2011年05月28日

リアルの中のワンダーランドへ

TBSとセブンイレブンにまんまと乗せられて、現代に再現された『JIN-仁-』の安道名津を食してみました。ドラマの中に出てきたとき、「あんこを中に入れるんじゃなくて、ドーナツの輪っかの上に乗せるんかい?!」とツッコミを入れたくなりましたが、いざこれを現代に再現して売ってくれるとなれば、やはり輪っかの上にあんこが乗ってないとね!
以前から少し気になっていたドラマ『JIN-仁-』ですが、未見でした。新シリーズが始まる直前に放送されていた最初のシリーズの再放送を観てみたら、ことのほか面白かったので、そのまま続けて新シリーズを観てます。ドラマに興味がない今、観ているのはコレだけ。現代の脳神経外科医・南方仁先生が江戸時代にタイムスリップしてしまい、江戸時代に現代の医学を持ち込んで、幕末の歴史上の人物を含めていろんな人を治療していくわけですが、自分の行いが歴史を変えてしまうのではないかと悩んだり、現代に残してきた恋人に想いを馳せたり、いろいろな面で楽しませてくれます。
主演の大沢たかおという人は、以前はモデルあがりの俳優さんという認識でしかなかったのですが、数年前のあるドキュメンタリー番組を観て認識を新たにしたのでした。番組でギアナ高地を訪れた大沢さんは、テーブルマウンテンの上に開いた巨大な穴に入っていくわけだけど、この場所に入るにはロープ1本でヘリから吊るされたまま移動するという途轍もない方法しかないらしく…。ヘリから垂れ下がったロープにぶらさがったまま、運ばれてるってのに、この人、すごく楽しそうだった…。なんてぇ度胸の持ち主なんだろうと感心しながら観ていたのです。
共演者である佐藤二朗さんが、ある番組で『JIN-仁-』の現場について聞かれ、しきりに不思議がっていたのですが、『JIN-仁-』は時代劇であり医療ドラマでもあるという難しい設定にもかかわらず、現場では大沢さんから笑顔が消えることがなく、常に楽しそうに演じている、と。
そういうところが、ドラマを観ていても、たぶん伝わるのでしょうね。

原作マンガは読んでませんが、『JIN-仁-』というドラマを観て、その架空の世界の中の架空の食べ物である”安道名津”を食べるというこの不思議。
作品の中では、ビタミンB1欠乏症である脚気の治療薬として考案され、玄米や黒ごまを生地に練りこんだり、あんこが乗っていたりするわけです。
それを商品化しただけなのに、爆発的ヒットになってるみたいですよ。

さて、昨夜は用事を足しつつ、ダンナさんとちょっとドライブ。
小平というか東大和というか、玉川上水を越える辺りまで行ったので、ついでにアニメ『Aチャンネル』の聖地巡礼で国立駅や一橋大学周辺まで足をのばそうかと思っていたのですが、予想外に遅くなり雨も降ってきたので断念。
作品中に使われた場所を探訪する聖地巡礼というものが流行り出してから、もう何年も経ちますが、今、アニメファンの間では、特に2つのアニメが聖地巡礼で盛り上がっているようです。

ひとつは、『花咲くいろは』(→HP)。
石川県の温泉街にある古い温泉旅館が舞台とされていて、作中では「湯乃鷺温泉」となってますが、湯涌温泉観光協会が取材協力しています。
「湯乃鷺駅」は、のと鉄道七尾線の西岸駅がモデル。主人公たちが通う高校は、金沢美術工芸大学がモデルとなってます。
この作品を製作しているP.A.WORKSは、2000年に富山県に設立された新しいアニメ制作会社ですが、2008年に初めての元請作品として制作した『true tears』でそのクオリティの高さが評価され、話題になりました。P.A.WORKSの所在地であり、『true tears』の舞台となった南砺市の城端地区は聖地巡礼で大賑わいとなり、現在でも巡礼者が後を絶たないという話です。
そのP.A.WORKSが、”10周年記念アニメーション作品”と銘打って制作したのが『花咲くいろは』。力が入ってないわけがありませんし、始まる前からアニメファンも期待大で待ち受けていた作品でした。
そして、やはり聖地巡礼は盛り上がっているようです。
残念なのは、主な舞台となる旅館・喜翠荘が実在していないことでしょうか。モデルとなった旅館は、白雲楼ホテルらしいのですが、正面からの外観はまるで違います。白雲楼ホテル自体も、老朽化から解体されてもう存在してませんし。
ただ、作中で表示された喜翠荘の電話番号に実際に電話をかけると、キャラクターたちが受け応えしてくれるというサプライズが用意されていたりして、盛り上がってました。(→YouTube 松前緒花Ver.
話の内容的には昼メロか朝ドラのようですが、キャラクターのかわいらしさと背景の綺麗さ、緻密な動画を観るだけでも十分に魅力ある作品です。

もうひとつは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(→HP
こちらは、埼玉県秩父地方周辺が舞台となってます。小さい頃に幼馴染だった仲良し6人組のうちの1人”めんま”という女の子が亡くなってしまうのですが、高校生となりバラバラになっていた彼らの前にその”めんま”が現れることから話が始まります。
初回の放送時に、バックに描かれていた特長的な形の山を見つけまして、「あれは武甲山じゃないのか?」と調べたところ、やはり舞台は秩父でした。エンディングのバックに降る花は芝桜のように見えますし。羊山公園の芝桜は、けっこう有名です(埼玉県内では。笑)。今年のゴールデン・ウィークには秩父を訪れることも考えたのですが、結局行きませんでした。ちょうど、ゴールデン・ウィークは芝桜の見ごろだったはずです。気の早い人はもう聖地巡礼をしてましたし、おそらく来年のゴールデン・ウィークの羊山公園は、聖地巡礼の方たちでごった返すのではないかと。その頃まで、情熱が残っているでしょうか。夏の季節が中心の物語のようなので、年末の秩父夜祭りまでは物語に入ってこないかもしれませんが、少なくとも龍勢祭りは作中に出てきたので、10月の龍勢祭りは盛り上がるか?
秩父というと、埼玉県内でも特に西部地域に住む私たちにとっては、小中学校の遠足や林間学校で訪れる定番の地。そして私は、父が一時期単身赴任で暮らしていた地域なので、何度か遊びに行ったことがありますが、羊山公園の芝桜はまだ観たことがありません。数年経ってほとぼりが冷めた頃にでも、行ってみようかなと考えております。

ここで面白いのは、2作品ともに完全オリジナル作品だということ。
昨今、マンガ原作やラノベ原作のアニメ作品が多い中、オリジナル作品は珍しいくらいなのですが、そういった作品がこんな風に人気作品になるというのが面白い。
オリジナルということは、話の先を知らないということで、次はどんな展開になるのだろうとわくわくしながら観ることができるということで、それは以前には当たり前だったのかもしれないのですが、昨今では珍しくなってしまったという…。

ドラマの中に出てくるドーナツを食べるというのもそうですが、虚構の中の物が現実に目の前に現れるというのは、面白い体験です。現実を模して虚構が作られているはずなのに、その虚構の世界に一度浸ると、現実世界は”虚構を現実化”した世界に見えるという…。
ドラマのロケ地を探訪するという楽しみ方もあるでしょうが、アニメの場合はその場所を単に直接映した映像というわけでなく、一度手が加えられてアニメ化されていますから、一味違うんですね。また、そこは俳優さんが演じた背景でなく、架空のキャラクターが佇んでいた場所であり、一段と現実感のない現実なのですよね。

不景気な世の中にあって、この聖地巡礼のターゲットとなる自治体は、観光の目玉として地元の活性化に役立てたいと考えるようになってきてます。人気の出そうなアニメ作品で、地元を扱ってもらったら、そりゃもう棚からぼたもちみたいな(笑)
しかし、最近、この聖地巡礼で、マナーの悪い人たちが見受けられるようになったのは残念なことです。アニメのシーンと同じアングルで写真を撮りたいばかりに、通行の邪魔をしたりとか、鉄道の線路に立ち入ったりとか、路駐したりとか、しちゃダメですよね。
地元の方のご迷惑にならないように、楽しんできたいものですね。

普段の日常の景色が、ワンダーランドに変わる。不思議なマジックです。
posted by nbm at 19:23| Comment(2) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりでする。

JIN見てますわ〜。
私も今見てるドラマはこれだけで、日曜出勤の日には録画してみてます。
特に奥さんは前から、大沢たかおと中谷美紀のファンなので、この作品は一度でなんども美味しいモノになっている模様でありんす。内野さんの龍馬は、史上一番のはまり役だと思っている私です。

それと、また面白い震災震源の集積サイトをみつけたのでご報告。HTML5を駆使して、震源を3D表示できるサイトですー。
http://eqm.twols.me/

Posted by いっこう at 2011年05月30日 15:58
いっこう 様

お久しぶりですわ。

いっこうさんも観ていらっしゃいましたか、『JIN-仁-』。
内野さんは、正直あまり好きな俳優さんではなかったのですが
この龍馬で大きく認識が変わりました。
ほんとにハマリ役ですよね。
いちいち配役がハマっていて、よくできていると思います。
綾瀬はるかタンもかわいいし。
普段ドラマなんて観ないうちのダンナさんが観ているんですから
相当面白いんだと思います(笑)

また興味深いサイトのご紹介をありがとうございます!
いろいろ動かしてじっくり見てみます。
Posted by nbm at 2011年05月31日 08:58
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