2015年05月28日

久しぶりに映画でも

久々に映画を観たので、感想をまとめておこうと思う。
映画といっても、シネコン時代になってから映画館には行っていない。おうちで観ているだけである。
小学生の頃から映画が好きだった。テレビで放映される映画は必ず観て、映画雑誌を買い込み、これはという作品を観に映画館にも行った。社会人になっても映画は好きで、週に5本とか観ていた頃が懐かしい(レンタルだけど)。ところが、90年代あたりから映画熱が冷めてしまい、2000年代に入ってバカみたいにアニメを観るようになってからは、映画を観る時間がなくなってしまい、今に至る。
ジャンルとしては、ドラマものも観ないことはないのだが、ホラー・SF・アクション・コメディが中心。B級も好物。近年はサスペンスもあまり観ないな。恋愛ものは観てるこっちが恥ずかしくて耐えられないのでほぼ観ない。
映画館に行かない以上、最新作というわけでもないのであしからず。

『エリジウム』(2013)
ニール・ブロムカンプ監督作品といえば、今はもう『チャッピー』(2015)なのだけど……
『第9地区』(2009)が相当面白かったので、ちょっと大作めいているけれどもどうかなと期待半分心配半分で観た。
荒廃した地球から脱出した富裕層たちが、上空に浮かぶスペースコロニー「エリジウム」で生活している近未来。地球に残された貧困層とは隔絶されている。キーになるのは、どんな怪我も難病も治してしまう医療ポッド。富裕層の家には、一家に一台置いてある。あの医療ポッドさえあれば……と考える貧しい人々は多いわけで、「エリジウム」で富裕層にのみ使用が許されるその装置をめぐる話となっている。
またも、富裕層と貧困層との住み分けがバックボーンにある作品となったわけだけど、SFとして観るといろいろと設定が雑だし、脚本はご都合主義的な場面も多くて、シナリオの完成度は高くない。ただ、娯楽大作と割りきって観れば楽しめるものだった。しかし、この監督は爆殺が好きね。
主人公に敵対する役をシャールト・コプリーが演じていたのね。でも、私が一番気に入ったのは、おさげ髪のフリオ役ディエゴ・ルナ。かわいい。もっと活躍させてほしかったな。
ジョディ・フォスターがしわしわのおばあさんになっていたけど、近未来の技術だったら(というか現代でもすでに)もっと若さを保てる技術があるはずだろうに。難病が一瞬で治せる医療ポッドがありながら、あの皺はないわと思った。それとも、いくら高度な技術でもさすがに数百歳ともなると難しいってことなのか?
一方、ウィリアム・フィクトナーは安定してたな。冷酷で潔癖症なエリートなんてハマリ役。
主演のマット・デイモンについては、んーなんだろう、無難の一言。スキンヘッドの後ろ姿を見て、頭の形がいいんだなと感心させられた。アクションはお手の物だし。設定の雑さから、初っ端に放射線らしきものを浴びて余命5日だってのに、謎の薬のおかげで元気に動いて笑う。
ほんの一瞬だけ映るヘリに張られた小さな南アフリカの国旗とか、空中からの攻撃の場面でリアルな米軍の空爆映像のような白い赤外線映像が挟み込まれるとか、細かいところが印象的だった。
ちょうど次作『チャッピー』のCMがテレビで流れていたので、AI搭載ロボットの外観を見ていたわけだけど、『エリジウム』ですでにマット・デイモンがチャッピーの原型を作ってるんだなとか思いながら観ていた。

『死霊館』(2013)
原題の『THE CONJURING』とは、呪文を唱えて呼び出すことなどを指すらしい。
『SAW』シリーズのジェームズ・ワンが監督ってことで、ホラーといえどあまりオカルトテイストの怖さは期待できないかもと思いつつ観た。
心霊現象を研究している夫妻が語りたがらなかった怖ろしい体験を映画化したという実話もの。本物のアナベル人形はあんなんじゃないけど。あんな『SAW』に出てくるような硬そうなヤツじゃなくて、布で作られたラガディ・アン人形。確かに、夜中に動き回るとかいっても、布製の人形だと怖さが半減するような気もするけど。
霊に取り憑かれるリリ・テイラーの顔が怖いよ(笑)
70年代のオカルトホラーが大好きなので、それらに似たテイストを感じる良作。
ただし、半分悪魔憑きと絡めてしまうあたりはいただけない。悪霊なの?それとも悪魔なの?みたいなどっちつかずになってしまう。個人的には、この「悪霊」か「悪魔」かという解釈はけっこう重要。キリスト教的解釈をするなら、それを徹底してくれないと。
エンドロールで、恐怖体験をした家族の本物の写真が紹介されたりして、グンと信憑性が増す。
心霊研究家を演じるヴェラ・ファーミガが良し。『タッチング・イーブル』(2004)で知った女優さんだけど、『エスター』(2009)も良かったし。どこか陰がある感じが活かされる作品だと光る。
「次はアミティビルの調査だ」なんてところで終わるのも洒落が効いている。『悪魔の棲む家』のことだね(笑)
余談だけど、『悪魔の棲む家』(1979)を公開当時に劇場で観た日の夜、映画に出てくるエピソードと同じ午前3時15分ぴったりに目覚めてしまい、ビビった思い出が……当時は実話ものという触れ込みだったからね。
『死霊館』の場合、午前3時7分だったわけだけど、日本では丑三つ時なんて言われ方があって、それは午前2時から30分くらいの間を指すってことらしく、『悪魔の棲む家』のときも「やっぱり丑三つ時近辺がそういう時間なんだな」と思ったものだけど、夜が一番深い時間というか、そういう時刻に人ならざるものが活動的になるっていわれると納得してしまう。
途中、サム・ライミばりに笑える部分もあり、満足。

『クロニクル』(2012)
3人の高校生が突如として超能力を身につけてしまい、それが彼らをどう変えていくのかというお話。
トレーラーを観た限り、もっとおバカなノリの映画かと思い込んでいたのだが、予想に反してけっこう重い。
友人もなくビデオカメラだけが友達というアンドリュー。彼のいとこで思慮深いマット。元々、彼らとは接点は少なかったものの人気者のスティーブ。アンドリューの母は命に関わる重病で、父は無職で暴力的。というわけで、学校では友人もなく、家では問題が山積みという環境。
最初は小さいものを動かす程度だった力が徐々に洗練されて、空を飛べるようになったり、いろんなものを意のままに動かせるようになったりする。男子高校生なわけだから、スカートめくりで満足してないで、もっとエッチな方向にでも突き進めばよかったのに。あんまりエスカレートするのも何だけど(笑)それか、家庭環境を根本から変えるような何かもアイデア次第でできたはず。なのに、アンドリューくんは相当なおバカさんなんだな、これが。
暗い背景を持つアンドリューが暴走するわけだけど、いとこのマットはそれを止められない。
大友克洋の『AKIRA』(1988)に影響されているとジョシュ・トランク監督は明言しているらしいけど、そのまま。
後半、アンドリューが暴れまくるシーンは、重いシーンのはずなのにコミカルに見えてしまう。というわけで、見方が難しい作品。自らの暴走を止められない主人公に感情移入するのも難しいし、かといっておバカなノリでもないので。
ただ、そもそも超能力の原因となった謎の物体のことが置き去りにされていたのは、むしろ好感が持てた。あれは謎のままでいい。
あとは、超能力を楽しんでいるときの映像が単純に面白い。
能力を使ったりすると鼻血が出るってのは、超能力もののお約束だな。実は、懐かしくなって『フューリー』(1978)も観直そうと思っている。超能力もので鼻血っていえば、『フューリー』だよな。
アンドリュー役のデイン・デハーンが良い。綺麗な顔立ちに陰のある雰囲気。若いころのディカプリオに似ているが、より美形。これからに期待。っていうか、けっこう歳いってるんだな。

『パシフィック・リム』(2013)
ギレルモ・デル・トロ監督作品ということで期待していたのだけど、なんじゃこりゃ。これ何て『アルマゲドン』?みたいな。
怪獣もロボットも造形や設定に光るものなし、途中で脈絡なく日本語の会話が挟まれたり、菊地凛子の演技が萌え系アニメのヒロインみたいな上目遣い全開みたいな感じだったり、凸凹科学者コンビのくだりとか、なんかこうバタバタしていて集中して観られなかった。というか、監督の自己満足作品としか思えない。純粋にそうでないなら、ハリウッドにずいぶんと横槍を入れられたか。
期待していた分、ずっこけた感じか。自分は楽しめるんじゃないかと思っていたのだけど……
怪獣ものやロボットものの文化が無い国に生まれていたら、それなりに衝撃だったのかもしれないが、十分すぎるくらいに見てきた自分にとっては、特筆すべき点なし。
怪獣ものはすでに存在するし、巨大ロボットものをハリウッドで実写で作ったという一点でいえば、評価できるのかもしれないが。監督は子供向けに作ったのかなぁ、童心に返って作ったらこうなっただけなのかなぁ。
好きな監督だけに、評価できないのが残念だ。
怪獣や巨大ロボットや日本文化が好きで、そこに近づきたいという意欲は感じられるのだけど。
一般的な評価を見ると、低い評価は少ないので、私には合わなかったというべきか。

とりあえず4作品分。
近々まだ観る予定なので、観たらまた記事にしようと思う。
posted by nbm at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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