2008年05月10日

男と女

るんるんダ〜バ〜ダ、ダバダバダ、ダバダバダ、ダ〜バ〜ダ、ダバダバダ、ダバダバダるんるん
ってことで、今日は男と女のお話です。と言っても、映画の話じゃありませんけどね。

アニメのお話です(笑)
「マクロス」というシリーズがあります。私の中では、かの「ガンダム」シリーズと双璧をなすかのように感じていた歴史の古い作品でありますが、観たことがありませんでした。ま、「ガンダム」もファースト・ガンダムしかほとんど観たことがないわけですが。
この「マクロス」という作品。ファースト・ガンダムから遅れること数年、1982年に始まりました。そして、今、シリーズ最新作である「マクロスF」という作品が放映されてます。この作品で、初めて「マクロス」シリーズに触れた私は、少なからず衝撃を受けました。で、オリジナル作品を観てみたいと思い、それを凝縮した「超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか」(1984)という劇場版作品を観てみました。
数あるロボット・アニメの中でも、ストーリーや設定に突出したオリジナリティを持っていることを知ったからです。どんなストーリーかと申しますと、発端は異星人の巨大な宇宙戦艦の地球への墜落。その宇宙戦艦を改修して地球人が乗り込むわけですが、なんでまた墜落してきたかというと、異星人同士の戦争があったから。で、その戦争とは、男と女の戦争なんです。異星人の男種族と女種族とが戦争をしている。だから、その異星人たちからしてみると地球人のように男女が愛し合い共存する世界が信じられない。戦闘中に男女がキスをしているところを見せられると、戦意を喪失したりして…(笑)どうも、劇場版ではオリジナルよりもこの男女の関係性を強調した設定に変えられているようなのですが、他にも男勝りの女性の軍幹部が恋をして優しく変化していく様子を丁寧に描いたり、とにかく、性別というものをクローズアップしている作品です。女の子はかわいくあってほしいというような願いが込められているようにも取れます。

マクロス最大の特徴と言われているのが、音楽というものを重視していること。作中には、宇宙規模のアイドルが出てきて、所々で歌います。これが”文化”の象徴となっていて、この”文化”の力で異星人に対抗するという図式なのです。平和を推し進めるのに文化の力が有効だと考えることはできますが、それを具体的にやっちゃった、みたいな。劇場版では、アイドル歌手が古い歌を歌うことで、その歌を聴いた異星人の考え方が変化し、地球人に味方するようになります。この古い歌というのが、単なる流行歌という点がまた面白い。たとえアイドルが歌う流行歌であっても、文化は文化なのですよね。

画的なオリジナリティでいうと、まず、サイズの違いがあります。異星人たちは、なりは人間とほぼ変わらないものの、相当に巨大です。巨人のサイズを人間に置き換えると、巨人から見た人間はリカちゃん人形よりももっと小さい感じ。実は、サイズが違うものの元を辿れば同種という設定らしく、巨人がミクロ化されたり、人間がマクロ化されたりします。ケルトの巨人族の神話を思い出しますね。
ロボット・アクションものとしては、戦闘機や巨大な宇宙戦艦であるマクロス本体もトランスフォームします。特に、戦闘機に足が生えてニワトリのような形状になるのが面白い。
劇場版を観ていると、まだCGを使っていない時代に、よくこれだけのことをやったなと思います。コンサート時のレーザービームやホログラムの表現とか、前後左右に奥行きを感じさせる戦闘中の遠近法とか。

もうひとつ、設定の根底にあるのが三角関係。男女の恋愛も男性一人に女性二人という三角関係なのですが、劇場版では地球人と男族ゼントラーディ人と女族メルトランディ人という3つの勢力の戦いになってますし。とにかく、善と悪みたいな単純な図式ではないことは確か。対立する二つの勢力に、商業的な権力や宗教的な権力が関わってくるという図式はありがちなのですが、それともまた違う三角関係の図式です。
新シリーズ「マクロスF」のオープニング・テーマは「トライアングラー」というタイトル。まんまです(笑)

他にも、ゼントラーディ語やメルトランディ語を作って使い、字幕を流すという手法も面白い。ある程度ちゃんとした言語として考えられているようで、所々単語が聴き取れてなんとなく言ってることがわかるのが面白い。

歴史のあるシリーズなので、まだまだ入り口。でも、すっかりその独自の世界観にハマってしまいましたねぇ。おもれぇ。
posted by nbm at 10:54| Comment(4) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 こんちは。

 なるほど、マクロスって、そんなお話でしたか。
 意味無く、リン・ミンメイが歌いまくる二次元アイドルものではなかったんですね。

 勿論、タイトルは知っていますが、今まで見た事が無くて、マクロスといえば、なんだか、青い髪の女の子が歌ってる印象しか無くて(そういう映像がピックアップされてTV放映されてたりするから) 、誤解してました。

 戦闘シーンやら、飛行シーンやらが、名作らしいけれど、アイドルものはキツいな.....と思っていただけに、ちょっと見てみたい気がわいてきました。
Posted by redpill at 2008年05月11日 00:00
redpill様

いや、やっぱり割と意味無くアイドルが歌いまくってるかも(笑)
誤解じゃないかもしれませんぜ。
ファースト・マクロス(←とは言わないか?)をちゃんと観てないので、なんとも言えんのですが、劇場版はおもろかったです。
お手軽には今深夜帯に「マクロスF」が放映されてるかもなので
そちらを観てみるのもオススメですよ。Gyaoでもやってます。
CDのチャートで、まずオープニングに使われている「トライアングラー」が売れ、今度は主役の一人シェリルが歌うエンディング「ダイアモンド・クレバス」が売れてます。音楽は菅野よう子さんが担当されているので、聴きやすい名曲が多いです。
私はミュージカルが苦手で、恋愛物も苦手なのに、マクロスは観られると思いました(笑)不思議だ…。



Posted by nbm at 2008年05月11日 23:42
「この地球を、人類よりもすぐれた知能を持ち、しかも人類と同じように生命に限りある生物によって、綿密に観察され…」
との書き出しで始まる H・G・ウェルズの小説【宇宙戦争】、わたしたちの世代の宇宙人とは、ここに登場する火星人に代表されました。

引力の関係で、巨大な頭を支える足は数本の細い足で充分、とするのも科学的な説得力があり、このタコのような形の生物は魅力的な、そして恐ろしい宇宙人でした。
変われば変わるもの、が実感です。読んでいても頭に映像が浮かぶよう、ハハ、柄にもなく一度見たい…
Posted by 草人 at 2008年05月12日 11:44
草人 様

地球侵略してくるエイリアンを描いたSF作品は
ウェルズを発端に、今はありふれたものとなってしまいましたね。
そういえば、古生物学者などが異星生物をまじめに想像していますが、かのタコ型宇宙人に似ていなくもないタイプがいたような。
平和的な宇宙人だったらよいのですけどね。
いきなり攻撃されたらたまらないなぁ。
Posted by nbm at 2008年05月12日 14:16
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック