2008年12月05日

ワンナウツ契約

基本的にスポーツ観戦は好きなのですが、ダメなものがいくつかあります。動きの激しいスポーツが好きなので、ゆっくり展開するスポーツはあんまり面白いと感じないんですよね。例えば、ゴルフ。そして、野球も。野球は、高校野球は観る気がするんですけど、プロ野球はどうも受け付けません。たぶん、ルールが単純なものがわかりやすくて好きだというのもあるんでしょうね。野球って複雑…。

なんだけど、今クール、一番ハマっているアニメ作品は、野球アニメ!(爆)
といっても、野球を題材にした心理作戦を描いた作品なのですが、『ONE OUTS』という作品です。HPはコチラ甲斐谷忍という方の描いた漫画をアニメ化したもので、ご本人は野球版『アカギ』とおっしゃっております。ちなみに『アカギ』は麻雀漫画なんですけども、日テレでは、『闘牌伝説アカギ』、『逆境無頼カイジ』とアニメ化して、心理エンターテインメントのシリーズ第3弾となったのが、この『ONE OUTS』。前者2作品は、福本伸行原作作品でやはり心理戦に重きを置いている作風。『アカギ』も面白いとは聞くんですけど、私は画が苦手かも。以前にも言いましたが、画が受け付けないと作品を楽しめなくて。映画でも、画的に受け付けない俳優さんが出ていると内容が面白そうでも観ることができない…。

さて、『ONE OUTS』です。主人公・渡久地東亜は、沖縄で賭け野球をしていて、無敗を誇るピッチャー。プロ野球埼玉リカオンズの”不運の天才打者”・児島に見出され、プロ野球の世界へ。優勝経験に恵まれない児島がストイックに自主トレをしているときに、渡久地と出会うわけです。児島が勝ったら「渡久地の腕をもらう」という約束で二人が賭け野球をして、児島が勝ち、渡久地は腕を折られるかと思いきやプロに連れて行かれるという…。
異例の流れでプロ選手となった渡久地が、リカオンズのオーナーと交わした契約は、ワンナウト取ったら500万円というもの。そのかわり1失点につき5000万円を渡久地が球団に払うことに。一見、メチャクチャな契約に思えるし、後々レート20倍とかもっとひどい契約になっていくのだけれども、それでも渡久地は勝ち続けるのですよ。
渡久地は、たとえば高校野球などの素地はまったくない選手で、変化球などの武器はもたず、投げられるのはストレートだけ。しかも、そんなに球は速くない。なのに、どうして勝てるのか。ここがミソなんですよね。ここからはネタバレありです。

渡久地は頭脳戦で勝っていくのです。それが凄まじい。あまりにも痛快すぎる!
中でも第7〜9話はすごかった。昨年の優勝チームであるマリナーズとの3連戦の最終戦。連投してきた渡久地に疲れが見え始め、3回までに14失点。時折タイムをとってベンチに下がり、テレビを観つつマッサージを受けては又投げるという繰り返しに。そんなこんなで4回表。そして、豪雨の兆候が見え始め、5回まで終えなければノーゲームとなってしまうマリナーズは、勝っているので慌ててゲームを進めようとする。渡久地がベンチに下がってテレビを観てたのは、天気予報で雲行きを見定めていたわけです。で、渡久地は、フォアボールやボークで試合を引き延ばす。それに対してマリナーズも反則で応酬。でも、渡久地の狙いはまた別にあり、16失点から逆転すると言い始める。なんだかんだで16対10まで追いつく。一方で、渡久地に勝たせたくないリカオンズ・オーナーは試合を続行させるし、敵マリナーズの投手は自分の自責点から防御率や年俸のことを考え始め、ノーゲームを狙いにくるし、もう何がなにやら…(笑)
なんでリカオンズに点が入るのかというと、様々あるのだけれども、味方チームの打者には渡久地が打球のヒントを与えたりするのですよ。「次は絶対にカーブが来る」とかね。それで、自分は雨を味方にして、擬似ナックルボールを投げる。もともと渡久地はストレートしか投げられないんだけれども、実はあらゆる回転速度のストレートが投げられるということで、そういうのが武器になるのですわ。
結局、リカオンズが逆転し、試合を成立させるか否かのボールを渡久地が握り、タッチアウトで試合成立という寸前に、マリナーズの監督にピッチャー陣の今季の成績のためにもと試合放棄を勧め、試合放棄をさせてしまうという…。

なんじゃそりゃあ〜!

これが、まだ話の続きがありまして、監督が試合放棄をした場合、9対0で相手チームの勝利となるという野球規則があるそうな。というわけで、結局渡久地の失点はゼロ。この時点で、ワンナウツ契約による渡久地の暫定年俸は、21億3500万円也!わははははっ。
展開が複雑すぎて、説明するのが難しいので、よくわからなかった方はHPの1話ごとのストーリーを読むことをオススメします。

野球の体はとってるけど、全然野球アニメじゃないんですよね。でも、細かい野球規則とか反則とかが駆使されてて、まったくルールがわからないと観ていてもツライかもしれませんが、私のようにアンチ野球な人間でも、楽しめる作品です。今回も、”自責点”っていう言葉も始めて知ったし、そこから防御率が計算されることもね。勉強になるなぁ。これで、もう少し野球に興味が湧くかしらん。
渡久地がクールな一匹狼的なキャラでありながらも、打てないバッターに打たせることに成功したりして、次第に人心を掌握していくところも興味深いです。

このクールでも30本ほどアニメを観てますが、一番面白い!痛快な作品でございます。東亜、かちょいー!
posted by nbm at 11:15| Comment(2) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
正直、原作を読んだときはそこまで面白いと思わなかったのですが、アニメで見ると面白かったりしました(笑)
(同じ様にアカギ、カイジも漫画ではそこまで面白いとは感じなかったのですが。。。)

演出の勝利でしょうね。
いいタイミングでナレーションやエフェクト画像がインサートされるので間延びがないし。
・・・3作品とも主人公を萩原聖人が声を当てていることもあるのかな?(笑)
Posted by CALCIO at 2008年12月07日 13:47
CALCIO様

原作、読まれたんですね。
もしかして、アニメが原作を凌駕するというレア・ケース?
『アカギ』も『カイジ』もアニメの方がいいですか?

大概、俳優さんが声優をやることは否定的に観てしまうのですが
この作品は萩原聖人という個人が持ついやらしさが(いい意味で)
東亜のキャラにマッチしているような気がします。
ボソボソ話すだけだから、そんなに難しくなさそうだし。

なにしろ痛快で、面白いです!


Posted by nbm at 2008年12月07日 14:38
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