝ち抜いてきたという神がかり的なチーム。守りの堅さは素晴らしかった。面白みはないかもしれないけど、しっかり守って速攻をかけるという堅実な作戦に、逆に好感がもてました。特に、190cmの長身、DF梅井くんは、その恵まれた体格を活かしてこのままディフェンス職人として立派に成長してほしいと思いました。将来の日本の守りの要になってくれ。棗くんの俊足を活かした速攻もよかったね。
一方の八千代は、さすがサッカー高校だけありますね。男子の4人にひとりがサッカー部員だってさ。その中でもやはり目を引くのはプロ入りが内定している2人。ジュビロ磐田に決まってるFWの山崎くんとジェフ千葉に決まってるMFの米倉くん。八千代の選手はみな個人技がこなれている感じでしたが、やはりこの2人は別格でした。結局、山崎くんの2ゴールで2−1で八千代の勝利となりましたが、敗れた丸岡の選手たちのほとんどが、清清しい笑顔だったのが印象的でした。去年の甲子園での早実と駒大苫小牧の試合後を思い出しましたよ。やることはやりきったというような爽快感で満たされている笑顔でした。プレイ中から、倒れても互いに助け合って起き上がり、笑顔でプレイしてました。特に丸岡の選手たちは2点先取されても、その姿勢が変わらなかったので、精神力が強いなぁと感心。さすがに、ここまで勝ち上がってくるチームはすごいねぇ。

しかし、丸岡の14年連続出場ってなんだ?国見の20年連続ってのもあるけどね。もう福井県でサッカーをやりたいコは、みんながみんな丸岡高校に行くんだね。大体、出場校数からして、千葉が167校なのに、福井は29校って…。予備予選があったわけじゃなくて?元々の学校数自体も当然開きがありますけどね。東京が出場校302校で、2チーム選ばれるというのは頷けますけど、大阪あたりは211校出て1校しか出場できないし。千葉もそうですが、埼玉も神奈川も200校近く出場して1校ってのは激戦区ですね。

中京大中京や滝川第二なども敗れてしまい、野洲も敗退した今、個人的には今年は八千代に注目です。
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2007年01月02日

1富士、2タカ、欧米か!

あけましておめでとうございます。
1日ごあいさつが遅れましたが、今年もがんばってみますので、ひとつよろしくお願いするとかしないとか…。

さて、年明け一発目は富士山でいきますか。
20代は毎年富士山で新年を迎えておりました。大抵、須走口から自衛隊の演習場を突っ切って獅子岩の横を通って宝永山を目指すコースを四駆の大群が…。6合目あたりまで登れたことになるでしょうか。この辺は斜度が30度近くあります。30度って聞くと大したことの無い角度に聞こえるかもしれませんが、実際その上に立つと今にも転げ落ちそうな角度です。冬場の路面は当然雪が積もっているか、もしくは凍結して一面アイスバーン状態。初日の出を見るためのアタックなので、登る時間帯は夜中。真っ暗で、陽が昇るまではもの凄い強風が吹いてます。その上、雪が降ってブリザードとなるとまるで地球上とは思えない世界でした。30度近い斜度で車を方向転換させると、今にも横転しそうで恐ろしいのですが、登ってきた車体を逆に向けないと日の出は拝めないし、帰れないのでやるしかありません。下界に向くと晴れていれば夜景が見えました。明るくなってくると、大体は雲海をはるか上から見下ろすかたちになります。で、雲海の向こうからおひさまが出てくるというわけです。
しかし、くれぐれもよいこはマネしないでください。車やバイクで登山道や道なき道を走っちゃダメですよ。警察に捕まるか、自衛隊に追いかけられます(笑)富士山では自衛隊演習場内を走ることになるので、自衛隊のジープや戦車やヘリなんかに追いかけられました。戦車の砲塔がこちらを向いたときには、さすがに冷や汗が…。

念頭から富士山での滑落事故が報道されていますね。富士山の冬山登山はできないはずなのにと調べなおしてみました。富士山の登山シーズンは、一般的には7〜8月のみ。ただし、厳密な決まりがないようで、9月あたりまで営業している山小屋もあるようですが、経験の浅い登山者は夏場に登山するのが常識。とはいえ、富士山は日本一高い山。高山病や強風による転落事故などは夏山でも起きてしまいます。登山しようという方は、十二分に気をつけてくださいね。そうそう、富士山は水がない山というのもあまり知られていないようで、登山の時は普通の装備に加えて水が重要なようですよ。さて、というと今この時期に登っているのは…?と思いませんか。強く禁止されているわけではないので、上級者の冬山登山は可能なようです。たとえ経験がなくとも個人の自由で登れるわけですから、地元警察に届出をしているだけでも500人は下らない人たちがシーズンオフに登山してます。届出をしないで登る人を含めたらもっといるのでしょうね。山を登る人なら当然知っていてもいいと思いますが、富士山は非常に恐い山であることは間違いありません。
富士山では、秒速60mや70mの強風は当たり前。それで、冬場だと足元はアイスバーンでしかもあの斜度だったらどこまでも滑落していくことでしょう。気温はマイナス40度になることも。すごい世界です。

少々道をはずれたやり方ではありましたが、冬山の状況を少しでもリアルに体験できたことは、貴重なことでありました。なんでも、やってみないとわかんないもんだよねぇ。
posted by nbm at 14:11| Comment(7) | TrackBack(0) | 車・バイク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする