2007年04月30日

臨時職員

いやぁ、忙しかった…。
在宅の仕事は少々しているものの、仕事と呼べるほどの分量をやっているわけでもなく、仕事で忙しいなんてことはとんとなかったのですが、在宅の仕事もたまたま受けてしまった所へ、実家から緊急の呼び出しが。仕方がないので、自分の仕事の方をある程度片付けてから実家へ。
実家の家業が忙しく、どうにもならないというので、急遽手伝いに行って参りました。行ってみると、本当にどうにもならず、そんなつもりではなかったのに一晩泊まり、翌日も仕事を手伝う破目に。元はと言えば、忙しい時期に客先と旅行に行く約束をしてしまった父の無計画さが原因なのですがね。「行くと言ってしまった手前、客先に断るわけにもいかない」と言うので、父を旅行に行かせて、私がピンチヒッターになったわけです。
今まで何度となく、「必要があれば手伝うからね」と言ってはきたのですが、使い物になると思ってなかったのか、一度もお声がかかることはありませんでした。今回が初めてのことです。
行ってみて、仕事内容を聞いて即座に資料を作成。両親ともに触らない年代モノのPCでもExelくらいは使えたので、それを駆使して資料を作り、書類を作成。考えてみれば、こんな事務仕事は何年ぶりでしょうかね。電卓を叩いていると、母が私の手元を凝視してるのを感じます。全く手元を見ず、電卓を叩く私の指のあまりのスピードにオドロキを隠せない様子。言われてみれば、両親の前で電卓を叩いたことなどありませんでしたね。そりゃあ、そうです。ちょっとくらい速く電卓が叩けないとね。経理事務の仕事を10年以上も続け、税理士の勉強も何年もやってたんですから。挫折したけどさ。
で、翌日は書きもの仕事。数々の瑣末な問題をその都度クリアしながら、なんとか任務完了。父は旅行に出かけていたので、私の勇姿を見ることができませんでしたが、母は今まで見せたことのない私のその一部分にいたく感心したようでした。私としても、挫折はしたものの、かつて勉強していたことが、両親の仕事を手伝うという形で役にたつことができてよかったです。
夕方になって、ようやく帰還した父に仕事内容を報告し、おみやげをいただいてやっと自宅へ帰り着きました。急に奥さんが不在になっても、なんでもできるうちのダンナさんは心配ないのですが、やはり上手にお料理を作り、お洗濯をし、お布団を干しと、色々とやってもらっちゃいました。感謝、感謝です。
しかし、今度は自分の在宅の仕事が待ち受けているという…。巷はGWだというのにねぇ。

距離的に遠くはないので、結婚して家を出てからというもの、滅多なことでは実家に泊まることはありません。父のベッドで、お布団を替えてもらって休みました。なんか不思議な感覚。そこはもう自分の家ではないのでした。母が雨戸を閉め忘れたらしく(私はそれを不思議に思わなかったけど)、ベッドに横たわると窓の外には星が見えました。
ネット環境がないのと、音楽が自由に聴けないのが、思いの外ツライ2日間でした。あと、レギュラー・コーヒーが飲めなくて、帰ってきてダンナさんが淹れてくれたコーヒーが美味しかったなぁ。

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2007年04月26日

ワールドうライド!

スペースシャワーTVは、スカパーなどで観られるのですが、日本初の音楽専門チャンネル。なんかマニアックな番組作り。(そんな環境にないから観れてないけど)そこで放送中の「World Ride」は、洋楽中心の番組らしいのですが、WEB限定で配信している「World 裏 Ride」なるものが。これがめちゃ面白い。音楽とは無関係の展開になることもままありますが。番組のVJはBEAT CRUSADERSヒダカトオルマキシマムザホルモンナヲ。なんつー2ショット!お面と腹ペコ。
それにしても、ヒダカさんの音楽特にロックの知識の膨大さには敬服いたします。それがあって、あの曲作りかとあらためて納得するものでございます。それに、しゃべりの上手さ。変なVJより全然いい。でも、本職はアーティストなんだよね。ミュージシャンなんだよね。ま、それはナヲ姉さんも同様なのですが。ダンナさんがマンガ版「BECK」にハマったことで、アニメ版「BECK」を観直してみて、あらためて音楽をプロデュースしたヒダカさんの力を感じたのですよ。なんてったって、作中のアイドル国吉ちえみ「元気を出して」まで作るのですからね。木村カエラ「スノードーム」にも驚かないってもんです。
さて、スペースシャワーTVでは、他にも個性的なVJが活躍しているようです。「スペシャボーイズ」は、インスト・バンドSAKEROCKのトロンボーン・MCハマケンとソウル・パンク・バンドYOUR SONG IS GOODサイトウ”JxJx”ジュン。この二人もなかなかイケてます。番組HPでは、二人の勇姿が観られます。
もはや、地上波の音楽番組は観るべきものがほとんどありません。でも、関東ローカル局はがんばってるかな。自らの力で、観たい聴きたいと思えるものを探し当てる地道な作業が必要であります。
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2007年04月25日

チヘソユフチホテナ?

あまりの笑撃に耐えられませんでしたexclamation
今日のお昼の『エイリアス2』
主人公シドニー(ジェニファー・ガーナー)が、東京での任務ときた。なんか悪い予感がすると思ったら、だだっ広い日本庭園チックな場所に、あり得ない色柄の着物を着た白塗りのゲイシャさんたちが傘をさして歩いてるexclamation
やはりというべきか、シドニーも白塗りのゲイシャ・ガールに変装してマッサージをするという…。一体ここはドコデスカ?場所は銀座で店名「七転八起」という広大な日本庭園を持つマッサージ店ということですが…。
でも、どっかでみたよなシチュエーション…あれは映画『チャーリーズ・エンジェル』(2000)だったでしょうか。まったく同じような場所で、白塗りのゲイシャ・ガールがマッサージという設定ありましたよね?パロディなのか?だったら許せるけど、マジであれは無いよね。
しかも、最後の方のシーンで映った救急車。後ろのドアにカタカナで”チヘソユフチホテナ”と書いてありました。”チヘソユフチホテナ”…爆速で流れる2ちゃんねるの実況スレッドでは、この暗号を解読したツワモノがいらっしゃいました。ASCUという文字コード表で日本語のカタカナとアルファベットの対応を調べると、”AMBULANCE”は”チヘユフチホテナ”ツがになってる〜exclamation意味不明な変換した上に間違ってるよ。ウケ狙いだよね。誰かそうだと言ってください。
オリエンタルな雰囲気を最優先させるのは辞めませんか。日本人の代わりに中国系や韓国系の俳優さんを使うのもどうですかねぇ。一昔前ならいざ知らず、もう21世紀だというのに、アメリカよ日本を知れexclamation

