2011年08月31日

8月25日からの地震メモ

8月25日からの地震メモ。

いつものチバラギ。
8月25日 17時39分 茨城県沖 M4.0 ごく浅い 最大震度1
8月25日 20時20分 茨城県沖 M3.5 深さ約30km 最大震度1
8月25日 21時03分 千葉県北東部 M3.7 深さ約40km 最大震度2
8月25日 21時05分 千葉県北東部 M3.0 深さ約40km 最大震度1
8月26日 4時25分  茨城県北部 M3.6 深さ約20km 最大震度2
8月26日 9時36分  茨城県南部 M2.5 深さ約20km 最大震度1
8月26日 16時37分 茨城県北部 M3.5 深さ約10km 最大震度1
8月26日 21時26分 茨城県南部 M3.6 深さ約50km 最大震度2
8月27日 6時22分  茨城県北部 M2.5 深さ約10km 最大震度1
8月27日 10時08分 茨城県北部 M3.3 深さ約10km 最大震度1
8月27日 11時35分 茨城県北部 M3.3 深さ約10km 最大震度1
8月27日 11時35分 茨城県北部 M4.3 深さ約20km 最大震度3
8月27日 11時37分 茨城県北部 M3.9 深さ約20km 最大震度2
8月27日 14時05分 茨城県沖 M4.3 深さ約20km 最大震度4
8月27日 16時17分 茨城県沖 M3.9 深さ約20km 最大震度1
8月28日 9時54分  茨城県沖 M3.2 深さ約30km 最大震度1
8月28日 13時47分 茨城県沖 M3.1 深さ約30km 最大震度1
8月29日 1時22分  茨城県沖 M3.4 深さ約20km 最大震度1
8月29日 9時54分  茨城県沖 M4.1 ごく浅い 最大震度1
8月29日 10時49分 茨城県北部 M3.7 深さ約10km 最大震度1
8月29日 12時45分 茨城県沖 M2.9 深さ約50km 最大震度1
8月29日 20時41分 茨城県北部 M2.5 深さ約10km 最大震度2
8月30日 3時22分  茨城県沖 M4.6 深さ約10km 最大震度3
8月30日 16時48分 茨城県北部 M3.0 ごく浅い 最大震度1
8月31日 2時20分  千葉県東方沖 M4.3 深さ約10km 最大震度3
8月31日 4時04分  千葉県東方沖 M3.7 深さ約10km 最大震度2

これといって気になる点はないけれど、強いて言えば、浅めの震源が多いかな。


関東では、以下のような地震も起きています。
8月28日 2時25分  東京都23区 M3.5 深さ約90km 最大震度1
8月29日 13時34分 神奈川県西部 M3.1 深さ約20km 最大震度2


もうひとつの注視ポイント、青森沖を中心とするエリア。
今まで北海道まで入れてましたが、岩手から青森までにしぼることにします。
8月26日 18時57分 青森県東方沖 M3.1 深さ約60km 最大震度1
8月27日 17時44分 岩手県沖   M4.1 深さ約40km 最大震度1
8月29日 5時20分  岩手県沿岸南部M3.0 深さ約60km 最大震度1
8月29日 12時0分  岩手県沖   M3.7 深さ約50km 最大震度1
8月30日 16時14分 岩手県沖   M3.3 深さ約30km 最大震度1
8月30日 17時47分 岩手県沖   M3.7 深さ約40km 最大震度1
8月30日 18時7分  三陸沖    M4.7 深さ約10km 最大震度1

可もなく不可もなく。

ひとつ気になる地点を挙げるとすれば、福島県会津地方。
8月28日 23時57分 福島県会津  M2.5 深さ約10km 最大震度3
会津盆地には二つの断層があるとされています。会津盆地西縁断層と会津盆地東縁断層。上記の地震が、この断層が原因だったり、もしくはこれらの断層を刺激したりするものだとすると、イヤだな。
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2011年08月26日

イナーシャブロックの作り方

たまにはギターの話題を。

今日は、イナーシャブロックの作り方について。講師はダンナさんです。
イナーシャブロック(またはサスティンブロック)とは、エレキギターのトレモロユニットの一部です。イナーシャとは”慣性”。簡単にいうと、「慣性がある」ということは、弦の振動を効率的に伝えて、サスティン、つまり音の伸びが良くなるということ。
音の振動を効率よく伝え、持続させるためには、様々な工夫が考えられるのですが、イナーシャブロックの材質や重量を変えるだけでも、効果はあるようです。

1.材料
金属を用意します。今回はたまたま手元にあった2種類を使用して、2つ作ります。
真鍮板棒材とS45C炭素鋼板棒材(スチールに0.45%炭素含有)。どっちがいい音になるか試しに作ってみましょう。
音を良く伝える金属としては、真鍮が挙げられます。金管楽器が真鍮(ブラス)でできていることが多いのも頷けますね。

2.採寸
もともとギターについていたイナーシャブロックを元に、トレモロブリッジが可動したときにギター本体のボディ側の穴に当たらないギリギリのサイズを測ります。
ノーマルサイズよりも厚くすることで、よりよい効果が得られるはずです。

3.削り出し
フライスで測ったサイズに削り出します。

4.穴あけ@
ブリッジベースを取り付ける穴を開け、タップでねじ山を切ります。

5.穴あけ➁
トレモロアームを取り付ける穴を開け、タップでねじ山を切ります。

6.穴あけ➂
弦を通る穴を開けて、弦の結び玉が引っかかる穴を裏側から開けます。
結び玉が引っかかる穴は浅い方が良いです。ブロック内部に通る弦の長さをできるだけ長くした方が効果アップ。

7.穴あけC
弦を通す穴と穴との間に、トレモロスプリングを引っ掛ける穴を開けます。
この穴は、スプリングの抜け防止のために、後ろ側に5度傾けます。

8.面取り加工・研磨
すべての穴の面取り加工後、ブリッジベースの取り付け面を再研磨します。

9.サンドブラスト処理
それっぽい雰囲気を出すために、研磨した部分だけマスキングして、表面をサンドブラスト処理します。

10.完成!
真鍮・炭素鋼ともに、もともとついていた物の3倍の重さ(約300g)になりました。

<注意>イナーシャブロックを塗装してはいけません。折角のサスティンが、塗装で台無しにならないように!


【おまけ】
ナットもできます。
ナットとは、ギターの弦をヘッド側で支える支点となる小さなパーツです。
真鍮を使いましょう。採寸して、フライスで削りだして、ギターの弦のピッチに合わせて溝を切ります。
はい、完成!
ナットは、フェンダー・タイプとギブソン・タイプ、双方合わせて15個くらい作ってみました。

さて、これらのパーツを組んだギターが、どのような音になるでしょうか。
posted by nbm at 15:43| Comment(2) | TrackBack(0) | Guitar | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月25日

8/18からの地震メモ

8/18からの地震メモです。

チバラギから。
8月18日 15時19分 茨城県北部 M3.9 深さ約20km 最大震度2
8月18日 18時25分 千葉県東方沖 M3.2 ごく浅い 最大震度1
8月18日 18時38分 茨城県沖 M3.6 深さ約50km 最大震度1
8月18日 19時08分 茨城県沖 M3.2 深さ約50km 最大震度1
8月18日 20時42分 茨城県沖 M3.6 深さ約40km 最大震度1
8月19日 0時39分  茨城県南部 M4.0 深さ約50km 最大震度3
8月19日 4時18分  茨城県沖 M3.8 深さ約40km 最大震度1
8月19日 4時54分  茨城県沖 M4.0 深さ約10km 最大震度1
8月19日 7時02分  千葉県北東部 M3.0 深さ約40km 最大震度1
8月19日 9時48分  茨城県沖 M3.4 深さ約40km 最大震度1
8月19日 10時42分 茨城県沖 M3.4 ごく浅い 最大震度1
8月19日 13時43分 茨城県北部 M3.4 深さ約10km 最大震度3
8月19日 21時11分 茨城県沖 M4.1 深さ約70km 最大震度1
8月19日 21時14分 千葉県東方沖 M3.1 ごく浅い 最大震度1
8月20日 0時43分  茨城県沖 M4.0 深さ約10km 最大震度2
8月20日 1時37分  茨城県沖 M3.3 深さ約20km 最大震度1
8月20日 5時13分  千葉県北西部 M2.9 深さ約80km 最大震度1
8月20日 9時05分  茨城県北部 M2.4 深さ約10km 最大震度1
8月20日 14時15分 茨城県北部 M3.5 深さ約50km 最大震度1
8月20日 18時12分 千葉県東方沖 M3.5 深さ約60km 最大震度1
8月20日 23時12分 茨城県沖 M4.9 ごく浅い 最大震度1
8月21日 1時26分  東京湾 M3.7 深さ約100km 最大震度2
8月21日 12時49分 茨城県北部 M2.7 ごく浅い 最大震度1
8月21日 13時47分 千葉県北東部 M3.6 深さ約30km 最大震度2
8月22日 0時37分  茨城県沖 M4.3 深さ約20km 最大震度2
8月22日 0時46分  茨城県沖 M3.4 深さ約10km 最大震度1
8月22日 0時50分  茨城県北部 M2.9 深さ約60km 最大震度1
8月22日 2時32分  茨城県南部 M2.7 深さ約50km 最大震度1
8月22日 6時39分  茨城県北部 M4.3 深さ約20km 最大震度2
8月22日 11時21分 茨城県沖 M4.2 深さ約10km 最大震度2
8月22日 17時36分 茨城県南部 M4.6 深さ約70km 最大震度3
8月22日 18時44分 千葉県東方沖 M3.2 深さ約10km 最大震度1
8月22日 20時23分 茨城県沖 M6.0 深さ約30km 最大震度3
8月22日 22時17分 栃木県南部 M2.8 深さ約10km 最大震度1
8月23日 3時14分  茨城県沖 M3.7 深さ約40km 最大震度1
8月23日 6時09分  千葉県東方沖 M3.7 深さ約50km 最大震度1
8月23日 7時11分  茨城県沖 M3.8 深さ約20km 最大震度1
8月23日 11時14分 千葉県北東部 M3.4 深さ約40km 最大震度2
8月23日 17時27分 茨城県沖 M4.2 深さ約50km 最大震度2
8月23日 20時56分 茨城県沖 M3.9 深さ約40km 最大震度1
8月24日 20時38分 茨城県北部 M3.4 深さ約20km 最大震度1
8月25日 0時56分  茨城県南部 M3.2 深さ約50km 最大震度2
8月25日 10時14分 茨城県沖 M3.7 深さ約50km 最大震度1

昨日24日は、日本全国で無感地震も含めて地震が少ない日であったようです。有感地震が24時間でたったの6回。
このところ、こういう日が時折訪れるのですが、有感地震の隙間があくと、初めて揺れるのは決まって茨城県なのがイヤです。24日も、前の有感地震から約10時間空けて発生したのが、20時38分 茨城県北部(M3.4)でした。ただの偶然でしょうし、無感も含めれば関係ないと思いますが。
昨日24日の夕方の空は、それは不気味な空でした。地震雲うんぬんは置いておいて、どす黒い煙のような雲が低く流れていたり、上が灰色で下側がオレンジ色になっている雲があったり、いろんなタイプの雲が大集合しているような空で、あまり見た事のない景色でした。
そして、今朝早く。空は赤い朝焼けに包まれていたようなのですが、虹がかかっていたという話。朝の虹、しかもすごく赤い朝焼けの中の虹というのは珍しいのではないでしょうか。

気のせいということ前提で書いておきます。
まず、リビングの時計。こいつが、1週間くらい前から3分遅れになりました。前にも同様のことがあったのですが、電池がなくなっているわけではありません。今回は、遅れ方を見るために、何日も放置してみたのですが、以前と同様に3分以上遅れることもありません。電波時計などではないフツーの壁掛け時計です。以前、
たまたま、今、方位磁石を見てみたら、すげー狂ってます。本来の北が東の表示になってます。ちょうど90度くらい狂ってますね。たまに見て確認していたのですが、ここまで狂っているのは見たことがありません。なんじゃこりゃ…。ちなみに磁石を近づけてみると、ちゃんと反応しますが、離すと元の”狂った位置”に戻ります(笑)
今はありませんが、3、4日前は、耳にボワボワと圧力を感じました。ほぼ1日中。この圧力を感じると、その後に有感地震が起きることが多かったのですが、今回は特にありませんでした。

岩手沖から北海道にかけて。
8月19日 1時40分  国後島付近 M4.4 深さ約110km 最大震度2
8月19日 10時41分 択捉島南東沖 M4.6 深さ約50km 最大震度1
8月19日 11時29分 根室半島南東沖M4.2 深さ約90km 最大震度3
8月19日 13時51分 岩手県沖 M4.4 深さ約50km 最大震度3
8月19日 17時50分 岩手県沖 M3.9 深さ約50km 最大震度2
8月19日 18時58分 岩手県沖 M4.0 深さ約50km 最大震度2
8月20日 4時10分  宗谷東方沖 M4.7 深さ約310km 最大震度1
8月20日 7時04分  北海道東方沖 M4.4 深さ約90km 最大震度2
8月20日 15時58分 岩手県沖 M4.1 深さ約30km 最大震度1
8月21日 6時59分  岩手県沖 M3.2 深さ約50km 最大震度1
8月22日 9時07分  十勝地方中部 M4.7 深さ約20km 最大震度4
8月22日 23時14分 根室半島南東沖M3.4 深さ約50km 最大震度1
8月23日 15時05分 浦河沖 M4.3 深さ約60km 最大震度2
8月23日 16時35分 浦河沖 M3.9 深さ約30km 最大震度1
8月23日 23時30分 岩手県沖 M3.4 深さ約50km 最大震度1
8月24日 22時40分 北海道南西沖 M3.5 深さ約10km 最大震度1
8月24日 22時58分 十勝地方北部 M4.1 ごく浅い 最大震度1
8月25日 7時31分  岩手県沖 M3.2 深さ約50km 最大震度1
8月25日 13時07分 岩手県沖 M4.2 深さ約30km 最大震度2

北海道が活発になってきている印象があります。深発もあり。

この間、震度5以上の地震は1回のみ。Mがけっこう大きかったですね。
8月19日 14時36分 福島県沖 M6.8 深さ約20km 最大震度5弱

世界では、まず南太平洋が大きく揺れました。バヌアツあたりでしょうか。
8月21日 1時55分 南太平洋 M7.5 
8月21日 3時19分 南太平洋 M7.4 
それと、驚いたのはアメリカはワシントンで大き目の地震が起きたことですね。
8月24日 2時51分 バージニア州中部 M5.8 深さ6km
ワシントンでは、震度でいうと、震度3〜4くらいの揺れだったのではないかという話。震源から20kmのノースアナ原子力発電所では、原子炉2基が停止したとか。ワシントンのホワイトハウス他連邦政府の建物は閉鎖。周辺の空港も一時閉鎖されたり、携帯電話が通じなかったり、停電になったりと、けっこうパニック状態だったらしい。ニューヨークも揺れたとか。同規模の米東海岸での地震は、「1944年以来67年ぶり」という記事もあれば、「1918年以来93年ぶり」とうい記事もある。みんな地震よりテロか何かだと思っただろうね。動画では、腰を抜かしたようになっている人も。日本国内のニュースで見てないんだけど、報道されてましたか?耐震設計とかあんまり考えていない建造物に囲まれ、日本の大震災を見た後だったし、日本からすれば騒ぐほどの揺れではなかったかもしれないけど、遭遇した人は怖かったでしょうね。
そして、今日はペルーで。
8月25日 0時45分 ブラジルとの国境付近 M7.0 深さ145km
大きな被害はなかったようですが、規模が大きいわ。

ちょっと不穏な雰囲気が続いてます。
posted by nbm at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月24日

東森×東森

ダンナさんのお盆休みが終了。
毎年、お盆休みは家でグダグダと過ごし、いつの間にか終わっているというパターンなのですが、今年はアグレッシブに動き、グダグダするヒマがなかったような。
”アグレッシブに動く”といっても、どこかに旅行に行くとかそういうことはしないわけですが。
そんな中、一日だけダンナさんと別行動の日がありまして、ダンナさんは恒例のおっさん軽音部へと出かけて行ったので、チャンスとばかりに映画DVDを観ることに。
いつもホラーやアクションやコメディばかりを観てしまい、シリアスなものが溜まっていってしまうので、それを少しでも片付けようと。

