2011年09月27日

物理のソナチネ

今日は、本の話。
物理学の基礎をわかりやすく解説してくれている本、『14歳のための物理学』佐治晴夫 著)という本でございます。著者は、この本を”物理のソナチネ”と表現されております。
私も小学生の頃から高校生までピアノを習っていましたが、教則本の最初がバイエル、次がブルグミュラー、ハノンと平行してソナチネ、そしてソナタと進みました。その感覚からすると、ソナチネは決してやさしいものではありませんが、かといって難しいものでもないという印象。
著者の佐治さんは、東大物性研究所などを経てNASA客員研究員でもあったということで、あの1/fゆらぎを研究されていたことでも有名な方だそうです。また、リベラル・アーツ教育を実践していることでも知られ、ピアノやパイプオルガンを弾きながら全国の学校で特別授業を行っていらっしゃるようです。
この本は、表題通り”14歳のみなさん”を対象として書かれているのかといえば、実は”かつて、14歳だったすべてのひとたちのために”も書かれているもので、物理学の基礎である力学をたいへんわかりやすく説明してくれています。力学がわからない人でも理解できるように細かく配慮された本です。佐治さんがリベラル・アーツ教育をされている方ということも大きいのでしょう。物理学を教えてもらっているはずなのに、話のとっかかりは詩や季節の話や日常の出来事だったりして、苦手意識から自分と遠いと思いがちな物理の世界が、急激に身近に感じられるような気がしてきます。そこここで、人間の感情や心理などと物理の世界とを絡めて表現している箇所もあって、少々哲学書のような趣もある不思議な本でした。

基本的な話。難しいと思われることを、人にわかりやすく説明するということは至難のワザだと思いますが、それをさらりとやってのけているあたりに、佐治晴夫という方の懐の深さを感じるのです。単純に、もっとお話を聞きたいなぁと思ってしまう。広範で難解な物理学の世界が、この本1冊で語りきれるわけでもなく、機会があったらもっと語りたいというような表現が幾度か出てきましたが、そのお言葉通りに続刊が出ることを期待してしまいます。

まえがきに
100人の人の人がいれば、100人の世界があるということになります。
そこで、みんなにとって同じように世界が感じられるような、論理的な考え方がほしくなります。
それが、数学です。

とあります。文系の私にとっては、数学は高校生以来触れていないので、方程式などが出てきて少々戸惑う場面もありましたが、それでもなんとかついていけるようにわかりやすく説明してくれてますし、難しい箇所は読み飛ばしてよいとさえ言われてます。

一番最初に出てきたのは、「杞憂」のお話。「杞」の国に住むある男が心配性で、いつも空を見上げてはいつ天が崩れ落ちるかと心配し、いつ大地が崩れるかと心配するという中国は列子の故事。
空はなぜ落ちてこないのか。そんな素朴な疑問から、思考実験が始まります。
どこぞの国の人工衛星が落ちてくると騒ぎになったばかりなので、一瞬矛盾しているようにも思うのですが、星々が落ちてこないのは、規則的に回転しているからというのがおおまかな答えです。そこから考えれば、人工衛星が落ちるのは、その回転が止まるもしくはぶれるからってことなのでしょうね。わかりやすい説明を探したら日本科学未来館のブログに衛星UARS落下に関する説明がありました。

こんな調子で、慣性の法則、作用・反作用の法則、重力、重力加速度、遠心力、ベクトルとスカラー、位置エネルギーと運動エネルギー、波長など、基本的な物理の考え方を解説してくれます。

仕事量についての下りがちょっと面白いものでした。登山道や参道にある男坂・女坂の話。距離は短いけれど急な男坂と、ゆるやかな坂道だけれども距離が長い女坂。どちらを行っても、物理的な仕事量は同じ。ちょっと視点を変えて、同じ道を行くのに、速度を速めれば疲れるけど短時間で済む。逆に、ゆっくり行けば疲れは減るが時間がかかる。
物理的に考えれば仕事量は変わらないのだけれども、そこに人間の意志や価値観が関わってくると、それぞれの選択があるわけで。
人間と言うものは、実に自由に活動しているのだなぁ、と。

人間の活動をワット(W)に換算してくれていたのも面白かったです。
私たちが寝ているときに消費しているエネルギーは70w
じっと座っているときには100w
歩いているときで200w

自分が家電製品にでもなったような気分(笑)
「生きているということは、エネルギーをつくり出しているということ」なのだと。
口にする食べ物のエネルギーをカロリーとして換算することはしていても、ワットに換算するとは考えたことがなかったわ。どちらにしろ、摂取したエネルギーを使っているわけで、そのためにまた食事をしてエネルギーを補給するわけで。こういった営みも視点によって、いろんな見方ができるものですね。

目にははっきりと見えないけれども、その先に広がる自然の深いからくりを想像し、確信する心の営みこそが、「科学」なのです。

想像力を必要とするという点で、詩などの文学と科学とは意外と近い存在なのかもしれないなと思ったり。

先日テレビで見かけたのですが、原発事故をきっかけにエネルギー問題が浮上してきた今、自家用の水力発電で注目されている山村があるとか。
その番組を観ながら、ダンナさんがひと言。
「水力発電っていうのは、位置エネルギーを利用しているんだよね」と。
ダンナさんは、仕事上、機械の構造から工具の使い方に至るまで物理学的なものの考え方を常にしているので、日常的にも物理学的な話がよく出てきます。私は何も考えていないため、いつもハッとさせられるのですが(苦笑)
そうなんだよね。水力発電とは、水そのものの力というわけではなく、水を利用した位置エネルギーで発電するわけだよね。
位置エネルギーが運動エネルギーに変換され、その運動エネルギーで発電機が回ってはじめて電気エネルギーになり、それが産業や各家庭で使われる電力になっていくのだということ。つい先日、ダンナさんとの会話の中で確認したことが、この本の中にも出てきました。光や熱に変わったエネルギーは再び宇宙に戻り、宇宙全体で考えればエネルギーは増えもしなければ減りもしない。一定不変。そして、それが宇宙最大の大原則、<エネルギー保存の法則>だと。
それに関連して、著者はこう言ってます。
こうして考えてみると、私たちが、一生のなかで使う人生のエネルギーも、案外、減りもしないし、増えもしないのかもしれません。
自分が少しだけがまんして、相手のためにはたらけば、相手に喜びを与えることになり、相手が喜べば、自分もうれしくなる……というように、”うれしいというエネルギー”も、すべての人たちの間を、行ったり来たりしているかのようです。

多少、理想的で強引な物言いかもしれませんが、時にはこんなものの見方をすると、人間同士の摩擦も減るかもしれませんね。

「自分」という言葉は、”自然”の”分身”という二つの言葉をくっつけたものだと考えたらどうでしょうか?
すべてのヒトがそうであるのなら、私たち個々人は、自然をつくる”原子のような存在”なのかもしれませんね。