おまけ。
昨日は、昼に「ベスト・キッド4」(1994)が放映されてました。観てなかったけど、たまたま発見。ミヤギ老人と話していた少女は、ヒラリー・スワンクexclamationラルフ・マッチオから主役を交代した1作目だったのですね、これ。彼女の初の主演作だそうですよ。知りませんでした。
でね。ミヤギがらみでもうひとつおまけ。たまたま読んでいた「Rokin'on」で紹介されていたバンド。その名もフジヤ&ミヤギイギリスのエレクトロ・ポップ・バンド。最初は二人組みだったとか。ミヤギは「ベスト・キッド」のミヤギからきているんだってさ。公式HPで試聴できますが、、アルバムの1曲目からるんるんフジヤ、ミヤギ、フジヤ、ミヤギるんるん歌ってて笑えます。
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2007年04月21日

そうかなぁ

2月末に発売された、宇多田ヒカル「Flavor of Life」という曲が、着うた関連のネット配信で558万ダウンロードを達成、CD売り上げ72万と合わせると630万ユニットの売り上げとなったというニュースがありました。特に、ネット配信では、邦楽曲としては史上最高のダウンロード数らしいです。
確かに、デジタル・オーディオ・プレーヤーや携帯電話などで、音楽を楽しむ人が増えてきているようです。そうなると、出力機器はヘッドフォン。
宇多田ヒカルを育てたという某音楽プロデューサーが、NHKのニュース番組の中のインタビューで語ってました。新しい曲をチェックするにあたって、必ずヘッドフォンで、それも皆が普段使っているような普通のヘッドフォンで音を確認しているのだと。ステレオのスピーカーで音楽を聴いていた時代はスピーカーから伝わる空気感を、CD全盛時代ではラジカセでも出る迫力のある音を、作ってきたそうですが、ヘッドフォンで音楽を聴く今の時代に必要なのは、長時間ヘッドフォンで聴いていても疲れない音楽だとおっしゃっておりました。
最近は、Jyongriをプロデュースされているようですが、彼女の声がまさに長時間聴いていても疲れない声なのだそうですよ。その某プロデューサー曰く、アメリカなどでもアーティストの発声法も息を使うやわらかなものに変わってきているというのです。
確かに、90年代あたりは、喉にテンションをかけて歌う歌唱法が流行っていた気がします。結果、短期間で喉をつぶすアーティストも。アーティスト自身のためにも、発声法が変わって来たのはよいことかも。

って、ほんとにそうか?
みんながみんな、優しげでやわらかな音を求めているわけじゃないんじゃないかな。ヘッドフォンで聴いてて「耳いてぇ。でも、気持ちいいー!」みたいな音楽の楽しみ方だって、全然廃れてないと思うぞ。要するに、好みの問題でしょうよ。静かな音楽に癒されることもあるでしょう。でも、うるさい音楽に元気付けられることもあるのですよ。ただ、難聴には気を付けたいですが(笑)
宇多田ヒカルについては、すごい才能の持ち主だと思います。楽曲を作り出す才能もあり、それを表現するだけの声も歌唱力もあると。でもね、残念ながらJyongriちゃんに、私は魅力を感じません。歌も上手だし、かわいいと思いますよ。確かに優しい声の持ち主です。でも、残念ながら、私にはぐっとくるものが無いのですよ。仕方がありません。好みの問題ですからね。

蛇足ながら、新人アーティストを売り出す際にも、ネット配信という手段はレコード会社(と呼ぶのは最早おかしいですが)にとってリスクが少なくて済むということも。同じ番組で、新人アーティストを売り出すのに、CDに比べて非常に短期間に売り出すことができるという利点を紹介してました。ま、裏を返せば、売れないかもしれないCDの在庫を抱えるようなリスクを冒さなくてよいという、非常に合理的な理論です。なんだか。「アーティストは商品!」と声高に叫ばれているようで、それは当然そうなんですけども、CDの売り上げが減って必死だなレコード会社(←死語〉は、みたいな印象が拭えませんでした。
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2007年04月20日

どこかで見たような…

わけあって、今日は珍しく早起きをしました。早起きすると、時間が有効に使えて、とってもいい気分。しかし、うちの夜更かし生活では、毎日早起きするのは、大変です。久々のいいお天気ということもあり、洗濯や掃除を終えて一段落。

早起きをして、普段は観ない時間帯にテレビを観ていたら、珍しいアニメを見つけました。NHK教育テレビでは、5分とか10分とかの短いアニメをよく放送してますが、この4月から始まった『やさいのようせい/N.Y. SALAD』というのを、初めて目にしました。淡い水彩画のようなタッチの繊細な線で描かれたキャラクターは、どこかで見覚えがあるような作風。すると、原作は天野喜孝さんでした。なるほど、納得。絵本やリトグラフに描かれていた<やさいのようせい>たちが、アニメーションになったというわけですね。子供向けとあって、あの幻想的な妖艶さはありませんが、色使いが綺麗な作品です。天野さんのリトグラフで見ると、もっと繊細で複雑な画風ですが。アニメ化で多少簡略化されていても、雰囲気は残ってます。
天野喜孝と言えば、印象深いのは菊池秀行『吸血鬼ハンターD』でしょうか。OVAはいまひとつだったのですが。古くは、『科学忍者隊ガッチャマン』や『新造人間キャシャーン』、それに『タイムボカン』シリーズなども天野さんの作画によるものですね。数多く出ている画集を手にすると、繊細で妖艶なその世界に惹きこまれます。
最近も、精力的に活動されているようで、<画ニメ>作品なども作られていますし、墨絵でガッチャマンを描いたりなんかしてみたり…。舞台美術を担当したり、着物をデザインしたりと、大活躍。そうそう、今公開中の映画『大帝の剣』でもキャラクターデザインを担当されたそうですね。
公式ブログによると、今年のGWには原画展を開くそうです。
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2007年04月19日

長寿銭だってさ

先日、親類のお葬式に行って来ました。同じ埼玉県内でも、うちからは高速を使って小1時間かかる所。お寺と住民との結びつきが凄く強い印象を受けました。最近は、葬祭センターみたいな場所で葬儀をやることが多い中、御自宅で正座してというシチュエーションは懐かしささえ感じました。読経が終わる頃には、足がシビシビ…。立てない…。
家に帰り、香典返しの品々を開けていると、会葬礼状の表側に100円玉がセロテープで貼り付けてあります。「何だろ、これ?」
けっこうな回数の葬儀に出席してきましたが、こんなことは初めてでした。そこで、早速調べてみましたよ。
<長寿銭>と呼ばれるものなのだそうです。長生きをされて亡くなった方にあやかろうというもので、地域によって色々な形があるようです。今回は、100円玉でしたが、5円だったり10円だったり、最近は500円玉なんてのもあるようで。素のままでなく、紅白のポチ袋や祝儀袋に入っていたりと、様々なバリエーションがあるようです。葬儀なのに祝儀袋?とも思いますが、長寿ってのは最早お祝いなんですね。中には紅白のお餅やお赤飯を配るというのもあるそうですよ。80歳とか88歳とか、何歳からを長生きとするかという明確なものはないらしいですね。親類の方は、90歳近かったので、やはり長生きとなるのでしょう。
時代や地域によっては、運動会の玉入れのカゴのようなものに硬貨を入れて振り回し、飛び散った硬貨を子供たちが拾うとか、お棺の周りに硬貨を撒いて、それを拾うとか、いろんなやり方があるようです。
ネットで調べていると、群馬県と関西の方のケースがなぜか目に付きました。
いただいた<長寿銭>は、普通に使ってしまってもよいようですが、中には長生きをしてほしい人にお守り代わりにプレゼントするなんてアイデアもありました。
普段、あまり行き来のない親類だったので、亡くなられた方が、近づく機会を下さったような気がしています。葬儀だったのだけど、親類は皆笑顔で再会を喜んでいて、その輪の中に入れたことがよかったと感じられるという不思議な感覚でした。
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2007年04月18日

ファラオの呪い?

今日、友人から、「今、ツタンカーメンの黄金のマスクの写真集を観ている」とのメールをもらいました。元の職場で出会った友人なのですが、いい歳こいてから友人となった希少な人です。彼女と仲良くなったきっかけは、エジプトに興味があるということでした。

私がエジプトに憧れを抱くようになったのには、『ナイル殺人事件』(1978)という映画が大きな要因のひとつでした。当時、まだ小学生だった私は、豪華客船でナイル川を下り、遺跡を巡るという設定だけでワクワク。言わずと知れたアガサ・クリスティ原作のミステリーで、名探偵ポワロが出てくる作品なわけですが、筋なんかそっちのけ。とにかく、エジプトの美しい映像に釘付けでした。

そして、今まで人生で唯一の海外旅行で行くことになったのがエジプトでした。私にしてみれば大学の卒業旅行、短大を卒業して一足先に社会人となっていた高校時代の友人とツアーに参加しました。ケニア・スペインと最後まで迷った行き先でしたが、エジプトにして良かったかな。
私にとっては初めての海外旅行。1週間ほどの旅程の中で、失敗談を含め様々な出来事がありました。
エジプトに到着するや、最初に訪れたのはカイロのギザのピラミッド。いきなりの巨大遺跡に、ほんとに何千年も前に人間がこんなものを造ったのかいなというオドロキしかありませんでした。凄過ぎて、わけわからん。ラクダにも初めて乗ったのですが、ここで出ました<バクシーシ>。基本的には、富める者が貧しい者に施すことを指すらしいのですが、観光客と見るや何人もの人が群がってきて口々に「バクシーシ」「バクシーシ」と求められます。旅行会社からも、小銭やボールペン、100円ライターなどを用意しておくとよいと説明されていたのですが、どこへ行ってもこんな感じでした。とは言っても、もう20年程も昔の話。現在もそうなんでしょうかね。そうそう、ラクダの話でした。添乗員の方が、「料金はまとめて前払いしてあるので、バクシーシは拒否してください」と言っていたのですが、ラクダに乗せられたまま皆とは離れた所に連れて行かれ、足を下から引っ張られて「バクシーシ!」と迫られるのを「ノー!ノー!」と拒否するのは、けっこう根性が要りました。正直、怖かった。まぁ、二十代の娘っ子でしたからね。ちなみに、乗ってみると、ラクダは意外とデカくて、それも怖かった。
怖かったことは、まだあります。最初にカイロで泊まったホテルには、各地を回って最後にもう1度泊まることになってました。最初の夜、ホテル内のカバン屋さんでかわいいカバンを見付けたのですが、もう1度戻ってくるからその時に買うと店主に言いました。ところが、各地を回って戻ってくると、もうおみやげでトランクはいっぱい。カバンは買うのをやめようということにしました。最後の日、そのホテル内を友人と歩いていると、カバン屋の店主に見つかってしまい、彼は走って私たちを追いかけてきました。私たちを指差し、何事かを叫びながら走ってくる店主。客を逃すものかという執念が感じられたので、怖くなって一流ホテル内を全速力で走って逃げましたよ。ごめんなさい、買うって言ったのに買わなくて…。
でもね。怖いことばかりじゃなかったですよ。ある遺跡では、トイレ番のおじさんに渡す小銭がなくて、ガムをあげたんです。「こんなんでもいい?」って。そしたら、その場でガムを口に入れたおじさんが、ガムが美味しかったのか踊り出してしまい、一緒に踊らされて、手の甲に何度もキスをされました。陽気だな。
移動の際に背負っていたデイパックに、いくつも缶バッジをつけていたのですが、行く先々で現地の人に「トモダチ、プリーズ」「(バッジを指差して)キレイ、プリーズ」としつこく言われ、帰る頃には全部無くなってしまいました。

さてさて、一度では語りきれぬくらい、いろんなことがあった旅行だったのですが、もうひとつだけ。最初に書いたように、私にエジプトという国を強烈に印象づけた『ナイル殺人事件』に出てくるアスワンのオールド・カタラクト・ホテル。泊まることはできませんでしたが、ホテルで昼食をとり、小さなファルッカという船に乗せてもらいました。ナイル川側から観るホテルの外観は、映画に出てきたそのものでしたよ。当たり前だけど、ちょっと感動。でも、これがねぇ。このとき、舟からちょっと手を伸ばしてナイルの水に触れてしまったのですけど、帰国後とびひにかかったのはこれが原因だったかもしれないんです。飲み水には気をつけてたんですけどね。ツアー・メンバーの中で、最後までお腹をこわさなかったのは、私を含めて2人だけでしたけどね。

そうそう、何が<ファラオの呪い>かと言いますと、カイロ博物館で撮ったツタンカーメンの黄金のマスクの写真だけ、手元に無いんですよ。現像できなかったのか何なのか。撮ったはずなのにありませんでした。未だにナゾです。

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2007年04月17日

原題『フランダースの犬』

今日はネタバレです。
韓国映画『ほえる犬は噛まない』(2000)を観てみました。日本では、2003年に公開になってますね。この辺の無意味なタイムラグが、近くて遠い国というのを思い起こさせますね。なんというか、あり得ない映像の連発で、ある意味ショックでしたわ。あり得ないというのは、日本で日本人が作ったらこんな映像にはならないという意味です。当然のことですけど。もちろん、ハリウッドなどにも真似できません。よく言えば意外性に満ちていたということでしょうか。逆に、ハリウッドや日本が、いかに型にはめられて映画を作っているのかがわかる作品でした。

韓国の大きなマンションが舞台。日本で言うところの<団地>の方がイメージが近いでしょうか。連続犬失踪事件を軸に、いつまでも教授に昇格できずにパッとしない大学の非常勤講師の男ユンジュと、マンションの管理事務所に勤める商業高校出の女の子ヒョンナムの日常が、それぞれ描かれています。
原題の『フランダースの犬』は、あまり深い意味は無いようですが、作品中、ユンジュを演じるイ・ソンジェが、カラオケで日本のアニメ『フランダースの犬』のテーマ曲を歌っていることに由来するらしいです。音痴で、何を歌っているのか分からずに聴いているとるんるんパトラッシュとあるいた〜るんるんときて、笑いました。
犬失踪というと、まさか…と思っていると、やっぱり出ました。犬を食べるシーン。さすがに、包丁で切り刻むような直接的なシーンはなく、北野たけし風に前後の映像でそれを表現してましたけどね。ただし、首輪に繋がっているひもを引っ張り上げて、犬を首吊り状態にするシーンなど、動物愛護協会が黙っちゃいねぇぜ的なシーンがもりだくさん。何度も、「おいおい」とツッコミたくなりましたが、極めつけは、マンションの屋上からわんこをほん投げるシーンですね。あれは、本当に投げてますよね?単に落とすんじゃなくて、放り投げてるんですから。あのわんこ、どうなったんだろうか。空中でじたばたしてたし…ねっ、あり得ないでしょう?日本じゃ絶対できませんね。
わんこがらみだけでなく、「そこでこうくるか」という攻撃を何度も受けました。例えば、ユンジュが<ほえる犬>を奪うとき。坂道をグレープフルーツ(?)がころころと転がってくる。<ほえる犬>を連れてる飼い主のおばあちゃんは、犬そっちのけでグレープフルーツを追いかける。その隙に、ユンジュが犬を奪い…。そこまではまだいいんです。次の瞬間、坂道のサイドの茂みに犬ごと背面飛びでダイブexclamationここですよ。この背面飛びの一瞬で「そうきたか」となるわけです。
もうひとつ、例をあげると、ユンジュの身重の奥さんが可愛がっていたプードルがいなくなって、マンションの屋上で浮浪者に食べられそうになっていたところをヒョンナムが救出するシーン。作中では、勇気のしるしとなっている黄色いパーカーのフードをかぶって、意を決するヒョンナムを、同じ黄色い幻の群集が、あっちの屋上、こっちの屋上からバックで応援しているという映像。彼女を鼓舞する何かを表現しているのでしょうが、そんな直接的な・・・。まぁ、とにかく例を挙げればキリがないくらい、斬新な映像に満ちていました。

もとはといえば、『グエムル−漢江の怪物』を観て、ポン・ジュノ監督の作品をもっと観てみようと思ったわけです。近々、『殺人の追憶』も観る予定。ユーモアのセンスや、映像の意外性もさることながら、キャスティングのうまさも作品の魅力のひとつだと思われます。同じような人を使い続けているわけですが。ペ・ドゥナも、イ・ソンジェも、冴えなさ加減が絶妙でした。インタビュー映像で素(?)の二人を見たら、びっくりします。ヒョンナムの親友で腹回りが立派なコ・スヒもいい味出してました。そして、当然のことながら、警備員役のビョン・ヒボンも。<ボイラー・キム>さんの話は良かった。『グエムル』の時も良かったけど、いい役者さんだ。

韓国の普通の家庭の生活の匂いが感じられるという面でも、興味深い作品でありました。今作は、緑が多い映像だったのもよかった。なんか韓国って街が灰色っていうイメージがあるもので。坂道を上手に使っていたのも印象的でした。
ちなみに、「ほえる犬は噛まない」というのは、「口やかましい者ほど、実行が伴わない」という意味の諺なんだそうな。


posted by nbm at 10:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月16日

社会の縮図でお疲れさん!

昨日1日で、アニメ『無限のリヴァイアス』を全話観てみました。ふぅ。一昔前の作品ですが、なかなか面白かった。
2137年、大規模な太陽フレア<ゲドゥルト・フェノメーン>によって黄道から南半分がプラズマ雲<ゲドゥルトの海>で覆われて壊滅状態となった太陽系。2225年、航宙士訓練所リーベ・デルタが何者かの襲撃で<ゲドゥルトの海>へ突入してしまい、そのとき、訓練所内部に隠されていたヴァイア艦<黒のリヴァイアス>が起動してしまう。教官がすべて殉職し、艦内に残されたのは500人ほどのティーンエイジャーの少年少女のみ。図らずも、戦闘となってしまい、陰謀によってテロリストの烙印を押された彼らが、ひたすら救助を求めつつ宇宙を彷徨いながら、わけもわからぬまま敵と戦っていかなければならないという悲惨なストーリー。
と、まぁ、設定的には、さほど珍しくもないわけですが、特筆すべきは、8ヶ月にも及んだ閉鎖空間での集団心理。おそらくは、年長者といっても高校生くらいの年齢。大人がまったくいない中で、500人もの少年少女の集団が生活していかなければならないという状況。リーダーによって変わるシステム、抑圧とそれに対する反抗、そしてクーデター。特権階級に対する不満。そして、次のリーダーが違うアプローチで統率しようとして失敗。集団を統率することの難しさが、よく描かれていました。加えて、どこにも逃げることのできない<航宙可潜艦>という閉鎖空間内でのこと。水や食糧が限られている。そして、どうして攻撃されるのかわからないままに、戦闘しなければならないという出口の見えない状況。いやぁ、悲惨でした。
狭い艦内が、ひとつの社会の縮図となってましたね。食糧の管理のために、労働の対価としてポイント制を導入したりするわけですが、どうでもよくなった人たちは働かず遊んでばかり。そして略奪しようとする。暴徒化していくのを管理しようと、集団をランク分けしてみたりして、結局は暴力で解決するしかなかったり。操船している士官候補生のような<ツヴァイ>のメンバーはポイント・フリーの特権階級となって、皆の反感を買うことに。パニックを防ごうと、重要な情報を隠蔽したり。ね、縮図でしょう?
集団をまとめること、ひいては自治体や国を治めることの難しさをあらためて思いました。ひとつの視点から見て正しいと思い進んで行くと、思わぬところから問題が持ち上がったりして。すべての人が納得する形にすることは不可能と言ってもよいでしょうね。あらゆる集団を率いて、日々奮闘しているリーダーの皆さん、お疲れ様です。
閉鎖空間というのは、人間の心理が剥きだしになるものですね。色んな作品がありますが、映画で閉鎖空間と言ったら、やはり『CUBE』(1997)でしょうか。もっと、心理的なことを重点的に考えると、スタンフォード大の監獄実験を題材とした『es』(2001)とか。最近の海外ドラマ『LOST』もそうですね。
社会の縮図的なことを考えると、小野不由美『十二国記』なんて作品は最たるものですね。古代中国風の世界観で、12の国の王が国ごとの固有の問題に悩みながら、国を統治していく話です。麒麟とか妖獣が出てくるんですけどね。これは、ちょっと壮大すぎて語りきれません。ウィリアム・ゴールディング『蝿の王』は未読なんですけど、俄然興味が湧いてきました。飛行機が墜落して無人島で生活をすることになってしまった少年少女のお話です。映画化もされてます。
posted by nbm at 11:46| Comment(4) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月13日

瞬間を切り取る力

最近、まったく異なるタイプの2人の写真家の話を聞きました。もちろん、テレビで…。

一人は、”不肖・宮嶋”こと宮嶋茂樹さん。先日の『情熱大陸』で密着取材されてました。「人の不幸でメシを食ってるのか」と問われれば、「はい、そうです」と答えると言う。個人的には、そう言われるとやはりあまり共感できないけど、そこまで言い切る姿勢は、返って清々しいほど。戦地や災害地などで主に活躍されているのでね。でも、実は単純に”人が見たいと思うもの”を撮ってるわけです。だから、宮嶋さんが撮る強烈な写真は、社会の暗部でもあり、それを見る自分の暗部も映し出されているような気がして、正視に堪えなかったりするのかもしれません。
それにしても、撮るべきものを逃さない。これは、尊敬に値します。やはり、恵まれた才能という他はありません。まだ、世間が騒ぎ出す前からオウムを撮り続けていたという宮嶋さん。大きなメディアは、いくら訴えても採り上げようとしなかったそうです。オウムのことを撮り続けるのが生きがいだとおっしゃっておりました。だからこそ、東京拘置所内を移送される際のあの教主の写真を、一瞬のチャンスを逃さずに捉えられたのですね。『情熱大陸』でも、チェックを潜り抜けて、本来は入れないはずの教団の記者会見に見事潜入して写真を撮ってました。別の番組では、紛争地帯などで撮ったフィルムを没収されたりしないように、手品のように一瞬でフィルムをすりかえることも練習して実践していると語ってました。
「この5ヶ月間、危険地帯への出動要請がない」と。戦争・紛争が減って、収入が激減したのだそうです。亡くなった戦争ジャーナリスト橋田信介さんの奥様から、形見であるライカを譲り受けているあたりが、ジャーナリストとしての使命を受け継いでいるようで、なんとも壮絶な感じがしました。
宮嶋さんのHPはこちら。当然のことながら「激写ロク」には過激な写真もあり、相当グロいものもあるので注意。

さて、もう一人はガラッと変わって岩合光昭さん。最近、「ネコを撮る」という著書を出されて、メディアでよくお見かけします。先日は『徹子の部屋』に出演されてました。お父様も動物写真家だったのですね。知りませんでした。お父様のお仕事に随行していく中で、同じく動物写真家を目指すようになったのだとか。
それにしても、岩合さんの写真は動物の表情がすばらしい。どうしてこんな瞬間ばかり撮れるのかと思うほど、どれをとってもいい顔をしている動物たち。半分オリンパスのデジカメの宣伝ページですけど、こちらで写真が見られます。和みますよ。
もちろん、動物の決定的瞬間をとらえようと思ったら、厳しい自然環境の中で、まず動物を探し、決定的なその瞬間と出会うまで長い時間をかけて粘って粘って撮ることになるのでしょう。それにしても、決定的瞬間に恵まれているとしか思えない写真が多いこと。動物と一定の距離を取りながらも、心で対話をして撮っているとしか思えないような写真。これもひとつの才能なのだと思います。
単に、その辺のネコを撮るにしても、他の人には見せないような表情やしぐさを、「岩合さんだけには特別ね」とサービスして見せてくれているかのようです。もちろん、あらゆるテクニックが使われているでしょうし、カメラの性能もあるでしょうが、岩合さんの写真には、それだけでは語れないマジックを感じます。

宮嶋さんの一瞬は被写体への執念で切り取られていて、岩合さんの一瞬は被写体への慈しみで切り取られている。そんな印象を持ちました。どちらも命を懸けて撮られたもので、どちらも凄いことです。もちろん、お二人とも危険地帯ばかりで撮られているわけではないですが。カメラで撮ることは、絵を描くことに比べると、機械が介在するので個性が出にくいように思えますが、表現方法、もしくは魂の込め方によって、まったく違う作品ができあがることに、あらためて驚きました。
posted by nbm at 11:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月11日

整理しましょう

あーすごかった!
大後寿々花ちゃんは大女優さんですね。「セクシーボイスアンドロボ」松山ケンイチくんメインで考えていたのですが、完全に松山くんが食われてます。あと、何気にウッチーじゃなかった岡田義徳がかっちょいいし。まだ1話目なのでギクシャク感はありますが、もう少し長い目で観てあげたい。

投稿をサボリすぎて、頭の中で色んなコトが渦巻いてしまっているので、最近気にかかったどーでもいいようなことから片付けていきましょう。

一つ目。いつだったか「ふんだんに」という言葉を使おうと思って、なんか漢字で書けるのかと思ったけど、アレ?変換できない。辞書で調べてみると・・・ひらがな。「不断に」が変化した俗語で、十分過ぎるほどという意味とな。えーexclamation&question知ってましたぁ?知らないのは例によって私だけ?けっこうこういう言葉ってあるんですよね。ちなみに、この「不断」を辞書で引くとまたまたびっくりexclamation「普段」って借字だって知りませんでした。借字とは、つまり当て字ってことですよね。この「普段」の場合は「特別の場合に対する普通の場合という意味」で使うときに使われる借字。極端に言えば、「夜露死苦」みたいなもんじゃないですか。意味的にも「普通」の「普」が使われてるし、国語的に正しいのかと思ってました。というか、辞書に載っている以上は最早正しく日本語と認められているわけで、こうやって日本語って変化していくのですよね。

二つ目。最近、台所用洗剤の新製品で泡がたくさん出るのを売りにしている商品が目に付きます。ちょっと待てよ、と。昔、公害問題として河川が汚染される原因のひとつは洗剤の泡という話じゃなかったかと。いつまでも消えない泡が汚れを集めて離さないために、河川を汚しているという覚えがあったのですが。調べてみて、またまたびっくりですよ。確かに昭和30年代頃は、泡で河川が汚染されるということがありました。当時、洗剤に使われていた界面活性剤はABS(分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩〉というもの。現在使われているのは、LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩)というもので、自然に分解する性質を高めてあるのだそうです。昭和47年にはLASへの変更が完了。それでも24時間で50%の分解かぁ。AE(ポリオキシエチレンアルキルエーテル〉なら90%が分解される。生活排水で出る有機物(汚れ)の割合はし尿が30%。台所排水が40%で、洗濯排水が10%、お風呂の排水が20%。単純計算、台所と洗濯を合わせて全体の半分か。台所排水には洗剤よりも食品の残りなどの方が多いのでしょうけどね。洗剤3mlで1gの有機物が、米3カップのとぎ汁で8g、おでんの汁500mlで50gか。つまりは、残り物を下水に流さないことが大事ってことですね。洗剤関係なくなってるじゃないか。
ちなみに、ライオンの新製品”泡のチカラ”の場合、界面活性剤はSAS(アルカンスルホンサン塩〉というものらしいのですが、これがどの程度自然に分解されるのかはわかりませんでした。
念のために書いておくと、洗剤が有毒というのはウソで(たぶん)、中性洗剤でゴキブリが死ぬのは、界面活性剤によって気門がふさがれて呼吸ができなくなるためで、サラダ油でも効果は同じだとか。
今回は、日本石鹸洗剤工業会のHPを参考にしました。このHPよくよく読むと、とっても面白いですよ。面白いのは私だけか・・・。

はぁ。ちょっと頭がスッキリしたかな。
posted by nbm at 00:59| Comment(5) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月09日

大人の楽しみ方

今、私の一番好きなアニメ作品は「銀魂」
「銀魂」ファンの小学生の甥っこと同レベルです(笑)しかし、「銀魂」は子供が観てもわからないツボが多すぎると思うのですが…。例えば、とある回ではドリフターズをモデルにした登場人物が現れて、仲本工事似のキャラが体操をしてたり、高木ブー似のキャラがウクレレを弾いていたり、志村けん似のキャラがヒゲダンスして剣でリンゴを受け止めるとか、そんなシーンはまだいいかもしれません。今ドキの子供たちは、当然リアルタイムのドリフターズを知らないでしょうがね。しかし終いにはクレージー・キャッツらしき面々が登場してました。いくらなんでも、ドリフターズとクレージー・キャッツの繋がりまでは、子供にはわからんだろうに。
やはりというべきか、甥の話からすると小学生の間では、「銀魂」はあまり人気があるわけでもないらしい。でね、夕方の時間帯って小学生は塾とか通ってて、テレビを観る時間帯じゃないんだそうですよ。じゃあ、一体誰が観てるんでしょうね。

最近、大友克洋監督による実写化で再び話題の「蟲師」ですが、アニメ全編を観て、久々の大ヒットって感じがしました。一話一話、練られた筋はもちろんのことながら、作品全体が醸し出す雰囲気が抜群です。原作を読んでいないのですが、原作に非常に忠実にアニメが作られているということで、雰囲気はさほどかけはなれていないのではないかと思います。明治あたりなんだか、微妙な設定が功を奏しているのでしょうね。しかし、アニメ版ではその背景の美しさが素晴らしい。日本の自然、特に草木の美しさたるや、今までのアニメからは考えられないクオリティです。伝承や民俗学のエッセンスを散りばめた物悲しいストーリーも良し。まさに、大人の観賞に耐えうる傑作アニメです。これは、アニメ自体に抵抗感を持つ人でも、かなり受け入れやすい作品でしょう。

大人に、しかも普段アニメは観ないという人たちにこそ、他にもぜひオススメしたい作品を挙げてみましょう。
まずは、最近観始めた「MASTERキートン」。浦沢直樹原作です。オックスフォード大学を卒業した考古学者であり、元SAS(英国特殊空挺部隊〕のサバイバル教官でもあるという主人公が、保険調査員として活躍する話。只今NHKBS2で再放送中。非情になれない主人公キートンの飄々とした人間臭さと、卓越した戦闘技術のギャップが堪らない魅力。考古学のエッセンスも入っているのがミソ。

お次は「BECK」。ハロルド作石原作。主人公の少年コユキが、竜介ら仲間と出会って、音楽に目覚めバンドとして成功していく青春ストーリー。原作漫画ファンには物足りない出来だと言われているアニメですが、アニメから入った私には楽しめました。音楽がメインになっているマンガとしては、挑戦的な作品。レスポールやフェンダーなど、実際のギターの音を使い分けたり、演奏時の描写なども細かくて、制作サイドの努力が伺える作品。ストーリーも青春ものという感じで、甘酸っぱくて爽やか。

それから、やはりはずせないのは「攻殻機動隊」のシリーズでしょうか。映画版「GHOST IN THE SHELL」「イノセンス」と、テレビ・シリーズ版は全くの別物と言ってもいいですし、士郎正宗の原作もまたかけはなれていますが、根っこは同じ。それぞれに良いのですが、筋書きとしてはテレビ・シリーズ版の2つがよく練られていて面白いと思います。テレビ・シリーズはデッサンが時折崩れるのが残念なんですけどね。私としては、まず入門編として「GHOST IN THE SHELL」を観て作品の世界観を踏まえたら、「STAND ALONE COMPLEX」「S.A.C. 2nd GIG」のテレビ・シリーズに進むというのがわかりやすいかと思います。ちなみに「イノセンス」は非常に抽象的でわかりにくいので、映像を楽しむために観るのでなければオススメしません。そうそう、まったく知らない方のために内容を書いておくと、電脳化・義体化(サイボーグ化)が進んだ近未来で、テロ組織などと対する内務省直属の公安9課の話です。「マトリックス」などのハリウッド映画に多大なる影響を与えた作品として有名ですね。

えっとー。私自身も本格的にアニメを観だしたのは、実は30を過ぎてから。今では、かなりDEEPな部分まで食い込むようになりました。面白い作品はたくさんありますが、書ききれないので今回はこの程度にしておきます。
posted by nbm at 11:49| Comment(4) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

マグナス力

量子論が”みるみる理解できる”というふれこみだったので読んでみた雑誌「Newton」創刊300号記念号。肝心の量子論は、わかりやすいけど真新しいものは無く、目に付いたのは関係ない他の記事でした。
2006年7月号ということで、当時サッカーのワールドカップ2006の開幕直前だったこともあり、フリーキックを科学的に解明しようという記事がありました。去年だったんですよね、ワールドカップって。なんかもっと何年も前のように感じていて、1年くらい前のことだったのかと、ちょっと驚き。
さて、結論から言うと、俗に”バナナ・シュート”とか言いますが、フリーキックでボールが曲がる現象は、厳密には科学的に解明できていないことがららしいです。意外ね。力学的に説明が付くのかと思い込んでました。野球の変化球と同様の原理ではあるらしいのですが、どちらにしろ、「たぶん、こんな感じ」という程度の説明しかできないのだそうですよ。
ボールは空気中を飛ぶときに、進行方向とは逆向きの向かい風を受けます。ボール表面の一方では、向かい風と同じ方向に流れる空気の流れができて空気の流れが速くなる。反対側では、逆向きの風と向かい風が相殺されて、空気の流れが遅くなる。空気は流れが速いほど圧力が低くなるというベルヌーイの定理から、圧力の高い方から低い方へとボールを押す力が発生する。もうひとつ、ボールにはりついていた向かい風の空気の一部は、やがて進行方向に対して後ろ側でボールからはがれる。これが後流となるが、ボールが回転していると、この後流がロケット噴射のようにボールを押すことになる。この圧力差の力と後流の噴射の力でボールが曲がることになるのだけれど、これをマグナス力と呼ぶのだそうです。
野球のカーブだと、ベースまでの距離が18メートルで曲がり幅はせいぜい60センチほど。サッカーだと、フリーキックならゴールまで25メートルあって曲がり幅は3メートルにもなるとか。サッカーボールの回転は毎秒5〜10回転程度。野球のボールの3分の1くらいの回転数でも。よく曲がるらしい。比重が軽いからかな。回転をもっとかければよいかというと、スピードが落ちるのでそれも考え物。ということで、選手たちはボールの曲がりは必要最低限に抑えてスピード重視で蹴るらしい。
足の甲で蹴るインステップキックは、必ずバックスピンがかかって、ボールが落ちにくくなるんだそうで。ボールのスピードをあげようとすると、ゴールの上を飛んでいってしまうことに。で、親指の付け根付近で蹴るインフロントキックであれば、ボールは横回転になって邪魔なバックスピンを抑えられるということになる。理論上は、ボールがディフェンスの壁を越え、スピードを保って、尚且つゴールの枠を捉えることができる技術というわけですね。ベッカム中村俊輔なんかは、これにトップスピンを加えて、曲がりながら落ちるという究極のフリーキックを身につけていることになるとか。
計算上、ボールスピードを上げると、その精度は厳しくなってくる。ゴールまで25メートル。ボール・スピード70キロなら前進して9メートルほどの距離にいるキーパーの頭上を越えてゴールするには上下に12度ある角度も、ボールスピードが100キロともなると、その角度はたった2度。100分の1秒のインパクトで数ミリ単位の調整が必要な神業なのだそうです。
さて、もう1種類ナックルボールのようなゆれる無回転ボールというのがありますね。無回転といっても微妙に回転していて、ボールの縫い目で周囲の空気の流れが変わって、ゆれる魔球となるわけです。でも、これがまたナゾで、野球と違い、縫い目のないボールを使ってもボールはゆれるのだそうです。つまり、どうしてゆれるのかは解明されていないらしい。後流の乱れが影響するらしいのですがね。
実際、中学時代に、全国大会レベルのバレーボール選手のアタックをレシーブしたことがあります。それがこのゆれる魔球で、冗談みたいに稲妻のようにギザギザに飛んできました。「アタックNo.1」かと思った。当てずっぽうに腕を出したら、当たりはしたものの、とんでもない方向に飛んでいきました…。あの動きは、たしかに科学的に説明できるとは思えない。
スポーツも科学の視点で観てみると、また一味違った面白さがありますね。
posted by nbm at 17:51| Comment(2) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月04日

夜のお勉強

「継続は力なり」…こんなくだらないブログでも、毎日1投稿を目標に続けてきたわけですが、サボり出すと、逆に書き辛くなってしまうものですね。ということで、今日は力をあえて抜いて、いつにもましてどうでもいい駄文を書こうと思います。

と、書き始めたところで、「見栄晴、結婚!」という事実を知りました。歳がバレますが、彼とは同い年で、高3の夏休みに通っていた予備校が一緒でした。私はクラスが違ったのですが、見栄晴と同じクラスだった連中に言わせると、「かわいいコは、みんなあいつがさらっていくんだよ」だって・・・。確かに、見かける度にかわいい女の子たちをはべらせていて、私には見栄晴の魅力がわからなかったので、とても不思議な光景に見えました。芸能人パワーってすごいもんなんだなと思ったものです。まぁ、おめでとうございます。

予備校の話が出たので、夜学で通った専門学校の思い出など語ってみましょうか。初めて夜学に通ったのは、社会人となって経理事務の仕事を続けて数年経った頃のこと。会社では、同期入社の男性社員には簿記の教育を受けさせてくれたものの、女性である私にはそんなものは無いも同然だったので、専門的な勉強をしないままに仕事を続けている状態でした。当時の仕事は、確かに何の知識が無くともできる簡単なものでしたが、次第に「このままではいかん」と思い始め、せめて簿記3級くらいは取っておこうと専門学校に行くことに。
超有名な某大学の中には、ほとんど一般の人に知られることのない”専門学校部”という夜学が存在してます。昼間、大学生が学んでいることを、夜はそっくりそのまま専門学校部の学生が同じことを学ぶという贅沢な所でした。紹介が無いと入学できないというシステムのせいか、世にあまり知られていないのですが、大学内の”専門学校部”というひとつの学部扱いなので、学生証も超有名某大学のものとなり、男子学生は特にナンパに重宝していたようです。ところが、入学は簡単なテストと面接だけで、私のようにすでに社会人となって昼間仕事を持っていたりすると、ほぼ無条件に入学できるような感じでした。私の場合は、会計科の学生に混じって簿記の授業だけを受けるという形のコースだったのですが、いくつも年下の友達がたくさんできて、簿記の勉強もできて、お得な感じでした。簿記の先生にも、非常によくしていただきました。で、無事満点で簿記3級に合格し、学校も修了。

その後、経理の仕事も少々専門的なことが出てくるようになって、色々と悩んだ結果、税理士の勉強を始めることにしました。というのも、実家で父が税理士をしていたので、ゆくゆくは家業を継いで親孝行ができたらと考えたのが一番の動機だったのですよ。まぁ、考えが甘かったんですけどね。
で、30歳を機に、再び夜学に通い始めました。この夜学時代については、語るべきことはたくさんありますが、一番ショックだったのは、何年も通っていたのに友達がひとりもできなかったということ。知らず知らずのうちに自分から壁を作ってしまっていたのかもしれませんが、会計学関係を勉強する人種というのがあるように思えて、私はどうしてもそこに馴染めませんでした。どう言ったらよいものか、その違和感は最後まで消えることがありませんでした。あの苦しい勉強を、励ましあう仲間なしでやりぬくというのは、相当な精神力が必要になることだと思います。それまでは友人を作ることが得意だと思っていた私が、誰とも話せないで何年も過ごしたことは、今もって不思議でなりません。
しかし、本当に勉強したなぁ。会社の昼休みも、行き帰りの電車の中も、「脳の血管切れそう…」とか思いながら勉強してました。それでも、どうにもなりませんでした(泣)結果が出せないままに数年経って、初めて”好きでない”分野、”向かない”分野であることに気付きましたよ。このままでは、たとえ時間をかけて資格を取ったとしても、仕事にするには苦痛すぎると思い、断念しました。その仕事を好きであるかどうかということが、こんなにも重要であることを、愚かにも気付かずに来てしまったのでした。経理の仕事は大好きなんですけどねぇ。税理士の仕事となると、本当に全く異質なものです。

いわゆる士業ということを生業としている人は、国家試験の厳しい受験を頑張りぬいて勝ち抜いた人たちです。本当に、頭が下がります。私はドロップ・アウトしたダメ人間ですが、あの経験は本当に貴重なものとなりました。家族に延々と迷惑をかけながら、結果が出せなかったことだけが悔やまれますが。

この春から、仕事をしながら何らかの勉強を始める人はたくさんいるでしょうね。夜学に通うのって、本当に大変なことです。それでも、何かを学びたいという気持ちがあること自体が、すごいことだなと思うわけです。そんなみなさん、身体に気をつけて、そしてぜひ目標を勝ち取ってくださいexclamation
posted by nbm at 11:17| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする