2008年03月11日

デチューン

「ガチョーン」じゃないよ、「デチューン」だよん。「チューンナップ」の反対ですね。「チューンダウン」とは言わんのだね。”性能を下げる”というよりも、あえてある部分を抑え目にすることで他の面を活かすというようなニュアンスなので、「デチューン」は「デチューン」なんだね、きっと。

漠然と、そんな感じのテーマを思い浮かべていたら、「俗・さよなら絶望先生」にしてやられてしまいました!世の中のデチューンなものごとを列記されてしまいましたよ。作品の中では、デチューンなものが集まる場所として”大酷埠頭”が出てきましたが、実際に横浜”大黒埠頭”はかつて、おもしろチューンされた車が集まってきて壮観な場所でありました。何しろ目の当たりにしたことがあるので、ウソじゃありません(笑)その当時の週末の深夜、巨大なウーファーを埋め込んで爆音で音楽を流す車や、ハイドロとか言ってバッタのようにホッピングする車などが多かった。そして大黒埠頭は今や、明るい時間帯にマニアックな外車なんかが集まる場所になっているようですね。

私がデチューンめいたものとして気になったのが、テレビ通販のカセットテープレコーダー。カセットテープという録音媒体は、確かにお店では見かけなくなったシロモノではあります。MDさえ珍しくなった今、現在は一応CDが録音媒体のメインと言えるでしょうか。でも、ネット配信されている音楽も一般的になり、利用者もかなり増えていますから、携帯電話はもちろんMP3プレーヤーやUSBメモリなど、もはや家電とPCとが融合しつつあって、そういった路線は若者を中心に広がっているわけですよね。
しかし、高齢化社会と言われるこの国で、すでに65歳以上の人は人口の20%を超えているらしい。単純計算で1億2千万人の人口の20%だとすると、65歳以上の方が2千400万人。ちなみに計算してみると、高校生から30代までで4千万人くらいだった。
さて、高齢者と思しき人の生活を考えてみてもらいたいのです。レコードなんてものもあるけど、今でも演歌なんかがカセットテープで売られていることを考えても、高齢者にとってカセットテープほど手軽で使い慣れた録音媒体はきっと他に無い。世の中の流れとして、CD化でレコード・プレイヤーが消えていったように、カセットテープレコーダー(なぜか”プレーヤー”とは言わないよね)も消えていく。実際、家電量販店などでは、ほぼ見かけなくなったし。我が家にはダブルカセットデッキのついたラジカセがあるけれども、カセットデッキ部分はもはやよく動かない。とっておいた数百本のカセットテープも、音の劣化は激しく、収納場所にも困って、みな処分してしまったよ。
だが、ここで再びコンパクトになった、昔のウォークマンよりひとまわりデカいくらいのサイズでカセットテープレコーダーを新発売!「待ってました!」とばかりに、お年寄りが食いつくという図式。当然、かつてのウォークマンくらいの大きさにするのは簡単だと思うのだけれど、わかりやすい操作性を考えてなのか、幾分デカい。今の技術なら当たり前すぎるくらい当たり前だけど、ラジオも付いてる。もう聴けないとあきらめていたカセットテープが聴けると高齢者は大喜び。持ち歩きできて便利だし。というわけ。つまり、最先端の技術の変わり身の速さについていけない世代が取り残されつつある今、そこにスポットを当てたデチューンされた商品が次々と売り出されていくであろうという現実。お年寄りにとってはありがたいことであり、企業側にはボロい儲けなわけで。ただし、お年寄り向け商品の中には、怪しげでバカ高い健康食品なんかも混じってるから、注意されたし。

本当は、カラダの利かないお年寄りが、インターネットを使って、買い物をしたり、人とコミュニケーションをとったりできたら、便利なはずなのにと思うのですが、複雑なシステムを理解して使いこなすのはまだまだ難しい面もあり、人を騙して金をふんだくろうとする姿の見えない悪いヤツらもたくさんいる中で、自衛しつつ便利さを享受するのは至難のワザなのかもしれません。

カセットテープってのは、ある種の郷愁を感じさせるものでもありますよね。カセットテープしかなかった時代に、今は亡き家族の声が録音してあるテープがあったら、いつまでもそれが聴ける状態でありたいと思うはず。その昔、彼が一生懸命選曲して編集してくれたカセットテープが大切にとっておかれているかも。かつて、バンド仲間と紆余曲折ありながら作ったデモ・テープなんかもあったりして。ビデオテープや8ミリなんかもそうだけど、思い出となるものが再生できないというのは悲しいことでもあるので、進化によってメディアが変遷していき、それについていかざるをえないのは正直キツイこともありますよね。新世代のDVD戦争もどうなることかと思ったし。

そういえば、フロッピーってのもあんまり見なくなったけど、うちではたまに活躍してます(笑)
posted by nbm at 11:13| Comment(6) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 私はまだカセットテープを100本近く所持しておりますよ。幸いにもCDプレーヤー付ダブルカセットを所持しておりますので聴く事も出来ます。尤も音質の劣化は否めませんが。
 フロッピーはまだ重宝しております。文書等の小容量のデータの持ち運びには便利です。最近のPCには内臓されておりませんが。MOの方が中途半端な容量で消えつつある様です。
Posted by fugichan at 2008年03月11日 14:45
fugichan様

プレーヤーが健在であれば、まだまだ鑑賞できるのですよね。
ただ、カセットテープは劣化するとどうにもならないのが難点ですわね。
今のCDやDVDが何年も記録をとどめておけるかは
まだそれだけ時間が経ってないから実証されていないわけで
これから判明していくのですから
確実に進化しているのは、容量の違いだけと言ってもいいかも。

フロッピーはですね。
自作PCだとLANカードのドライバをインストールするのに便利なのです。
ネットにつなぎさえすれば、ドライバはダウンロードできるものですが
LANカードがないとネットにもつなげないわけで。
あとからドライバを入れるときに、容量の少ないフロッピーは
重宝するということでして。
大体、フロッピー・ドライブがついているPC自体がすでに珍しいわけですが(笑)
企業とかお役所なんかではまだMOが使われてたりするところもあるのかな。
昔、仕事で、薄くてデカいフロッピーを使ってたのを思い出しました。
Posted by nbm at 2008年03月11日 16:15
以前私が使っていたCDラジカセは、今、実家で母が愛用しています。
図書館でCD(おもにナツメロ)を借りてきて、カセットに録音するんです。母は、ラジカセなら自在に操作できますから、毎日大活躍です。CDは自分では聴こうとしません、簡単なのに、操作を覚えるのが面倒だといいます。

実は我家にも、その昔、夫が録音したカセットテープが山ほどあります。多分聴く機会は訪れないと思いますが、夫は絶対に処分はしないでしょう。
Posted by 葛の葉 at 2008年03月11日 23:29
葛の葉 様

CDのディスクの形がいけないのかな。
どこか未来的で尻込みする形なのかもしれません。
操作方法はほとんど変わらないのに、お年寄りには不評ですよねぇ。
うちの両親もCD・DVDは苦手です。

メディアというのは困ったもので
カセットテープを処分した我が家でも
CDだけでもすでに1000枚程になっていて、収納に困ります。
DVDも500枚くらいはあるので、これも…。
増えていくばかりなんですよねぇ。どうするんだろう?
Posted by nbm at 2008年03月12日 08:51

「デチューン」、初めて聞きました。
ソフトの「アップグレード」に大して、バージョンを下げるのを
「デグレード」というんですけど、似てますね〜〜〜!
他にもありそうです。

カセットテープですね。
私も実家に山ほど・・・
レンタルレコードから落としたやつとか。
捨てないでとっておいてありますけど
どうするつもりか自分でも判らん。

仕事でMOもフロッピーも、お客から貰いますよ!
まあフロッピーで貰うと『メールで送ってくれればいいのに』と思いますがねぇ・・・
まだまだデータの受け渡しはこういったメディアが活躍してます。
Posted by ptd at 2008年03月12日 12:46
ptd様

「デグレード」というのもあるんですか。
その呼び名は知らなかったけど、よくやってるような気がします(笑)
古いバージョンの方が使いやすかったり軽かったりするじゃないですか。
頭に「de」ってついてるからって否定的にならないのが面白いですよね。
後退していると見せかけて実は前進してるみたいな。

みなさんカセットテープにはお困りのようで。
自治体によっては捨てるのも大変なんですよね。
うちのほうでは本体は不燃ゴミ扱いですけど、分解して出せとか。
ケースはプラスチックでしょ?紙のレーベルは挟まってるわ、本体は不燃だわ…。
取っておけるスペースがあるなら放置プレイしちゃいます。

まだまだMOもフロッピーも現役なのですね。
私は入力仕事のデータをメールに添付して送ってるのですけれども
物理的な媒体を使いたい気持ちがわからないでもないな。
添付ファイルって「ほんとに相手先にデータが行ってるのかな」と
どことなく不安がつきまとうもので。
あらためて考えると、なんでこんなものが相手に届くのか
不思議でしょうがない…(笑)

Posted by nbm at 2008年03月13日 10:03
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