この時期、戦争を描いた作品がメディアで取り上げられたりしますが、『硫黄島からの手紙』(2006)がテレビで放映されてました。それで、そういえばまだ観ていなかったと思い出し、まずはこれをチョイス。
終戦記念日を意識して、戦争ものを続けて観てやろうかと、『ヒトラー 最期の12日間』(2004)にしようかと思ったのですが、”総統閣下シリーズ”を思い出すと、まじめな場面で笑ってしまいそうで、どうしても手が出せず。”総統閣下シリーズ”については、動画を検索するとたくさん出てきます。『ヒトラー 最期の12日間』の場面を使って、勝手な字幕を付ける遊びがありまして。ということで、これも今回は見合わせ。しばらくこのシリーズの動画を観ない状態が続いて、これでやっと映画本編を観ても笑わないで済むかなと思っていると、シリーズの新作が出てきてまた振り出しに戻るという繰り返し(笑)
じゃ、いっそクリント・イーストウッドくくりでってことで、『グラン・トリノ』(2008)にしました。いつも話題が古くてごめんね(笑)

まず、『硫黄島からの手紙』
ハリウッド映画のはずなのに、全編日本語。これ、アメリカ人はどう観たんだろうか。
簡潔に言うと、評価できる点は、アメリカ人が描く日本人としてはしごくまともであること。評価できない点は、実際は1ヶ月に及ぶ硫黄島での日本軍の抵抗が本土への米軍上陸を遅らせたというのが硫黄島の戦いの肝であるはずなのに、数日で終わってしまったかのようにあっさりと描かれていること。まぁ、2時間ちょいの映画作品の中で描ききれる内容でないことは明らかだから、仕方ないことか。
やさぐれた二宮和也と、臆病な加瀬亮がよかったけど、いつも国内の作品で観ているから逆に新鮮味がないように感じた。普段、彼らの演技を観ていない人たちからすると、どう映ったのか。
硫黄島で戦った日本兵のほとんど、2万人を超える戦死者を出した硫黄島での戦い。米兵も7千人近くが戦死し、米軍ではこの戦争で最大級の犠牲が出た戦いだったという。日本兵1万数千人分の遺骨もいまだ硫黄島に眠っているといい、遺骨収拾はまだ続けられている。
まったく戦争など知らない世代ではあるけれども、同年代の知人に遺骨収拾に参加している人がいて、そんな話を聞くたび、何十年経とうが戦争の傷跡はまだ残っているのだなと思う。
映画に話を戻すと、本来『父親たちの星条旗』(2006)と対で観るべきなんだろうけど、内容の想像がつくだけにあまり興味が沸かない。おそらく、イーストウッドはアメリカ兵も日本兵も”同じ人間”であることが強調したかったんだとは思うけど、言われるまでもないことだし、そういった視点にはあまり新鮮味を感じなかった。
ただ、この命を賭した激烈な戦いがあって、それを経て敗戦し、今の日本があるという史実を知るあるいは思い出すのは必要なことだと思うし、それをアメリカ人であるイーストウッド監督に教えてもらうとは…と考えると不思議な気分。
どうも、日本人が作る戦争映画ってのは、観る気になれないんだよね。過分にお涙頂戴になっている気がして。イーストウッドが描く、淡々と、あくまで淡々と流れていく残酷な時間に、忘れてはいけない史実を客観的に冷静に見つめることができたと思う。
ドンパチを期待する戦争映画なら他にたくさんあるし、人間ドラマという点で観る戦争映画も他にたくさんある気がするのだけれども、中途半端というのともまた違って、かといってドキュメンタリーでもないのに、戦争というもののばかばかしい本質を描いていたような気がする。名画とは言わないけど、観ておいてもいいかなという作品だった。

さて、お次は『グラン・トリノ』。こちらは、ネタバレありなので、未見の方は注意。
こちらは、人種問題と死に様の話。モン族って、実在する民族だったんだね。ミャオ族の支系だったのか。不勉強ですまぬ。実在の民族にすると何かと問題になるのではと危惧して、ぼかしたのかと思ってた(苦笑)でも、きっとマイナーだよね?
イーストウッド演じるひねくれたじいさんと、隣に越してきたモン族の家族との間に芽生えた友情。”遠くの家族より近くの隣人”みたいな。
このじいさん、朝鮮戦争で勲章をもらってる。つまり、戦場で人をたくさん殺してきているわけで、それがその後の人生につきまとっているわけだね。だけど、そのことは、家族を含め、誰にも理解してもらえない。そんなじいさんの連れ合いが死んでしまったところから、物語は始まる。
孤独が深まる中で、お隣に越してきたモン族の若者2人、姉と弟。
Wikipediaによると、クリント・イーストウッド自身は、「スコットランド、アイルランド、ドイツ、イングランドの4か国の血をひいている」そうだけど、ここでの役柄はポーランド系ってことになってる。んで、イタリア系の床屋と人種差別ジョークで罵倒し合うようなタイプ。日常的に人種というものに敏感であるこのじいさんの隣に、モン族…。毛嫌いしているのかと思いきや、次第に姉弟に入れ込んでしまい、父親のいない彼らにとって文字通りの保護者になっていく。
最後には、じいさん自らの人生の辻褄あわせと、姉弟の問題解決とが同時になされるという結果で、すっきりとあの世へ。結果的に、距離を埋められなかった息子家族に迷惑をかけることもなかった。まぁ、どの道先行き短い命だったのだろうけど。
じいさんは戦地で13人殺したと言ってたが、それぐらいの人数の相手に殺されたのかもしれない。カトリックっぽくはないけど、因果応報ってやつか。甘んじてどころか、敢えてそれを受け入れる。しかも、人助けになっているだけに責められない。消極的に自殺をしているようなものだけれども、なんだろう、この後味の良さ(笑)見事な死に様。
ただ、その準備段階の身支度が泣けた。私としては、この映画で唯一の泣き所。

伏線がうまい。しかも、わかりやすい。
歳を取ってからのイーストウッド作品は、とにかく淡々としている。全部観ているわけじゃないけど。好みによるのかもしれないけど、この淡々としているところが、魅力だと思う。私は好き。

最近思うのだけれども、私は結局70年代の映画が好きなんだなって。
っていうか、私にとって”映画”という雰囲気を持っている作品が、70年代あたりに集中しているんだと思う。
で、クリント・イーストウッド監督作品には、その”映画”の雰囲気が残っている気がして。特に『グラン・トリノ』では、そう思った。特に、『グラン・トリノ』のエンディングには、それが色濃く出ていると思う。光の加減がそう思わせるのかも。

エンディングで、海岸線を颯爽と走り去る古めかしいフォードの72年型グラン・トリノ。しばらく車がない道のみが移り、その後、日本車やら新しい車やらが次から次へと駆け抜けていく。
アメリカにはアジア系移民も増え、日本車が幅を利かせている。フォードで車を組み立てていたじいさんに対し、息子は日本車のセールスを仕事としていたっけ。そんな時代の移り変わりを端的に現しつつ、それでも、グラン・トリノは走り続けていくわけだ。
車に興味のない人からすると、なんでそんなボロ車に執着するのかと思われるだろうが、ヴィンテージ・カーを愛する人は多い。特に、中高年ね。維持が大変だし、基本デカいから自分で乗る気にはならないけど、独特のフォルムには大いに惹かれるものがある。学生の頃には、ヴィンテージ・カーのレースでバイトをしたこともある。パドック・パスをもらって、様々なヴィンテージ・カーを眺めては、キャッキャと喜んでいたもんだわ。当時でさえヴィンテージだった車は、今現役で走っているというのが信じられないくらい。それだけメンテナンスが大変な代物。
「古き良きアメリカ」とか、ノスタルジックなノリは嫌いなんだけど、イーストウッドの取り上げ方は、そういうのとも違う気がする。矜持っていうのかな。プライドと言ってしまうと語感が違うような。”誇り”というより”自負”に近い。そんなさりげない自己主張。

『チェンジリング』
(2008)もまだ観てないんだけど、『ヒア アフター』(2010)の方が惹かれるな。
監督として、取り立てて好みってわけでもないけど、個人的にハズレが少ないのも確か。

お盆休みなんていつの話?というくらい前のことに思える今日。
唯一語れるようなネタだったので、タイムラグはありつつも記事にした次第。
しかし…映画、観てないわ…。
posted by nbm at 12:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月18日

8/11からの地震メモ

8/11からの地震メモです。

千葉から茨城にかけて。
8月11日 10時26分 茨城県沖 M4.5 深さ約30km 最大震度2
8月11日 17時16分 茨城県沖 M3.5 深さ約40km 最大震度1
8月12日 1時46分  茨城県沖 M3.1 深さ約40km 最大震度1
8月12日 4時45分  千葉県東方沖 M2.6 深さ約10km 最大震度1
8月12日 8時48分  茨城県沖 M2.9 深さ約50km 最大震度1
8月12日 20時15分 茨城県沖 M3.0 深さ約40km 最大震度1
8月12日 22時47分 茨城県沖 M3.3 深さ約50km 最大震度1
8月13日 9時25分  茨城県沖 M3.3 深さ約40km 最大震度1
8月13日 20時02分 茨城県沖 M3.2 深さ約50km 最大震度1
8月14日 11時48分 茨城県沖 M3.6 深さ約40km 最大震度1
8月14日 16時38分 茨城県北部 M4.3 深さ約10km 最大震度4
8月15日 0時27分  茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度2
8月15日 0時53分  茨城県北部 M2.7 深さ約10km 最大震度2
8月15日 0時59分  茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度1
8月15日 13時56分 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度1
8月15日 15時26分 茨城県南部 M4.7 深さ約70km 最大震度4
8月15日 16時18分 千葉県東方沖 M4.3 深さ約10km 最大震度2
8月16日 14時48分 茨城県沖 M4.0 深さ約30km 最大震度2
8月16日 16時37分 茨城県沖 M2.9 ごく浅い 最大震度1
8月16日 19時16分 茨城県北部 M4.6 深さ約10km 最大震度3
8月17日 9時23分  茨城県南部 M4.4 深さ約80km 最大震度4
8月17日 10時51分 茨城県南部 M3.7 深さ約70km 最大震度2
8月17日 12時40分 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度1
8月17日 16時55分 千葉県東方沖 M4.6 深さ約40km 最大震度2
8月17日 17時05分 千葉県東方沖 M3.0 ごく浅い 最大震度1
8月17日 17時46分 千葉県東方沖 M4.5 深さ約40km 最大震度2
8月17日 20時44分 関東東方沖 M5.9 深さ約10km 最大震度2
8月17日 21時41分 千葉県東方沖 M3.7 深さ約40km 最大震度1
8月18日 0時20分  茨城県北部 M2.9 深さ約10km 最大震度2
8月18日 1時32分  栃木県南部 M4.1 深さ約80km 最大震度2
8月18日 10時11分 茨城県北部 M4.0 深さ約10km 最大震度2

18日に栃木県南部のデータを入れてありますが、茨城県との県境を震源とするもので茨城県南部も同然なので入れておきました。
かなり活発な印象。地味に茨城県南部が揺れているのが気にかかります。なぜなら、茨城県南部は南関東直下地震のトリガーだという説があるからです。(溝上説→7月13日からの地震メモと「溝上説」
15日の茨城県南部震源の地震は、規模はM5以下ながら震度4。さほどの規模でないとはいえ、かなりイヤ〜な感じになってまいりました。
南関東直下はどうかわかりませんが、茨城沖・千葉沖がいつにも増して活発なのは明らかです。

そして、こんなのも起きてます。↓
8月15日 20時45分 小笠原諸島東方沖 M5.9 深さ約10km  最大震度1
陸地が遠かった為に最大震度は小さいものでしたが、地震の規模としてはけっこう大きめ。これがどこに影響を与えるものなのか。

一方、岩手から北海道にかけて。
8月11日 23時30分 岩手県沖 M4.2 深さ約30km 最大震度1
8月12日 7時27分  北海道北西沖 M3.9 深さ約10km 最大震度2
8月12日 11時50分 渡島地方東部 M2.6 深さ約10km 最大震度1
8月14日 20時32分 根室半島南東沖M3.6 深さ約50km 最大震度1
8月15日 5時42分  三陸沖 M4.6 深さ約10km 最大震度1
8月15日 11時41分 岩手県内陸南部M3.2 ごく浅い 最大震度1
8月16日 3時25分  北海道北西沖 M2.6 深さ約10km 最大震度1
8月16日 19時11分 岩手県沖 M3.6 深さ約50km 最大震度1
8月17日 4時35分  岩手県沖 M5.4 深さ約30km 最大震度3
8月17日 10時21分 岩手県沖 M3.4 深さ約30km 最大震度1
8月17日 11時26分 岩手県沖 M4.5 深さ約30km 最大震度2

北海道は東側から北西部、そして南側へと反時計回りにぐるっと揺れているように見えますね。太平洋側から離れた地点はこの注視の範疇とあまり関係なさそうなのですが、一応メモ。岩手県沖は、少々規模が大きめでしょうか。

他には、岐阜県や福井県辺りが揺れはじめてます。今後、注意が必要かもしれません。

8月12日 3時22分  福島県沖   M6.0 深さ約50km 最大震度5弱
↑こんな地震があったのですが、当地は震度2。11日からこれまでで唯一の最大震度5以上の地震でした。
この日、面白いことがありまして。夜中に突然目覚めた私。寝ている途中で目覚めるというと、トイレに行きたくなってというのが常ですが、そのときはそうでもなく。なんで目覚めたのか自分でも不思議で、「地震が起きたりして…」などと考えつつ、折角起きたのだから行っておくかとトイレに行き、トイレから出ようとした瞬間にグラグラッ!ときましたよ。
地震の直前に目覚めるという体験はよく聞いていたものの、自分は初めてのことだったのでびっくり。もしかしたらかすかなP波を感じたりしているのかもしれませんね。ただの偶然だったのかもしれませんが、あまりにタイミングがよかったもので。
それと、ずっと忘れていた感覚だったのですが、一昨日16日の夜18:30頃、東日本大震災直後にずっと感じていた強烈な不安感に襲われました。小一時間くらいで治まりましたが、じっとしているのにドキドキドキドキ心拍数が上がり、極度の緊張状態のようになります。大震災後、微震が続いて時折大きめの地震が起きているような期間に連動して現れていたこの不安感。4月くらいには治まっていたと思うので、すごく久しぶりに感じました。忘れていた感覚だったので、ビビリましたが、これもきっと気のせいです。
ちなみに、その直後には
8月16日 19時16分 茨城県北部 M4.6 深さ約10km 最大震度3
が起きてますが、当地は震度1程度。

あれは、12日のことだったか。
ホームセンターのペットショップで、お魚さんたちの水槽を見ていたら、ほとんどの水槽でタニシが水面ギリギリにくっついていたのを目撃。酸素不足になるとそういう行動に出るのだそうですが、こんなに揃って?それとももともとそういう習性なんでしょうか。地震前に水槽から脱走するタニシの話を聞いたことがあり、ちょっとビビリましたが、その後別段大きな地震があったわけでもなく。きっと関係ありません。

しかし、この何日かの暑さはハンパないです。特に夜間。日が暮れると、息苦しいほどの湿気を感じます。さすがにエアコンのお世話になってます。
午前11時現在、お隣の練馬は36.5度で全国一暑い気温を記録しておりまする。
明日からは少々気温も下がってくれそうですし、暑さは今夜を乗り切ればなんとかなるでしょうか。
みなさん、熱中症にはくれぐれもご注意くださいませ。水分と同時に塩分を摂るのもお忘れなく。
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2011年08月11日

8/8からの地震メモ

今朝、起きて衝撃を受けました。
まず、チバラギの有感地震メモから。

8月8日 10時39分 茨城県北部 M2.7 深さ約10km 最大震度1
8月8日 12時46分 茨城県北部 M3.1 深さ約10km 最大震度1
8月8日 17時34分 茨城県北部 M3.1 深さ約10km 最大震度1
8月8日 23時01分 茨城県北部 M2.8 深さ約10km 最大震度1
8月9日 3時02分  茨城県北部 M2.6 深さ約10km 最大震度1
8月9日 9時01分  千葉県南東沖 M4.1 深さ70km 最大震度1
8月9日 12時55分 千葉県東方沖 M3.8 ごく浅い 最大震度1
8月9日 16時47分 茨城県沖 M4.1 深さ20km 最大震度1
8月10日 4時35分  茨城県沖 M4.4 深さ20km 最大震度2
8月10日 7時03分  茨城県沖 M2.9 深さ40km 最大震度1
8月10日 8時03分  茨城県北部 M3.2 深さ10km 最大震度1
8月10日 12時00分 茨城県沖 M3.4 深さ40km 最大震度2
8月10日 15時17分 茨城県南部 M3.8 深さ80km 最大震度2
8月10日 21時36分 茨城県沖 M2.6 深さ20km 最大震度1

11日朝の段階では、前日10日の21時36分から有感地震が発生していませんでした。地震情報のサイトが更新されていないのかと疑って数箇所見て回りましたが、本当に有感地震は無いよう。
チバラギだけでなく、日本全国どこも一晩中大きくは揺れていなかったことになります。もちろん、無感地震は少々少なめな印象ながら福島・宮城・岩手あたりを中心に発生してました。いつものように各地がM2〜3程度で揺れています。
が、3月22日以来、有感地震を毎日チェックしてますが、こんなに長い時間どこにも有感地震が発生してなかったのは初めてかも。まだ記録していなかった3月22日以前は、それ以降よりも余震活動が活発だったはずなので、有感地震がどこにも無いまま、一晩明かすなんてありえませんでした。地震自体が発生していないわけではないので、冷静に考えればただ規模が小さめのものしか起きなかったということではあるのですが、あまり気持ちのよいものではありません。まだまだ収束にはほど遠い状況で、急に沈黙されると、どこにエネルギーを溜め込んでいるのかヒヤヒヤします。

先程ようやく揺れました。なんと約13時間ぶり!
8月11日 10時26分 茨城県沖   M4.5  深さ30km    最大震度2

8日辺りからは、茨城県北部が集中的に揺れ、茨城沖は震源が浅めで次第に南下してきている印象です。沈黙前の最後が茨城県沖、目覚めたのも茨城県沖というのもいやな感じ。

もうひとつの注視ポイント。青森沖を中心に岩手から北海道まで。
8月8日 21時29分 岩手県沖 M3.4 深さ40km 最大震度1
8月8日 21時35分 十勝地方中部 M4.1 深さ90km 最大震度2
8月9日 5時03分  岩手県沖 M3.8 深さ40km 最大震度1
8月9日 7時31分  浦河沖 M4.1 深さ30km 最大震度3
8月10日 13時29分 岩手県沖 M4.4 深さ30km 最大震度2
こちらは特に気になる部分はなし。

それから、和歌山について。
8月9日 11時26分 和歌山県北部 M2.9 深さ10km 最大震度1
8月10日 8時13分  和歌山県北部 M4.6 深さ60km 最大震度4
無感地震についてはわかりませんが、やはり、9日に突如前震があり、翌日10日に大き目の地震がくるというパターンでした。

暑い日が続きます。
地震への備えを怠り無く、熱中症にも十分注意されてお過ごし下さいませ。
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2011年08月10日

ESP

図書館の新刊の棚に『超常現象を科学にした男 J.B.ラインの挑戦』ステイシー・ホーン 著)を見つけて、思わず手に取った。
超常現象を科学的に解明しようということには非常に興味がある。過去記事がんばれ!ゴーストハンターズ!では、ウィリアム・ジェイムズについての本『幽霊を捕まえようとした科学者たち』を読んで書いたもの。これも面白かった。

”近代超心理学の父”と呼ばれるジョセフ・バンクス・ライン(1895-1980)が、テレパシーなどの超常現象を科学的に探究し続けた姿を追ったノンフィクション。原題は『Unbelievable』。ラインたちが残しデューク大学の図書館の地下に眠っていた700箱もの資料を、著者が読み解き、書かれたものだ。ラインは、アメリカの超能力研究に科学的な手法を持ち込んだ人で、超心理学を学問として認められるものにしようと尽力した人物。
本書では、サイコロ実験よりもESPカードの実験に重点を置いた記述になっており、他にポルターガイストや心霊現象にも触れられている。ちなみに表紙は、ESPカードの1枚、☆マーク。
ラインと交流のあった人物の中には、アルバート・アインシュタインやリチャード・ニクソン、オルダス・ハクスリーにヘレン・ケラー、カール・ユングなどの名前も。その時代、すでに著名であったということがわかると同時に、その時代性が伝わってくる。
元海兵隊員だったというラインは魅力的であるとともに好戦的な性格で、敵も多く作ったよう。晩年は、家族を除いては、周りに人が残らなかったという。

霊媒や霊能力者と言われていた人たちとはできるだけ距離を置き、幽霊の存在や生まれ変わり、臨死体験なども、どちらかといえば懐疑的と言ってもいいような立場で接していたライン。超心理学を”科学”として人々に認めてもらうために、ESP実験など科学的に立証しやすい方向に傾倒したらしい。
超心理学全般を批判する人は後を絶たないし、超心理学に興味を持つ人は「死後の世界」に興味がある人ばかりで、資金集めも難航し、研究は波乱の連続。どうにか、通常では説明できない確率の実験結果を手にしたのだけれども、それでも周囲の反応は変わらず。
例えば、90m〜200m以上も離れた地点でESPカードの遠隔透視をした実験で、ヒューバート・ピアースという青年は、10の27乗分の1という確率でカードを当て続けた。
面白いのは、このピアース青年は、失恋したことで能力を失っている点。どうやら、人間の意識や感情といったものが、超能力と密接に関係しているらしい。
ひとつ問題になったことは、こういった実験が、テレパシーなのか、透視なのかということ。情報を送信する側の人が結果を事前に知っているとしたら、受信者は、送信者の心をテレパシーで読み取っているのか、それともカード自体を透視しているのかという問題。どっちでもいいような気もするのだけど、情報伝達の意味合いがまったく違ってきてしまう。

超能力よりも死後の世界に興味がある人の方が多いということだったけれども、ひとつには、第一次世界大戦によって多くの戦死者が出て、家族や恋人を失った人たちが死者の声を聞きたいと願ったことも影響しているようだ。この時代、ウィジャボードは爆発的に売れたのだそうで。

個人的に面白かったのは、文化人類学者のマーガレット・ミードがラインと交流していたこと。ラインがミードに手紙を送り、未開社会での超心理学について意見を聞いていたという。ミードは心霊研究には共感するところが多いと言いながらも、未開社会でも超感覚的能力が発達した人は少数だと思うと述べている。
後に、ラインの超心理学研究所が米国科学振興協会の加入メンバーになるという悲願は、4度目の挑戦で、加入に関する投票のその場でのマーガレット・ミードの助言によって晴れて達成されたという。
私は学生時代に社会学科に在籍し、文化人類学の講義や発達心理学のゼミなどでマーガレット・ミードの名前は何度も聞いてきた。そのミードが、ラインを応援するような立場を取っていたというのは興味深いことだった。

ラインの研究の他にも、興味深い事例がたくさん出てくる。
例えば、「異言」という現象についての研究。学んだことのない言語や意味不明の言葉を話す現象のことなのだが、2006年に発表されたペンシルバニア大学医学部の研究によると、異言を話しているときその人は、憑依されているかのように自分自身を統制・支配できていないと感じていることがわかったという。SPECTの画像によっても、前頭葉に血流の流れが少なく、不活性化しているという結果だった。”自分が乗っ取られている”感覚については、科学的に証明されたことになる。「異言」の根本的な原因はわからないままだけれども。

もうひとつ、「幻聴」について。特定の精神疾患をもたない正常な人でも、目を覚ましているときに<声タイプ>の幻聴を体験していて、1984年に大学生を対象にした研究では71%が体験者だという。1971年イギリスでは、61%の未亡人が、亡くなった配偶者の幻覚を見ているという報告もあるそうだけれども、私が興味深く感じたのは、同じ幻聴でも「声」を聞いている例が多いこと。これも脳のしくみと関係しているんだろうか。

何らかの情報を物理的な過程を経ずに受け取ることがあるとして、それは、受け取ったまだ形になっていない情報を自分の脳内で変換して表現されるものかもしれないという話も面白かった。受け取った情報が何かはわからないが、それが表出するにあたって、自分にとってわかりやすい形にしているというわけだ。テレパシー的なものは、送信者よりも受信者の能力によるものが大きいらしい。その受信者の感度のレベルやセンスによって、送られてきたものが個性的に表現される可能性があるってことだ。
この本の中にはジョー・マクモニーグルも出てくるのだが、CIAを中心としたスターゲイト計画により軍事作戦に遠隔透視を取り入れるということはあったとしても、透視で得た情報の確認が取れなければ実際には動けないことが多いはずで、スターゲイトが雲散霧消してしまったのも頷ける話だ。それでも1995年に終了したというのだから、70年代から近年まで研究は続いていたんだよな。犯罪捜査などにもこういった能力が使えるのならば、ぜひ使っていただきたいと思うのだけれども、正確性という点で証明できないわけで、使い方が難しいよね。