いつもは自分のことを”生物”だと意識しているので、別の視点から考えれば”自分は原子で構成されている”ということを忘れがちなのですが、そう考えると、ほんの小さなひとかけらの自分もこの広大な宇宙の一部を構成しているのですよね。
そんな風に考えると、不思議だけど、ちっぽけなりに少しだけ自分を誇れるような気分になります。

星が落ちてこないことにはじまり、日常的なものの動きや力について、物理の視点でもう一度じっくり説明してもらうというのは、新鮮な目で世界を観直すきっかけになりました。
理系が苦手で、「こんな本を待っていた!」と思う人、たくさんいると思うのだけど。
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9/19からの地震メモ

9/19からの地震メモです。

茨城・千葉方面の有感地震。
9月19日 15時28分 茨城県沖 M3.5 深さ約40km 最大震度1
9月19日 18時12分 茨城県沖 M3.3 深さ約50km 最大震度1
9月19日 18時36分 茨城県南部 M4.0 深さ約50km 最大震度2
9月19日 18時50分 茨城県沖 M3.5 深さ約30km 最大震度1
9月20日 3時39分  茨城県沖 M4.0 深さ約50km 最大震度1
9月20日 7時08分  栃木県南部 M3.7 深さ約70km 最大震度1
9月20日 14時50分 茨城県沖 M3.5 深さ約40km 最大震度1
9月20日 15時13分 千葉県東方沖 M3.6 ごく浅い 最大震度1
9月20日 15時43分 千葉県東方沖 M3.4 深さ約20km 最大震度1
9月20日 23時59分 千葉県東方沖 M3.7 深さ約60km 最大震度2
9月21日 1時38分  千葉県東方沖 M3.2 深さ約20km 最大震度1
9月21日 13時14分 茨城県北部 M3.5 深さ約10km 最大震度2
9月21日 22時30分 茨城県北部 M5.3 深さ約10km 最大震度5弱(当地 震度1)
9月21日 23時19分 茨城県北部 M3.1 深さ約10km 最大震度1
9月21日 23時39分 茨城県北部 M2.7 ごく浅い 最大震度1
9月22日 1時35分  茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度1
9月22日 5時48分  茨城県北部 M3.0 深さ約20km 最大震度1
9月22日 6時38分  茨城県北部 M2.9 深さ約10km 最大震度1
9月22日 7時09分  茨城県北部 M3.3 深さ約10km 最大震度1
9月22日 7時26分  茨城県北部 M2.9 深さ約10km 最大震度1
9月22日 9時50分  千葉県東方沖 M3.8 深さ約10km 最大震度1
9月22日 14時46分 茨城県沖 M4.7 深さ約30km 最大震度3
9月22日 15時35分 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度1
9月22日 19時43分 茨城県沖 M4.1 深さ約30km 最大震度2
9月23日 10時16分 千葉県東方沖 M4.2 深さ約40km 最大震度1
9月23日 17時15分 茨城県北部 M5.1 ごく浅い 最大震度4
9月23日 18時34分 茨城県北部 M2.6 深さ約10km 最大震度1
9月23日 18時47分 茨城県北部 M3.4 ごく浅い 最大震度2
9月23日 20時42分 茨城県北部 M2.8 ごく浅い 最大震度1
9月24日 2時48分  茨城県北部 M3.7 ごく浅い 最大震度3
9月24日 2時50分  茨城県沖 M3.3 ごく浅い 最大震度1
9月24日 5時19分  茨城県北部 M3.1 深さ約10km 最大震度1
9月24日 20時17分 千葉県東方沖 M3.7 深さ約10km 最大震度2
9月25日 12時29分 千葉県東方沖 M4.1 深さ約20km 最大震度2
9月25日 15時09分 茨城県南部 M3.5 深さ約50km 最大震度2
9月25日 19時58分 茨城県北部 M2.7 深さ約10km 最大震度1
9月26日 5時25分  茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度1
9月26日 7時30分  茨城県北部 M4.0 深さ約10km 最大震度3
9月26日 7時43分  茨城県沖 M4.0 深さ約10km 最大震度2
9月26日 9時40分  茨城県北部 M2.5 深さ約10km 最大震度1
9月26日 17時35分 茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度1
9月26日 22時46分 茨城県北部 M4.3 深さ約10km 最大震度4
9月26日 22時50分 茨城県北部 M2.5 深さ約10km 最大震度1
9月27日 2時30分  茨城県北部 M4.0 深さ約20km 最大震度2
9月27日 5時45分  千葉県東方沖 M3.3 深さ約20km 最大震度1
9月27日 12時56分 茨城県北部 M4.0 深さ約10km 最大震度2

なんか多いよ…
茨城県北部が重点的に多くなってますね。震度5弱となった21日M5.3があった関係で余震がその余震が続いているという見方もできるのかもしれませんが、それにしても落ち着かないですな。茨城県北部ばかりが揺れて、茨城県南部はほとんど見当たらないのが気になります。
一方、千葉も東方沖は揺れているものの、千葉県内陸部がもう半月ほど揺れてませんね。有感地震に関してだけの話ですが。千葉北西部が14日にいきなり10kmと珍しく浅い所で揺れて以来、沈黙しているのがちと気になる点。

福島沖はずっと断続的に揺れてきたように思うのですが、ここにきて福島県の内陸部が、中通り(22日・23日)・浜通り(25日)・会津地方(24日)と揺れ始め、25日は浜通り、26・27日は会津が何度も有感で揺れているのが気になります。
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2011年09月24日

異文化交流

先日、ディスカウントスーパーに買い物に行ったときのこと。
とある通路に入ろうとしたら、前方に身長2mくらいでヒゲにスキンヘッドの外国人男性が立っていて、お茶のパックを手に悩んでいる様子。たぶん、お茶だけで50種類くらいは商品が並んでたと思う。
私が近づいていくと、助けを求めるように「すみません」と日本語で話しかけてきた。
数多くのお茶を前に、どれがいいのかわからず悩んでいるらしい。
彼が手にしていたのは、お徳用の1kgパック。仮に、彼を”ボブさん”と呼ぼう。
私「それは”お徳用”って書いてあるし、あんまり美味しくないかも」
ボブさん「オトクヨウ?何?」
”お徳用”が通じないのか…でも、なんて説明したらいいんだ?
私「量が多い割りに、お安いってことかな」
ボブさん「ああ」
私「それよりは、小さなパックのものの方が美味しいかも。高いけど」
ボブさん (頷く)
なんとなく通じたか。
私は普段コーヒーと麦茶しか飲まないので、お茶は飲まない。
私「私はお茶はあんまり飲まないから、どれが美味しいかはわからないなぁ。お茶を飲んだ事はありますか?」
ボブさん「私はいつも飲みますが、両親に送りたいと思って」
それだったら、いつも自分が飲んでいるものを送ればいいのに、なぜにわざわざこんな不案内なディスカウントスーパーで知らない製品を買うんだ?もしくは、ちゃんとしたお茶屋さんで店員さんに相談しながら買うとかすればいいんじゃ?
それでも彼は”お徳用”パックが気になるようで、さっき手にしていた”お徳用”煎茶パックをおいて、今度は”お徳用”ほうじ茶パックを手にしてる。
私「それはまた違うもの。(煎茶を指して)これがスタンダードなお茶」
ボブさん「違うのですか」
たしかに、ほうじ茶・粉茶・煎茶と並んでたが、ほうじ茶と煎茶は茶葉を見ただけでは見分けがつかないね。
ボブさんは、”お徳用”お茶パックの前面にそれぞれ書かれてある数字を気にしている。
ボブさん「これ、何?」
私「なんだろね?わかんないや」
私もその数字が何を意味しているのかわからない。製造や品質に関わる数字なのかもしれないが、他のお茶製品で見た憶えがない数字。なので、あまり関係ないと思うのだけれども。
ボブさんはずっと悩んでいるので、私もお茶に詳しいわけでなし、
「自分がお茶を飲まないからわからないや。ごめんなさい」
と、話を切り上げて立ち去ってしまった。
数分後、レジに並んでいるボブさんを見かけたが、どうやらあの”お徳用”煎茶パックを買っていった様子。

どちらの国の方かはわからないけど、どうしても大きな”お徳用”パックにこだわったボブさんは、アメリカの人じゃないだろかと、勝手にイメージ(笑)でなくても、英語圏の人っぽかった。
語学のできない私は、外国人に話しかけられると、相手が母国語で話しかけてこようが、ほとんどフツーに日本語で答える。たまに英単語が入るくらいで。だけど、なるべく平易な言葉をチョイスしようという努力はする。これまで、外国人に話しかけられたときのことを思い出してみよう。

<ケース1>
東京メトロ六本木駅構内でアフリカ系の男性に地図を見せられて道を訊かれる。
私なりに懸命に英単語を駆使して説明しようとしたら、「日本語でかまいませ〜ん」と言われた。最初に話しかけてきたときは「Excuse me.」だったのに(苦笑)

これが契機となり、何語で話しかけられても、もう日本語で返せばいいやと思うようになった。

<ケース2>
地元駅でバスを待つ行列で、すぐ前に並んでいたのが、金髪の10代くらいの女の子だった。行き先が合っているか英語で訊かれ、「yes」とひとことだけ返す。

<ケース3>
地元の電車に乗っているとき、金髪の中学生くらいの男の子に「〇〇駅まで行きたいんだけど」的なことを英語で言われる。路線案内図を指しながら、「5th Station」とかいうように何番目と教えてあげる。
駅に着くたびに、ちょっと離れて座っている私に「まだだよね?」みたいな視線を送ってきてたんだが、彼よりも先に降りてしまったので、うまくいったのか結果がわからない(笑)

<ケース4>
日本橋の地下鉄構内で、頭にターバンを巻いたインド人風の男性に、英語で「〇〇駅まではいくらですか?」と訊かれる。目の前に運賃表があったので、指差しながら「150yen」と答える。

<ケース5>
池袋のHMVから帰るエレベーターで、アフリカ系男性2人組みの1人にナンパされる。「No!」と断っても英語でしつこく名前を訊いてくるので、ガン無視。運悪く他に乗っている人がいなかったので、ちと怖かった。

<ケース6>
丸の内線内で隣に座っていた中東系の男性が、「〇〇線に乗り換えたいがよくわからない」的なことを言ってくる。私もちょうどその路線に乗るところだったので、「いっしょに行きましょう。案内します」と言ったが、いざ乗り換えてみると、どうやらコイツは知っていて、ナンパ目的で付いてきた様子。なので、途中で巻く(苦笑)

<ケース7>
池袋ジュンク堂にて。インド系のような浅黒い肌のスーツ姿の男性に声をかけられる。たまたまガンに関する本を手にしていたのだが、英語で「あなたはガンなのですか?」と訊かれ、「No,I am not cancer.」とテキトー英語で答える。その後、なんだかわからないが「あなたはオープンハートな人ですね」というようなことを言われお茶に誘われるが、「I have no time.」とテキトー英語でお断りする。
しかし、その後も悠々とジュンク堂内で過ごしていたため、もう一度店内で出会ったらなんと言い訳しようかと思っていた。
もしかしたら、語学学校とかの勧誘だったのかも、と思う。

いつも、英語なら、大体言っていることはわかるので、わかることなら答えることにしてる。テキトーに聞いているだけだから、解釈が間違うことも多々あるんだろうが、今までは単純だったので、問題はなかったように思っていた。

ところが、今回のボブさんのケースは、お茶というものについて聞かれ、日本人でありながら、お茶のことが何ひとつ説明できないことに愕然とした。これは、語学の問題であると同時に、日本の文化を説明するという作業だったからな。
たとえば、ほうじ茶。帰り道に考えていたら、ローストしてあるんだから、Roasted teaだと伝えればよかったのかとひらめいた。調べてみると、本当にRoasted teaもしくはRoasted (green) teaというらしい。
ちなみに番茶はcoarse tea。番茶についてどういうお茶だかちゃんと知らなかったが、夏以降に摘まれた大きな葉などを原料にしていて、タンニンが多いお茶ということらしい。coarseという単語は「粗悪な」というような意味らしいので、ちょっとかわいそうな表現だな。

このボブさんとの対話の後、たまたまNHKでやっていた『トラッドジャパン・ミニ』という番組で、箸について英語で説明されているのを観た。
日本人なら当たり前過ぎて気付かないようなことを説明していて、眼からウロコだった。
These two simple sticks can be used in many ways.
素朴な2本の棒でありながら、いろいろな使い方ができます。

つまむ、魚の小骨を取る、かきまぜる、など箸を使って様々な動作をしていると紹介されているのだが、そんな風に考えたことはなかったわ。他にも
It's very common for people to have their own personal pair of chopsticks. Even within families, no one uses another person's chopsticks.
自分専用の箸を持っているのが普通です。家族であっても他の人の箸は使いません。

とかね。確かに、自分専用のお箸がある場合が多いかも。兼用にしているお宅もあるでしょうが。外で食事をするときに、使い捨ての割り箸でなく塗り箸を自由に使うパターンだと、ほんの微かだけど抵抗を感じる気がするし。あれがステンレスのフォークやスプーンなら気にしないのに。

客観的に物事を観るということが難しいことであると、あらためて感じる。
内側にいると、当たり前過ぎて気付かないことというのがたくさんあるわけで、だから、外国人の方たちが日本や日本人をどう見ているのかということには、とても興味がある。

さて、昨日たまたま学生時代の先輩から電話をいただいて、この先輩は英語圏で暮らしていた経験があるので、英語を教える仕事をしていたりするのだけれども、ボブさんの一件を話してみると、意外な答えが返ってきた。
あまり美味しくなさそうな”お徳用”を買っていったであろうことについて、緑茶に慣れていない海外の人々は、濃い緑茶の苦味は苦手なようで、出ないくらいが丁度いいのだそうだ。
なるほど、日本人が美味しいと思うお茶と、海外の人が美味しいと思うお茶は違って当然だな。
ちなみに、先輩だったら、玄米茶をオススメすると言っていた。先輩との電話を切った後で、玄米茶を英語で何というのか聞いておけばよかったと思いつつ調べてみたら、tea with roasted riceというのもあるけど、popcorn teaなんて呼び方も浸透している様子。

ところで、この先輩(Merry Roseさん)が最近ブログを始めたというので、ご紹介。
先輩は、絵を描く人なので、作品を載せています。日本語と英語で書かれている記事も単なる訳というわけでないので、個人的には面白いと思ってます。
Gallery 心象風景  What are the shapes and the colours of your heart?
アートや英語に興味のある方は、覗いてみてください。
posted by nbm at 12:54| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月19日

9/15日からの地震メモ

9月15日からの地震メモです。

茨城・千葉方面の有感地震。
9月15日 17時00分 茨城県沖 M6.2 深さ約10km 最大震度4(当地 震度2)
9月15日 23時30分 茨城県北部 M2.2 深さ約10km 最大震度1
9月16日 3時36分  茨城県沖 M3.4 深さ約10km 最大震度1
9月16日 5時26分  茨城県沖 M4.6 深さ約10km 最大震度1
9月16日 5時36分  茨城県沖 M4.5 深さ約10km 最大震度1
9月16日 14時22分 茨城県沖 M3.7 深さ約50km 最大震度1
9月16日 14時27分 千葉県東方沖 M4.5 深さ約30km 最大震度2
9月16日 23時35分 茨城県北部 M3.2 深さ約20km 最大震度1
9月17日 14時49分 千葉県北東部 M3.4 深さ約40km 最大震度1
9月17日 18時04分 茨城県沖 M4.2 深さ約40km 最大震度2
9月17日 23時33分 茨城県沖 M3.6 深さ約40km 最大震度1
9月18日 1時45分  茨城県沖 M3.7 深さ約40km 最大震度1
9月18日 16時02分 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度3
9月18日 21時17分 茨城県沖 M3.4 深さ約40km 最大震度1

あいかわらず、活発。
15日の茨城沖M6.2は、ここで有感地震の記録を始めた3月22日以降、このエリアでは最大の規模でした。M6を超えるものは、他に3回のみ。これで4回目です。浅かったものの、震源地が陸地から離れていたためか、震度は大きくならずによかった。「これが前震でした」とならないことを祈るのみ。
とはいえ、まったく落ち着きません。
前回(15日午前)、不快な暑さを感じていると書きましたが、そういうときに大き目の、特に茨城・千葉辺りでの地震が起きることが多いと感じていたもので、そう書いてから5時間経たずに今回の地震でありました。やっぱり、この感覚はわりと確率が良い気がします。
方位磁石が狂いっぱなしであることも書きましたが、相変わらず。ただし、これは様々なものから発せられる電磁波をとらえているのでしょうから、何の当てにもなりませんね。
もうひとつ、方位磁石と同様に、毎日調理の時に使っている食品を計るハカリが狂ってます。数日前が一番ひどかったかな。何回リセットしても、なかなか基本の0表示になってくれないんですよね。
12時過ぎに、一度、「ズンッ!」という縦揺れを感じたのですが、どこを見ても地震の記録はなく、原因がわかりません。それ以降、断続的に細かな微振動を感じてます。どこか近所で工事でもしてるのか?

一方、世界に眼を転じると…
9月16日 4時31分  南太平洋   M7.4  深さ約590km
というのがありました。深すぎるけど。
たまたまだと思うのですが、南太平洋が揺れると、関西方面が揺れるような。
9月16日 7時15分  奈良県  M4.3 深さ約70km 最大震度3
9月19日 6時23分  大阪府南部  M2.5 ごく浅い  最大震度1

直近の過去を見てみると
8月21日 1時55分  南太平洋   M7.5
8月21日 3時19分  南太平洋   M7.4
8月21日 2時49分  和歌山県北部 M2.8 深さ約10km 最大震度1

ここ1ヶ月くらい、四国・関西方面の有感地震をさかのぼってみました。上記以外は以下の通り。
9月8日 19時58分 香川県西部  M3.7 深さ約10km 最大震度3
9月11日 20時33分 紀伊水道  M3.2 深さ約10km 最大震度2
9月15日 9時12分  和歌山県北部 M2.5 深さ約10km 最大震度2
たまたまでしょう。スーパープリュームの流れを考えても、わずか数時間で南太平洋から関西に地熱が到達するとも考えられないしね。
九州地方で火山活動が活発になると、そこから流れが関西地方に到達するという説がありますが、年単位の推移だったような。どうでしょう。14日頃、大量の火山灰が降ったという桜島はちょっと活発化しているようですが。

それから、他にも。
9月18日 6時10分  インド北部シッキム州 M6.9
中国もM5クラスがありましたが、中国寄りのインドが揺れてます。

太陽フレアが起こす影響について書こうと思ったのですが、それはまた後日。
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2011年09月15日

9/7からの地震メモ

9/7からの地震メモです。

いつものチバラギ方面の有感地震。
9月7日 17時28分 茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度2
9月7日 21時00分 茨城県北部 M2.9 深さ約60km 最大震度1
9月8日 5時48分  茨城県北部 M3.9 深さ約10km 最大震度2
9月8日 9時12分  茨城県沖 M3.7 深さ約40km 最大震度1
9月8日 16時44分 千葉県東方沖 M3.2 ごく浅い 最大震度1
9月8日 17時22分 茨城県南部 M3.5 深さ約40km 最大震度2
9月8日 19時25分 茨城県沖 M2.6 深さ約10km 最大震度1
9月9日 7時14分  茨城県沖 M3.3 ごく浅い 最大震度1
9月9日 10時46分 茨城県南部 M3.1 深さ約50km 最大震度1
9月9日 15時12分 茨城県北部 M2.6 深さ約10km 最大震度1
9月9日 23時29分 茨城県北部 M4.0 深さ約20km 最大震度2
9月10日 7時21分  茨城県沖 M3.1 深さ約40km 最大震度1
9月10日 15時00分 茨城県沖 M4.8 深さ約50km 最大震度4
9月10日 15時57分 茨城県沖 M3.1 深さ約10km 最大震度1
9月10日 22時10分 茨城県北部 M2.6 ごく浅い 最大震度1
9月11日 2時33分  茨城県北部 M2.9 深さ約10km 最大震度1
9月11日 3時35分  千葉県東方沖 M3.8 深さ約20km 最大震度2
9月11日 10時29分 茨城県沖 M3.2 深さ約50km 最大震度1
9月11日 17時33分 茨城県北部 M2.7 ごく浅い 最大震度1
9月11日 17時41分 茨城県北部 M2.3 深さ約10km 最大震度1
9月11日 19時09分 千葉県北西部 M4.2 深さ約80km 最大震度3
9月12日 6時48分  千葉県北西部 M3.7 深さ約80km 最大震度1
9月12日 8時20分  茨城県沖 M4.4 深さ約30km 最大震度1
9月12日 21時29分 茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度1
9月12日 23時22分 茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度1
9月13日 0時26分  千葉県東方沖 M4.4 深さ約30km 最大震度2
9月13日 2時42分  茨城県沖 M4.4 深さ約50km 最大震度4
9月13日 10時22分 茨城県北部 M3.7 深さ約10km 最大震度3
9月13日 18時10分 千葉県東方沖 M4.5 深さ約20km 最大震度1
9月13日 21時15分 茨城県北部 M3.4 深さ約10km 最大震度1
9月14日 4時21分  茨城県北部 M4.0 深さ約10km 最大震度3
9月14日 13時34分 茨城県北部 M2.8 深さ約10km 最大震度1
9月14日 19時59分 茨城県沖 M3.9 深さ約30km 最大震度1
9月14日 21時52分 千葉県北西部 M3.0 深さ約10km 最大震度2

昨日14日夜の千葉県北西部。千葉県北西部といえば、深さ70〜80kmで揺れることがほとんどだったので、いきなり深さ約10kmで揺れたのはちょっと気になる点。ちなみに、有感地震を記録し始めた3月22日以来、深さ20kmというのは数回あったものの、千葉県北西部で10kmは初めて。
地域的には、銚子を中心に、茨城県南部、千葉県西部の東京湾側、銚子沖&茨城県南部沖が揺れているような感じ。
それと、規模としては、M4以上が多いような。
安心できる状態とは思えないですね。

ちなみに↓もありましたが、これも千葉県北西部沖というような位置。
9月7日 17時8分 東京湾 M2.8 深さ約30km 最大震度1

この間、震度5以上は浦河沖のみ。その後、浦河沖は非常に活発に揺れてましたが、ここ数日でだいぶ収束したでしょうか。
9月7日 22時29分 浦河沖 M5.1 ごく浅い 最大震度5強
東日本大震災後、広い震源域の北端と南端が崩壊しきっていないのではないかということで、青森沖と茨城・千葉沖を注視してきたのですが、面倒になって(苦笑)当地から遠い青森沖を中心とするエリアの記録はやめました。どうやら今は、北海道側が活発になっているようですね。青森沖に比べれば、茨城・千葉沖の方が数段活発に見えますし、ここ埼玉から考えると影響が大きいのはこちらなので、しばらくは茨城・千葉中心に注視していきたいと思います。

宏観現象的なものは、さほど目立ってないような気がする中、東京や千葉・神奈川など南関東で動物たちの異常行動の報告が少し多めのような。
うちでは、テレビ画面にノイズが出たり、音声が一瞬途切れたりしてます。
方位磁石も見ているのですが、日によって指す方角がバラバラ(笑)これをどうとらえたらよいものかわかりませぬ。日常的に様々な電磁波にさらされて生きていることはわかったんだが…。
自分の体感はめまいとか頭痛とか顕著なものはないんだけど、この数日、いやな暑さが取れない。いや、もちろん、気温が30度を超えている日が続いていてるのはわかっているのだけれども、それとは違うもので、熱があるのかと思って計ってみるものの、熱はない。じゃあ湿度が高いのかというと、そうでもないんだけど、どうにも不快な暑さを感じる日というのがあって、そういう感覚がもう3、4日続いているのです。おかげで、こんな時期なのに1日中エアコンのお世話になっている始末。
私は体温調節機能がぶっ壊れていて、変温動物のように、夏場は微熱が続き、冬場は低体温になるという体質なので、この夏も6月頃からほぼ毎日37度を越す微熱が続いていましたが(ちなみに平熱は36.5度程度)、9月に入り、気温がまだ高いわりには熱が出ない傾向にあるよう。いやな暑さを感じて、またも微熱かと熱を計ってみると平熱で、「あれれ?」というような感覚です。

総合的には、関東は小康状態というような感じでしょうか。ただ、悪化する可能性が高い感じに思えますが…。
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2011年09月08日

ちょっと激しいかしら?

最近、気になった音楽をメモ。
最新情報とか話題になった人たちってわけではなく、自分が最近知って、耳に引っかかったものです。

IWRESTLEDABEARONCE (→MySpace)
略して、IWABO(アイワーボ)と呼ばれているらしい。I Wrestled A Bear Once.か。アメリカはルイジアナ州発の超ど変態デスコアバンド。2007年結成。去年は、FACTのツアーに帯同してたらしい。ボーカルがメガネっ娘のおねえちゃんなんだが、デス声がたくましい。「You know that ain't them dogs' real voices」とか、視聴はグロ注意のPVもありますが、「Danger In The Manger」(→YouTube)は微グロ程度でステキ。マキシマムザホルモンに通じるようなバカキュートな部分を感じます。
この夏、『Ruining It For Everybody』というアルバムが出てます。

DESTRAGE (→MySpace)
なんと、イタリアのヘヴィメタル・バンド。イタリアのヘヴィメタルとか聞いたことねー。最近聞くようになったジャンル分けなんだけど、”メロディック・デスメタル”っていうらしいよ。”デスメタル”とか付いちゃうと敬遠されがちだろうけど、聴きやすいと思われ。
誰も彼もが「マキシマムザホルモンに似ている」と評しているね。もうちょっとマジメだと思うけど。ご本人さんたちいわく、ホルモンのことは知らなかったようだが、あまりに言われるので興味を持って聴いたらしく、予想以上に狂ってて気に入った様子。インタビューで、機会があったらいっしょにライブをやりたいとまで言っていた。
MySpaceにもあるけど、「Jade's Place」って曲のPVが秀逸。
なんだかメンバーが安定しないバンドみたいだけど、超絶技巧を保っているのが不思議。
昨年、『The King Is Fat'N'Old 』っていうアルバムが出ているようです。「Jade's Place」も入ってます。「パンダvsコアラ」ってなんだよ(笑)タイトルひどいけど、いい曲だな。
イタリアってロックの印象皆無だけど、ここまで成熟していたのかと驚かされます。でも、ギターのソロ・パートとか聴いてると、クラシック・ギター聴いてるみたいな気分になる部分も。
ちなみに、何がどうしてそうなったのか、『プリンセス・ジブリ』というジブリ・アニメのテーマ曲をメタル調でカバーしたアルバムが存在していて、そこで彼らが「崖の上のポニョ」を演ってるんだが…笑う。(→YouTube

