2009年11月15日

ケレコツ・マープ

アニメ作品を観ていると、作品ごとの独自の世界観があり、中には耳慣れない言語や人名が飛び交うことがあります。
たとえば、『獣の奏者 エリン』。舞台としては、モンゴル的な中央アジアのようなところを想定しているようで、その中で、闘蛇と呼ばれる竜のような生物や、王獣と呼ばれるバカデカい狼に翼が生えているような生物がでてきます。上橋菜穂子さんの小説を原作としている作品なのですが、画に起こすには相当苦労しただろうなと想像できます。アニメ化の前に漫画化されているようなので、そちらの方が大変だったかな。今回のサブタイトルは「アクン・メ・チャイ」。これがなかなか憶えられない。原作では”魔がさした子”という意味の言葉となっているらしい。”霧の民”という放浪する民族出身の母の血を受け継ぐエリンは、”アクン・メ・チャイ”。父は闘蛇を育てる村の出身で、つまり、父母の恋は許されぬものであって、掟破りの末にできた混血児ということらしい。
この”アクン・メ・チャイ”が思い出せなくて、ダンナさんに「何だっけ?」と問うと、「”ハミュッツ・メセタ”だろ?(笑)」…
いや、違うって、それ。ボケてるのはわかるけど”メ”しかあってねーし。ちなみにこの”ハミュッツ・メセタ”というのは『戦う司書』という別の作品に出てくる人名でして。こっちは、人は死ぬと本になるという世界で、活躍する武装司書の話なんですが、雰囲気的にはヨーロッパ風な感じ。

んで、今度は『テガミバチ』を観終わって、ダンナさんが「ケレコツ・マープがさぁ」と話し出す。ん?ケレコツ・マープってなんだ?聞いたことないけど。「これだよ、これ」エンディングでの一場面を一時停止させて、ダンナさんが私に示したそれは、作中で激マズいと言われているスープの缶詰。夜が明けることがない星を舞台に、手紙を届けるテガミバチたちのお話なんだけれども、街から街へと移動する途中の食糧として出てくるこのスープ。その世界ならではの文字で書かれているが、ラベルを見てアルファベットに準じて読むと「ケレコツ・マープ」と読めなくもない?(笑)いや、違うと思うけど。勝手に作んなや!捨てるところのないケレの骨を煮込んだマープってなんだよ!(←ダンナさんの作ったウソです)
だけど、この聞いたこともないカタカナの羅列でできた言葉を、もしかして、アニメの世界観で使われている何かの造語だったっけ?と一瞬でも考え、拒絶せずに受け入れてしまった自分に、病の深さを見たというか…。
わけのわからん設定に、瞬時に馴染んでしまう自分の順応力に、我ながら感心してしまったというか。

大体、30分(賞味20分程度)ごとに、コロコロと設定が切り替わるのに、それに苦もなくついていくこと自体、すでに異常なのかもしれん。さっきは中央アジアの草原にいたかと思うと、今度は架空の星の夜に飛び、巨大なムシたちに対して琥珀の力でサガノヘルマーのような心弾を打つ郵便屋の世界にいる。かと思えば、80年代のアイドルを交えたグダグダの恋愛模様を「あ”−」といらいらしながら観たり、超能力を持つ生徒を集めた立川を模した学園都市での超能力合戦を観たり、とな。

しかし、いろんな人がいろんなお話を考え付くものだ。地名や人名など、中にはヒントをもらったものが想像できるものもあるけど、ほとんどが、何がなにやらという感じ。それぞれの作品の設定を覚え、登場人物を覚え、そればかりか、演じる声優さんも憶えて…。今年観たアニメ作品はすでに軽く100を超えていると思われるので、我ながらよくやっているよなぁ、と。人名だけ考えても、1クールに25作品観るとして、1作品ごとに10人の登場人物だとしても250人。それを4クール観たら、1年でのべ1000人を超える人物を把握してきたことになりますのじゃ。そして、それぞれを演じている声優さんも同時に把握しているのです。恐ろしいことですじゃ…。

そういえば、『生徒会の一存』を観ていたら、”北斗星”に乗る回だったのだけれども、車掌さんの声が、『銀河鉄道999』の車掌さん(肝付兼太さん)の声だった。最近、年配の男性声優さんたちが、深夜アニメの各所で大活躍されているように思っていたのだけれども、車掌さんまで…。

<追記>
「ケレコツ・マープ」
ダンナさんにはカタカナに見えたとのことで(笑)
訂正いたします!
posted by nbm at 17:18| Comment(6) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
テガミバチ、おもしろいですよね。コミックスで読みました。
こんなにおもしろいのだから、売れてないジャンプSQじゃなくて週刊のほうでやればいいのに(笑)
独自の世界観や地名はそれだけでおもしろいですよね。好きな作品だと設定資料だけでワクワクできます。
インスパイアされた元ネタがわかるものもあれば、作者のまったくのオリジナルのものもあります。後者のほうが好みですね。
似たようなことを書いたのでリンクさせてもらいますた。
Posted by にわか道 at 2009年11月16日 12:27
にわか道 様

リンクをありがとうございます!
『テガミバチ』、原作をお読みでしたか。
原作の方が、もっとキラキラ感のあるかわいい絵柄ですよね。
『獣の奏者』などは、作者のまったくのオリジナルの言葉で構成されているようですが
オリジナリティがあって、世界観にとってもしっくりする名前ばかり。
設定はもちろん、人名・地名などのイメージがしっかりしていると
その世界観にすっと入っていけますね。
Posted by nbm at 2009年11月16日 13:48
ケレコツ・マープ♪

最近、アニメ時間が思うように取れなくて・・・
残念ながら、『獣の奏者 エリン』も『テガミバチ』も未チェックです。
両作品とも好きなタイプなのに〜

ダンナ様の“ケレコツ・マープ”って、音の響きがイイですね!
なにやらセンスの良さを感じます。ニコニコ
Posted by ミユウ at 2009年11月16日 18:09
ミユウ 様

アニメ時間はね、捻出するのが難しいですよね。
『獣の奏者』はまだ原作をお読みでなければ
原作をオススメしますよ。
って、私もまだ読んでませんが(笑)きっと面白いと思う。
『テガミバチ』はコミックがいいかもしれませんね。

あれ以来、何かというと
「ここんところ、ケレを食ってないからじゃないか?」とか
フツーに会話に出てきてるんですが(笑)
だから、ケレって何だよ!
うちではいくつかこういった造語がありまして
私たち夫婦限定で他の人には一切通じないのですが
第三者がいるところでこういった造語を話すと
いちいち説明するのが大変です(笑)
っていうか、説明しても大抵は理解してもらえませんが。
おもしろさをわかっていただけて嬉しいです。
Posted by nbm at 2009年11月17日 00:19
アニメは門外漢につき、はは…
文中に登場する「肝付兼太さん」は珍しい姓ですね、鹿児島には肝付という名家がありますが縁者なのでしょうかね…幕末に活躍した人物で、県内では西郷さんと人気を二分する、と聞きますが。
Posted by 草人 at 2009年11月17日 09:44
草人 様

肝付兼太さんも鹿児島出身。
本名は兼正さんとおっしゃるのだそうで
ご指摘の通り、薩摩藩家老の子孫にあたるようです。

肝付兼太さんは、アニメ草創期から今に至るまで大活躍されているベテラン声優さんです。
くだらない作品のセルフパロディにしゃれで出演してくださるあたり
懐が深いなぁと感じさせます。

Posted by nbm at 2009年11月17日 23:28
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