2021年02月25日

輝け!nbm Awards 2020<書籍編>

2020年は、いつにも増して読んだ本が少なかったです。相変わらず、ホラーが多め。
まずは、選外の本で記事にしていないものをメモ的にご紹介。

『山と村の怖い話』平川陽一 山の怖い話は好き。
『ショートショートの缶詰』 田丸雅智 やはり星新一の「鍵」が秀逸。
『着物憑き』加門七海 ホラーを期待すると肩透かし。着物の勉強にはなる。
『山怪 参』田中康弘 このシリーズ、好き。
『居た場所』高山羽根子 奇妙な味わいの話。
『事故物件怪談 恐い間取り2』松原タニシ 前作よりもずっと中身が薄くて残念。
『ぱんつさん』たなかひかる 芸人兼漫画家がおくるシュールなぱんつさんの世界。
『まだなにかある』パトリック・ネス 著 三辺 律子 訳 前半面白いけど後半が消化不良。
『自衛隊防災BOOK 2』特に収穫はなし。
『家が呼ぶ 物件ホラー傑作選』朝宮運河 編 豪華な執筆陣。
『そこに無い家に呼ばれる』三津田信三 「家そのものの幽霊」というパターン。
『うるはしみにくしあなたのともだち』澤村伊智 
スクールカーストと呪いの話。中高生向けで大人が読むと今ひとつ。


少ない中からですが、各賞の発表です。

<装丁賞>
『コドモノセカイ』 岸本佐知子
2020年に読んだ本 その5
子供を主題としたちょっと奇妙なあじわいの短編集。岸本佐知子さんが、海外の作品を編訳している。やっぱり私は、岸本佐知子さんのセンスが好きだ。とてもしっくりと馴染む感じ。名久井直子さんによる装丁も素敵。装丁の大事さを教えてくれる1冊でもある。

<ビジュアル賞>
『新しい分かり方』 佐藤雅彦
2020年に読んだ本 その2
自分の脳が、感覚が、試される1冊。仕掛けがたくさん収録されている体験的な本。人間の脳の認識の仕方や心理的な思い込みなどを意識して体験することができる。
『フジモトマサルの仕事』
→2020年に読んだ本 その3
イラストレーター・漫画家・文筆家。フジモトマサルさんの残した仕事を1冊にまとめた本。数多のイラスト作品が掲載されているが、ほんとうにかわいくて毒があって堪らない。
『THE RESURRECTIONIST 異形再生 付『絶滅動物図録』』 エリック・ハズペス
2020年に読んだ本 その4
「スペンサー・ブラック博士の生涯」と『絶滅動物図録』の2部構成。奇形の研究に生涯を費やしたとされる博士の伝記とその研究の集大成という形態。アホな考えも突き詰めると面白くなる典型。

<視野を広げてくれたで賞>
『BOOK MARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』 金原瑞人・三辺律子 編
2020年に読んだ本 その2
海外文学を紹介するフリーペーパーの書籍化。主にヤングアダルト向けに選ばれた本が16作品紹介されている。
書評を参考に読む本を選ぶのも楽しいのだが、自分が知らない世界を教えてもらえるからだと思う。このブックガイドは、そういった意味でとても有益なものだった。

<ホラー賞>
『怪談びたり』 深津さくら
2020年に読んだ本 その5
大学時代に実話怪談をテーマに論文を書いたという著者。出会う人に「不思議な体験はありませんか」と尋ねていくうちに、自身が怪談の語り手となっていった。実話怪談は数多く読んできたが、なんだろう、どこか他と違う。聴いたことがないパターンが多い。

<SF賞>
『息吹』 テッド・チャン
2020年に読んだ本 その1
17年ぶり2冊目の短編集。SFというジャンルにくくられている人ではあるが、それだけでは表せない何かがある。起こってくる事態に対して、常に心の問題を問いかけているように感じられるからだ。
著者の作品の1冊目である『あなたの人生の物語』を読まずに先に2冊目を読んでしまったので、遡ってそれを楽しみたいと思う。

<nbm大賞>
今回は、以下の2冊を合わせてnbm大賞とさせていただきます。
『縄紋』 真梨幸子
2020年に読んだ本 その4
自費出版用に素人が書いた『縄紋黙示録』という本を担当することになった校正者の話。現代の東京は文京区辺りを中心にアースダイバーよろしく土地の記憶を遡る物語。私のようなアースダイバー・ファンには堪らない1冊。考古学的・民俗学的に刺激的なワードがたくさん散りばめられていて、物語は置いておいてそれだけでも面白い。
ちょうど、雑誌「武蔵野樹林」第1号を読んだ直後だったし、KADOKAWAさくらタウンに行ったばかりでもあったし、原付に乗り出して近隣を走ると河岸段丘を感じることも多く、武蔵野台地をまさに肌で感じていたところに読んだものだから、余計に縄紋の昔が身近に思えた。
「武蔵野樹林」第1号
2020年に読んだ本 その4
武蔵野に生まれ、暮らす私にとっては、手元に置いておきたい内容。この地の成り立ち、風景、暮らし。身近でありながら、意識していなかったことを教えてもらう。


2021年に入ってからも、相変わらずホラーは多め。今年も、ホラーで癒されようと思います。
今年は、予約の受け取りばかりでなく、図書館でじっくり書棚を巡って直に本選びをしたい。それができれば、もう少し幅広い分野の本が手に取れるのではないかと目論んでおります。
ラベル:nbm Awards
posted by nbm at 17:25| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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