PROTEST THE HERO (→MySpace)
こちらは、カナダ発のプログレ・メタル。最初に、「C'est La Vie」のPVを観て、気に入ってしまった。座ったままシャウトって、いいね。テーマもよかったし、音もいい。もともとプログレは好きなのだけれども、こういう変拍子とか複雑なリズムとか大好物なので。
今年3月に出てるアルバム『Scurrilous』は買いだな。これは3枚目らしいんだが、もともとのファンからすると1stと2ndの方が評判が良いみたいだけど。このバンドは相当気に入ったので、全部入手してもいいかも。

3つのバンドともに、超絶テクニックを持ってます。

日本のバンドでは、ちょっと前までよく聴いていたのが
Fear,and Loathing in Las Vegas (→MySpace)
バンド名、長いっての。スクリーモですって。だけど、ピコピコのキーボードが入ってて、ダンサブルでかわいらしいです。The Telephones的な感じでしょうか。
アニメ『逆境無頼カイジ』のOPに使われてた「Chase the Light!」で知ったのですが、なかなか面白い。

ここ数日、聴いて衝撃を受けているのは、アニメ『日常』のキャラクター・ソングたちです。
「はかせのサメといぬ」(→YouTube)…なんだこのCAMEO。なんつーアレンジ。しかし、かわいいなぁ、もう。
個人的には、みおが歌う「ゆっこはほんとにバカだなあ」(→YouTube)が好き。なんか、涙出る…(笑)
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2011年09月07日

自動書記の器たち

どこからどうつながったものなのか、何かを検索しているときに偶然1冊の本を知った。
『児玉清の「あの作家に会いたい」 人と作品をめぐる25の対話』という本。児玉清さんは、今年5月にお亡くなりになったのでしたよね。相当な読書家であられたようで、趣味が高じて書評などもよく書かれていたようなのだけれども、ご自分の気になる作家さん25人と対談しているものをまとめた本。

いろんなタイプの作家さんが話していらっしゃるけれども、やはり共通する部分が多い。
本は基本的に好き。たとえ小さい頃は読んでいなかったとしても、あるときから俄然本を読み出すということになる。中には、計画的にいつまでにどれだけの本を読むと決めて実行されていた方も。当然のことながら、子供の頃から書くことも好きだったという方が多く、作文や創作が好きだったという人ばかり。
書く側からのことで、ひとつだけ大きく頷いたことは、「書くのには体力がいる」ということを言っている方が何人かいらしたこと。確かに。こんなくだらないブログでも、体力、いや文字通りの体力とは微妙に意味合いが違うのだけれども、精神的な体力とでもいうか、そういうものは欠かせないと思う。これは気分の浮き沈みとは別種で、例えば沈んでいたとして、マイナス側からのエネルギーでもエネルギーがあれば書けるのであって、プラスとマイナスにかかわらず、エネルギーがあるか否かということなのだと思う。
そして、ほとんどの方が、作中の人物は自分の意図にかかわらず、勝手に動くと言う。スピリチュアルな見方はしたくないんだが、そんな依り代にされているような感覚を体験してみたいものだ。

さて、そんな中、2つの対談が印象に残った。
ひとつは、小川洋子さんのお話でのこと。『猫を抱いて象と泳ぐ』に関して。この本はチェスを題材にした本なのだけれども、当然チェスについてたくさん資料を読んで書かれたものの、チェスは指せないし、ルールも覚えられないという。ご自分のことを「ある距離を置いて、手を出さずに物陰からじーっと観察している人間」だと表現されている。
小川:小説も書き手の感情を入れないほうがうまくいくんですよ。感情は読み手が感ずるものであって、「書き手が予め感情を入れておくと邪魔になる」ということが書いているうちにだんだんわかってきたんですね。
児玉:(中略)演技でも、自分が感動すれば観客にも伝わると僕は思っていましたが、むしろ感情を演技にのせないほうが、見ている人により深い感動を伝えられることがあります。

それからこの話は、歌舞伎の型に通じるものがあるのでは…となり
小川:俳句とか数式とか、型の中に静かに収まっている、すべてを削ぎ落とした一行こそが、実は最も美しく、最も多くを物語っているのかもしれません。

と結ばれている。
レベルが全然違う話なのだけれども、私も体験したことがあることだったので、妙に納得してしまった。私は歌うことが好きで、カラオケで歌うと、聞いていた人が「感動した」と言ってくれたり、涙してくれたりすることがある。歌うときにどう心がけているかというと、一度気持ちを入れるものの、そこからニュートラルに戻した感覚で歌っている。と、こう書いてはいるが、実際歌うときには無意識にこれをやっているよう。別に誰に教えてもらっていたものでもなく、いつのまにか自然にそうなっていた。気持ちを乗せているようで、乗せていないというか。正直よくわからない。ある人に「あなたの歌には心がある」と言われたことがあるのだけれども、自分でも不思議で、何が人にそう感じさせているのかと疑問だった。
それが、このやりとりを読んで納得できたような気がする。私は無意識に”型”を実践し、私の歌を聞いた人は、私が削ぎ落とした部分に自分の感情を乗せていたということになるのか。

もうひとつは、夢枕獏さんのお話。
小説を書くにあたっては、もちろん資料を読むのだけれども、それだけでは書けないとおっしゃる。『東天の獅子』には、前田光世という”一度も負けたことがない”格闘家が出てくるのだそうだが、この前田さんに柔術を教わったというカルロス・グレイシーに会いにリオの自宅まで訪ねて行ったのだという。
夢枕:(中略)亡くなる何ヶ月か前で、病気でまともに話せない状況で、「覚えているよ、コンデ・コマ(前田光世のリングネーム)のことは」と、ひと言意味のある会話ができた。これが、物語を書いていく時の一番の財産でした。

こういったことが、書いていて気持ちが崩れそうになった時の支えになるのだそうだ。
なにがどう作用したのかわからないのだけれども、この部分を読んだら、涙がこぼれた。
「覚えているよ、コンデ・コマのことは」
歴戦の格闘家が、死の淵で語った、たったひと言の言葉。そのひと言に感動してしまって。
長い物語を読んだわけでもなく、カルロス・グレイシーのことも前田光世のこともロクに知らないのに。そのひと言に彼らの人生が凝縮されているような気がして。
字面だけ見れば、どうということもない一文なのに、その何気ない一文にこんな破壊力が詰まっているなんて…。そのこと自体にも感動を覚えた。

私は、作家さんや芸術家やプロスポーツ選手などのインタビューを聞いたり読んだりするのが好きなのだけれども、何かを自分なりに考えたり工夫したりしながら成し遂げる過程を知るのが楽しいのだと思う。これが、損得とは直接関係ないところがミソで、たとえば経営者とかの話にはあまり興味がない。

児玉さんは、どの作家さんにも、「こどもの頃どんなこどもだったか」ということと、「どんな本を読んで育ってきたか」ということを聞いていらした。
もちろん、それぞれに興味を持つ本は違うのだけれども、たまにかち合う人もいたりして、それも不思議なことだと思う。
自分は作家でも何でもないのだけれども、勝手に思い出してみた。
こどもの頃の私は、気難しくて強情でとても扱いにくいこどもだったらしい。先に兄2人を育てていた母は、周りから「男の子に比べれば、女の子は育てるのが楽よ〜」と言われていたのだが、私がとんでもなく難しいこどもだったので、手を焼いたらしい。あまり自覚はないんだけど(笑)
誰が教えたわけでもないのに、幼稚園に行く前に、すでにひらがなは読み書きできた。チラシや折り紙の裏から新聞の余白、はてはキャラメルの箱の裏まで、意味をなさない字をずらずら羅列して書いているようなこどもだったというのは、自分でもうっすら記憶している。
幼稚園では、キンダーブックなんかに載っていたお話を読むのは私の係りで、いつもひとりで音読をさせられ、みんなはそれを聞いていた。
母は素人女優だったので本を読み聞かせるのが上手だったようで、歳の離れた兄たちは、母が絵本を読み聞かせしてくれるのが楽しみだったらしいのだけれども、私が幼稚園の頃には、母はもう働きに出ていたので、私は絵本を読んでもらったような記憶がない。
いまでも大切にしている絵本は『しろいうさぎとくろいうさぎ』。これを何度と無く読んで、うさぎさんたちのもふもふ感に浸っていた。ロマンチックなストーリーにはあまり興味がなかったけれども、とにかくその毛並みがもふもふで、たまらなかった。
小学生になると、学校の図書館や地域の図書館で本を借りては読むように。H・G・ウェルズなどの少年少女向けのSFシリーズも好きだったけれども、一番読んだのは『冒険者たち』(斎藤惇夫 著)。これを繰り返し繰り返し読んでた。
と同時に、父が私をどこかへ連れ出す度に本を1冊買ってくれたので、ここぞとばかりに大きくて分厚い本を買ってもらって読んでいた。『西遊記』が思い出深い。この頃は、読書をしていると集中しすぎて、人から話しかけられても気づかないことが多々あり。
それから、辞書や図鑑は小さい頃からの愛読書で、ヒマさえあればめくっていた。これは今も変わらず、手元には常に国語辞書や漢和辞典がある。今も1日1回は辞書を引いている。
中学生時代には、学級文庫にあった横溝正史や星新一などをよく読んでいた。
高校時代は、人生で一番本を読まなかった時期だと思われ…。ファッション誌、ぴあなどの情報誌、ラジオ雑誌、映画雑誌など雑誌ばかり読んでいたような。
大学時代は、専門分野の本を読むことが多くなり、みすず書房の本をよく読んでいたような記憶がある。サブカル系も読んでいたかな。
会社員時代には、ミステリーやSF、ホラーやファンタジーなど、軽い娯楽作の文庫本を読んでいて、通勤時に読んでいたので2、3日に1冊くらいのペースになってしまい、すぐに読む本が無くなってしまうので、日常的に駅中の本屋に寄っていた気がする。給料日ともなると、単行本を含め、大きな書店に寄ってどっさりと本を買って帰ってくる私を見て、母がよく「気でも違ったか」と言ったものだ。
今は、図書館通いの日々。自然科学系の本を選ぶことが多いけれども、小説を読まないわけでもない。目に付いた雑多な本を読んでいる。
ただし、幼い頃から共通していることは、いわゆる古典や名作といわれる文芸作品をほとんど読んでいないということ。なので、自分のことを読書家などとは思っていない。私にとっての本は、あくまでも娯楽。古典が娯楽にならないわけでもないけれども、正当な文芸作品のような本は、本当に気が向いたときにしか読まない。なので、自分には教養というものはない(笑)
自分が文章を書くことについては、幼稚園の頃に自ら勝手に絵本を作ったことがあるけれども、それ以降、ロクに創作をしたことがない。作文や感想文を褒められた事もないし。
ただ、国語の成績は、他の教科に比べるとずば抜けてよかったので、文章から何かを読み取るということに関しては、長けていたのかもしれない。今は漢字すらロクに書けないが(苦笑)
去年の今頃まで数年間は、一応ライターとして稼いでいたこともあるし、本に親しんできたことは、少なくともマイナスにはなっていない気がする。
ためになったかとかそんなことは置いておいて、読書は私にとっては娯楽であり、なくてはならない刺激。活字から自分の脳内で勝手に世界を構築できる自由さは、他のメディアにはできないことだから、まだまだ自分の中では楽しめる娯楽。読む数は減ったと思うのだけれども、読むことをやめることはないだろうと思う。

さて、最後に児玉さんの話に戻ろう。まえがきの部分で児玉さんは、作家さんたちの共通点に触れ、こう言われている。
何よりも一番は自己憐憫の無いことだ。言葉を換えれば不退転の心を持っていることだ。

ちょっと言い過ぎのような気もするが。この一文、1冊通して読んでも、私にはちょっと理解できなかった。

作家さんそれぞれが、おすすめの本を紹介しているのだけれども、気になったものをメモしておいて、少しずつ読んでいこうかと思う。
posted by nbm at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

8月31日からの地震メモ

8月31日からの地震メモです。

千葉から茨城にかけて。
8月31日 18時33分 千葉県北西部 M4.5 深さ約90km 最大震度3
8月31日 21時42分 千葉県東方沖 M3.8 ごく浅い 最大震度2
9月1日 1時29分  茨城県北部 M3.3 深さ約10km 最大震度1
9月1日 5時32分  千葉県東方沖 M3.6 深さ約20km 最大震度1
9月1日 11時50分 茨城県沖 M4.2 深さ約10km 最大震度3
9月1日 21時41分 茨城県南部 M3.0 深さ約40km 最大震度1
9月2日 5時36分  千葉県東方沖 M3.7 深さ約10km 最大震度1
9月2日 7時39分  千葉県北東部 M3.7 深さ約50km 最大震度2
9月2日 8時00分  茨城県沖 M3.4 深さ約30km 最大震度1
9月2日 11時06分 茨城県北部 M3.7 深さ約10km 最大震度2
9月2日 12時15分 茨城県沖 M3.7 深さ約40km 最大震度1
9月2日 19時47分 茨城県南部 M3.3 深さ約70km 最大震度1
9月3日 12時46分 茨城県沖 M3.3 深さ約40km 最大震度1
9月3日 16時43分 千葉県北東部 M3.9 深さ約40km 最大震度2
9月3日 21時41分 茨城県沖 M4.1 深さ約30km 最大震度2
9月4日 14時25分 茨城県沖 M3.9 深さ約10km 最大震度1
9月4日 23時05分 茨城県北部 M3.7 深さ約60km 最大震度2
9月5日 2時36分  茨城県沖 M4.3 深さ約20km 最大震度1
9月5日 6時31分  茨城県沖 M3.5 深さ約40km 最大震度1
9月5日 17時04分 茨城県沖 M4.4 深さ約40km 最大震度2
9月5日 21時03分 千葉県東方沖 M4.1 深さ約10km 最大震度2
9月5日 22時21分 千葉県東方沖 M3.8 深さ約10km 最大震度1
9月6日 5時03分  千葉県東方沖 M3.3 深さ約10km 最大震度2
9月6日 12時59分 茨城県北部 M3.6 深さ約10km 最大震度2
9月6日 19時07分 茨城県南部 M3.3 深さ約70km 最大震度1
9月7日 2時55分  茨城県沖 M5.2 深さ約30km 最大震度2
9月7日 3時03分  茨城県沖 M4.3 深さ約20km 最大震度1
9月7日 7時44分  茨城県沖 M4.5 深さ約20km 最大震度2

今日7日は、日付が変わってから、茨城沖が中規模で間隔が短く揺れているのが気になります。心なしか、深度も浅い傾向にあるような。
東日本大震災からこっち、巨大震源域の北端と南端は、崩壊しきってないということで大きな地震が起こることが懸念されています。なので、南端側の千葉沖から茨城沖にかけてをひとつの注視ポイントと考え、有感地震をメモしてきたわけです。毎日コンスタントに記録しているわけではないのですが、1週間分とかまとめて記録しているからこそ気になる部分というのもあります。今回は、このエリアの中でいろんなところが満遍なく揺れているような感じです。うまく表現できないな。
千葉内陸部→千葉沖→茨城内陸部→千葉沖→茨城沖→茨城内陸部→千葉沖→千葉内陸部…
といったように、震源が沖と内陸とをリズミカルに行ったり来たりしているような感じ。当然これまでもそんな風にジグザグに揺れていたはずですが、特にその密度が詰まってきたように感じられるというか。
このエリアを注視しているもうひとつのポイントとして、茨城沖→茨城県南部→首都圏という流れで首都圏直下型地震発生の図式があるという溝上説を受けて、特に「茨城沖→茨城県南部」という流れに注目してみたいという点があります。この点では、茨城県南部が徐々に活発化しているものの、今までとさほど変わった動きは見られず。
直近を考えると、首都圏直下よりも茨城沖の方が可能性が高いように思えます。

ただし、首都圏直下型に関して気になる動きもないわけではなく…。
8月31日 19時12分 神奈川県東部 M3.7 深さ約120km 最大震度1
9月4日 5時53分  埼玉県南部  M4.7  深さ約100km  最大震度3(当地 震度2)
久しぶりに埼玉直下で揺れました。震源地は、さいたま市(旧大宮市)三橋付近。3月22日に私がこの記録を始めてからは、4月に3回、5月に2回埼玉震源の有感地震がありましたが、
4月9日 21時47分 埼玉県南部  M4.0 深さ約60km 最大震度3 上尾市菅谷2丁目付近
4月19日 8時22分  埼玉県秩父地方M2.3 深さ約10km 最大震度1 秩父市雁坂トンネル付近
4月21日 3時25分  埼玉県南部  M3.5 深さ約90km 最大震度1 春日部市上金崎付近
5月1日 10時45分 埼玉県南部  M4.1 深さ約90km 最大震度3 越谷市東越谷5丁目付近
5月4日 16時13分 埼玉県秩父地方M3.1 深さ約10km 最大震度2 秩父市酉谷山付近
秩父は別として、上尾→春日部→越谷→旧大宮と揺れてきたことになります。しかも、みな深い震源。
関東の下には”関東フラグメント”と名づけられた太平洋プレートのかけらの存在があるのではないかといわれています。首都圏直下の約40kmから100kmの深さに厚さ約25kmで100km×100kmほどの小さなプレートが存在しているというわけですね。ということで、陸地であるにもかかわらず、海溝型のようなプレート境界地震が起こることが考えられ、それは巨大地震になりやすいというわけです。しかし、関東フラグメントの位置はアバウトに発表されているだけなので、どこが深さ40kmなのやら100kmなのやらわかりませぬ。ただ、関東フラグメントに乗っているであろう辺りが、100kmほどの深さで揺れていることは確かですね。

ちなみに、ちょっとさかのぼると、
8月28日 2時25分  東京都23区 M3.5 深さ約90km 最大震度1 西荻窪南2丁目付近
なんてのもありましたね。
上記の神奈川県東部の地震は、震源が川崎市麻生区古沢付近。
何かを読み取ろうとするのは無理がありますが(苦笑)
楽観的に考えれば、直下型地震は予測不能とされてますが、プレート境界型のような考えが応用できるとすれば、事前にすべりが観測されたり前震が観測されたりする可能性も考えられます。
今後は、関東フラグメントに含まれる範囲での、100kmほどの深い震源の地震に関して、注視していくことにしましょう。

世界では、以下のような地震がありました。
9月2日 19時56分  アユーシャン列島  M7.1
9月4日 7時56分  南太平洋  M7.0
南太平洋に関しては、日本と連動しているような印象があります。
また、アリューシャン列島に関しては、北海道が活発になってきているのとつながっているかもしれませんね。

最後に、まゆつばものの宏観現象についてです。
個人的な体感としては、一昨日の夕方頃に何ヶ月ぶりかで”ぐるん”らしきものがありました。これが来ると、偶然にも周辺で大き目の地震が来ることが多く、それはどういうわけか2日後くらいです。なので、本日の18時くらいまでは個人的に注意しておきたいと思います。たぶん、ないけどね(笑)
前回異常に見えた方位磁石が、昨日からまたあらぬ方向を指しはじめました。しかし、ダンナさんとともに検証したところ、部屋の中でも場所によって狂ったり狂わなかったりするようで、日常的にいろんな電磁波に囲まれて生活しているということなのでしょう。それをたまたま磁石がひろったりひろわなかったりと、そういうことで。
8月29日と30日の両日、沼津ではサメが大量に巻き網に紛れ込んできたそうな。イルカやクジラが湾内に迷い込んだりすると、大き目の地震が起きることが多いことから、クジラ類ではないし、湾内に迷いこんだわけでもないのですが、話題になってます。
クジラ類のストランディングはいまだはっきりとした原因が解明されておらず、ましてや地震との関係性など不明です。
が、今年3月4日夜、茨城県鹿嶋市の下津海岸にイルカが50頭も打ち上げられるということがありました。そしてあの3月11日。こういったことは、過去に何度も繰り返されてます。ただ不思議なのは、イルカやクジラがうち上げられたその近辺で地震が起きるかというとそうでもない。どちらかというと、ちょっと離れたところで起きているような。
posted by nbm at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする