2015年01月31日

骨折から5ヶ月

左肘橈骨頭骨折から5ヶ月以上が経過した。

私のリハビリ期間は150日。2006年から国がリハビリに期間を定めた。医療保険制度を保持する観点から、国の負担を少なくするために制限が設けられたわけだ。期間は病状や運動機能の程度によるのだろうが、骨折なら150日が上限になるらしい。調べてみると、運動器疾患は150日ということのようで、骨折はこれに該当するのだろう。両親の入院でそういった政治的事情は把握していたのだけど、通院でリハビリする自分も同様に扱われることには軽く驚く。考えれば当たり前のことなのだが。
しかしこれがけっこうアバウトで。病院によるのかもしれないが、起算や終了がいつなのか誰もはっきりとは教えてくれない。入院していたりすれば、「退院してください」という打診があるのかもしれないが。
仕方がないので、リハビリを開始した日から自分で数えて150日目を最終日と設定したが、理学療法士にも会計でも誰にも文句を言われなかった。もちろん、リハビリ期間終了を待たずにリハビリの必要がなくなれば、問題ないだろう。だけど、みんな一体どうしているんだろうか。自分のように自ら計算する人ばかりとも思えない。
自己申告で「今日が最終日」と言うと、療法士から延長することもできると言われた。というのは、私の場合は電気の治療15分と運動療法という内容だったのだが、電気治療のみで時間も8分に短縮する内容ならまだ続けられると言う。電気治療は痛みを軽減させるもので、今は肘に痛みはほとんどないので電気治療のみでは私には意味がない。

高次脳機能障害など障害が重度で長期にわたることの多い疾患に関しては、このリハビリの日数制限から除外されているようなのだが、リハビリを継続することにより状態の改善が期待できると医学的に判断される場合にはリハビリを続けることができるという条件があるらしい。
それ以外にも、維持期リハビリテーションというのがあって、月13回(13日)つまり週に2、3回で1回20分の訓練を受けることができるらしい。(介護保険の認定を受けている人は医療保険でなく介護保険で賄うことになっている。)この1回20分というのは、リハビリを行う際の時間の1単位。この単位を元に診療報酬が算定されているわけだ。そして、医療保険につながっていく。
話がだいぶそれたけど、国の意向で病院の報酬が左右されているのがよくわかる。

さて、150日間のリハビリの成果はいかに。()内は目標値。
屈曲 140°(145°)
伸展  −2°(  0°)
回内・回外は骨折から3ヶ月の時点で角度的には問題なくなっているが、動きはぎこちないし少々痛みもともなう。
屈曲は、他動なら145°まで曲がる。伸展も、他動なら0°までいくので、双方とも可動域はまだ伸ばすことができそう。数字としては些細な角度だが、見た目では特に伸展はどう伸ばしても曲がって見える。
握力は22.5kgまでに回復。右が27.5kgなので8割ほどまでに回復した。
肘の痛みもほとんどなくなった。
ということで、リハビリの成果は十分だった。今後は自力でどこまで回復させられるかだ。

ところが、肩の問題が出てきた。
11月後半くらいから出てきた肩の痛みは、今もほぼ変わらない。
肘のリハビリに通っていたのに、終盤は肩を診てもらっていたようなものだった。
おかげで前から上に腕を上げることはなんとかできるようになったものの、真横に上げようとすると水平から45°くらいまでしか上がらない。後ろにも腕を回すことができない。痛みで動かないというよりは固まってしまっている感覚。ギプスを外した当初から腕が上がらなかったのだが、筋力の問題だと思われていた。しかし、筋力が戻ってきている今、肩の動きは悪化している。痛みは前側の腕の付け根から大胸筋にかけてがひどく、ときには背面側も痛む。
当初は四十肩と診断されたのだが、四十肩というのは肩まわりの炎症を指す広い意味の言葉で、具体的にどの部分がどんな風になっているか詳しい診断を受けていない。レントゲン写真では異常はないとだけしか。
きっかけは、重いものを持ったことだったかもしれないが、直後に痛んだわけでもなく……元々姿勢はよくないので肩に長年負担をかけていたかもしれないが、肘を庇って痛めたとか、肘を固定したことで肩も拘縮した、もしくは肘と同時に痛めたけれど後から症状が出てきたとも考えられる。
肘はよくなったものの、療法士によると肩の動きはリハビリを要するレベルとのことなので、次の診察で医師に肩のリハビリを受けたい旨を伝えようと思っている。

日によって状態は違うが、朝起きた時に左腕全体が指先まで強張って動かないことがままある。
どういうときに強張りが強くなるのかは、もう少し経験と観察が必要だ。
日常生活では、肩の問題もあって、シャツや上着の脱ぎ着が困難。手首の痛みはだいぶ軽減されたけれどまだあるので、左手を突いて体重をかけるのは咄嗟にははばかられる。というわけで、寝ている状態から起き上がるのに左手を使えない。あとは、腕が伸びないので高いところに左手が届かない。
よくなったと感じるのは、しぼる動作ができるようになったこと。これが長い間ちゃんとできなかったので。

1周間ほど前のこと。
自宅でドア枠に左肩から左肘にかけて強打してしまった。ドアを通ろうと思ったときに一度振り返り、あらためて前に進んだらぶつかったというだけ。一瞬、肩の前後の広い範囲に電気が走ったような感覚があり熱くなった感じがした。ひどい痛みでその場にうずくまったまましばらく動けない。痛みは肘までひびいてなかなか引いてくれなかった。
それだけの衝撃があったので、悪影響が怖かったのだが、少し痛みが強くなった程度で済んだ。
別の日、掃除をしているときに左腕が壁に引っかかったようになった。このときも肩から肘にかけて痛みが広がってしばらく動けなかった。
怪我をしていないときならなんとも思わない程度のことなのに……と思う。
小脳の働きが元々悪いのか、身体の幅が計算できないことがよくある。ネコのひげが欲しいと本気で思うほどに。肩や腰骨をぶつけるのは日常茶飯事で、身体のあちこちにアザがあるのは珍しくない。「小脳仕事しろ!」と思うのだが、思っただけではどうにもならない。よりによって、痛い方の左側をぶつけるとは何事か。

とはいえ、元凶の肘に関してはよくぞここまで回復してくれたと思う。ギプスを外した当初は、これで本当に動くようになるのだろうかと不安でいっぱいだった。療法士さんたちは、同じ箇所を骨折した人の中では格段に動きが良いと評価してくれていた。
骨折時には「厄介だなぁ」と医師に言われた部位だ。結果的に手術せずに保存療法を選択してよかったということになる。今の段階では。医師からは、加齢による変化で状態が悪化することもあると聞いている。そうならないことを祈るのみ。
あとは肩がなんとかなってくれればいいのだけど……
タグ:肘関節骨折
posted by nbm at 12:02| Comment(6) | TrackBack(0) | 身体のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
猫の髭・・私にも必要かも
今日でも
デパートの棚にオデコを強打してしまいました
店員は即座に棚をフキフキしていましたけど・・・

怪我のことを忘れるくらいになれば
回復したといえるのでしょうね
意識してしまう内は
まだ、回復したとはいえないのかも
何せ、大怪我だったんですから
元通りになれば御の字でございますよ
骨もよく自然にくっついたなと(自分の経験上)
その位の余裕を持って
これからもお過ごしください
Posted by プリュム at 2015年01月31日 19:36
プリュム 様

加齢によって小脳の働きが悪くなることもあるのでしょうが
私は昔から自分の身体の幅がわからずにぶつかることが多くて。
気をつけないといけませんよね。

動きもある程度戻り、痛みもほぼなくなったとはいえ
まだまだ気にならないとはなりませんねぇ。
あとは時間をかけて日常の中で徐々に回復を待つしかなさそうです。
リハビリがなくなった分、自分で筋トレやストレッチをより意識してやらないと。
元通りになることばかりに気を取られると
焦りに繋がってしまいますね。
おっしゃるように、気持ちに余裕を持って
よくここまで治ってくれたと思わないといけませんね。
ありがとうございます。
Posted by nbm at 2015年02月01日 00:28
お疲れ様です。“しぼる”動作が出来るようになったことは素晴らしいですね。わたしはその部位の怪我の経験はないものの、外科的&整形外科的なそれではやっぱり似たような“目標”みたいなものが当時いちいちありましたから、お気持ちはよく解ります。

リハビリ期間に制限があるのは初めて知りました。とはいえ最近は区から“あなたはこれだけ医者にかかってこれだけ薬を使って、ゆえにこれだけ保険を使ってますよ”的な通知が来るくらいですから(=これは大家さんと話しても「余計なお世話よねぇ!?こっちは本当に痛いのに」、と。同感です)、
一部の不届き者へ対する「いつまでも利用してんじゃない!」という、それが全てへ適用されたってことなんでしょうね。

とはいえ、例えば救急搬送での入院では、ある程度回復したら退院を促されるんですけどね。何しろ毎日、次から次へと急患が搬送されてくる訳ですから。
わたしは独り暮らしで“おさんどん”がセルフだということで、自力で歩けるようになっても日常生活は厳しいだろうと、入院期間が延長されました。

高所からの墜落による大怪我(=普通は死んでておかしくない事例)、場所が新宿だっただけに運よく慶應大學病院へ搬送していただけましたが(※1)、
入院に関しては病室の空きがリアルタイムで常に変化するらしく(←それだけ急を要する患者が多いってことでしょうね)、
空きが出ないけど差額の無い部屋を希望するならば(※2)とりあえず近隣の病院に入院してもらって、そこから通う…自由の利かぬ身でどうやって通うのか判りませんでしたが(笑)、そういうことになるところでした。
これまた運よく六人部屋にちょうどタイミング好く空きが出来て、食事の美味しい入院生活となりましたが(※3)。

※1 うちの近所で深夜に、バイクに乗った親友が路地から出てきたタクシーと激突して(←これは一時停止無視のタクシーが全面的に悪かった)膝骨折の重傷でしたが、深夜だったこともあるのか搬送された病院がいまいちなところだったので、その後のリハビリも長引いて苦労してました

※2 差額ベッドも合ったのですが、そこには泊まれない…宿泊じゃないか、ははは。落ち着いてみればベッド脇の資料集にその一覧表もありましたが、ちなみに慶應の差額ベッド最高峰は一泊(?)60万円でした。

※3 とにかく慶應のご飯は毎食美味しかったです♪退屈な入院生活においての素晴らしいアクセントでしたが、“おかわり”について伺って怒られたのはわたしです。

で、肩の問題ですが、無意識に肘をかばってしまう結果ではないでしょうか。これ、ついつい身体が本能的に怪我したところに負担をかけないようにと(=脳の命令かも)、本人の意思とは無関係に“かばった”結果かも。

意識しない程度に意識して、怪我したところを日常的に“そこそこ”積極的に使うようにすれば、脳も「あー、あっちが頑張ってるからこっちはそこまで気を張らなくていーのかな?」とか判断して、徐々に負担の比率が移っていくかも知れません。
まあ、経験上からの話で、万人にオッケーかどうかは解りませんが、使えるようになったところは無理しない程度で積極的に使ったほうが好いのかも知れません。

長文失礼。頑張る!と意識しない程度に頑張ってください。





Posted by 中林20系 at 2015年02月04日 20:19
中林20系 様

大学病院など急性期の患者さんを多く抱える所は
手術後落ち着いたら他に転院するように促されますね。
救急搬送の患者さんを受け入れる病院としては
仕方のないことだと思います。
大学病院に救急搬送されて入院した母が
やはり転院するように追い立てられまして
父がすでに入院している病院に受け入れをお願いしたらOKが出て
二人まとめることに成功しました(笑)
市内にあったのに2人の病院が10km以上離れていて不便で。
まとめられたのは好都合でしたが
大病院のあからさまな「出て行け」攻撃には辟易しました。

父が一時期無意識で大きな声を出すことがあり
集中治療室から個室に出したいという申し入れがあったり
差額ベッドについても色々ありました。
病院側の都合で高い部屋に移された時は
差額ベッド代は要りませんと言ってもらえました。
逆に、危篤状態に入ってからは、個室に移して
24時間気兼ねなくいつでも病室を訪ねられるように
配慮してくれました。
結果、亡くなったのは早朝でしたから、これはありがたいことでした。

中林さんは、病院側が配慮してくれてラッキーでしたね。
しかし、最高額一泊60万はすごいな。さすが慶応。
いろいろと経験するにつれ、病院ごとに対応の違いがあるのがわかりますね。
今通っている病院は、意外と対応がよくて、スタッフの感じも良く
恵まれているのを感じています。

母が入院したリハビリテーション病院でも
やはり期日が限られていたのを憶えています。
その間に退院後の住居を用意せねばならず
ギリギリまで面倒をみていていただいたような部分も。
ただ、国がザックリと決めたことでは、現場では対応できないなんてことが
多いのではと想像しますが。

入院生活でごはんがおいしいなんて何よりですよね。
私も2度の入院経験がありますが、不味いとはいわないものの
決してうまからずで。ふりかけ必須でしたね。
友人たちが私の「巨大化計画」を立てて
美味しいものをたくさん持ってお見舞いに来てくれたりしました(笑)
近年、特に産科病院では、おいしい食事を目玉にしているところもありますね。

自治体からの健康保険使用に関する通知は
私も何の意味があるのかと思っていました。
そうか、そういう嫌味的なことだったのか(笑)
お金をかけるわりに効果があるのだろうかと。

肩の問題ですが、痛みは肩と肘とが連動している感じがするので
やはり肩の問題の原因は、肘を庇ったことが大きいと思っています。
どこか怪我したときに、怪我したところと別の箇所が故障するのは
珍しいことではないですよね。
微妙な違いの蓄積がそうさせるんでしょうね。
肘に関しては怪我をほとんど意識せずに動かしているんですが
それでもどこか通常と違ってしまうのでしょう。
例えば、左手で高いところのものを取ろうとすると
背伸びしつつ、肩ごと上に持ち上げようとしてしまいます。
こういう微妙な代償行動をしてしまっているのでしょうね。

ありがとうございます。
私なぞよりも大きな怪我をされた中林さんが
こうして共感し励ましてくださることは
本当にありがたいです。
Posted by nbm at 2015年02月05日 10:08
すっかりご無沙汰しております。
お怪我の後遺症も、だいぶ快復されたようですね。
きちんとリハビリをしてこられた、さすが、nbmさんですね。

私ども夫婦は、そろって腰痛にうなっております。朝、寝起きに、体が固まってしまい、布団の中でストレッチをしないと起きられないという毎日です。起きて動き出すと、さほど痛みは感じなくなるのですが、、加齢現象の一つと思って、うまく付き合っていくしかしかないかな。

実は、先ほど久しぶりに、酔狂様のブログをお訪ねしたところ、
「お嬢様のご結婚」という嬉しい記事を拝見しました。来月挙式だそうですよ。

春が近づいたせいでしょうか、何かわくわく、心がはずみます。

またぼちぼちと、楽しい記事を書いていこうと思います。
Posted by 葛の葉 at 2015年02月24日 19:39
葛の葉 様

お久しぶりでございますね。
肘はだいぶ良くなったものの、肩はまだまだ長期戦になりそうです。
リハビリや自宅でのストレッチ&筋トレを頑張らねばいけませぬ。

あらあら、腰痛ですか。
うちのダンナさんも腰をやっちゃいまして。
寒い季節はいけませんね。
朝の強張りは、徐々に動かすしかありませんよね。
私も布団の中で指をグーパーしてから起きます(笑)
腰は、無理をせずに温めるのが一番。
ダンナさんは、白金カイロを愛用しておりますよ。
専用ベルトで一日中腰を温めています。
どうぞお大事になさってくださいね。

酔狂さんのお嬢さん、ご結婚ですか。
それはおめでたいことですね。

日に日に日が長くなってきたのを感じますね。
今年は特に春が待ち遠しいです。
寒いとやっぱり肘や肩の調子が悪い気がします。

私もサボりがちなのですが、ぼちぼち書いてます。
葛の葉さんのところにもまた遊びにうかがいますね。
Posted by nbm at 2015年02月25日 00:11
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