1989年に超常現象調査事務所を設立してゴーストバスターズみたいことをやっているロイド・アウアーバッハは、色んな機器を持ち込んで数々の幽霊屋敷を調査しているそうだが、温度の変化やイオンの変化などは観測されず。ただ、電磁場は変動するのだそうだ。
逆に言うと、何もない場所で電磁場を変化させると、「人の気配を感じる」ようになったりするのだとか。電磁場を発生させるヘルメットを作って実験している認知神経学者のマイケル・パーシンガー博士は、脳の右半球が優先的に刺激されたときに、「恐ろしいものを」「左側に」見るという実験結果を得たという。逆に、被験者の右側に現れるものは、親しい親戚や天使、キリストなどだったという。じゃあ、恐ろしいものが右側に現れたら、本物かも?(笑)
側頭葉感受性が高い人は弱い電磁場でも強く反応するので、「幽霊を見る」という人は、そんな特徴を持っているのかもしれないということだった。

最後に、量子論。「量子的からみあい」について。
テレパシーのように瞬間的に距離を越えた相互作用が起きるという現象は、光速を超えるものがないはずの物理世界では説明できない。量子論では、遠隔地にある量子が互いに相関することが証明されているが、因果関係が説明されているわけではなく、物理的には情報伝達を媒介する粒子が存在しているはずだという立場を取っている。
現在のコンピュータの基礎を築いた数学者ジョン・フォン・ノイマンは、「意識のように物質ではないものこそが、観察結果を左右するのではないか」という趣旨の発言をしているという。

この本を読んで一番強く印象に残ったことは、超能力と人の感情との間に何らかの関係があるのではないかという仮説。思春期の少年少女とポルターガイストの関係とか考えても、何か関係があってもよさそうです。人間の感情と、物理的な現象とが関連するという不思議。そんなことが証明されたら面白いのにな。
量子論を研究していたような物理学者が、超心理学に興味を持つケースは度々聞くのだけれども、やはり、ここまで科学が発達してくると、複数の分野が協力しないと解明できないことにぶち当たっていると思う。
いろんな分野の研究をしている科学者さんたちが、お互いに意見交換しながらいろんな研究を進めていっていただきたいと思うものです。

かいつまんでトピック的に取り上げたので、散漫になってしまいましたが、こういった分野の本はもっと読んでみたいと思いました。
『量子の宇宙でからみあう心たち 超能力研究最前線』(ディーン・ラディン 著)や、『科学は心霊現象をいかにとらえるのか』(ブライアン・ジョセフソン 著)など、そのうち読んでみたいと思います。
posted by nbm at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月08日

予行演習

昨日、午後からまたも葦簀を求めて、ダンナさんと車でホームセンターを回る。
1軒目では微妙にサイズが合わず、2軒目はすでに売り切れ状態。
2軒目から出ようと思ったときに、ゲリラ豪雨に襲われる。どうしようかと思ったが、そこから思い切って3軒目に向かう。雨がひどすぎて、景色は白く見える。車のフロントガラスにはガラコが塗ってあるので、かろうじて前が見えるけれども、ワイパーだけじゃきっとどうにもならない。傘を持たずに歩いていた人は、もはや走ることも無意味で、開き直ってずぶ濡れになっている。
たぶん、その頃が周辺の豪雨のピーク。3軒目の駐車場に入れたはいいが、とてもじゃないが車の外に出られない。近くのマンション建設現場にあったクレーンに雷が落ちる。他にも至近距離に何度も落ちて、その度に地響きがして車が揺れた。
そんな中、車内には傘こそなかったものの、合羽が積んであったので、ダンナさんがそれを着て、どしゃぶりの中で葦簀を購入(笑)シートを倒して無理やり車に載せる。希望のサイズより長いものを買うことになったので、ギリギリ車に入った。長い分には切ればいいので。
かつて、車内に積んであった数本の傘は、人に貸したりしていつの間にかなくなってしまっていたのだけれども、こんな気象の夏になってしまった以上、傘の携帯というのは習慣化していくのかもしれないね。
さて、帰り道。道は時折冠水しウォーターシュート状態。跳ね上がった水は窓の上まで上がってくる。所々、数十cmはあった。古い路地を覗くと、延々と先まで冠水していて、雨水管が通ってないのが一目でわかる。
いくらゲリラ豪雨といっても、ここまでひどいのは珍しい。台風よりひどい。しかも、ゲリラだからすぐ止むだろうと高をくくっていたら、一向に止む気配なし。2時間近く続いたかも。

マンションに帰ると、水が出ない。
雷が落ちたのか、屋上にある給水ポンプのバルブがいかれてしまったらしい。すぐに業者が来て、応急処置をしてくれたので、数時間で出るようになり、食事も普通に作れたし、お風呂も入った。
ちなみに、ここは停電はしていなかったようだ。

が、今朝になると、また水が出ない。応急処置だけではダメだった様子。
ということで、朝から断水。
飲料水や料理用としては、うちではブリタのポットを使っている為、朝食を作るくらいは困らない。ただ、野菜を洗ったり、包丁やまな板を洗ったり、調理中に手を洗ったりすることができない。ポットの水を使って野菜を洗う。使用後の包丁はキッチンペーパーで拭く。食べた後の食器は、前日から洗い桶に溜めていた水の中へ。長期化するようなら、食器をラップでくるんで使うのだけど、そこまではしなかった。
もちろん、ペットボトルの水も備蓄してあるので、昼はその水を使うことになるかもしれない。歯磨きや洗顔はこれでするしかない。ちょっと手を洗いたいときにはウェットティッシュが便利。
一番困るのは水洗トイレかもしれない。万が一のために、お風呂の水は常に溜めてある状態になっているので、これも当座は問題なし。他にも、空のペットボトルに水道水を詰めてあるものもある。流すときは、6L必要だと聞いたことがある。(→断水時・停電時のトイレの流し方)TOTOの詳しい説明によると、もっと必要なようだけど。(→断水・給水制限・停電時のトイレ使用について
忘れてしまいがちなのは、水が出るようになったとき。最初は濁っていることが多いので、しばらく水を出しっぱなしにすること。昨夜はそれを忘れていて、茶色い水にびびった(笑)

主に地震を警戒し、万が一のためにと水の備蓄は心がけていたので、急な断水でもなんとか対応ができているけれども、これが予行演習とならないことを祈るのみ。

ところで、葦簀(よしず)で思い出したんだが。
先日読んだ万城目学さんの『偉大なる、しゅららぼん』には、ヨシとアシとは違うものであるという説明があった。ヨシはストローのように中が空洞、アシは中に繊維が詰まっているんだそうだ。ヨシは”良し”、アシは”悪し”に通ずるという話は聞いたことがあったような気がするのだけれど、アシが悪いものを内側に溜め込んでいるというような解釈が小説内で使われていた。この言い伝えが小説内だけのものかどうかはわからないが、ヨシとアシとの区別を覚えるのには、覚えやすい話。
posted by nbm at 11:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

8/3からの地震メモ

8/3からの地震メモです。とりあえずメモのみ。

まずは、チバラギ。相変わらず活発です。
8月3日 15時31分 茨城県沖 M3.4 深さ約50km 最大震度1
8月3日 20時30分 茨城県南部 M3.0 深さ約70km 最大震度1
8月4日 3時05分  茨城県沖 M3.2 深さ約30km 最大震度1
8月4日 4時44分  茨城県南部 M2.7 深さ約40km 最大震度1
8月4日 14時09分 茨城県北部 M3.8 深さ約10km 最大震度2
8月4日 14時12分 茨城県北部 M3.1 ごく浅い 最大震度1
8月4日 16時23分 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度2
8月5日 2時45分  千葉県東方沖 M4.4 深さ約10km 最大震度3
8月5日 6時51分  千葉県南東沖 M4.1 深さ約70km 最大震度1
8月5日 9時30分  房総半島南方沖M4.3 深さ約70km 最大震度1
8月6日 2時21分  茨城県沖 M3.4 深さ約10km 最大震度1
8月6日 14時31分 茨城県沖 M3.2 深さ約10km 最大震度1
8月6日 16時10分 茨城県北部 M3.3 ごく浅い 最大震度1
8月6日 16時12分 茨城県北部 M3.3 深さ約10km 最大震度3
8月6日 16時15分 千葉県東方沖 M5.2 深さ約10km 最大震度3
8月6日 18時30分 千葉県東方沖 M4.0 深さ約20km 最大震度1
8月6日 21時37分 茨城県沖 M4.2 深さ約20km 最大震度1
8月7日 0時18分  茨城県北部 M2.4 深さ約10km 最大震度1
8月7日 0時43分  茨城県沖 M3.0 深さ約50km 最大震度1
8月7日 3時41分  茨城県沖 M4.6 深さ約20km 最大震度1
8月7日 7時27分  茨城県沖 M3.2 深さ約30km 最大震度1
8月7日 8時02分  茨城県沖 M4.2 深さ約50km 最大震度2
8月7日 11時42分 茨城県沖 M3.2 深さ約20km 最大震度1
8月7日 12時33分 茨城県北部 M4.8 深さ約30km 最大震度4
8月8日 3時43分  茨城県沖 M4.0 深さ約20km 最大震度1
8月8日 5時41分  千葉県東方沖 M3.8 ごく浅い 最大震度1
8月8日 7時20分  千葉県東方沖 M3.4 深さ約60km 最大震度1

青森沖を中心に岩手から北海道にかけて。
8月3日 15時07分 岩手県沖 M3.8 深さ約30km 最大震度1
8月3日 19時24分 岩手県沖 M3.9 深さ約30km 最大震度1
8月4日 5時23分  浦河沖 M3.4 深さ約30km 最大震度1
8月4日 8時52分  岩手県沖 M4.1 深さ約40km 最大震度2
8月5日 2時21分  浦河沖 M3.4 深さ約40km 最大震度1
8月5日 18時00分 岩手県沿岸南部M3.3 深さ約70km 最大震度1
8月5日 19時53分 岩手県沖 M4.9 深さ約30km 最大震度3
8月5日 23時27分 岩手県沖 M3.2 深さ約50km 最大震度1
8月8日 5時08分  岩手県沿岸北部M3.7 深さ約60km 最大震度1

ひとつ気になったのは、以下の地震。
8月7日 15時31分 鳥島近海 M4.8 深さ約430km 最大震度1
これが何につながるものかはわかりませんが。
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2011年08月06日

どこ?

新米の放射性物質検査がどうのというニュースが流れ始めた日、うちではちょうどお米が切れそうで、なんちゅうタイミングで変なニュースが流れてくれるんじゃ!と思っていた。
こんなニュースを流し続けてると、また古米を備蓄しようと考える人が増えて、お米パニックになりかねん。
そう危惧したものの、スーパーの売り場に行くと、別にフツーに売っていた(笑)
しかし、どれにしようかとボーッとお米の前に立っていた私の後から、「邪魔だ!どけっ!」と言わんばかりの勢いで、ある男性がお米をカートにボンボン積み上げていき、10kg×5袋を買おうとしていた。
パニックはまだまだこれからなんだろうか。
あるニュース番組で、お米の専門家が「白米は買いだめしても劣化するだけだ」と言っていた。「虫ごと食べたいなら止めませんけど」くらいな言い方だった。
たしかに、お米は精米したてが一番美味しい。本当は玄米のまま備蓄して、食べる分だけその都度精米するのが一番いいのだろうけど、そんなこともなかなかできないしね。もしくは玄米をそのまま食べるか。ちなみに、うちは玄米は嫌い。
新鮮さとコスト・パフォーマンスを考えれば、5kgを買うのが理想なのかも。うちでは、毎回10kgを買ってしまうけど。

お米を買うということで、その買い物にはダンナさんが付き合ってくれた。店内で、ダンナさんが気づく。
「あそこに、Mちゃんがいるよ」
ほんとだ、気付かなかった。すぐ3mほど後側に、友人のMちゃんを発見。
彼女は、20歳くらいの頃からいっしょに遊んできた仲間内。ダンナさんの高校時代からの友人のパートナーだ。同じ町内に住んでいるので、こうしてたまに出会うことがある。
でも、話を聞いてみると、毎回、私と彼女のどちらかまたは一方が、予定と違う行動をして、その結果偶然出会うということを繰り返している。
この日も、彼女は、別の店に行こうと思って家を出たのに、なんとなくこちらの店に来てしまったと言っていた。
「呼んだ?」「呼ばれた?」
今回は、ダンナさんが付いて来てくれなかったら、お互いに気付かずにすれ違っていたかもしれない。
何ヶ月も会っていなかったので、久しぶりに雑談をしていると、彼女が
「髪切ったんだね。かわいい!」と言ってくれる。
なんだかこの髪型が気に入ったようで、「後も見せて」とか、「目に焼き付けるわ」とか言ってくれて、「かわいい!」を何度も連呼してくれる。横で聞いていたダンナさんが
「”かわいい”って4回言ってもらったから、おまけにもう1回言ってもらうか」と催促すると
また「かわいい!」と言ってくれる。計5回。Mちゃん、ありがとう。要請に応えてくれて。
そんなこと、言ってくれるのMちゃんだけだよ(苦笑)
普段、言われ慣れないので、気恥ずかしくも、悪い気はしないもんだわ。ま、私自身でなく髪型を褒められただけなんだが。

その後、食品売り場を回るが、ダンナさんが商品を指差しつつ、
「機械じかけのジキ!」(←めかじき)
「ロリ!ロリ!」(←小女子)
とか言うので、いちいち笑いが止まらない。
その都度、「メカなジキじゃないから」(大体、”ジキ”ってなんだよ。磁気?磁器?)とか
「小さい女の子じゃないから」(”こうなご”だから)とかツッコミを入れなければならない。
そういえば、別の日、別のスーパーのアイス売り場では、ダンナさんが勝手に延々と謎に包まれた”レディ・ボーデン”の身の上話を始め、品出ししていた店員のお兄さんに聞こえていたようで、
「レディ・ボーデンの屋敷が火事になって、顔の半分が焼け爛れてしまい…」とか言ったくだりで
耐え切れなくなったお兄さんは「ぷっ!」と吹き出していた…。なんだよ、その展開は!
こうして、買い物するにも店内を爆笑しつつ進むことになるんだよな。

さて、本の話題をひとつ。
山形明美さんの『どこ?』シリーズを続けて読んで(?)いるのですが、出版順だと以下の通り。
『どこ? つきよのばんのさがしもの』(2003)
『どこ? もりのなかのさがしもの』(2004)
『どこ? とびらのむこうのさがしもの』(2006)
『どこ? ふしぎなまちのさがしもの』(2008)
このうち、まだ『どこ? とびらのむこうのさがしもの』に挑戦してませんが、他の3冊は制覇。
山形明美さんのジオラマを、ジオラマ写真家の大畑俊男さんが撮影して作られているこのシリーズ。CGは一切使わず、ジオラマを魚眼レンズで撮影するという手法で作られているそうだが、大畑俊男さんのサイトで、その製作過程の一端が紹介されている。空中に浮かんでいるように見えるものをどうやって撮っているのかなど、手法を考えると謎が多い。ライティングがけっこう物を言うようで、光の使い方で時間帯や感情を表現できるんだそうだ。映画などもそうだけど、意外と照明が大事な仕事をしているものだよね。
小学館に『ミッケ!』というジオラマを使ったさがしもののシリーズがあるそうで、同様のさがしもの絵本を自分たちの手で作りたいと考え、作ったのが『どこ?』シリーズなのだそうだ。
ちなみに、『ミッケ!』はこんな感じ。こちらのサイトでは、本をもとにしたゲームができ、さがしものが体験できます。かなり難しい。米国産なので、ちょっと感覚が違う感じ。『どこ?』シリーズよりもリアルで精巧な作りで、大人向けな感じさえする。
でも、『どこ?』の良さは、かわいらしさとほんわかした雰囲気にあると思う。

3冊に挑戦してみて、私の今のところの一番のお気に入りは『どこ? もりのなかのさがしもの』
ジオラマ写真家・大畑さんのジオラマ撮影を紹介に使われているシーンは、この『どこ? もりのなかのさがしもの』の表紙にもなっている1シーン。
1冊の中で、くるくると場面展開していくのはいつものことなのだけれども、この本は特にそれが印象的。子供部屋から森へ、森から洞窟へ、洞窟から水辺へ、水辺からキッチンへ、キッチンから博物学的な図書室へと、一気に空間移動する楽しさ。森の動物がとてもかわいらしいし、蝶の標本やら、ガイコツやら、食虫植物やら、図書室のあれこれが目を引く。

たとえば、「りんごはどこ?」と問われたら、頭に浮かぶのは赤いりんごそのもの。だけれども、りんごひとつにしても、虫に食われていたり、誰かに齧られていたり、丸い形を保っていないこともある。
「かえるはどこ?」といっても、ジオラマの人形のこともあれば、本物のトノサマガエルのこともある、壁面のレリーフに刻まれていることも。
同様に、「うさぎはどこ?」と問われても、それはうさぎそのものの形をしたジオラマ人形かもしれないし、単に耳の長いうさぎの影かもしれないし、どこかに描かれている絵の一部かもしれない。
自分の頭の中に描いたものとはまったく異質のものであることが多く、想像を裏切られることがこんなに楽しいとは思わなかった。毎回、「してやられた〜!」「そうきたか!」と思うのだ。
これは、物事を認識する上で、非常に重要なことだと思う。お子さんなら、なおの事だろう。
物のかたちや名前を覚える、色を覚える、種類を覚える。雑多なものの中からコレというものを選び出すという作業には、いろいろな認識を総動員しないといけないことを、あらためて教えてもらう本だった。
絵本の中で「問い」になっていることはほんの一部で、見方によってはどんな風にも遊べるようになっている。これは飽きない。
事実、図書館から借りた本はどれも、ビリビリに破いたものが修繕してあって、子供さんたちが興奮しながら何度も何度も繰り返し見ていたことを物語っている。きっかけとして図書館で借りるのはよいことだけれども、こういう本は購入して手元において、いつでも何回でも見られるようにするのがいいのだろうね。私も欲しいくらいだわ(笑)

画像認識が弱い脳を持つ私にとっては、とても刺激になる本で、”さがしもの”をしていると、脳の普段使っていない部分が活性化するのがわかる。
さっき見たときには認識できなかったものが、次に同じ場所を見ると見つかったりするんだから。目って器官は(いや、視覚を司る脳の一部分か)、いかに当てにならないかってことだ。
若かりし頃、車を運転していて、自分からぶつけてしまったことが1度だけある。
後を振り返って確認したときに、「何も無い」という認識だったので、バックしたら、後には「車があった」という…。そのとき、急いでいた私は、自分に都合のいい景色を見ていたことになる。私の視界には「車はなかった」のだから。
それほど目は当てにならないという経験をしているので、今更驚かないのだけれども、「さっき見たときには無かったのに…?」という経験を、この絵本では何度もした。
まぁ、私の脳は極端にそういった認識が弱いだけかも。

もう1冊、大人向けの絵本として知った『ラストリゾート』(絵:ロベルト・インノチェンティ/文:J.パトリック・ルイス)というのを読んだのだけれども、これはあまりピンとこなかった。表紙につられたんだが…。
やっぱりその、文化的背景というのか、どうもしっくりこない。いや、もちろん国境を越えて普遍的な作品というのもあるのだけれども、この『ラストリゾート』に関しては、読んでいるうちに無意識に国の違いというものを感じてしまい、それが興味深く思えることもあるのに、なんだか鼻についてしまった。
同じ作家コンビなら、『百年の家』の方が面白いかも。今度、読んでみよう。
posted by nbm at 12:27| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月03日

7/30からの地震メモ

7/30からの地震メモ。

7月30日から今日8月3日にかけて最大震度5以上が2回発生。
7月31日 3時54分  福島県沖   M6.4  深さ約40km   最大震度5強
8月1日 23時58分 駿河湾    M6.1  深さ約20km   最大震度5弱
また、最大震度4も2回発生。
8月1日 2時36分  浦河沖 M5.4 深さ約40km 最大震度4
8月1日 22時44分 岩手県沖 M5.7 深さ約50km 最大震度4
そして、みな震源地が違うという状況。

では、注視しているチバラギから。
7月30日 12時37分 茨城県北部 M3.3 深さ約10km 最大震度1
7月30日 13時07分 茨城県沖 M3.9 深さ約10km 最大震度2
7月30日 15時07分 茨城県北部 M3.3 深さ約60km 最大震度1
7月30日 23時38分 茨城県沖 M3.9 深さ約40km 最大震度1
7月31日 17時42分 茨城県南部 M3.3 深さ約70km 最大震度1
8月1日 2時08分  茨城県沖 M3.3 深さ約50km 最大震度1
8月1日 2時32分  茨城県沖 M4.4 深さ約20km 最大震度3
8月1日 9時15分  茨城県沖 M3.3 深さ約10km 最大震度1
8月1日 12時50分 千葉県東方沖 M3.3 ごく浅い 最大震度1
8月1日 20時43分 茨城県沖 M3.2 深さ約80km 最大震度1
8月2日 0時23分  茨城県沖 M4.7 深さ約30km 最大震度2
8月2日 12時37分 千葉県北西部 M4.3 深さ約80km 最大震度2
8月2日 16時54分 茨城県沖 M3.0 深さ約40km 最大震度1
8月3日 4時26分  千葉県北西部 M4.1 深さ約80km 最大震度2
8月3日 5時43分  千葉県東方沖 M3.4 深さ約30km 最大震度1
8月3日 5時56分  茨城県北部 M3.7 深さ約10km 最大震度2
8月3日 8時33分  千葉県東方沖 M3.6 深さ約20km 最大震度2
8月3日 9時04分  茨城県北部 M3.3 深さ約50km 最大震度1

茨城県南部とか千葉県北西部とかが揺れると、当地もけっこう揺れるので、徐々に震源地が近づいてきているのがわかります。
”茨城沖”というくくりの中でも、茨城県南部沖、なんなら千葉県銚子沖と言い換えてもよさそうな震源も多いような印象。
やはり、震源地はゆっくりと確実に南下してきています。しかも、直下型は、より内陸に入ってきてます。

青森沖を中心に、北海道から岩手沖にかけて。
7月30日 21時08分 三陸沖 M4.3 深さ約20km 最大震度1
7月31日 4時23分  根室半島南東沖M3.7 深さ約60km 最大震度1
7月31日 14時20分 青森県東方沖 M4.2 深さ約60km 最大震度3
7月31日 17時46分 岩手県沖 M4.2 深さ約30km 最大震度1
8月1日 2時36分  浦河沖 M5.4 深さ約40km 最大震度4
8月1日 3時45分  浦河沖 M3.4 深さ約30km 最大震度1
8月1日 22時44分 岩手県沖 M5.7 深さ約50km 最大震度4
8月1日 22時47分 岩手県沖 M4.5 深さ約10km 最大震度2
8月3日 2時17分  岩手県沖 M3.6 深さ約50km 最大震度1
8月3日 6時22分  日高地方東部 M3.8 深さ約60km 最大震度2
8月3日 12時41分 岩手県沖 M4.0 深さ約30km 最大震度1

こちらも、ちょっと規模が大きめで揺れていますね。

ちなみに、いきなり揺れた感があった駿河湾。
8月1日 19時1分  駿河湾 M2.5 深さ約30km 最大震度1
8月1日 23時58分 駿河湾 M6.1 深さ約20km 最大震度5弱
8月2日 0時3分  駿河湾 M3.4 深さ約20km 最大震度1
8月2日 0時14分  駿河湾 M3.0 深さ約20km 最大震度1
8月2日 0時48分  駿河湾 M3.1 深さ約20km 最大震度1
8月2日 4時44分  駿河湾 M3.3 深さ約20km 最大震度1
有感地震は、8月1日19時1分が最初で、その5時間後くらいに大きく揺れることになりました。
気象庁の発表によると、今回の地震は、フィリピン海プレート内部で起きた逆断層型地震で、懸念される東海地震とは発震機構が異なるそうですし、前兆的なすべりも観測されていないことから、東海地震に結びつくものではないとのこと。
余震的な有感地震も、上記に抜き出したもので収まったようです。

有感地震を地域別にメモし始めてから何度も繰り返し起こっているように、今まで揺れていなかった地域が揺れ始めると、直後に大きく揺れるケースがままありますね。
プレート境界型の巨大地震を警戒するのと同時に、プレート内部で起きる地震や、断層に沿った地震なども警戒せねばならないわけで。プレート境界型ほど巨大になることはないと思いながらも、M7クラスもありえるわけですから、その真上で多くの人が生活していることを思うと、被害は大きくなる可能性がありますしね。
東海地震エリアの方は、何十年も前から危機管理を徹底して地震や津波に備えてこられたと思うのですが、それ以外の地域に暮らす方々も、備えだけは十分にしておいていただきたいと願うものであります。
posted by nbm at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする