2016年08月30日

愁いのひととき

書きたいネタは溜まりまくっているのに、じっくりPCの前に座る時間が取れず、ご無沙汰となってしまいました。
とりあえず、本の感想から。
何年も続けている「ひとりSFキャンペーン」ですが、先月、牧眞司さんの『JUST IN SF』というSF作品紹介本を読んでから、新たに読みたい本がまたまた増えてしまい、その紹介されていた中から気になった作品を順に読んでいる最中です。
ということでまず2冊。


『華氏451度』 レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫

ブラッドベリが好きで、一時期は最も好きな作家といえば名前を挙げていたほどだった。
ただ、ダーク・ファンタジーや短編SFは読んでいたものの、ハードSFの中編・長編は読んだことがなく、いつか読まねばと思っていたところ、『華氏451度』の新訳版が出ていると知り、これをきっかけに読むしかないと読んでみた次第。旧訳は読んでいないので実感できないが、かなり表現が変わっているよう。

焚書がテーマというのは知っていたのだけれど、あとはまったく知識なし。
焚書という役目を負う「昇火士」モンターグが、焚書という行為に次第に疑念を持ち始め……というお話。発表されたのは、1953年。もう半世紀以上も前の作品だ。
ブラッドベリ特有の詩的な表現が多く、イメージするのがなかなかに難しい。
読み終わってみると、なんだかちょっと消化不良というか、中途半端な印象だけれど、途中に挟み込まれた警句は心に響く。鳥肌モノの箇所がいくつかあった。

ひとつの問題に二つの側面があるなんてことは口が裂けてもいうな。ひとつだけ教えておけばいい。もっといいのは、なにも教えないことだ。(中略)
不燃性のデータを詰め込んでやれ、もう満腹だと感じるまで”事実”をぎっしり詰め込んでやれ。ただし国民が、自分はなんと輝かしい情報収集能力を持っていることか、と感じるような事実を詰め込むんだ。そうしておけば、みんな、自分の頭で考えているような気になる。動かなくても動いているような感覚が得られる。それでみんなしあわせになれる。なぜかというと、そういうたぐいの事実は変化しないからだ。哲学だの社会学だの、物事を関連づけて考えるようなつかみどころのないものは与えてはならない。


社会学が学びたくて大学に行った身としては、こんなところで「社会学」を挙げられるのは予想外なのだが、たしかに「つかみどころのないもの」ではあるし、だからこそ面白いと思えたのだ。「社会」というものに対して、あらゆるアプローチで迫っていくものの、迫っていくそばからまた新たな問題が湧き出てきて、それらもまた追いかけねばならない。「社会」の全容をつかむことなど到底できないのだから。
そんなことを考えてしまう自分は、『華氏451度』の世界に居たならば、真っ先に燃やされてしまっていたのだろうな。

しかし、ブラッドベリという人は、「時間」というものをひとつの大きなテーマとして描いてきたのかもしれないと思った。
以下は、迷い始めたモンターグと、昇火士の上司との会話での台詞。
「ジッパーがボタンに代わり、おかげで人間は夜が明けて服を着るあいだ、ものを考えるたったそれだけの時間もなくしてしまった――哲学的なひととき、いうなれば愁(うれ)いのひとときを」

そして、主人公モンターグが、逃亡の末に辿り着いた先で、未来を見据えて行動を起こした男たちと出会ったときの印象。
その炎には静寂が集い、その静寂は男たちの顔にも宿っていた。そこには時間もあった。この錆びた線路のそばで樹々の根元に腰をおろして世界を見つめ、その視線で世界をひっくりかえす時間が。

物事を考えるには、時間が必要なのだということを、今更ながら教えてもらった。

私が好きな『何かが道をやってくる』という作品では、怪しげな巡回カーニバルのメリーゴーランドが、若返ったり年老いたり時間を操ることができる装置になっていた。
「時間」というとらえどころのないものと、人間との関わり方は、誰しもが日常的に実感する普遍的なテーマであるし、ロマンを感じる素材でもある。
自分がブラッドベリに惹かれてきた理由は、こんなところにあったのかもしれないと思った。


『12人の蒐集家/ティーショップ』
 ゾラン・ジヴコヴィッチ

もう1冊は、SFと位置づけるのも無理がある気もするけれど、ダーク・ファンタジー的な作品。
ゾラン・ジヴコヴィッチは、旧ユーゴスラビア出身の作家。
東欧の作家の作品を読んだのは、もしかしたら初めてかも。
東欧には、「ファンタスチカ」というジャンルが存在するらしい。日本で呼ぶ「ファンタジー」よりも幅が広く、SF・ホラー・ファンタジー・幻想文学等を包括したジャンルらしいのだ。
だとすれば、私好みの作品がゴロゴロしていそうだ。
この本も英訳からの日本語訳だし、そうそう訳されている作品もないかもしれないが、「ファンタスチカ」は面白い。今後、注目していきたい。
というわけで、この本も「ファンタスチカ」ど真ん中なわけだ。

「12人の蒐集家」は、12人それぞれを描いた12編の短編で構成されている。
どの話にも必ず紫色の何かが登場し、それが不思議な通奏低音となっている。
それと、人物の名前が出てくると、必ず「P」から始まっている。日本語には「パピプペポ」の音は少ないので、読みながら音に引っかかりができて妙な感覚になる。

ところで、最近ネット上で、本を読むときに頭の中で活字を音として再生しているか否かという話題を見かけた。
文章を読むとき、それが誰かの声で脳内再生されているように感じる人は少なくないようだ。
私は、本を読むときは、誰かの声として再生しているとは感じられない。
活字からダイレクトに言葉の意味を理解する。と同時に、状況描写なら、活字がそのままイメージとなって映像化される。右脳で映像や音を再生しつつ、左脳で活字の意味を理解しているような感覚だが、直接的に誰かの声で文章が再生されるとは感じない。
一方で、例えば特定の声優さんの声を脳内で再生しようとすれば、それは簡単に再生できる。
私の場合は、文章を読むことと、声を脳内再生することは、どうも別の回路になっているようだ。
ということで、前述の人名の「P」音も、音として認識している感覚でもないのだが、破裂音的なイメージはあって、それがなんとも言えない違和感で、引っ掛かりと感じられるようなのだ。
この辺りは、読む人によって、感じ方が変わってくるのだろうなと想像すると面白い。

12人目の蒐集家のエピソードで、すべてをまとめて綺麗に終わるのだが、潔いというか元も子もないというか。
こういったところに、戦乱を乗り越え、国を失ってきた人の強さを感じる。作者のことだ。
詳しい経歴は存じ上げないが、想像はつく。
1948年にベオグラードで生まれ、ベオグラード大学で博士号を取得し、同大学で教鞭をとっているらしいので、ずっとベオグラードを離れていないことになる。ということは、紛争を肌で感じてきたに違いない。常に銃弾が飛び交い、遺体が道に転がっているのが普通だというような状況をくぐり抜けてきたのは間違いないのだから。
そんな中で、創作をし、後進に教えるという文化的な作業を続けることは困難だったに違いない。
どうしても、強靭な精神力を感じてしまう。

「ティーショップ」は、ある女性が旅先で時間をつぶすために入った喫茶店でのお話。
登場人物が複雑に交錯していくので、つい相関図を作ってしまった。
想像力を掻き立てられる素晴らしい構成。
計算しないとできない芸当だと思いつつ、気ままに書いていたらうまくまとまってしまったみたいなノリが不思議だ。
読書とひとことで言っても、いろんな楽しみ方があるものだが、文章に翻弄されて、目隠しで手を引っ張られているような、どこに連れて行かれるのかわからない感覚が楽しめる作品。こういう作品は、滅多にお目にかかれない。

ということで、想像以上に楽しませていただいた1冊だった。
ゾラン・ジヴコヴィッチ作品は、日本語訳だと、もう1冊『ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語』という本があるのみ。しかも、3編しか収録作品がないのに、「ティーショップ」は重複している。
ちなみに、表記が「ジヴコヴィッチ」だったり「ジフコヴィッチ」だったり安定しない。これこそ、この作家がまだ日本で認識されていない証。
とりあえず、他の作品はこれを読むしかなさそうなのだが、勿体無いから忘れた頃に読もうっと。
訳者の方、もっと翻訳をしてください。よろしくお願いします。
posted by nbm at 11:37| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日

両国タイムトリップ

久しぶりに「観たい!」と思った展覧会があったので、出かけることにした。
江戸東京博物館の「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」。
どうやら、「妖怪ウォッチ」関連の展示もあるらしく、夏休みに入ったら子供たちで大混雑するかも。うかうかしていたら大変なことになりそうだとは思っていたのだが、学校の夏休みは始まってしまった……
大部分の学校が夏休み初日となったであろう日、まだマシかもと、雨天の中、両国へ向かう。

江戸博に着いたのは、ギリギリ午前中。
地元のコンビニでチケットを買っておいたので、直接入り口へ。
コンビニチケットは活字だけで味気ないけど、チケット売り場に並ばなくてよいのがありがたい。
チケット屋でお得に購入するのも手だけれど、確実に行くと決意していないと無駄になることもあるし。
実際に行くとなったら当日に簡単に入手できるのて、その点も安心。

入り口を入ったら、音声ガイドの端末を借りる。
案内人役は、『夏目友人帳』で妖怪・斑こと”にゃんこ先生”を演じている井上和彦さんだ。
この日はどうもツイていない。借りた端末は電源が入らず、すぐに交換してもらった。

すでに結構な混雑。入り口に近い方が混んでいた。
会場が博物館だし、内容も手伝ってか、美術展を鑑賞慣れしていない人が多数。
人気のある作品の前で「進みながらご覧ください」と言われても全く動かない。観てもいない作品の前で関係ないことをやっていてどかない人も。混雑しているときは譲り合いの精神を持っていただきたいもの。
ガラスケースには手でベタベタ触る。作品はガラスケースに入っているし、特に注意書きはなかったかもしれないがマナーとしてはいただけない。会場内で飲み物を飲んでいる人も発見。
雨が降っていたので、長い傘を建物内に持ち込んでいる人も多い。入り口で預けましょうね。
なぜか、進むほどに混雑は解消。たぶん、次第に飽きた子供たちが足早に進んでいった結果なのではないかと推測。
子供たちに芸術作品を見せる取っ掛かりとしては良い企画だったのかもしれないが、予想外に大人向けだった気がする。

色々と、興味深い絵はあったのだけれど、一番インパクトが強かったのは、最初にあった葛飾北斎の「天狗図」だった。
大きな蜘蛛の巣をひらりとかわすように、天狗が天空から迫ってくる構図。なんとダイナミックで且つ繊細なことか。流石のセンス。

やはり、ユニークなのは、「姫国山海録」。
妖怪図鑑みたいなものだが、ミジンコみたいなキャラクターとか、あまりお目にかかったことのないタイプが列挙されている。
どちらかというと、妖怪というよりは『蟲師』に出てくるような蟲みたいな感覚。病気との因果関係などが書かれているようなので、悪さをするものをわかりやすくキャラクター化した感じ。

円山応挙の「幽霊図」は、何度観ても他と迫力が違う。
おどろおどろしさが群を抜いている。
浮世絵師たちが描く物語も楽しい。巨大な骸骨の「こはだ小平二」、海中にぬっと立ちはだかる「海坊主」。
錦絵は、化け物を描きつつも、艶やかで美しい。
付喪神たちもたくさん。中でも「百鬼夜行絵巻」が秀逸。
「土蜘蛛草紙絵巻」もいい。さすがは重要文化財。年季が違う(14世紀)。
国宝の「辟邪絵 神虫」は、逆に古さを感じさせない。こちらは12世紀の作。神の使いとして、鬼を貪る絵柄は壮絶なのだが、顔つきがユーモラス。

最後の方に、遮光器土偶やみみずく土偶が鎮座している。
遮光器土偶は、小学生低学年くらいで知り、その頃から「宇宙人を表現したものではないか」みたいなことが言われていたが、現物を目近に観て、「おぉっ!」と感激。
そして、最後の最後。ほんのオマケみたいに「妖怪ウォッチ」が登場。古代からいきなり現代に飛ぶ落差ったらない。
たったこれっぽっちで子供たちを呼ぼうっていうのか?「妖怪ウォッチ」目当てだと、ガッカリするかもしれないな。かと言って、他の作品を観て、子供が楽しめるとも思えないし。

ミュージアムショップには、妖怪モチーフのいろいろがあって楽しかった。何も買わなかったけど(笑)
私が行ったのは会期前半だったので、後半ではけっこうな数の展示替えあり。
終了後は、大阪へと巡回するらしい。

せっかく両国へ来たのなら、他にも寄りたいところがある。
横網町公園と旧安田庭園だ。江戸博の西側には両国国技館。国技館の北側に旧安田庭園。旧安田庭園の北東側の斜向いに横網町公園がある。
まずは、横網町公園へ向かう。目当ては、伊東忠太の設計による建築物だ。
東京都慰霊堂と東京都復興記念館とが建っている。
ここは、関東大震災で避難してきた人々が火災旋風に巻き込まれ、約3万8千人の焼死者が出た「陸軍被服廠跡」なのである。
関東大震災の犠牲者は約10万5千人。その犠牲者を供養し、ここに慰霊堂が建てられた。5万8千人のご遺骨が納められているという。
その後、東京大空襲の戦災者を弔うこととなり、現在は約16万3千人のご遺骨が安置されている。

場所柄、建物を写真に撮るのは憚られた。興味の在る方は、画像検索をしてみてください。
西洋式の神殿に和風の屋根がのってしまったような和洋折衷の不思議な慰霊堂。白い外壁にミントグリーンのような色の瓦屋根。屋根の上には小さな尖塔。
相当大きくて、どっかりとまさに霊を鎮めている感じがした。
「安心してお眠り下さい」と犠牲者の方々をしっかりと守っているように見えた。
屋根には、スモールディメンション化した鳳凰のような可愛らしい鳥がそこここに。
内部には、ドラゴンが丸い照明を玉のように掴んでいる装飾が。
何を祈ったらよいのかわからないが、内部に足を踏み入れた以上、礼儀として手を合わせ拝礼した。
正直、もっと雰囲気の沈んだ場所かと想像していたのだけれど、厳かな雰囲気はあったものの、慰霊堂のおかげで晴れ晴れとした場所に感じられた。

今度は、復興記念館へ。上記の慰霊堂も復興記念館も1930年に建設された。
こちらは洋風の造りだが、玄関上に狛犬のようなキャラクターが並んでいるのに和む。
こんな建物の中を堂々と入っていけるのだから贅沢だ。
内部は、関東大震災と東京大空襲に関する資料が展示されている。
入場料は無料だが、かなり充実している内容で、雨の平日とはいえ、見学者がほとんどいないのは勿体無いことだと思った。
関東大震災のメカニズムや被害状況などがパネル展示され、当日に撮影された写真などもたくさん観られる。火災で焼け残った残骸が数多く展示されていて圧倒される。
そして、東京大空襲のパネル展示も。あらためて、日本に空襲のあった日付や場所や犠牲者の数などを列挙されると、ほんとうに非道い。それは、想像を遥かに超えていた。
この国が、100年も経たない昔に、戦争の渦中にあったということを見せつけられた。
震災と戦災を経て、その後に東京がどのように復興していったかということについても展示されている。
こんなに充実した展示が観られるとは思ってもいなかったので、いい経験をさせていただいた。
あれは、東京に暮らしている人は、観るべきだ。
私自身は生まれも育ちも埼玉県だが、母は東京大空襲のときには築地で暮らしていたらしく、飼い猫を泣く泣く残して避難したというような話を聴いている。まったく、他人事でない。

それから、旧安田庭園に向かったが、両国公会堂はすでに解体されているし、工事中のフェンスが味気ない。潮入の池(再現)といっても短時間の見学では実感もなく、特にこれといった感想もなし。

調子に乗って、日本橋へ向かう。日本橋界隈を訪ねるのは、10年ぶりくらいだろうか。
会社員時代に通い慣れた三越前は、劇的な変貌を遂げていた。それを見てみようと思ったのだけれど。
コレド室町に足を踏み入れたのは初めて。マンダリンオリエンタル東京(日本橋三井タワー)などの新しい大きなビルが立ち並び、中央通沿いは激変していた。
いくつか都道府県のアンテナショップがあるのも発見。あらためて調べたら、周辺にもっとたくさんあったのだな。
遅い昼食は利久庵で納豆そばでもと思っていたのだけれど、誘惑に負けてコレド室町でうどんを食べてしまった。温泉卵をはじめ、薬味を使い放題という面白い店だった。
新しい日本橋を眺めていたら、私の知る日本橋が残っている部分を探したくなって周辺を歩いてみる。
ミカドコーヒーの看板を見つけて、モカソフトを食べることにした。1Fは気軽にコーヒーが飲めるスタンドで、2F・3Fが喫茶店になっているのだが、実はお店の中に入ったことがなかった。
上司に頼まれて、いつも部署の人数分のモカソフトを電話で注文しては、受け取りに行くだけだったから。お世話になったその上司はもう故人。懐かしく思いながら味わった。

帰りに池袋で少しお買い物。
最近、タカセが気に入っている。池袋ではおなじみ。東口の駅前にあるが、大正9年創業の老舗。昭和のにおいのする洋菓子やパンが、逆に目新しい。おつかいものにアーモンドチュイルを購入。ついでに、パンを物色。極悪に甘そうなカジノというのをダンナさんへのおみやげに。フルーツ入りのクリームがサンドされたパンで、アイシングがけとチョコがけがいっしょにパッケージされている。すごいボリュームだった。

珍しく、だいぶノスタルジックな気分になった1日だった。
posted by nbm at 18:40| Comment(10) | TrackBack(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月14日

アニメ調査室(仮)アンケート 2016年4−6月期

今回も、アニメ調査室(仮)さんのアニメアンケートに参加してみたいと思います。以下は敬称略。

【2016夏調査(2016/4-6月期、終了アニメ、42作品) 第41回】

-評価条件-
S : とても良い
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可


01,鬼斬,F
02,三者三葉,B
03,少年メイド,B
04,虹色デイズ,C
05,うしおととら,C

06,ハンドレッド,C
07,迷家 マヨイガ,B
08,猫も、オンダケ,x
09,ビッグオーダー,F
10,キズナイーバー,C

11,クレーンゲール,F
12,暗殺教室 第2期,B
13,薄桜鬼 御伽草子,F
14,甲鉄城のカバネリ,B
15,ジョーカー・ゲーム,B

16,ふらいんぐうぃっち,A
17,文豪ストレイドッグス,C
18,ワガママハイスペック,F
19,宇宙パトロールルル子,F
20,僕のヒーローアカデミア,C

21,マギ シンドバッドの冒険,B
22,テラフォーマーズ リベンジ,C
23,ラグナストライクエンジェルズ,B
24,ハイスクール・フリート (はいふり),A
25,ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?,B

26,コンクリート・レボルティオ 超人幻想 THE LAST SONG,x
27,美少女戦士セーラームーン Crystal デス・バスターズ編,x
28,学戦都市アスタリスク 2nd Season,C
29,聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ,D
30,12歳。ちっちゃなムネのトキメキ,F

31,レゴタイム レゴ ニンジャゴー,x
32,田中くんはいつもけだるげ,A
33,とんかつDJアゲ太郎,F
34,影鰐 KAGEWANI 承,x
35,SUPER LOVERS,F

36,パンでPeace!,F
37,坂本ですが?,B
38,あんハピ♪,C
39,ばくおん!!,B
40,うさかめ,C

41,くまみこ,B
42,怪盗ジョーカー シーズン3,x


{総評、寸評など}
見切りのF評価。
01,鬼斬,F
日本の歴史上の人物をモチーフにしたゲーム原作のショートアニメ。
使い古された設定。作画も良くないし、いいとこなし。
09,ビッグオーダー,F
世界を破滅させるほどの強大な超能力を持った少年が世界を統治しようとするSF作品。漫画原作。
屈折したヒロインの設定など面白いのだが、声優さんたちがミスキャストだったような。セリフが浮いて、物語に入り込めず。
11,クレーンゲール,F
クレーンゲームでアイドルを養成していくという設定のショートアニメ。
何がやりたいのかさっぱり……
13,薄桜鬼 御伽草子,F
乙ゲー原作のショートアニメ。
本編アニメより軽くて観やすいと思ったものの、続かず。本編が好きでないと楽しめないかも。
18,ワガママハイスペック,F
エロゲー原作の女子高生日常もの。
半分くらいは観たかも。『日常』で弾けていた主役の本多真梨子は、すっかりエロゲーに転向したんだなとしみじみ。
19,宇宙パトロールルル子,F
タイトルそのままのショートアニメ。制作はTRIGGER。
TRIGGERのノリが自分には合わない。
30,12歳。ちっちゃなムネのトキメキ,F
小学6年生の恋愛を真面目に描いた作品。少女漫画原作。
むず痒くて観ていられない。
33,とんかつDJアゲ太郎,F
ギャグ漫画原作のショートアニメ。
センスが合わなかった。
35,SUPER LOVERS,F
複雑な事情のある男子4兄弟を描くドラマ。女性向け漫画が原作。
女性向け作品は苦手。絵柄も好みじゃない。
36,パンでPeace!,F
パン好きの女子高生たちを描いたショートアニメ。4コマ漫画原作。
日常系にエッセンスとして「パン好き」という要素を入れたんだろうが、無理くり感が否めない。目の間の離れたキャラデザも好きじゃない。

D評価。
29,聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ,D
両親を殺した邪竜ダガンゾートに復讐を誓った主人公が、目的を果たすべく仲間たちと旅をする。ソシャゲ原作。
話は進まないし、作画は崩壊しまくり。作りが雑過ぎる。

C評価。
04,虹色デイズ,C
4人の男子高校生を中心に描いた恋愛模様。15分もの。少女漫画原作。
男子高校生の目線で恋愛ものというのが珍しい。ただ、作画が残念。
05,うしおととら,C
妖怪退治の槍「獣の槍」を武器に、主人公うしおが妖怪・とらと共に最強最悪の大妖怪「白面の者」と戦う。漫画原作。2期目。
2期目の最初から延々最終回をやっているような感じ。原作がそうなのだろうが、「白面の者」との戦いを引き伸ばしすぎ。
06,ハンドレッド,C
特殊能力を持つ少年少女たちが謎の地球外生命体と戦う。ラノベ原作。
「もういいよ、こういうの」的な設定。特別な能力を持つ男性主人公がハーレム状態となるお決まりのパターン。でも、その割には観ていられたことを考えると、健闘していたのかも。
10,キズナイーバー,C
「痛み」を分け合う少年少女たちの物語。オリジナル作品。
ティーンの心の痛みに切り込もうとする意欲は感じるのだけれど、描ききれていないような。作画は良い。
17,文豪ストレイドッグス,C
文豪をモチーフにした超能力バトル。漫画原作。
設定も面白いし、基本的には作画も丁寧だったし、キャストも豪華。悪くなかったと思うのにあまり楽しめなかったのはなぜなのか。
20,僕のヒーローアカデミア,C
誰しもが超能力を持っているのが当たり前の世界で、何も持たない少年がヒーローになっていく物語。少年漫画原作。
スロースタート。段々と良くなっていった印象。良くなった頃に終わってしまった。
22,テラフォーマーズ リベンジ,C
テラフォーミングした火星で、自らを改造して進化した人類と同様に進化したGとの戦いを描く。漫画原作。2期目。
1期目がパッとしなかったので、2期目はギャグを交えてリズムはよくなったが、作画がひどい。最終回の重要なCパートが『The World of GOLDEN EGGS』になってた……
28,学戦都市アスタリスク 2nd Season,C
6つの勢力が頂点を目指すSF学園パトルもの。ラノベ原作。2期目。
これも使い古された設定。特筆すべきものはなし。あぁ、そうだ。OP・EDの音楽は良かった。
38,あんハピ♪,C
どうにもついていない不幸な女子高生たちが、幸せになるべく「幸福クラス」で実習を重ねる。漫画原作。
日常系として悪くなかったのだが、同じクールに『三者三葉』があったので、何かと比べてしまった。
40,うさかめ,C
スーパーハイテンション作品『てーきゅう』の姉妹編。
どうしても『てーきゅう』と比較してしまう。パステル調の作画はおもしろかったが、声優さんたちの力量の差が出てしまったか。

B評価。
02,三者三葉,B
大食い、腹黒、貧乏な元お嬢様。個性豊かな女子高生たちの日常。4コマ漫画原作。
さすがの動画工房。リアルな人の動きは秀逸。キャラも立っていたし、観ていて単純に楽しかった。日常系は、それが一番。
03,少年メイド,B
母親が亡くなり孤児となった少年が叔父の住む洋館に引き取られ、メイドとして家事全般をやりながら暮らすことに……漫画原作。
家主がこき使うわけではなく、借りを作らないためにメイドとして働くという自立の仕方がよい。ほのぼのとしていて、そっと見守りたくなる。脇のキャラもよく、それぞれのやり方で主人公を支えようとするのも観ていて気持ちがいい。
07,迷家 マヨイガ,B
世捨て人の集団がいわくつきの廃村で新たな生活を送ろうとするが……オリジナル。
どこへ転がっていくのかと思っていたが、期待していたほどの仕掛けがあったわけでもなく。民俗学的なアプローチは面白かったけれど、尻すぼみ感は否めない。
12,暗殺教室 第2期,B
超生物・殺せんせーを暗殺するべく、殺せんせー自身に教育されていく中学生たちを描く。漫画原作。2期目。
見た目に反してまともなことを言い、時折人間くさい殺せんせーが魅力的だった。それぞれの個性を活かして戦う生徒たちにも好感が持てた。王道的作品だったが、原作の力が強かったと思われ。
14,甲鉄城のカバネリ,B
時代劇+スチームパンクで描いたゾンビもの。オリジナル。
対カバネだった構図がいつのまにか人間同士の争いにすり替わり、途中から視点がズレてしまった。それもひとつのやり方だろうが、単純にカバネと戦う話でもよかったかと思う。
15,ジョーカー・ゲーム,B
昭和初期、陸軍の中で密かに養成されたスパイたちが世界各地で暗躍する姿を描く。小説原作。
原作小説はとても面白いんだろう。ただ、アニメ化には向かないかも。話が単純化されすぎているし、キャラの描き方が難しい。おそらく小説では巷に溶け込むように特徴をもたせない設定なのだと想像するが、アニメだとキャラの描き分けが難しくなっている。
21,マギ シンドバッドの冒険,B
既にアニメ化された『マギ』のスピンオフ作品。『千夜一夜物語』をモチーフにした冒険ファンタジー。漫画原作。
アラジンが主人公だった『マギ』は好きだったのだが、シンドバッドを主人公にしたこちらは少し地味め。『マギ』の前日譚として期待したのだけれど、話があまり進まず。続編があるかわからないが、続きが観たい。
23,ラグナストライクエンジェルズ,B
ゲームの世界観を浸透させるために作られた、1話30秒の超短編ショートアニメ。
何と戦っているんだかよくわからなかったが、女の子たちが巨大化して戦うというコンセプトは面白い。実験的でCM代わりの作品だけど、その割りには楽しめた。
25,ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?,B
ゲーム内で知り合ったガールフレンドや友人たちとリアルでも同じ学校に通っていたことがわかり、ネトゲ部を作ってネトゲを楽しむという筋。ラノベ原作。
リアルとネトゲの区別がつかないヒロインが肝なんだろうが、全体的に平板。ネナベの二人のゲーム上のキャラに、当初は男性声優さんが声を当てていたが、リアルキャラの女性声優さんの声と被らせていた表現が面白かった。
37,坂本ですが?,B
挙動のすべてがスタイリッシュでクーレストな坂本が主人公の学園ギャグ漫画が原作。
時に人間離れした坂本くんの行動は、斬新で面白い。久保田くん(CV:石田彰)が反則。ガチガチに中堅ベテラン勢で固められた配役で、なんとか作品の世界観を崩さずに出来たという感じ。
39,ばくおん!!,B
バイクライフを楽しむ女子高生たちの日常を描く。漫画原作。
若い頃からバイクに乗っていたおっさんたちしか知らないようなネタが満載。うちでは、ダンナさんの解説を聴きながら観ていたが、仮にそれがなくても楽しめたと思う。しかし、ドゥカティやスズキはあんなにディスられているのに作品に協力していて懐が深いな。ライム先輩のキャラが最高!DVDのCMでのライム先輩のマックスターン(実写)がクセになる。
41,くまみこ,B
とある山奥にある熊出神社に巫女として仕える女子中学生と、人間の言葉を話すヒグマのナツの交流を描く。漫画原作。
田舎者のコンプレックスが必要以上に描かれていて興醒め。単純に、女子中学生とヒグマの仲良しほのぼの暮らしを描けばよかったんじゃ?

A評価。
16,ふらいんぐうぃっち,A
魔女として、しきたりに従い、15歳で家を出て従兄弟の家に居候して暮らす女子高生が主人公のファンタジー。漫画原作。
ほのぼのしていて、ゆったり観られる癒し系。でも、実は女の子の何気ないしぐさなど、描き方がエロい。舞台となっている青森県弘前市がとても魅力的に描かれている。使い魔の猫さんたちの配役が豪華。いろんな要素が渾然一体となって魅力的な作品になった。
24,ハイスクール・フリート (はいふり),A
飛行機が存在しないという世界観で、海を守る「ブルーマーメイド」を目指す海洋学校の女子生徒たちが戦艦に乗り実習を行うのだが……オリジナル作品。
本格的な海洋戦艦アクションを女子高生にやらせるという設定。このところミリタリーと女の子の組み合わせは食傷気味ながら、楽しく観られたのは、それぞれのキャラ設定が可愛かったのとまじめに海洋アクションしていたからだと思う。続編があってもいい。
32,田中くんはいつもけだるげ,A
無気力な田中くんと彼の世話を焼く太田、そして彼らをとりまく友人たちを描いた青春コメディ。漫画原作。
作品がすごく中性的で珍しい。男性が観ても女性が観ても楽しめるのではないかと。かわいいキャラがいるかと思えば毒気もあるし、笑える部分もあり、バランスがいい。

今回のA評価3作品は、どれもあまり期待していなかった作品。
一方、ちょっとは期待していたのに期待はずれだったものが多かったクールだった。

さて、7月からのクールが始まっている。
声優の配役にあざとさを感じるが『初恋モンスター』には笑わせてもらっている。
『斉木楠雄のΨ難』もそうだ。
意外と面白いのが、『ReLIFE』。作画がひどい割に内容で楽しめる。
『甘々と稲妻』は、幼女の声が反則。女子小学生が演じているとのことだが、凄い。
あとは、多くが一長一短。話数が進むに連れて、これが変化していくのかどうか。
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2016年07月02日

謎の海獣

先週の週末のこと。またも秩父へ。
水汲み用のタンクも用意して、準備万端。

今回、最初のポイントは、芝桜で有名な羊山公園。
いつも菖蒲の咲く頃に菖蒲園に行けずにタイミングを逃していたのだが、秩父はまだ咲いているらしい。あの羊山公園に菖蒲園があると知り、寄ってみた。ところが……
案内が悪い。公園内の全体的な地図はおろか、駐車場の位置などまったく案内がほとんどない。おかげで、もっと奥に駐車場があるのがわからずに無駄に歩いてしまった。かなり年配のご夫婦に菖蒲園の場所を尋ねられる。やはりわからなかったご様子。無理もない。
しかも、行ってみたら菖蒲園もそれほどでもなくて。
ちなみに、芝桜が咲く辺りに行ってみたところ、花が咲いていないこの季節は殺風景この上ない(笑)
ただ、最初に「こっちかな」と間違って進んだ丘の上は、秩父市内が眼下に広がるパノラマになっていて、とても景色の良いところだった。
巨大な慰霊塔が威容を誇る。どうやら戦没者の慰霊碑らしい。秩父鉄道創業者の銅像もある。
武甲山の資料館もあるらしいが、そこには寄らなかった。
ついでに寄った感じだったけれど、がっかりポイントだった(笑)

さて、今回のメインは、「埼玉県立自然の博物館」である。
てんこ盛り.jpg
ライン下りで知られる長瀞の岩畳の近くにそれは建っている。なんと、前川國男の設計だ。
入り口を入ると出迎えてくれるのは、カルカロドンメガロドン。中空に浮かぶ巨大なサメの模型と、その顎の骨。骨はレプリカだが、歯は本物の化石。顎は人が縦に入る大きさ。
そう、今から約1500万年前、秩父どころか埼玉県の大部分は海だった。ここには古秩父湾に生息していた海洋生物たちの化石がいくつも展示されている。
謎の海獣.jpg
クジラの骨もあるのだが、やはり圧巻はパレオパラドキシア。日本では35地点で見つかっているというが、そのうち8地点が埼玉県。日本で一番パレオパラドキシアが見つかっているのが、「海無し県」と呼ばれる埼玉県とは面白い。
クジラの祖先と言われている、カバに似た生物。現在のゾウやジュゴン・マナティーなどと近い生物だと考えられている。
海苔巻きを束ねたようなユニークな臼歯と、厚い板状の胸骨が特徴的。
秩父市大野原や秩父郡小鹿野町般若などで見つかった化石を元に、復元された骨格標本が3体も展示してある。見ればみるほど不思議なカタチ。特に、亀の甲羅のようにならんでいる胸骨が面白い。何のためにあんなカタチに?下から攻撃されることが多かった?サメに襲われるとか?
扇状に指が広がっている手足は、がっしりとしていて、ヒレのように使っていたことが想像できる。

ジオパーク秩父を象徴するような鉱物の展示も面白い。
数々の変成岩。それらがどのようにして出来るのか。わかりやすく説明してくれる。
パヤパヤと毛のような毛鉱とか、糸状の金とか、興味深い。
マグマの影響によってできる様々な鉱物が集約されたような石が展示してあった。見覚えがある。父はかつて秩父に勤めていたことがある。その時代に父が買ってきた石だったのだろうか、同じような石が実家にあった。
所々が金色に光り、端っこが白く大理石化していて、組成が同じだ。
そんな石の存在など記憶の彼方にあったのに、唐突に思い出した。

こっち見んな.jpg
ここの博物館の動物の剥製たちには、触ることができる。
キツネやテンの毛皮がやわらかいのは想像できたことなのだが、意外にハクビシンがやわらかく上質な毛皮という感覚。一方、タヌキの毛はゴワゴワしている。
みんな同じ方向をむいているので、「こっち見んな」状態になる。

山の植生や野生生物などのジオラマも面白い。
闇に隠れているものにも、ボタンを押すとライトが当たる。岩山の上のサルが跳びかかってきそうだ。

ところで、埼玉県は日本産のカエデ27種のうち21種が自生しているという。道々、メープルシロップを使ったおみやげ品の看板を見たけれど、おみやげ品になるほどカエデがあるとは知らなかった。
博物館の庭には、それらのカエデが植えてあるカエデの森がある。

長瀞.jpg
博物館内には、いろんなことを説明してくれるチラシがそこここに置いてあったのだが、そのひとつに長瀞の岩畳の説明があり、ポットホールというのが面白そうなので行ってみることに。
水の流れによって岩の中で球体の岩が作られ、その丸い岩によって周りは穴と削られていくというもの。博物館には、ここから出た球体の岩が展示してあった。
大体の方向はわかるのだが、これも案内が悪くて探すのに苦労した。
行き交う人に尋ねてみるのだけれど、これという目印になるものがないし、案内もない。アバウトな説明を頼りに探すしかなく……
そして、見つけたポットホールは水が溜まっており、博物館の説明の写真とは似て非なるものだった。その日第二のがっかりポイントとなった(笑)
それでも、小学生以来の長瀞の岩畳は面白かった。あのときは、ライン下りはしたけれど、岩畳の上は歩かなかった。岩畳の昇り降りが膝にダメージを与える。
真下の激流をラフティングのボートが通って行く。楽しそう。
岩畳の上を強引に進んだので、どうやって岸に帰って良いのやら不安になりつつも、小道を見つけてなんとか戻ることができた。

今回の一番の感想。
秩父は案内が不親切。
あれだけ面白いものがあるのだから、もっとわかりやすく表示してくれればいいのに。

とかなんとか、ぶぅぶぅ言いながらも、それなりに楽しんできたわけで。
今晩放送の『出没!アド街っく天国』は、長瀞を取り上げるのだそうだ。
自分たちが秩父にハマり出したと思ったら、テレ東が追随してくるとは。
これで放送されると、その後はしばらく混雑しそう。

我々は、それから2箇所の湧き水を汲みに。
途中、合角(かっかく)ダムもちょっと見学。滝沢ダムに比べると小規模。ダムのすぐ脇に吉田元気村という施設があるのだが、こんなダムの近くにあっていいのか的な不思議な景色。
水不足が叫ばれているが、このダムも貯水率が低いのがひと目でわかり、干上がりそうだ。
この吉田は、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』にも出てきた龍勢祭りの里。龍勢祭りとは、山沿いに建てられたやぐらからロケットのような龍勢を打ち上げるお祭り。
何の気なしに通った道沿いに、その発射台のやぐらを発見。けっこうな高さだ。
道の駅的に隣接した龍勢会館のそばには、昨年の龍勢祭りの打ち上げ順が書かれていて、前述したアニメの「超平和バスターズ」の名前もあった。

本当は他に行きたいところが2箇所あったのだけれど、羊山公園と岩畳で時間をロスしてしまった。
どうせまた来るから次の機会のお楽しみということで。
タグ:埼玉県とは
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2016年06月23日

2016年5月16日からの地震メモ

2016年5月16日からの地震メモです。
今回は、5週間分くらいになってしまいました。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年5月16日 12時11分頃 茨城県北部 M3.7 深さ約60km 最大震度2
2016年5月16日 21時23分頃 茨城県南部 M5.5 深さ約40km 最大震度5弱 (当地 震度3)
2016年5月17日 6時55分頃 茨城県南部 M4.0 深さ約40km 最大震度3
2016年5月17日 6時57分頃 茨城県南部 M4.3 深さ約50km 最大震度3 (当地 震度1)
2016年5月19日 4時15分頃 千葉県東方沖 M3.4 深さ約60km 最大震度1
2016年5月19日 7時0分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約50km 最大震度1
2016年5月21日 22時6分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約50km 最大震度1
2016年5月22日 4時40分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約40km 最大震度1
2016年5月23日 23時17分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約60km 最大震度3
2016年5月24日 1時42分頃 千葉県北西部 M4.2 深さ約70km 最大震度2 (当地 震度1)
2016年5月25日 20時47分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約40km 最大震度1
2016年5月26日 16時16分頃 神奈川県西部 M2.7 深さ約10km 最大震度2
2016年5月26日 17時17分頃 神奈川県西部 M2.0 深さ約10km 最大震度1
2016年5月27日 21時7分頃 千葉県南東沖 M4.1 深さ約50km 最大震度1
2016年5月28日 18時1分頃 三宅島近海 M4.8 深さ約140km 最大震度1
2016年5月28日 18時10分頃 茨城県北部 M4.2 深さ約50km 最大震度2
2016年5月29日 13時21分頃 埼玉県秩父地方 M3.2 深さ約130km 最大震度1
2016年5月30日 21時20分頃 千葉県東方沖 M3.9 深さ約20km 最大震度2
2016年6月1日 4時41分頃 茨城県北部 M2.5 深さ約10km 最大震度1
2016年6月2日 7時34分頃 千葉県北西部 M3.8 深さ約70km 最大震度2
2016年6月2日 18時36分頃 千葉県東方沖 M3.9 深さ約30km 最大震度3
2016年6月2日 22時34分頃 千葉県東方沖 M3.7 深さ約30km 最大震度3
2016年6月3日 0時53分頃 千葉県東方沖 M4.2 深さ約40km 最大震度1
2016年6月3日 16時21分頃 千葉県東方沖 M3.2 深さ約20km 最大震度1
2016年6月5日 23時40分頃 茨城県北部 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2016年6月7日 3時15分頃 群馬県南部 M3.5 深さ約10km 最大震度3
2016年6月7日 13時1分頃 茨城県南部 M3.7 深さ約40km 最大震度2
2016年6月9日 0時55分頃 茨城県南部 M3.2 深さ約50km 最大震度1
2016年6月9日 11時25分頃 茨城県南部 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2016年6月12日 5時48分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2016年6月12日 7時29分頃 千葉県北西部 M3.4 深さ約70km 最大震度1
2016年6月12日 7時54分頃 茨城県南部 M5.0 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年6月13日 19時29分頃 茨城県南部 M3.3 深さ約40km 最大震度1
2016年6月14日 12時39分頃 千葉県東方沖 M3.9 深さ約30km 最大震度1
2016年6月14日 22時31分頃 栃木県南部 M2.6 深さ約10km 最大震度1
2016年6月16日 18時35分頃 茨城県南部 M3.6 深さ約40km 最大震度2
2016年6月18日 8時50分頃 茨城県沖 M4.2 深さ約20km 最大震度3
2016年6月18日 21時10分頃 千葉県東方沖 M3.1 深さ約30km 最大震度1
2016年6月19日 16時28分頃 千葉県北西部 M3.4 深さ約80km 最大震度1
2016年6月20日 3時48分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約40km 最大震度1
2016年6月21日 9時54分頃 茨城県北部 M3.8 深さ約10km 最大震度2
2016年6月21日 11時22分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度1
2016年6月21日 13時46分頃 父島近海 M4.1 深さ約70km 最大震度1
2016年6月21日 19時21分頃 茨城県南部 M3.5 深さ約40km 最大震度1
2016年6月21日 20時5分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度1

いつも頻繁に揺れている場所とはいえ、千葉県東方沖と茨城県南部が多いような。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2016年5月14日 4時5分頃 薩摩半島西方沖 M5.0 深さ約10km 最大震度2
2016年5月16日 21時23分頃 茨城県南部 M5.5 深さ約40km 最大震度5弱 (当地 震度3)
2016年5月17日 10時47分頃 硫黄島近海 M5.1 深さ約100km 最大震度1
2016年5月24日 18時48分頃 岩手県沖 M4.3 深さ約50km 最大震度4
2016年5月27日 12時44分頃 奄美大島近海 M5.5 深さ約10km 最大震度2
2016年5月27日 12時46分頃 奄美大島近海 M5.5 深さ約10km 最大震度2
2016年5月31日 14時23分頃 石垣島北西沖 M6.2 深さ約220km 最大震度3
2016年6月12日 7時54分頃 茨城県南部 M5.0 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年6月13日 13時21分頃 奄美大島近海 M5.4 深さ約10km 最大震度1
2016年6月13日 13時27分頃 奄美大島近海 M5.2 深さ約10km 最大震度1
2016年6月13日 15時54分頃 熊本県熊本地方 M4.0 ごく浅い 最大震度4
2016年6月15日 0時1分頃 奄美大島近海 M5.3 深さ約10km 最大震度1
2016年6月16日 14時21分頃 内浦湾 M5.3 深さ約10km 最大震度6弱
2016年6月18日 20時46分頃 熊本県熊本地方 M4.5 深さ約10km 最大震度4
2016年6月21日 0時10分頃 内浦湾 M4.0 深さ約10km 最大震度4
2016年6月22日 5時38分頃 熊本県熊本地方 M3.9 深さ約10km 最大震度4

5週間分とはいえ、ちょっと多い。
内浦湾は、年に数回程度しか揺れない場所。
1年ぶりくらいで16日の朝に2回揺れ、14時に本震。
奄美大島近海がM5クラスで何度も揺れているのが嫌な感じ。
南と北がこれだけ揺れて、日本列島自体がねじれているのですから、関東近辺に大きいのが来てもおかしくはないですね。

主な海外の地震です。
2016年5月28日 18時47分頃 南大西洋 M7.3

今回はデータが多いので、メモのみ。
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2016年06月14日

見えざるものを描く

『脳内異界美術誌−幻想と真相のはざま−』 荒俣宏

「怪」という名の妖怪専門誌があるのだが、そこに連載されていたものをまとめた本らしい。内容は、9割が対談形式。荒俣さんと各方面の専門家の方々とが語り合っている。
実は、もっと違う内容を期待していたのだが、これはこれで興味深いものだった。
要するに、「アウトサイダー・アート」とか「アール・ブリュット」とかを生み出す過程で創作者である人間の脳内ではどんなことが起こっているのかというようなことを手がかりに、見えないものをどうやって見えるカタチに表現しているのか、みたいなことをテーマにしている。

正規の芸術教育を受けずに独自に制作され、発表する場もないような芸術を「アウトサイダー・アート」と呼ぶらしいのだが、実際には、精神病院内でのアートセラピー的なことから生まれた芸術を指す場合が多いという。
いろいろと実例を聞いていると、観てみたいと思う。いくらがびっしり描かれたパジャマ、日本語かと思いきや裏から見るとドイツ語のメッセージ、独自の人工言語とか。 
私自身の少ない教養を絞り出してみれば、例えば山下清画伯とか、ヘンリー・ダーガーの絵が浮かぶ。

序文で紹介されている荒俣先生の考えの起点は、お化けを感知する「明暗」を見る目。
原始的な動物は、カメラのような目を持たず、明暗だけを感じる器官を持っていた。その動物的な感覚を持つ人ならば、見えざるものを見えるものへと表現できるのではないかという。
動物的な鋭敏な感覚を持ち、尚且つ、それを具体的に表現する技術を持つ人が描くアートならば、どうなのだろうか。というわけだ。

イギリスの著名な精神病院「ベドラム」では、「雨の日曜日の娯楽」と称して、ロンドン子たちが精神病院を訪れて1ペニーの入場料を払い、精神障害者の奇行を眺めていたとか。1700年代の話。
ここの患者として有名どころとしては、描く猫が病状が進むに連れて変化していったルイス・ウェインとか、ロック・バンドのクイーンが作品に触発されて曲を作ったというリチャード・ダットなんかがいる。ルイス・ウェインの猫の絵の変化は観たことがあった。かわいらしい猫ちゃんが、徐々にサイケデリックな色使いのトゲトゲなクリーチャーに変貌していく。

ちょっと脱線して、ナチスの退廃芸術論を建築家の伊東忠太が日本に報告しているとか、おかしな建築物「二笑亭」で知られる精神科医の式場隆三郎についてとか書かれていたり。
遠野にのみ残る「供養額絵」の話も、興味深いけれど、本筋とはあまり関係ないような。ただ、柳田國男がその「供養額絵」のような事物には興味を示さなかったこととか、「供養額絵」の中の世界では死者は歳を取らないとか、それに関連して遠野には地蔵信仰が無いとかいうことは面白かった。

本筋に戻る。
脳科学からのアプローチとして、茂木健一郎との対談はよかった。
化粧をしたりお面をかぶったりすると、ミラーニューロンの働きで、「化粧した人物」や「仮面が表すもの」に自己を重ねて同一視していくらしい。脳は、化粧やお面で作った他人の顔で自分の顔を書き換えてしまう。
魔物の仮面をかぶったら、それと同調するように自分の中に隠れていた魔物が顕現してくるというようなことが起こっても不思議はないことになる。
スケールエラーの話も面白い。2歳くらいの子供は、スケール感が理解できないらしい。ミニカーに乗り込もうとするように。それは、同じ「車」でも実際の自動車もミニカーもあるわけで、言葉というシンボルと自身の身体性との関係が理解できないのだという。すぐに消えてしまう感覚だということなのだが、こういったことが大人になっても理解できる人がファンタジーを表現できるのではないかと話していた。ルイス・キャロルみたいに。

一番興味深かったのは、幻想的な挿絵を得意とする画家・山田維史さんとの対談。
山田さんは絵の具の成分について研究もされていて、絵の具を科学的に研究することで、画家の画法を解明し、そこから画家の真意を探るということが可能だ、と。例えばゴッホは正気を失っていたとされているけれど、絵の具の使い方を見ると、重ね塗りで酸化しないように丁寧に油を塗っているとか、山田さんに言わせると、晩年を除けば、まったく理性的で計算された画法に見えると。
山田さんは、ご自身の個展で、「なぜ私の悪夢があなたに描けるのか」と問い詰められたこと数度。山田さんは、理論的に幻想的な絵画を描くのが信条だそうなので、それが不特定な誰かの悪夢とリンクしているなどと考えもしなかったらしい。
山田さんはアウトサイダー・アートに詳しく、精神科医ロンブローゾが挙げている精神障害者の描く絵の13の特徴を紹介しているのだが、納得。「稠密性」とか、「無用性」「反復性」「象徴性」「猥雑性」など。
この「無用性」という部分だけは、理解できてしまうのが自分としてもどうなのかと思うのだけれど。こうして、誰が読むともしれない環境に文章を書いて投稿する。書き捨てということでもなく、それなりに労力も時間も使うし、表現にも細かく気を使いながら文章にしても、完成してしまうとどうでもよくなる。同様のことはよくダンナさんも言っていて、仕事で車の部品を作っていても趣味の範疇でギターを作っていても、細心の注意を払い将棋のように何手先までも計算し尽くして苦労して作ったのに出来上がった途端にどうでもよくなる、と。
もうひとつ面白かったことは、異世界と現実世界との関係性。パラレルでなく入れ子の状態、それも浸透膜のようなものを介した。その浸透膜を行き来できてしまう人が異界を描ける、と。
いつも、異世界というと、勝手にレイヤー構造をイメージしていた。それに近い表現だ。

それから、山田さんいわく、曖昧なものを偶然性に頼って描こうとすると、理性が無コントロールな状態を抑えこもうとして、勝手にイメージを探しだしてきてしまうという話。
以前に、加門七海さんが著書の中で、これに通ずることを言っていた。目に見えないものに出会ったときに、自分の脳内にすでに存在しているイメージから、ふさわしいと考えられるようなものを引っ張りだしてきて当ててしまうという話。これを読んだときに、すごく納得したものだ。世の中に同様のイメージの幽霊とされる存在が充満しているのも頷ける。いわく、髪が長い女性、白い服を着ている……などなど。
所詮は脳内で作り出しているイメージに他ならないわけで。
前述した明暗しか判断できない原始的な動物の目というのもここにつながってくる。
私は、自分にとって不快な場所はすごく暗く見える。太陽光が充分に差していたり、照明が明るくてもだ。私には原始的な目がどこかに残っていて、目ではなく、脳が何かに反応しているのだとすれば、合点がいく。

これまで、おかしなものを見聞きしてきた経験から、それを解明したいという思いは強く、どうしてもオカルト的なものに興味が湧く。脳が引き起こす錯覚にせよ何にせよ、自分は「見た」し「聞いた」のだから、その現象自体がどういうことなのか知りたい。
何かヒントになることがあるかもと思い、この本を読んでみた。
ほとんど関係無かったけれど、ところどころ興味深いことはあり、勉強になった。
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2016年06月11日

埼玉沖の秘境

最近、友人の影響で、湧き水に凝りだした。
凝りだしたと言っても、少し汲んできてはコーヒーや紅茶を飲むくらいなのだけれど。
ずっと以前に、蕎麦打ちが趣味という知人にいただいた手作りの蕎麦が、他で食べたことがないくらい美味しかったのだが、秩父の方の湧き水で作っているという話だった。砂糖など甘みを入れていないというのに、つゆが甘かったのに驚いたが、湧き水を使っていることによるものだと聞いた。残念ながら、どこの水だったのか、すっかり忘れてしまったのだが……

最近になり、友人が湧き水に凝りだして、各地で汲んできた水を味見してほしいと持ち込んできた。
試してみると、確かに水によって、コーヒーなどの味が違って面白い。
うちでは、浄水器を使っているので、何の味も感じないフラットな水に慣れているため、なんらかの成分が入った硬水を使ってみるのは新鮮だった。
しばらく前に、その友人にダンナさんが拉致られて、湧き水汲みに連れて行かれたのが奥秩父だった。
その景色が凄まじかったので、私にどうしても見せたいと思ったダンナさんが、奥秩父に連れて行ってくれた。

埼玉県の西側3分の1ほどを占める秩父地方。
私が今までに行ったことがある秩父といえば、長瀞や宝登山辺りまで。それでも充分に奥地だと思っていたが、秩父のほんの入口だったことに衝撃を受ける。登山した憶えがあるのは、小中学校で行った子ノ権現くらいで、これは秩父にさえも至っておらず、全然手前の飯能市だったことに気づく。
そう、埼玉県で生まれ、長く暮らしてきたというのに、実は、今の今まで奥秩父という場所に行ったことがなかったのだ。

その日の走行距離、約250km。
10時間ほどの間、県内だけを走ってこれである。しかもほとんどが林道。
奥秩父は、遠かった……

いつものごとく、思いつきで出かけたので、午後から出発。
秩父の入り口に着いたのは、もう4時近かった。
いつも遠くから見ている武甲山がこんなに近く見えたのは初めて。削り取られた山肌がハッキリ見える。
しかし、目的地はまだまだ遠い。この辺で一応ガソリンを補充。
ダンナさんが、道の駅あしがくぼで「アレを食べたい」と言う。
「アレ」ってなんだよ?名前が出てこないらしい。小麦粉系の薄く焼いたヤツだと言う。
なんじゃそりゃ。
それは「たらし焼き」というものだった。みそポテトも魅力的だったけど、「たらし焼き」を2種(ソース・マヨネーズ)をいただく。クレープ風お好み焼きみたいな感じ。
この辺りはバイク乗りを歓迎していて、実際にツーリングのバイク集団をたくさん見かけた。「バイク弁当」なども売られている。そのバイク乗りたちが、ここの「たらし焼き」を好んで食べているらしい。
今回、私たちは車で来たのだが、ワインディングが続くと、乗っているだけでもかなりお腹が空く。そんなときに「たらし焼き」を食べてみたら、思いの外腹持ちが良くて驚いた。
周りはすでに山なのだが、まだ秩父市にさえ入っていなかった。ここは横瀬町。
周囲には、アニメ『心が叫びたがっているんだ』の舞台で、そこここにポスターなどが貼ってある。アニメの中で観た景色も見かける。
ここに、「秩父ジオパーク」の地図が掲示されていた。秩父は、地質学上、複雑に地層が入り組み、多彩な地質・地形資源が至る所に点在している。日本ジオパークとしては、2011年に認定されたばかりだそうだが、見どころがたくさんありそうだ。

さて、今回、何を目的にして来たかといえば、湧き水もそうなのだが、ループ橋を目指してきた。
秩父多摩甲斐国立公園内に入ると、いっそう山が険しくなってくる。この公園、東京都・埼玉県・山梨県・長野県にまたがり、12万ha以上ある。
すでに、ダムをいくつも通り過ぎた。この辺はダムだらけ。
目指すは、滝沢ダムとループ橋だ。この辺でダムといえば、日本で第3位の堤高を誇る浦山ダムの方が有名かもしれないのだが、今回はスルー。
まだ先だと思っていたら、ブラインドコーナーの先で突然、視界にループ橋が入ってきた。ばかデカい。そのバックに滝沢ダムの巨大なコンクリート擁壁が見える。逆光で写真がうまく撮れなかったのが残念。
と、手前に左側に折れる道があり、「滝沢ダム下流広場」とあるので撮影ポイントになりそうだと降りてみる。
ここで意外な発見。すぐ横に湧き水が!「草薙の水」とある。滝があり、不動明王が祀られている祠の前に水道があった。飲んでみると、なぜか甘みを感じる。すかさず汲んでいると、地元の方が声をかけてくださって、「おいしいからたくさん汲んでいってね」と。混じり物が少ないから甘いわよとのことだった。
で、ループ橋。「雷電廿六木橋」という。写真だと、壮観さが伝わらないと思うのだが。
ループ橋.jpg
ループ橋の上部にも駐車場と撮影ポイントがある。ここからも写真を撮ったのだが、ループ橋が大きすぎて入りきらない。壮観さが伝えられずに残念だ。

そして、滝沢ダムへ。上の写真の手前側が滝沢ダムだ。
すぐそこで、なんらかの猛禽類が輪を描いて上昇している。トンビとカラスが戦っているのも観た。ツバメもたくさん。
もう夕方だったので、内部には入れなかったけれど、階段やエレベーターで下にも降りられるし、またの機会には降りてみたいと思う。
ダム湖は、水が澄んでいて青い。石灰石の多い地質だと、水は青く見えるんだね。
最近知った、丹沢のユーシン渓谷のきれいなブルーを見てみたいと思ったけれど、ここももっと深いながら青かった。
この雷電廿六木橋は、1998年にできた。滝沢ダムに至っては、2007年にできたばかりだ。ということで、埼玉県民でさえあまり知らないと思う。
ダムの説明板には、ニホンオオカミのキャラクター、ウルルとフルルが描かれている。
狼信仰で知られる三峰も近いけれど、オオカミがいても不思議ではない山深さだ。

そんな壮大な景色を満喫したら、もうひとつの目的地、ニッチツへ。
この日の林道では、ずっと「落石注意」の看板を見てきたけれど、ニッチツに続く道はより一層危機感を感じる。ところどころが隧道になっている。両脇の崖のそそり立ちかたが半端ない。垂直の高い崖が延々と続く。そんな中、一際長い手掘りのトンネルの先にニッチツはあった。
秩父鉱山。
ここには、誰も赴任したがらないという秩父鉱山簡易郵便局がある。関東で最も僻地に存在する郵便局らしい。この日はすでに営業時間外で閉まっていたが。
最果ての郵便局.jpg
10年ほど前にこの地域の住人はほぼ去り、その後の住人は1名だけということなのだが、その方のためだけに営業しているようなものなのか?あとは物好きなマニアが訪ねてくるか。
かつては数千人もの人が家族で住み込み、学校もあって、一大鉱山タウンだったこの場所も、今はほぼ廃墟と化している。人影は無い。
ニッチツ廃墟.jpg
2014年の大雪は、秩父に大きな被害をもたらしたと聞いてはいたが、こちらの建物群も雪の重みで倒壊してしまったものが多い。廃墟マニア垂涎の旧社宅も潰れてしまった。
今も細々と稼働中だという鉱山。掘り出された白い石灰石が無造作に山と積まれている。
「ポポポポ」という何かの鳴き声がずっと響いていた。帰ってきてから調べたが、はっきりとはわからない。もしかしたらヤツガシラ?沢の構造がそうさせるのか、音がやたらと反響する。
廃墟の階段.jpg
暗い写真だけど、補正するよりそのままの方が雰囲気が伝わるかと思い……
山の斜面を順に切り開いたのだろう。階段が続き、奥まで住宅が建っていた。順次取り壊されているらしいが、かろうじてまだ建物が残っている。

廃墟を堪能したあとは、山を越えて北側へ抜ける。
両神山(標高1,723m)の中腹にあったニッチツ(旧大滝村)から、小鹿野町(旧両神村)側へ。
八丁峠には、登山客のための駐車場があるが、至るところに「初心者お断り」的な注意書きがある。鎖場があるような厳しい登山道で、事故も起きていると。また、つい1週間ほど前には両神山山頂で男性がクマに襲われたという注意書きもあり。
途中、野生生物に遭遇。まず、野うさぎがピョンピョン。しばらく進むと鹿が1頭横切る。またしばらくすると、今度は鹿の群れ。民家が点在する里山に降りてくると、狸が車を先導するように前を走る。狸さん、避けて。

東秩父村の深宗水を汲んで帰る。
ここは、東日本大震災を契機に、何か人に役立てることはないかと考えたご主人が自宅前に井戸を掘り、湧き出た水を無償提供してくれているというありがたいポイント。
クセがなく、美味しいお水がいただける。
そういえば、途中、松郷峠(ときがわ町)の水も飲んできた。自転車乗りの方たちに人気の峠道のコンクリート擁壁から突き出たパイプから水が流れ落ちているのだが、看板などはなし。
知る人ぞ知る湧き水ポイント。峠を走ってきた自転車乗りの方たちは、この水を飲んで休憩しているらしい。ほんとに大丈夫か?というただのパイプなのだが、飲んでみると美味しいお水。

そんなこんなで昼過ぎに出発して、帰りは午前様。
よく体力が保ったと思ったが、これにはワケが。
実は、出発してすぐに「チャーシュー力」でラーメンを食べた。最近のお気に入りジャンクフード(2回目)。
ダンナさんは「サソリ固め」。私はみそチャーシューに挑戦したが、チャーシューが多すぎてダンナさんに無理やり食べさせた。お腹が苦しい状態で、山へと出かけた。
私は毎回助手席に座っているだけなのだが、ワインディングで左右に振られて思った以上に体幹を使った運動をしているようなものなので、筋肉を使い、カロリーも消費する。
その結果、極悪なラーメンを食べても、体重・体脂肪は減るということに。
若かりし頃、四駆で走り回っていたときにも感じていたことなのだが、車でもバイクでも、峠道は腹が減るのだ。モータースポーツもスポーツ。

こうして初めての奥秩父を堪能してきた。
遠いけど、また行きたい。ジオパーク観点で回るのも楽しそうだし、ダムをじっくり観るもよし、埼玉県立自然の博物館で化石を観るのもいい。
石灰岩を多く含む地層とか、ジオパークとして様々な年代の地層もあるけれど、1500万年前に消滅した古秩父湾に生息していたパレオパラドキシアの化石とか、とにかく、ここらは大昔は海だったわけだ。
埼玉沖、半端ない。
タグ:埼玉県とは
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2016年06月05日

5冊まとめて

記事にしようと思っていたものが溜まってしまったので、今回は5冊の本についてまとめて。

『住まいの思考図鑑−豊かな暮らしと心地良い間取りの仕組み−』 佐川 旭
家づくりに多様なヒントを与えてくれる親切な本。
家を建てようと思ったら、まず自分のことを理解するところから始めようという提案は、至極真っ当な考えだと思った。楽しいと思えること、安心できる場所、逆に居心地が悪い空間など、あらためて考えてみるところから出発している。
趣味やこだわりのあるもの、好きなことを掘り下げていけば、家のつくりをどうしていったらよいのかという基本的なスタンスが決まる。これは、本当に大事なことだと思う。自分の好みとか五感とか、そういったことを無視して家づくりをしたら、居心地の悪さに後悔することになるだろう。
いろんなトリビアもあって、楽しい1冊だった。
同じ日本でも地域ごとに気候風土が違うということ。風の吹く方向も違うのだな。
木材としての針葉樹と広葉樹の違い。熱伝導率が違い、針葉樹は温かく感じ、広葉樹は冷たく感じるとか。
日本人の色彩観だと、反射率50%以下の色がしっくりくる。肌色がちょうど反射率50%らしい。
「あた」という単位。手の親指と人差し指をL字型にしたときの2本の指の間の距離を「あた」といい、個人差はあるけれど大体15cm程度。1尺は約30cmだから、その半分くらいが測れるというわけ。この本の中では、千円札の幅が15cmなので、メジャー代わりになると紹介されている。
「間」という言葉が、英語に訳した場合に「space」と「time」という2つの意味になるという話には、なるほどと気付かされた。
また、石で造ったことに始まる西洋の壁文化と違い、日本の民家は木で造ったことで開口部が広くなり、そういったことが様々に人々に影響していくのを想像すると楽しい。
家をつくるなんて予定はさらさらないのだけれど、読んでいるだけで楽しく、また勉強にもなった。

『バベル九朔』 万城目 学
万城目学ファンとしては、久々の著者らしいファンタジーなのかと期待したのだが、読む前にインタビューで、「これまでの作品とは違う」と御本人が言ってらっしゃったので、気構えを変えて読む。
作家志望の主人公が、小説を書きながら祖父から受け継がれてきた雑居ビルの管理人をしているのだが、そこに怪しげなカラス女が現れ……というようなファンタジー。
前半部分は、店子さんたちとの交流や管理人としての仕事なんかが描かれていて、それはそれで普通に読める。後半、異世界の話となるのだが、発端となった祖父の本来の目的とか、カラス女たちのスタンスとか、少々わかりにくい。
雑居ビルの管理人をしながら小説を書く生活というのは、著者ご自身の経験談だそうだから、リアルであってわかりやすいのだけれど、もうひとつの世界で巨大な塔と化したバベルでの話は理解できず、ちょっと消化不良。
人生をやり直すなら……みたいなくだりが出てくるのだけれど、私はこういった考え自体があまり好きではないので、全体的にスッキリせず。
もっと、突き抜けたアホな話が読みたかったなぁと読後にため息。

『紙の動物園』 ケン・リュウ
いつも通り過ぎていた間口の狭い書店にふらっと入ってみたら、そこはうなぎの寝床のように奥に広がる書店で、よく吟味された品揃えが光り、こういう書店で本が買いたいと思わせる店だった。
そんな書店で、『SFが読みたい!2016年版』をパラパラめくっていると、外国作品の1位に『紙の動物園』とあり、その本がすぐ隣に置いてあった。といっても、買わずに図書館に予約を入れるといういつのもパターン。
その昔、好きな作家として私が名前を挙げていた一人がレイ・ブラッドベリ。ケン・リュウのこの短篇集には、往年のブラッドベリの短篇集のような切なさが漂っていて、とても気に入った。
ヒューゴー賞受賞作だという「もののあはれ」も悪くはなかったけれど、「結縄」とか「文字占い師」のような文化人類学的な視点の作品が面白い。途中からあさっての方向に転換する「良い狩りを」も独創的だった。
中国系の著者なのに、日本人を描いた作品もちらほらとあって、しかも違和感なく描いているのに感心。
SFというよりもファンタジーといったテイストの作品が多いけれど、機会があればまた読んでみたいと思う作家さんに出会った。

『ドミトリーともきんす』
 高野 文子
先日の拙ブログの記事で練馬区立牧野記念庭園について書いたところ(過去記事→植物学者の庭)、中林20系さんからご紹介いただいた1冊。早速、図書館で借りてきた。
高野文子さんの漫画を読むのは、すごく久しぶり。たぶん20年くらい読んでない。
著名な学者さんたちが、自分の切り盛りする下宿に住む学生さんだったら……というお話。
ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎、雪の結晶を研究した中谷宇吉郎、日本人として初めてノーベル賞を受賞した物理学者の湯川秀樹、そして、「日本の植物学の父」牧野富太郎。
それぞれの分野の科学の話題を、わかりやすく説明してくれながら、各々の著書の引用でまとめてくれている。
ジョージ・ガモフも客人として出てくるが、ガモフの著書であるトムキンスさんのシリーズの何かは読んだ記憶がある。なんだったか忘れたけど。タイトルである下宿屋さんの名前もこれをもじったもののようで、難しいことを卑近な例で噛み砕いて教えてくれるスタンスは、これを参考にしているのがよくわかる。
寺田寅彦のエッセイとかも好きなのだけれど、こういった名だたる方々の書いた本も読みたいものだと思った。
中林20系さん、ご紹介をありがとうございました。

『幻獣標本博物記』 江本 創
ネットをふらふらしていて見つけた本。
ヴンダーカマー的なものは大好物。「幻獣」と聞いたら、見てみなければ。
よく出来てはいるのだけれど(おっと、失礼。採集したものの標本写真だった……)。
少々単調、そして名付けにやっつけ感あり。
その辺はもう少し練ってほしいところ。
でも、質感は見事。機会があったら、間近で標本を観てみたい。
ご本人のHPで、多くの標本写真を観ることができます。



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2016年06月01日

古の防災指南

こんな話があった。
1700年に起きたカナダのカスケード大地震。
M9とも言われるこの地震について、カナダ先住民は文字の文化を持たず、記録がなかったという。
地層の放射性炭素年代測定法で約300年前に発生したことがわかり、その後の木の年輪などの調査によって1699年から1700年にかけて発生したことまではわかったものの、詳しい日時は不明のままだった。
ところが、日本の古文書には、江戸時代の元禄十二年十二月八日(西暦1700年1月27日)深夜に津波の記録があるという。これが、カスケード大地震による津波ではないかという話に。
日本の産業技術総合研究所と東京大学地震研究所が共同で行った研究により、1996年に自然科学系雑誌「Nature」に発表されたもので、これを元にしたその後の米国・カナダの研究によって地震発生時刻が1700年1月26日午後9時であり、M9など地震の規模も明らかになった。
これは、つい数日前にネット上で見かけたニュースの内容。

ちょうど、磯田道史『天災から日本史を読みなおす』を読んでいたところで、私にはタイムリーな話題だった。
著者の磯田道史さんは、映画化もされた『武士の家計簿』の原作者で、小学生の頃から歴史学者を目指していたという。そう心に決めつつも磯田さんは、歴史を学んで何の役に立つのだとの周囲の声に悩んでいたらしいが、大学で古文書を元にした災害史の講義を聴いて歴史が後世の役に立つ分野であることを確信したという。つまり、磯田さんの原点は、古文書を紐解いた災害史なのだそうだ。

歴史に疎い私にしてみれば、災害を切り口にした裏話的な歴史の話は興味深く読めた。
「秀吉は案外非道い人だったんだなぁ」とか、参勤交代の実情とか、光格天皇が養子で今の天皇の血統であるとか。
災害の知識としても有益なものがいくつか。
富士山が噴火したら火山灰は2週間は降り続くとか、高台の神社の鳥居まで逃げれば津波から助かることが多いとか、寝ている時に災害が起きた時を考えて赤ちゃんのために抱っこ紐を枕元に置いておくべきだとか。

上記のニュースでも書かれていたことなのだが、日本人は武士だけでなく商人や農民まで文字を習得して細かな記録を残しているということで、日本人からすると実感できないのだが、これが世界的に見るとなかなか珍しいことらしい。

それに加えて、例えば「時計」という存在。
さすがに庶民の間には所持していた人はいないものの、寺社や大名などでは「時計」を用いて災害の起きた時間を明確に記している古文書も多いという。
現代の時計に比べれば、アバウトな時間しかわからないものの、大まかな時間はわかる。
当時の大名時計は120分を10分の1に刻んでいたらしいので、12分単位くらいでなら時間がわかるらしい。

中でもショッキングだったことが2つ。
ひとつは、「孝」という考えが最優先されていた時代では、非常時には子は捨てられ、年老いた親を救うのが最優先されたという話。
どちらの命が重いというわけではないのだが、現代なら、未来ある子供を優先して助けたいと考えがちのような気もする。
子供はまた作ればよいということなのか、津波や地震で子を放り投げて親を救うという話が何度も出てきた。
先日、小石川後楽園に行ったときの記事を書いたが(過去記事→天下に後れて楽しむ)、そこに建てられていた石碑にまつわる話も出てきた。あまりに達筆なのと漢文表記で何の石碑か読めなかったのだが、帰り道の小規模な展示で詳細な説明があった。
藤田東湖という水戸藩の学者。彼は安政江戸地震で建物の下敷きになり圧死したのだが、揺れを感じて一度は家の外に出た老母が、火鉢の火を消すために戻ってしまい、それを助けようとして戻り、母は助けたものの自分は亡くなってしまった。老母は、藤田家から火を出しては申し訳ないと戻ったらしいが、その母を助けたい一心で結局は圧死してしまうという残念なことに。
もう一つは、佐賀藩の話。
佐賀藩が軍事大国だったということも意外だったのだが、何よりショッキングだったのは「捨て足軽」。外国の巨大船に対抗するために、中に侵入して自爆テロを行うというものだったという。
これが、現代ではイスラム過激派のお家芸のようになっている自爆テロの、世界で初めての例ではないかということだった。
同様に九州を守っていた福岡藩にも、この戦法は存在したらしい。

昔とは激変している海岸線を持つ都市部では、古文書の津波や高潮の情報がうまく当てはまらないことも多い。それでも、参考程度にはなるだろう。

著者は、個人的に古文書を所蔵している方から連絡を受けて、内容を教えてもらったり、実際に読ませてもらったりということを続けていらっしゃるようだったが、最初に書いた研究のように、もっと効率的に収集して多くの人が広く研究に役立てられるようになるとよいのに。
きっと、まだ多くの貴重な古文書が、どこかの蔵に人知れず眠っているに違いない。
それが、未来の防災に役立つことを願う。
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2016年05月23日

植物学者の庭

さて、庭園訪問連続第2弾は、練馬区立牧野記念庭園。
ここも近場なのに行ったことがなくて、バイクでお散歩がてら行ってみた。

世界的な植物学者で「日本の植物学の父」と呼ばれた牧野富太郎博士が、晩年を過ごした邸宅が練馬区大泉にあった。
関東大震災を機に、貴重な植物や種子などの標本や書籍などを火災等から守りたいという思いで、都心から郊外へと移り住んだということらしい。
その邸宅を東京都が買い上げ、現在は練馬区が管理して庭園と記念館になっている。
平成20年に、開園50周年を迎えた庭園は改修が施され、平成22年に新たに開園された。国の登録記念物。

300種以上の草木が植栽されているらしいのだが、これまた、ろくに花の咲いていない時期に行ったため、庭園としての面白みはなかったものの、記念館に展示してある資料や、そのままそっくり保存してある邸宅の一部などは興味深い。

常設展示室では、牧野富太郎が高知県で生を受けてから東京大学に進み、その後の植物採集や研究を進めていく経緯を紹介しつつ、資料や愛用品が展示されている。
採集セット.jpg
精密な植物画を多く残している博士は、イギリス製のウィンザー・ニュートンの絵の具を使っていたということだけど、印刷すると思ったような色が出ないと色を付けないで描く事が多かったとか。
ここでは、植物画の展示は少なかったので、まとまっったものを観てみたいと思った。

ちょうど今年は大泉に転居して90周年とのことで、企画展示室では「日々に庭の草花看るたのし 〜家族に支えられた歳月〜」が展示中。
はしばしから、どうも研究一筋で家族は振り回されていた感じが伝わってくるのだけれど。
膨大な標本を作成したり管理したりするのは、奥様や娘さんたちの仕事だったよう。
ただ、ご本人は採集・研究が楽しかったんだろうね。
破顔.jpg
足にゲートルを巻いているけれど、秋田で採集中に撮られた写真らしかった。
この笑顔が、フィールドワークを楽しんでいたことを物語っていると思った。

94歳で死去するまで、この大泉の邸宅で研究に没頭していたということで、その邸宅の一部は、まるまる建屋の中に保存されている。
保存方法.jpg
家をまるごと保存しているわけだ。
ここが不思議な空間で。
部屋の中を窺っていると、牧野博士がそこで書物を紐解いたり、標本を眺めたりしている様子が透けて見えるようだった。時間が遡っているような感じ。
さわさわと木々を揺する風の音が心地よく、何時間でも時間を忘れて研究に没頭していられる空間だったのだろうなと実感した。

庭園とはいえ、すごく雑然としていて、いわゆる日本庭園のようなものでもなく、植物園でもなく、本当に観察したい若しくは保存したい種を所狭しと植えているという感じで、そこが植物学者の庭として個性的で面白い。
それでも、また違う季節に来てみたいなと思わせる場所だった。

おまけ。
彩湖の夕日.jpg
大泉を後にして、帰るのかと思いきや、ダンナさんはズンズンとバイクを走らせる。
一体どこへ?
と思っていたら、着いたのはココだった。走っていたのは、おそらく30分ほど。
さて、どこでしょう?
ここは彩湖。荒川の貯水池。
近所のこども達がよく「かまきり公園に行ってきた」と言うので、どこかと教えてもらったところ、彩湖公園であることが判明。
話の種に行ってみようということで。行ってみると、道理で、大きなカマキリ型の遊具が出迎えてくれた。
写真には写っていないのだが、「あれは富士山?それとも雲?」と思った影があった。
富士山にしては、あまりにも大きいような気がしたのだが、どうやら富士山だったよう。
後から調べたら、「関東の富士見百景」になっているような場所の付近らしい。
私は、彩湖自体の存在を知らず。隣の秋ヶ瀬公園は昔から親しんできたけれど、こんなデカい貯水池が作られていたとは知らなんだ。
広い公園内はゆっくりと散策する時間がなかったので、また機会を改めてウォーキングにでも来ようということに。

他にも、バイクに乗り始めたばかりの甥っ子と鎌北湖周辺にツーリングに行ったりとか、坂戸市のビオトープや冠水橋に行ったりだとか、近場ばかりをウロウロしているのだけど、ビッグスクーターは乗り心地がよくて、長時間乗っても疲れないところが気に入っております。
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2016年05月21日

天下に後れて楽しむ

はぁ。やっと一息……
4月からは仕事が忙しく、ようやく一段落。

先日の脱線事故ではモロに影響を受け、他社路線やバスを駆使して事なきを得ましたが、非常に疲れました。
昼からの出勤なので、事故車両のすぐ後の電車に乗ってました。
最初は、「車両故障で点検中」というアナウンスだったけど、なんだか簡単に動きそうにないなと思い、早々に他の路線を使った迂回ルートに進んだものの、結局は遅刻。いつも30分ほど余裕を持って行ってるんですけどね。
たまたま履きなれない靴を履いていた日で、あまり歩きたくなかったのに、歩く破目に。
しかし、万が一の迂回ルートを考えていたので、役立ちましたわ。
帰りは、別の迂回ルートで帰宅。動き出しが早かったのが幸いし、混雑し始めたバスにもギリギリ乗れて助かりました。池袋では、下り方面行きのバス停にはすでに長蛇の列。
帰りはダンナさんに迎えに来てもらうということも頭を過ぎったのだけど、下り方面はすでに渋滞していたし、バイクで来てもらっても今日はスカートだし、着替えを持ってきてもらうのも面倒だしなと。
冒険するつもりで帰ることに。
結果、レッドラッキートレインに乗れました(笑)
以前に、どこかの踏切で見かけて、「なんだ?あの車両は?」と思って調べたところ、京急とのコラボで誕生した車両だということで。いつもは黄色い電車が走っているのに(乗り入れ等で違う色の車両もあるけど)不思議な感じ。

そんなこんなで、ネタは溜まっているのですが、何から書こうか……
では、簡単に庭園2連発と行きましょうか。

ダンナさんが秋葉原でちょっとした買い物がしたいけど、すぐ済むから、ついでにどこかに遊びに行こうかというので、いまだに行ったことがない小石川後楽園に行ってみたいと思って、行ってみた。
後楽園近辺にはバイク駐輪場が無さ気なので、秋葉原にバイクを停めて、総武線で飯田橋へ。
帰りは水道橋方面に出て、歩いて秋葉原に戻ったけど。
西門から水道橋側へ塀沿いを歩くと、お花が咲き乱れる遊歩道が整備されていて気持ち良い。途中、小さな展示室があり、少々後楽園に関する歴史的な展示があったりもする。
水道橋駅を過ぎて外堀通りを歩き始めると、「元町公園」が!それを横目に見ながら、反対側の歩道を歩いていて簡単に横断できなかったので、またの機会にしようと通り過ぎてしまった。ちょっと残念。

さて、小石川後楽園。
端正なお庭のバックには、そそり立つ文京シビックセンターに東京ドームの白い屋根、それに時折聞こえる後楽園ゆうえんち(現在は「東京ドームシティアトラクションズ」というらしい)のジェットコースターからの絶叫。なんとも不思議な空間。
小石川後楽園.jpg
誰が何のために造ったとか、まったく知らなかったのだが、水戸黄門様が中国様式を取り入れて造った庭園なんだな。
たまたま、行った直後にEテレの『知恵泉』で水戸光圀のことを取り上げていて、後楽園についても触れられていたのを見かけた。なぜに中国様式の庭を造ったのか、経緯が説明されていた。その辺のことについては後ほど。
そんなに広い空間ではないものの、けっこう見どころあり。
ただ、木造の建築物は関東大震災や戦災でほとんど焼失してしまっているのが残念。
そう、ここは東京のど真ん中なのだから。

戦時中は、この地が東京工廠だったとのこと。石碑があったし、私は見つけられなかったが、当時の面影が残っている部分もあるらしい。東京の土地は遡って行くと戦時にぶちあたる。
また、小石川後楽園の周りを取り囲んでいる塀(西門付近)には、江戸城の外堀に使われていた石が再利用されている。「打ち込みハギ」という江戸時代初期の石積みを再現しているのだそうだ。小石川後楽園が造られたのも江戸時代初期だから、庭園と塀との時代を同期させているらしい。
石垣山印.jpg
石を切り出した地の大名の名前の刻印が残っていて、例えば「山」という文字が刻まれているのは、備中成羽領主山崎家の印。

なんだかんだとじっくりと観てまわった。ヨーロッパ系の外国人観光客が多かったな。
ほんの思いつきで行ったため、花がほとんど咲いていない時期だったし、滝は改修工事中だった。池に張り出したカエデの類の枝ぶりが良くて、紅葉の時期は綺麗だろうなと想像できる。
逆さ絵.jpg
これは、逆さ絵。なぜか撮った写真の多くがこんな風に上下反転コピーのようになっていた。
撮影はダンナさん。

庭園内の東京ドーム側を歩いているときに、ドームに人の行列ができているのを見て、「今日はナイターでもあるのかな?」と話していたら、その声が聞こえたのか行列している人に睨まれた。
帰りに水道橋駅から続々と歩いてくる人たちとすれ違う。みんなロゴ入りのTシャツを着ている。誰かのコンサートなのかと、よく見るとそれは奈々様のものだった。
ちょうど、水樹奈々のドームでのコンサートの日だったらしい。
行列から私を睨んだ人は、「おまえは今日が奈々様のコンサートだとも知らんのか!」と言いたかったのだろう。ごめんね、知らなくて。でも、私も声優オタクの端くれだから、奈々様のことは尊敬しているよ。

「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」
范仲淹(はんちゅうえん)の「岳陽楼記」の一節。
儒学者であった朱舜水に大きく影響を受けて中国式庭園を造った水戸光圀が、そこに「後楽園」と名づけた元となった一節。
国を統べる者としての、基本的な心構えなのでしょう。
身近にありながら、一度も足を踏み入れたことのなかった不思議空間。
なかなか興味深いものだった。
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2016年05月15日

2016年4月17日からの地震メモ

2016年4月17日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年4月17日 20時34分頃 千葉県北西部 M3.8 深さ約80km 最大震度2
2016年4月18日 12時46分頃 茨城県北部 M3.9 深さ約10km 最大震度2
2016年4月19日 19時5分頃 千葉県北東部 M4.3 深さ約50km 最大震度2
2016年4月20日 2時42分頃 茨城県南部 M2.6 深さ約40km 最大震度1
2016年4月20日 5時53分頃 茨城県沖 M3.9 深さ約90km 最大震度2
2016年4月22日 7時59分頃 千葉県東方沖 M4.1 深さ約10km 最大震度3
2016年4月24日 8時18分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約20km 最大震度1
2016年4月26日 11時31分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2016年4月27日 15時45分頃 新島・神津島近海 M2.7 深さ約10km 最大震度1
2016年4月27日 23時30分頃 千葉県東方沖 M3.8 深さ約20km 最大震度1
2016年4月28日 22時57分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年5月2日 13時46分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年5月3日 10時7分頃 茨城県沖 M2.4 深さ約10km 最大震度1
2016年5月3日 13時56分頃 茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度1
2016年5月5日 8時51分頃 茨城県南部 M3.7 深さ約40km 最大震度2
2016年5月7日 6時37分頃 栃木県南部 M3.3 深さ約10km 最大震度2
2016年5月11日 14時59分頃 茨城県沖 M4.2 深さ約30km 最大震度1
2016年5月13日 17時33分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約50km 最大震度1


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。(熊本・大分震源を除く)
2016年4月20日 21時19分頃 福島県沖 M5.6 深さ約40km 最大震度3
2016年4月24日 22時27分頃 トカラ列島近海 M4.2 深さ約10km 最大震度4
2016年4月27日 0時1分頃 宮城県沖 M5.0 深さ約50km 最大震度3
2016年4月28日 15時30分頃 有明海 M4.7 深さ約10km 最大震度4
2016年5月3日 9時0分頃 北海道東方沖 M5.7 深さ約70km 最大震度3
2016年5月7日 14時42分頃 薩摩半島西方沖 M5.3 深さ約20km 最大震度2

先月14日からこれまでの熊本県震源の地震。
余震は数多くありますが、震度4以上を挙げてみます。
震度4   85回
震度5弱   5回
震度5強   3回
震度6弱   3回
震度6強   2回
震度7    2回
大分県震源も
震度4    6回
震度5弱   1回
震度5強   1回
となっております。


主な海外の地震です。
2016年4月17日 8時59分頃 エクアドル沿岸 M7.7
2016年4月29日 4時33分頃 バヌアツ諸島 M7.3

今回は、メモのみ。
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2016年04月23日

さよなら、殿下……

プリンスが逝ってしまった……

その朝、起きると、早朝に友人から短いメールが届いていた。
「プリンスが亡くなったんだって。ショック……」
メールを読んだときは、「そうなんだぁ」と思ったくらいだった。
近年、我々が親しんだ往年のスターたちが亡くなっていくニュースを次々と聞くようになった。時代は変わっていくのだ。だけど、プリンスよ、おまえもか。

音楽を聴くことについては、兄たちから影響を受けたものは少ないのだが、プリンスの存在は次兄から教えてもらった。それが、アルバム『Controversy』(1981)だった。
初めて聴いたときには、当時の私には背伸びし過ぎているような気がして、積極的に聴くようにはならなかった。
それなのに、翌年の『1999』では虜になって、コンサートへも足を運ぶようになっていた。
元々、リック・ジェームスが好きだったり、アダム・アントが好きだったりした私である。プリンスに惹かれる筋はあったのだと思う。

横浜スタジアムでは、スタジアムに向かう途中で無数の黒い風船が空にあがるのが見え、オープニングアクトの演奏が聞こえてきてしまった。
「シーラEじゃん……」
友達と慌てて走ったのを覚えている。あれが初来日のときだったのかな。

それと、会場がどこだったか忘れてしまったけど、こんなこともあった。
開演を待つ会場で、制服姿で独りで来ていたと思しき男子高校生が興奮して話しかけてきたことがあった。
大好きなプリンスを生で聴けることが嬉しくて、連日チケットを入手して明日も来るのだと話していた。
彼の周りには、いっしょにプリンスの音楽を楽しんでくれる仲間がいなかったんだろう。でも、コンサート会場には、プリンスを求めて集まってきた人ばかりなわけだから、興奮するのも仕方ない。それだけ、好き嫌いが分かれるアーティストだったのだと思う。

うちに1000枚ほどあるCDの中で一番枚数が多いのがプリンスで、たぶん15枚くらいはあると思う。
私は、誰かのファンを長く続けるということがないタチで、昔好きだったアーティストを聴き続けるということはない。
懐かしく思って、たまに昔のアルバムを引っ張り出して聴くことはあるけれど、最新作まで律儀に追いかけることはない。
だから、聴いていたアルバムも1981年の『Controversy』から90年代くらいまで。あとは飛び飛びで5枚くらい。この飛び飛び期間のアルバムは所有していてもほとんど聴いていないし。

訃報を聞いてから、ネットの情報で、J-WAVEのジョン・カビラのラジオ番組で急遽プリンス特集を組むと知った。
実家から最寄り駅まで車で通勤していた時期には、必ずJ-WAVEでジョン・カビラの番組を聴いていたな。これもこれで懐かしい。
アルバムを引っ張り出して聴こうかと思っていたけれど、あいにく通勤前に昼食を作らなければならず時間がないので、手っ取り早くラジオを聞かせてもらおうと思った。
台所で料理をしながらラジオを聴いていると、カビラさんは時折涙声になりながら時にハイになるなど、おかしなテンションで進行をしていた。相当にショックなのが伝わってきた。
私は、一ファンではあったけれど、泣くほどではないのかなと思いながら、懐かしく数曲を聴いていたのだけれど、なぜか『ENDORPHINMACHINE』がかかると急に嗚咽し出した。
なにか溜まっていたものが一気に流れだしたかのようで、次に『1999』がかかると、ヒックヒック言いながら泣いていた……

無口で何も喋らないとか周囲のスタッフに気を使わせていたらしいけれど、ステージ上ではすごくチャーミングな人だった。
漢字で肩に「双子座」と書かれた衣装とか、コンサート中の「Are you crazy?」みたいな煽りとか、忘れられない。

さよなら、殿下……
大好きだったよ。
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2016年04月16日

2016年3月18日からの地震メモ

2016年3月18日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年3月18日 1時24分頃 父島近海 M4.4 ごく浅い 最大震度1
2016年3月19日 21時58分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約40km 最大震度1
2016年3月20日 16時1分頃 埼玉県北部 M3.8 深さ約100km 最大震度2 (当地 震度1)
2016年3月22日 14時34分頃 茨城県北部 M4.7 深さ約10km 最大震度4
2016年3月23日 11時8分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約40km 最大震度1
2016年3月25日 23時55分頃 茨城県沖 M4.0 深さ約30km 最大震度2
2016年3月26日 22時33分頃 茨城県南部 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年3月31日 6時52分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約40km 最大震度1
2016年3月31日 11時48分頃 茨城県南部 M4.3 深さ約50km 最大震度3 (当地 震度1)
2016年3月31日 12時11分頃 茨城県南部 M3.6 深さ約50km 最大震度2
2016年3月31日 15時19分頃 茨城県南部 M3.3 深さ約50km 最大震度2
2016年4月1日 17時4分頃 茨城県北部 M3.4 深さ約70km 最大震度1
2016年4月2日 15時12分頃 八丈島東方沖 M4.1 深さ約50km 最大震度1
2016年4月5日 11時5分頃 伊豆大島近海 M2.0 ごく浅い 最大震度1
2016年4月5日 12時54分頃 茨城県沖 M3.7 深さ約30km 最大震度1
2016年4月8日 9時46分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約40km 最大震度1
2016年4月8日 22時24分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約40km 最大震度1
2016年4月10日 23時32分頃 茨城県南部 M3.7 深さ約50km 最大震度2
2016年4月11日 1時37分頃 茨城県北部 M3.4 深さ約10km 最大震度2
2016年4月12日 4時43分頃 千葉県東方沖 M3.6 深さ約60km 最大震度2
2016年4月13日 11時36分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約60km 最大震度1
2016年4月14日 1時24分頃 千葉県北西部 M3.2 深さ約60km 最大震度1
2016年4月14日 15時39分頃 栃木県南部 M3.5 深さ約10km 最大震度3
2016年4月14日 17時25分頃 栃木県南部 M2.7 深さ約10km 最大震度1
2016年4月14日 20時58分頃 東京都23区 M3.6 深さ約50km 最大震度2 (当地 震度1)
2016年4月15日 3時29分頃 茨城県沖 M4.4 深さ約10km 最大震度1
2016年4月15日 20時46分頃 相模湾 M2.8 深さ約30km 最大震度2
2016年4月16日 8時19分頃 千葉県東方沖 M3.2 深さ約30km 最大震度2


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2016年3月22日 14時34分頃 茨城県北部 M4.7 深さ約10km 最大震度4
2016年3月30日 10時32分頃 千島列島 M5.1 深さ約10km 最大震度1
2016年4月1日 11時39分頃 三重県南東沖 M5.1 深さ約10km 最大震度4


主な海外の地震です。
2016年4月3日 17時24分頃 バヌアツ諸島 M6.9


熊本・大分の14日からこれまでの震度5以上(速報値)の地震を挙げてみます。
2016年4月14日 21時26分頃 熊本県熊本地方 M6.5 深さ約10km 最大震度7
2016年4月14日 22時7分頃 熊本県熊本地方 M5.7 深さ約10km 最大震度6弱
2016年4月14日 22時38分頃 熊本県熊本地方 M5.0 深さ約10km 最大震度5弱
2016年4月15日 0時3分頃 熊本県熊本地方 M6.4 深さ約10km 最大震度6強
2016年4月15日 1時53分頃 熊本県熊本地方 M4.8 深さ約10km 最大震度5弱
2016年4月16日 1時25分頃 熊本県熊本地方 M7.3 深さ約10km 最大震度6強
2016年4月16日 1時45分頃 熊本県熊本地方 M6.0 深さ約20km 最大震度6弱
2016年4月16日 3時3分頃 熊本県熊本地方 M5.8 深さ約20km 最大震度5強
2016年4月16日 3時55分頃 熊本県熊本地方 M5.8 深さ約10km 最大震度6強
2016年4月16日 7時11分頃 大分県中部 M5.3 深さ約10km 最大震度5弱
2016年4月16日 7時23分頃 熊本県熊本地方 M4.8 深さ約10km 最大震度5弱
2016年4月16日 9時48分頃 熊本県熊本地方 M5.4 深さ約10km 最大震度6弱
2016年4月16日 16時1分頃 熊本県熊本地方 M5.3 ごく浅い 最大震度5弱

被災者の方々には心からお見舞いを申し上げます。
1日も早く、地震活動が収まり、日常を取り戻されることを祈ります。
熊本県熊本地方では、昨年は、震度1(M2.0程度)の地震が月に4回ほど発生していました。
今年に入ってから有感地震の頻度が半分くらいに減っていて、14日の「前震」と言われているM6.5が発生。
近年の震度4以上を拾ってみても、2011年6月28日に震度4(M4.1)、2011年10月5日に震度5強(M4.4)、2012年3月12日に震度4(M3.9)の3回のみ。
大分県中部の有感地震は、2015年12月23日震度2(M2.6)以来。
16日2時49分頃(M4.1)と5時20分頃(M3.1)の2回の震度4と、その後のM3.0程度の地震が2回発生した後、M5.3が発生。
溜まっていたエネルギーが爆発してしまったのでしょうか。
先程、ついには、和歌山県北部(M2.8)も発生。
段々と震源地が北東に移ってきているのが不気味です。

後出しで不思議なことを書いておきますと、14日の夜のこと。
夕飯を食べているときから、腹部膨満感といいますか、食べ物が喉につかえて入っていかない感覚がありました。独特の感覚で、お腹から胸にかけて何かがパンパンに詰まっているような感じ。今は年に1回あるかないかくらい珍しいことなのですが、これを感じるときに地震が起こることがあります。ちなみに、「今は」と書いたのは、東日本大震災直後は頻繁に感じていたからです。
冗談交じりに「地震が起きたりしてね」なんて言っているところで、西荻窪あたりを震源とする直下のM3.6が発生。冗談で言ったのに揺れている……
とはいえ、症状は治まらず、「こんなものではなく、もっと大きな地震が起こるような気がする」と言っていたら、熊本での地震が発生したわけです。まさか、熊本の地震の前兆を埼玉にいる私が感じ取るわけはないと思うのですが、あまりにタイミングが良かったので我ながらびっくりしました。
ちなみに、この症状は薬を飲んだわけでもないですが、翌朝には解消してました。

実は、
2016年4月15日 0時25分頃 駿河湾南方沖 M4.8 深さ約280km 最大震度2
というのが発生していて、当地もほんの少し揺れました。
東南海も他人事ではないのではないかと思えてきました。この地の有感地震は2012年7月以来です。
深発だったので、異常震域といって、震源地から遠く離れた地域が揺れています。
熊本のM7.3でも、遠く離れた当地が揺れました。
地震の持つエネルギーの凄まじさを実感します。
と同時に、今回の熊本・大分での地震が、他の地域に影響を及ぼさないとも限りません。
とにかく、備えが大事です。
posted by nbm at 20:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月09日

アニメ調査室(仮)アンケート 2016年1−3月期

今回も、アニメ調査室(仮)さんのアニメアンケートに参加してみたいと思います。以下は敬称略。

【2016春調査(2016/1-3月期、終了アニメ、69+1作品) 第40回】

-評価条件-
S : とても良い
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可


01,亜人,A
02,銀魂゚,F
03,JKめし!,C
04,アイカツ!,x
05,スシポリス,C

06,だがしかし,C
07,おそ松さん,B
08,血液型くん4,x
09,新あたしンち,x
10,石膏ボーイズ,F

11,鉄人28号ガオ!,x
12,牙狼 紅蓮ノ月,x
13,ノルン+ノネット,C
14,ディメンションW,B
15,ブブキ・ブランキ,C

16,ラクエンロジック,C
17,ディバインゲート,C
18,僕だけがいない街,A
19,昭和元禄落語心中,A
20,大家さんは思春期!,B

21,秘密結社 鷹の爪DO,x
22,最弱無敗の神装機竜,B
23,霊剣山 星屑たちの宴,F
24,ANISAVA日本語吹替版,x
25,少女たちは荒野を目指す,B

26,赤髪の白雪姫 第2クール,B
27,探偵チームKZ 事件ノート,x
28,おしえて! ギャル子ちゃん,A
29,シュヴァルツェスマーケン,C
30,デュエル・マスターズ VSR,x

31,うたわれるもの偽りの仮面,B
32,ナースウィッチ小麦ちゃんR,F
33,スター・ウォーズ 反乱者たち,x
34,おまかせ! みらくるキャット団,x
35,無彩限のファントム・ワールド,C

36,カンフー・パンダ ザ・シリーズ,x
37,ハイキュー!! セカンドシーズン,A
38,金田一少年の事件簿R 新シリーズ,x
39,アクティヴレイド 機動強襲室第八係,C
40,機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ,B

41,GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編,B
42,ファンタシースター オンライン2 ジ アニメーション,C
43,カードファイト!! ヴァンガードG ギアースクライシス編,x
44,ザ・ペンギンズ from マダガスカル シーズン3,x
45,バトルスピリッツ 烈火魂 バーニングソウル,x

46,プリンス・オブ・ストライドオルタナティブ,F
47,フューチャーカード バディファイト100,x
48,魔法少女なんてもういいですから。,B
49,ふうせんいぬティニー 第2シリーズ,x
50,ハルチカ ハルタとチカは青春する,C

51,がんばれ! ルルロロ 第3シリーズ,x
52,この素晴らしい世界に祝福を!,B
53,Go! プリンセスプリキュア,x
54,蒼の彼方のフォーリズム,C
55,FAIRY TAIL 新シリーズ,B

56,ルパン三世 新シリーズ,x
57,灰と幻想のグリムガル,B
58,おじさんとマシュマロ,B
59,ヘヴィーオブジェクト,C
60,どちゃもん じゅにあ,x

61,デュラララ!!×2 結,B
62,みにヴぁん 2期,x
63,てーきゅう 7期,B
64,紅殻のパンドラ,B
65,いとしのムーコ,B

66,ブレイブビーツ,x
67,闇芝居 3期,D
68,ダイヤのA,B
69,ワールドトリガー,C
70,ゴッドイーター (全13話),B

{総評、寸評など}

見切りのF評価。
02,銀魂゚,F
せっかく将軍を冠したシリーズもシリアスものは苦手。私にとっては『銀魂』は笑うために観るもの。
10,石膏ボーイズ,F
ショートアニメなのに、豪華声優陣をしても観続けられなかった。
23,霊剣山 星屑たちの宴,F
中国と合作ということで、想像していたよりは観ることができたものの挫折。
32,ナースウィッチ小麦ちゃんR,F
悪くなかったとは思うけれど、作品数が多くて観きれなかった。
46,プリンス・オブ・ストライドオルタナティブ,F
相変わらず女性向け作品は苦手。

D評価。
67,闇芝居 3期,D
怖い話を紙芝居風ショートアニメーションにした作品。
1期はちゃんとオカルトしていたのに、2期は都市伝説、3期はクリーチャーものに落ちてしまった。どんどんつまらなくなっていく。

C評価。
03,JKめし!,C
女子高生が独創的な簡単料理を作るショートアニメ。
ほとんど絵が動かないが、なぜか許容範囲。
05,スシポリス,C
どこかおかしい海外の寿司を正すスシポリスの活躍を描くショートアニメ。
一般受けしそうな作品。EDにOK Go × Perfumeを起用したセンスはよし。
06,だがしかし,C
駄菓子マニアの菓子メーカー社長令嬢が、駄菓子屋の息子に家業を継がせようと画策。駄菓子の薀蓄を語る。漫画原作。
ショートアニメでコンパクトに作った方がよかったような。間延び感が半端ない。
13,ノルン+ノネット,C
特殊な能力もつ少年少女が、世界を救うために巨大な飛行船で旅をする物語。女性向け恋愛ゲームが原作。
女性向け作品は苦手ながら、なんとか許容できた。世界観がわかりにくいし、その設定必要だったの?という感じ。
15,ブブキ・ブランキ,C
心臓と四肢を司る少年少女たちが力を合わせて動かすロボットが戦うファンタジー。
フル3DCGでこういった内容は意外と相性が悪いかも。2期があるらしいが期待しない。
16,ラクエンロジック,C
異世界の神と融合して戦うトレーディングカードゲームを中心とするメディアミックス作品。
カードゲームをアニメ化するのは難しいと思う。少年向けみたいな内容だったけれど、深夜帯でいいのか?
17,ディバインゲート,C
スマートフォン向けゲームが原作。
登場人物それぞれが抱えた問題をテーマにしながら話数が進むが、救いがあるわけでもなくスッキリしない。
29,シュヴァルツェスマーケン,C
アダルトゲームのスピンオフ作品(ラノベ)が原作。BETAと呼ばれる侵略者と戦う戦闘員の話で、今作はドイツが舞台。
秘密警察と軍部がせめぎあいながらBETAとも戦うという展開。でも、内紛が中心でBETAとの戦闘は少なめ。これまでの『マブラヴ』シリーズと同様に変にリアルな設定が意外な作品。
35,無彩限のファントム・ワールド,C
ファントムが跋扈する世界で、それらを退治する少年少女を描く。ラノベ原作。
丁寧に作っているとは思うのだが、評価につながらないのはなぜなのか。手のひらサイズの妖精のようなルルはかわいい。
39,アクティヴレイド 機動強襲室第八係,C
パワードスーツを駆使する警視庁の特殊部隊を描くオリジナルアニメ。
悪者を制圧するのに一々いろんな方面の許可が必要だったり、お役所仕事的な皮肉をきかせたつもりなのかもしれないがまどろっこしい。近未来を舞台にした刑事ドラマみたいな感じで、全体的にちょっと古臭いノリ。
42,ファンタシースター オンライン2 ジ アニメーション,C
オンラインゲームをアニメ化。ゲームの世界と現実の学園生活が交錯する。
やはりゲームをアニメ化することの難しさを感じる。ラッピー(鳥型マスコットキャラ)とSOROが踊るEDは良し。
50,ハルチカ ハルタとチカは青春する,C
高校の吹奏楽部を舞台にした学園ミステリーもの。小説が原作。
男性顧問に男女部員が共に恋するという設定もあり、吹奏楽の大会で金賞を目指すとか言って部活動を頑張りつつ、日常的に舞い込むミステリーを解決しつつ、ともう何がなにやら。盛り込み過ぎ。
54,蒼の彼方のフォーリズム,C
空を飛べる靴を履いてプレーする「フライングサーカス」というスポーツに取り組む少年少女たちの物語。アダルトゲーム原作。
D評価に近いC評価。ゲームは人気作品のようだが、アダルト要素を除いたら魅力が失くなってしまうようなものなのか。スポ根ものとして観ようにも中途半端。
59,ヘヴィーオブジェクト,C
超大型兵器「オブジェクト」同士の戦争が当たり前の世界で、生身の体で知恵を使って「オブジェクト」に対抗する兵士たちの活躍を描く。ラノベ原作。
戦闘中、突っ込みたくなる設定がちらほら。兵士に特有の会話が少々鼻につく。
69,ワールドトリガー,C
異世界からの侵略者「ネイバー」と防衛組織「ボーダー」の戦いを描くSFアクション。漫画原作。
1年半と長く続けた割には中途半端に終ってしまったような。原作の進行と折り合わずにオリジナル展開を挟んだりすることに。放送時間も日曜日の早朝ということで、リアルタイムで観ていた人がどれだけいるのか。模擬戦が中心でネイバーとの戦闘はどこへ。主人公・メガネくんの活躍がないままで消化不良。

B評価。
07,おそ松さん,B
『おそ松くん』の六つ子が成長した結果、揃いも揃ってニートになっているという設定のギャグ作品。
六つ子それぞれに個性が与えられて、赤塚不二夫を踏襲したようなシュールな笑いを連発。巷では空前のヒットとなっているようだけれど、そこまでのめり込めず。予測不能な十四松(CV:小野大輔)の言動とトド松(CV:入野自由)のツッコミには笑った。
14,ディメンションW,B
第四の次元軸「W」に存在するエネルギーを取り出し、個々人の持つ「コイル」に供給することができるようになった世界で、不正コイルを回収する「回収屋」と行動を共にするアンドロイドの物語。漫画原作。
悪くはなかったと思うのだが、設定が難しく一般受けはしないのかも。抑え目の上田麗奈(アンドロイド・ミラ役)は良かった。OP・ED職人の梅津泰臣によるOPは秀逸。
20,大家さんは思春期!,B
4コマ漫画原作のショートアニメ。女子中学生の大家さんとアパートの住人との交流を描く。
ショートアニメにしては完成度が高く、ほのぼのしていて安心して観ていられた。
22,最弱無敗の神装機竜,B
伝説の竜にちなんだ古代兵器「機竜」を操る少年少女たちを描くファンタジー・アクション。ラノベ原作。
もうこういう設定はいいですからって感じなのだが、主人公の男の子役を田村睦心が演じたことが新鮮に感じられて観ていられた。「実は主人公は女の子で……」とかいう隠し設定があるのかと思っていたが、なかった。
25,少女たちは荒野を目指す,B
ゲームを制作する高校生たちの挑戦を描く。ゲーム発売と連動してアニメが放映された。
それぞれの才能を持つものがあまりにも都合よく集まり過ぎた感じは否めない。シナリオの田中ロミオの力なのか、所々セリフ回しに光るものを感じた。
26,赤髪の白雪姫 第2クール,B
少女漫画原作の恋愛ファンタジー。赤い髪を持つ白雪と王子・ゼンとの恋物語。
2期になって、ゼンの部下・オビの存在感が増した。抑えめに演じている岡本信彦のおかげなのか、個人的にはオビはキャラクターとしてかなり気に入った。白雪の出生が明かされたり、ラジ王子との仲直りがあったりと、話は進んでいるようで、白雪とゼンの仲は進まぬままでもどかしい。
31,うたわれるもの偽りの仮面,B
異世界に迷い込んだ青年が、その世界の都へ行き、いつのまにか政変に巻き込まれていくファンタジー。ゲーム原作。『うたわれるもの』の続編。
古代のアジアのどこかのような設定は前作と同様。今作で世界の秘密が暴かれる。全体的に見応えがあり、文字や料理など細かく描かれているあまり見かけない世界観を楽しんだ。
40,機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ,B
地球圏を掌握する勢力ギャラルホルンと、虐げられている火星圏に属する少年兵たちとが戦いを繰り広げることになるSFロボットアクション。
自立した少年兵団にヤクザみたいな組織が絡んできたのはどうかと思うが、少年が兵器を持って戦わざるをえないなど変にリアルな設定で平和ボケした日本の子供たちが観るには良作だったと思うのだが……
41,GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 炎龍編,B
突如として銀座に開いたゲートを通り異世界から侵攻を受けた日本で、自衛隊が迎撃して逆に居世界に侵攻するファンタジー。小説が原作。2期目。
前作よりも政治的に複雑化しているが、基本的には自衛隊の活躍が描きたいのだなと。今回はなかなか出撃命令が出ずにもどかしかったが、結果的に最強の空挺部隊も出撃して、相変わらずな自衛隊無双。自衛隊員と異世界の住人との恋愛関係も多く、多少雑だったが硬軟取り混ぜた終盤になったのは救いか。
48,魔法少女なんてもういいですから。,B
ある日突然、鳥に似た小動物によって魔法少女となった女子中学生が主人公。ショートアニメ。漫画原作。
秀逸なショートアニメ。特に有益な魔法を使うでもなく、何かと戦うでもなく。シュールな日常と少々ブラックな味付けが良し。OPも秀逸。
52,この素晴らしい世界に祝福を!,B
死んで異世界に転生した主人公と、転生させた張本人でありながら異世界に引きずり込まれた女神ら仲間たちとの日常をコミカルに描いたファンタジー。オンライン小説が原作。
よくある設定ながら、筋も作画もキャラクターも演者も程よくバランスの取れた作品で楽しめた。アニメのファンタジー世界の景色をミニチュア風のチルトシフト・タイムラプス映像みたいに描いたEDが秀逸。
55,FAIRY TAIL 新シリーズ,B
魔導士ギルド「妖精の尻尾」に属する魔導士たちの活躍を描くファンタジー。漫画原作。
ずっと観続けてきた作品で、特に終盤のフェアリーテイル設立までの物語「FAIRY TAIL ZERØ」は楽しんだ。途中、オリジナル展開など中だるみもあったが、王道ファンタジーでキャラクターも魅力的だったし、よくできた作品だったと思う。
57,灰と幻想のグリムガル,B
気づけば「グリムガル」にいた主人公。それまでの記憶はなく、覚えているのは名前のみ。同様の境遇にあった仲間とパーティーを組んで、魔物と戦いながら生活していくことになるファンタジー。ラノベ原作。
ファンタジー世界での暮らしを生々しく描くのが主眼になっている作品。魔物との戦いや仲間の死などを織り込みつつ、実生活や心理を細やかに描く視点は新しい。背景など作画も力が入っているが、(K)NoW_NAME/R・O・Nによる音楽が素晴らしい。
58,おじさんとマシュマロ,B
マシュマロ好きな中年サラリーマン「ひげさん」と、彼に思いを寄せるOL・若林との物語。ウェブコミックが原作のショートアニメ。
マシュマロ好きのひげさんをマシュマロで釣ろうとする不器用な若林の努力がかわいい。どこまでも穏やかなひげさんに癒やされる。
61,デュラララ!!×2 結,B
池袋を舞台にしたオカルト風味の群像劇。ラノベ原作。
1期から5年を隔てて放送された2期もようやく完結。複雑に人間模様が絡み合う作品なので、1期から時間が経ったことで内容を忘れているのがもったいない。どこか破綻し破滅的な終わりになるのかと思いきや丸く収まるハッピーエンドだったのは意外。馴染みのある池袋の街のそこここが舞台になっていたのは楽しかった。
63,てーきゅう 7期,B
テニス部が舞台なのにまったくテニスをしないハイスピードでハイパーなギャグ作品。漫画原作。ショートアニメとしては異例に長く続くシリーズで7期目。
もうこうなったらずっと続けて欲しいと思った。途中、少々勢いが衰えたかと思った時期もあったが、終盤は盛り返した。「先輩と○○」と毎回サブタイトルに映画のタイトルが使われるが、「先輩とストレイト・ストーリー」には、すごいの持ってきたなと笑った。
64,紅殻のパンドラ,B
高級リゾート島を訪れた全身義体の少女が、猫耳の美少女型アンドロイドと出会い、事件に巻き込まれつつも友情を深めるという筋。漫画原作。
原案は士郎正宗だが、六道神士に漫画を描かせたことでコミカルで軽いタッチになっており、これはこれで面白い。少々古臭いノリにも感じるが、わざとなのか。ブエル役の森田順平さんにはびっくり。5本の山羊の足と獅子の頭を持つ恐ろしい悪魔のはずのブエルが、5本目の足をやたらと主張するポンテライオンみたいでかわいい。
65,いとしのムーコ,B
ガラス工房で飼われている柴犬・ムーコを描いた漫画が原作のショートアニメ。
線の単純なFlashアニメにもかかわらず、ムーコの動きが活き活きとしていて可愛かった。声優さん(CV:吉田仁美)の力量もあると思う。
68,ダイヤのA,B
高校野球の強豪校が舞台。投手としてエースを熱望する主人公を中心に甲子園を目指す球児たちの姿を描く。漫画原作。
やっと甲子園行きを決めたところまでが描かれたが、あれだけ各試合をじっくり描いてきたのに最後が短縮され過ぎていたような。他校のメンバーも含めて、頑張っている選手たちに好感を持ちつつ観ていた。次世代の子たちの登場も匂わせつつの終盤だったので、いつか続編ができることを期待する。
70,ゴッドイーター (全13話),B
巨大な荒神を倒す唯一の武器「神機」を持つゴッドイーターの戦いを描くバトル・アクション。ゲームが原作。
作画や音響にこだわり過ぎ、万策尽きて4話分がレギュラー放送できなかった今作。時間を置いて製作された最後の4話はそれなりに完成されていた。だが、やはり中断して時間を置いてしまった分は取り戻せない。連続して放送することの意味をあらためて感じた。

A評価。
01,亜人,A
不死の存在「亜人」が人類の脅威となった世界を描くSFアクション。漫画原作。
3DCGアニメで製作されたことについては賛否があると思うが、この作品内容なら悪くなかったと思う。難しそうな「Invisible Black Matter」の表現は3DCGならでは。原作とは変更されている点も少なくないようだが、ストーリーとして面白いのは原作の力。悪役ながら、「帽子の男」と呼ばれる佐藤が魅力的。人間としてどこか欠けている主人公の今後も気になるし、今後の劇場版や続編に期待する。
18,僕だけがいない街,A
連続小学生誘拐殺害事件を軸に、主人公が小学生に戻りタイムリープしつつ犯人に対抗するSFサスペンス。漫画作品。
結末はアニメオリジナル展開になっていたらしいのだが、原作を知らない人間にとってはそれなりに面白かった。成人したときの記憶を持ちながら小学生を繰り返す主人公なのに、間が抜けたことをやっているなとツッコミたくなった部分もあったが、ご愛嬌。主人公を年代別に演じた満島真之介と土屋太鳳も及第点。
19,昭和元禄落語心中,A
昭和の落語の世界を舞台にタイプの違う2人の落語家をめぐる物語。漫画原作。
なんという石田彰無双。落語のシーンに関して、助六役の山寺宏一もさすがだったのだが、菊比古を演じた石田彰の凄まじかったこと! それだけで評価に値する作品になったと思う。
28,おしえて! ギャル子ちゃん,A
ギャルっぽい女子高生ギャル子を中心にした日常を描く。WEB漫画が原作のショートアニメ。
あんなことやこんなことを言わせたいだけとも思えるナレーションの能登麻美子の起用はすばらしい。外見によらず意外性を持ったギャル子の人となりが魅力的。ショートアニメだから良かったのかもしれないが、もっと観たいと思わせた秀作。
37,ハイキュー!! セカンドシーズン,A
「小さな巨人」を目指す小柄な少年と「コート上の王様」と呼ばれた天才セッターらが、「かつての強豪」と言われる高校のバレーボール部を舞台に活躍する。漫画原作。
一人ひとりへの光の当て方が相変わらず素晴らしい。地元東北で対戦するチームのメンバーや遠征で共に練習した首都圏のチームのメンバーなど、絡み方のバランスが良い。努力して強くなっていく姿が小気味良い。

4月を迎えるとあって、終了する作品が多かった。特に、長く続いた作品で終わったものが多く、感慨深い。
切った作品が多かった一方で、楽しんだ作品も多かった気がするのだが、蓋を開けてみたらS評価に値するものが皆無という結果に。A評価の作品に関しては、ちょっと厳しい判定だったかも。
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2016年04月07日

ニッチが大好き

サンキュータツオ『ヘンな論文』を読んだ。
ニッチなことを真剣に日夜研究している人たちがいることを教えてくれる立派な本だった。
中でも「「コーヒーカップ」の音の科学」は面白かった。
インスタントコーヒーをお湯に溶かすとき、スプーンとカップのぶつかる音が段々と高くなるのはなぜかということを研究している。言われてみればそんな気もするけど、さして気にしたこともなかった。
結論からいうと、粉末に含まれている気泡が原因だということらしいのだけれども、これを導き出す過程が面白い。原因は粉末なのかお湯なのかに始まり、粉末だとわかったら入浴剤まで試してみるとか。気泡だとわかればコーラやビールで試してみるとか。これぞ科学者だよなぁ。この原因を特定する探究心。可能性を排除していくプロセス。
最後の湯たんぽ研究のお話は、意外にシリアスな方向に繋がり、ダウナーな気分になる。
人の研究を勝手に横取りするような輩は後を絶たないのだな。まじめに湯たんぽを研究してきた方の研究結果を勝手に使うなんて……
とはいえ、湯たんぽの歴史は興味深い。
ネジがアジアにないものだったというのも勉強になった。これは、江戸時代に徳川家で使われていた湯たんぽのふたがネジ式で、そのことから外国から輸入されたものではないかと類推されるというくだりで知った。
ヘンな論文なんて、探せばいくらでも出てくるんだろう。続刊が出そう。
この本を手にしつつ、サンキュータツオさんってどこかで見かけた名前だなと思っていたのだが、1月から3月まで放送していたアニメ『昭和元禄落語心中』のイベント出演者に名前があった。落語にも造形が深くていらっしゃるようで。

円城塔『エピローグ』も読んでみた。
対となる『プロローグ』を読んだなら、こちらも読まねばと。(→過去記事始まりの物語
本来、『プロローグ』が文芸誌に連載されていたもので、『エピローグ』がSF雑誌に連載されていたものなのだけれど、『プロローグ』の方がSF色が強くて、『エピローグ』の方が文芸作品の香りがした。
というのも、『エピローグ』は壮大な恋愛小説でもあるからだ。
筋は説明できない。すごく感覚的にただ読んだ。
でも、そこここにハッとする文章があり、そんな部分を繰り返し読みつつ読み進んだ。
理解しようとするよりも、そうやって楽しむ部類の本だと思う。
ひどく哲学的なようでもあり、哲学を放棄したようでもあり。
「アニマリス・モデュラリウスって聞いたことあるような気がするけどなんだっけ?」とか思ったりしながらも、比喩がピンポイントでわかりやすく、「どう想像したらいいんだ?」と本を放り投げそうになるのを思いとどまらせてくれる。
とある書店で、『SFが読みたい!』をぱらぱらめくっていたら、BEST SF 2015の国内第1位の作品がこの『エピローグ』だった。驚いた。このときはまだ読む前だったのだけれど、読もうとは思っていたから。
ところが、この本、わが街の図書館ではまったく他に借りられる気配なし。どうなってんの!?
まぁ、好き嫌いは分かれるとは思われる。

SFで次に読もうと思っているのは、ケン・リュウの『紙の動物園』。
『SFが読みたい!』で知った。
『SFが読みたい!』をぱらぱらと立ち読みしていたのは、勤務先がある駅近くの書店。
入り口は小さいのだが、入ってみると奥が広くて、思っていた以上に蔵書があった。
『SFが読みたい!』の横に『エピローグ』と『紙の動物園』が並んでいた。他にも、オススメっぽく本棚に並ぶ本のチョイスのセンスが良くて、がんばって大型書店に対抗しているなと思った。
ほとんどの本は書店で買わずに図書館を利用する私だが、地元図書館にない本でリクエストもはばかられるようなものは購入している。
いただきもののクオカードを消費するために、ジュンク堂でまとめて買うことが多いのだけれど、この書店なら現金で本を買いたくなるなと思った。小さな書店への応援の意味もこめて、近々何か現金で購入しようと思っている。
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2016年03月24日

10万+10万+10万=30万

加門七海さんの『墨東地霊散歩』を読んだ。
この手の「地霊もの」は、読書の中で、おそらくこの先もライフワーク的に追い求めるジャンルのひとつになると思っている。
私の中で、中沢新一さんの『アースダイバー』を読んだことをきっかけに、土地の記憶というものを意識するようになった。
土地土地の単なる歴史・民俗みたいなものは数多く記されてきたことと思うが、その土地に染みこんできた記憶という観点から書かれているものは以外に少ないように思う。
単なる歴史と「地霊もの」との違いは何かと問われると、うまく説明できないのだが、時代ごとに層化して埋没している一区画の土地の記憶を層ごと縦に掘り起こしているというか、ピンポイントで時代を遡るというか、そういう着眼点が興味深く思えるのだと思う。
『ブラタモリ』という番組で、タモリさんが現代の土地を歩きつつ、川だったところが暗渠になっているとか海岸線はここだったとか昔の名残を見つけているが、あの感覚が楽しいのだ。
そう、現代の地図と古地図とを重ねて見るような感じ。かつての地形や町並みなどの地図ありきという部分が大事。
私は昔から日本史や世界史などの歴史というものに興味が持てなくて、教科としては一番苦手としていた。歴史は暗記科目という印象が強く、暗記が苦手だからというのが大きいのだけれど、習ったはずなのに本当に憶えていない。
けれども、「地霊」という感覚は、興味を覚えるのだ。
近隣でも、暗渠とか、旧街道とかを認識すると、それだけで楽しい。瞬時に時空を飛び越えているような感覚が魅力なのかもしれない。
歴史的な史実など眼中にない。ただ、歴史にかこつけたファンタジーが、ロマンが欲しいだけなのだ。

さて、『墨東地霊散歩』は、墨田区と江東区を中心とした地域のかつての姿が描かれている。
この地域は著者の加門さんが生まれ育った地域であるので、思い入れが強いだろうことが伝わってくる。
私には縁のない土地で、行くことも少ないし、何も知らない。
そうだな、例えば、2012年の夏、木場公園や大島小松川公園を中心にうろうろしたときのこと。(→過去記事「ズガーン!」で始まり、「モフモフ」で締める
木場公園一帯はお祭りの準備中で、東京都現代美術館前に立派なお神輿が飾ってあった。これが、富岡八幡宮の祭礼「深川祭」で江戸三大祭の1つであったのだ。
「わっしょい!」と掛け声がかかるお祭りだということだが、同じく神輿を担ぐときの「せいや!」という掛け声は江戸では後発で、元々は「わっしょい!」だということをこの本で知った。

恥ずかしながら、相撲の起源も知らなかった私は、回向院の存在も知らず。
明暦の大火の犠牲者10万余の魂を鎮めるために建造された回向院で、勧進相撲が開かれたのが今の大相撲の起源だとこの本に教えられた。
回向院の境内に建てられたのが旧両国国技館だ。
舞踊では、大地を踏みしめる動作は鎮魂の意があると聞いたことがあるが、相撲もそういう意味が込められていたんだろう。
現在、刀剣博物館が安田庭園内の両国公会堂跡地に建設される予定だということだが、加門さんも書かれているけれど、この地にこういったものが集まってくることになったのが面白い。

この辺りは、明暦の大火で10万人、関東大震災で10万人、東京大空襲で10万人と、ざっと合わせて30万人の人々が亡くなっている土地だということ。
2012年の夏、大島小松川公園内のはずれで、神社を移した跡地として石碑が残っていたのを見て、帰ってきてから東京大空襲により南本所牛島神社が焼けてしまった跡だということを知ったのだが、こんな風に場所を移した神社仏閣の話がたくさん出てくる。
江戸時代からこっち、大火・大震災・空襲と、何度も焼け野原になった地域なのだから。

東京都慰霊堂の存在は、かつて加門さんの他の著書の実話怪談で知ったのだけれど、具体的な場所を知らなかった。というか、怖くて調べられなかった。
今回、調べてみたら、両国近くの横網町公園内にあるとわかった。横網町公園のサイトによると
関東大震災による遭難者(約58,000人)の御遺骨を納めるための霊堂として、東京市内で最も被害の大きかった被服廠跡(現在東京都横網町公園)に昭和5年に建てられました。

とある。
後に、東京大空襲などによる犠牲者(約105,000人)の御遺骨も併せて安置されたということだ。
つまりここが、あの恐ろしい火災旋風でたくさんの方が亡くなった地域であり、また大空襲でも多くの犠牲者が出た地域でもあるということになる。
ちなみに、慰霊堂の設計は、築地本願寺や湯島聖堂を手がけたことで知られる伊東忠太。
行ってみたいような、行きたくないような……

他に、「四谷怪談」の「四谷」は、今のスカイツリーの真下辺りに当たるのではないかという説も面白かった。
伊右衛門の住まいは本所、お岩さんのご遺体が流れ着いたのは隅田川と荒川とをつなぐ小名木川の万年橋。という風に、主に墨東界隈が舞台となっているのに、新宿区の四谷は遠すぎるという。
スカイツリーの真下辺りが、かつて「中之郷四ツ谷」と言われていたそうで、基本的には徒歩移動する江戸時代の距離感なら、この「中之郷四ツ谷」の方が妥当なのではないかというわけ。

向島百花園などの風流な花々や昭和の下町らしい話、粋な花柳界の話なども出てくるのだが、陰惨な出来事の方が印象に強く残ってしまった。
行ってみたいスポットもいくつかあるので、それはおいおい。
posted by nbm at 16:48| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月17日

2016年2月23日からの地震メモ

2016年2月23日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年2月23日 21時13分頃 千葉県東方沖 M2.4 深さ約30km 震度1
2016年2月24日 4時2分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約10km 震度2
2016年2月24日 12時15分頃 茨城県北部 M3.6 深さ約10km 震度3
2016年2月24日 17時1分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約50km 震度1
2016年2月25日 6時24分頃 茨城県北部 M2.5 深さ約10km 震度1
2016年2月28日 2時42分頃 茨城県北部 M3.6 深さ約10km 震度2
2016年2月29日 16時18分頃 茨城県北部 M3.1 深さ約10km 震度1
2016年3月1日 7時29分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約10km 震度1
2016年3月1日 19時41分頃 茨城県沖 M3.5 深さ約60km 震度1
2016年3月3日 7時56分頃 新島・神津島近海 M2.0 ごく浅い 震度1
2016年3月3日 20時9分頃 千葉県東方沖 M3.8 深さ約40km 震度1
2016年3月5日 0時14分頃 茨城県北部 M2.9 深さ約70km 震度1
2016年3月10日 22時46分頃 千葉県東方沖 M4.1 深さ約60km 震度2
2016年3月15日 20時14分頃 千葉県東方沖 M3.7 深さ約30km 震度1

通常どおりといえばそんな感じなのですが、千葉県沖・茨城県沖が気になります。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2016年3月3日 16時11分頃 宮崎県南部平野部 M4.9 深さ約50km 震度4
2016年3月14日 16時3分頃 トカラ列島近海 M5.3 深さ約230km 震度3

ここには挙げていませんが、三陸沖で15日14時5分頃(M4.8)・16日9時24分頃(M4.7)と立て続けにけっこうな規模で発生しているのは嫌ですね。
上記の千葉県沖・茨城県沖と合わせて、なんだか東日本の太平洋側がザワザワしている感じがします。


日本付近の海外の主な地震。
2016年3月2日 21時49分頃 インドネシア・スマトラ南西方 M7.9

3.11の映像を繰り返し観たりしたためなのか、ここ数日は地震の夢を観ることが多く、自分の中で不安感が増大してきているのが嫌です。
別に予知能力とかは無いし、勝手に不安がっているだけなのですが、東日本大震災直後にしばらく取れなかった不安感に似ているのです。映像に触れたせいでぶり返してしまったのかもしれません。
今日も、録り溜めたアニメを観ていたら、作品中に緊急地震速報が流れて、アニメの中のことなので警告音も実際のものとは違うし、それでも、何もこんな時期にそんなネタを放送しなくてもいいのにと思ってしまいます。
スマトラ沖で、いまだに大規模な余震が繰り返し発生していることを見ても、東日本大震災の余震はいつか発生するでしょう。地球の地軸を歪めたほどのあの地震が、日本の地盤に与えた影響は計り知れませんしね。
もう半年ほど、当地が震度4程度以上の揺れを感じる地震はありません。
そのことが逆に、「今度はいつ来るのか?」「そろそろ来る頃なのでは?」という不安につながっているのかも……
posted by nbm at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月03日

始まりの物語

円城塔『プロローグ』を読んだ。
円城塔作品はいくつか読んでいるのだが、割りと好き。私の中の中二男子心をくすぐるワードが散りばめられている。
予備知識なしに読み始めたものだから、どう捉えて良いのかわからず、「なんじゃこりゃ……」と悩みながら読み進んだ。
と言っても、たとえ予備知識があったところで、それは同じだったのかもしれないけれど。

作中で、何度も「これは私小説である」と主張されるのだが、何と言ったらよいのか。
言語の選択という根本的なことから始まり、つまりは、ある物語を書くための設定を作りあげていく過程が描かれているわけだ。
そしてその過程では、コンピュータ上の各種プログラムが駆使されるのだが、思わぬものが生じたりして一筋縄ではいかない。
最初に定められた13の氏を持つエージェントたちが、「川南」もしくは「河南」と表記されるカナンの地で、12支族よろしく奔走し、物語を紡ごうとする。作中ではメタ構造は否定されているが、エージェントたちはメタ世界を行き来する。
仮想空間にカナンという世界が構築されて、何万という人間が住まい、その個々に名前が与えられ、生活が生まれ、という風に世界が広がっていく。創造神の視点だ。
世界がうまくいかなければ壊され、再構築されていく。

非常に実験的な内容で、筋が在って無いようなもので、漢字やかな文字を使用頻度で分析してみたり、単語を細かく区切ってコンピュータに再編成させたり、日本語の構成を一から教えられているような気分になる。
コンピュータのプログラムによって切り貼りされた日本語は、もちろん文章にはなっていないのだが、どこかしら意味が汲み取れたりして気味が悪い。
言語に特化したAIは、こういった研究から生まれているのだろうなと想像できる。

自分が今どこの次元に招かれているのか、よくわからなくなる。現実に踏みしめているはずの地面の底が抜けるような不安に襲われる。
果たして、自分は本当に実在しているのだっけ? などという考えが頭をよぎったりする。
良いとか悪いとか、面白いとかつまらないとか、そういったことを超越して、不思議な感覚が味わえる本だ。

この物語の本質的な部分は、とても伝えられそうにないし、今回はここで起きた小さな出来事を取り上げてみる。

シンクロニシティと言ってしまうと少々強引な気もするのだけれど、そんなこと。
最初に驚いたのは、「ピラネージ」だった。とはいえ、これはシンクロニシティと呼べるほどのことでもない。
先に説明した、物語の設定を創りだすコンピュタ上のシステムに「ピラネージ」と名付けられていた。なるほど、言い得て妙。
私がピラネージの絵を観たのは、2013年6月のこと。(→過去記事 空想の建築
ピラネージの脳内のローマの街道筋は、これでもかと過剰に装飾されていて、ヴァーチャルなようでありながら、どこか現実味を欠いていて空虚だ。けれども鑑賞するものを楽しませるのも確かで。
私がピラネージに感銘を受けていたのは、数年前の話だから、シンクロニシティと呼ぶべきような事柄でないのはわかっているのだけれど、では、「ピラネージ」と聞いて、あの絵をすぐに創造できる人が世の中にどのくらいの割合でいるかといえば、きっと少ないのではないかと想像すると、私とこの物語の間にはやはりどこか通いあう物があるのは事実で。

なんて考えながら読み進んでいたら、もっとジャストミートなシンクロニシティに遭遇。
それが、「ヴィリエ・ド・リラダン」だった。物語の中で『未来のイヴ』の話が出てきたのだ。
何度かブログの記事中に書いていたと思うが、昨年から読もうと挑戦しつつ、まったく読み勧められない古典SF小説があり、図書館で他に誰も借りないのをよいことに、延々と私が借り続けている。最初に貸し出していただくときに、書庫からひっぱり出してもらった書籍なので、返却してからまた借りようと思えば、係の方の手を煩わせることにもなるし、毎回確認の上で貸出延長を繰り返しているというわけで。
旧仮名使いで書かれているし、注釈が多いので、ただでさえ読むのに時間がかかる。ところがこれ、収められている全集を借りているので、重い本で、試しに通勤に持ち歩いてみたが、外ではあまりに重くて読むのが困難だった。腕が上がらなくなり、ふるふると震える……
この本こそ、ヴィリエ・ド・リラダンの『未来のイヴ』である。
図書館から2冊の本を借りていて、片方の本を呼んでいたら、もう片方の本についての記述があったということになる。これは立派なシンクロニシティだ。
まぁ、円城塔といえばSF作家であり、『未来のイヴ』はアンドロイドを最初に扱ったと言われている有名な古典SFなわけだから、どこかで取り上げられても不思議はないのだけれど。
そういえば、『未来のイヴ』を読もうと思ったのは、伊藤計劃の遺構を円城塔が書き上げた『屍者の帝国』(→過去記事 生と死をめぐる物語)の中にも出てくる「ハダリー」という存在が気になって、その大元が『未来のイヴ』に描かれているというのを知ったからだった。なんだ、やはり繋がっていたのか。

同時期に別の雑誌に連載されていたという『エピローグ』というのもある。
どうやら関連しているようなので、『プロローグ』を忘れないうちに『エピローグ』も読んでみようと思っている。

本の話のついでに、もう1冊。
原田マハ『ロマンシエ』も読んだ。
思っていたよりもかなりくだけた小説で、肩透かし。面白いといえば、面白かった。
パリのリトグラフ工房が舞台と聞いていたので、もっと硬派なタッチで芸術を前面に描いているのかと思い込んでいたが、平たく言えば恋愛小説のようなものだった。
関連して開かれていたリトグラフの展覧会に必ず行こうと思っていたのに、油断していたら終了していた……残念。

普段あまり小説を読まない自分にしては、小説を続けて読み過ぎた。通勤時に読むにはよいのだが、ちょっと食傷気味。
次は何か小説以外の本が読みたいなぁ。
posted by nbm at 15:06| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月22日

2016年1月29日からの地震メモ

2016年1月29日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年1月29日 3時28分頃 千葉県東方沖 M3.0 深さ約10km 最大震度1
2016年1月30日 12時34分頃 茨城県北部 M3.9 深さ約60km 最大震度2
2016年1月30日 15時31分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約40km 最大震度1
2016年2月1日 16時4分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約50km 最大震度1
2016年2月3日 15時58分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約40km 最大震度2
2016年2月4日 2時59分頃 茨城県沖 M4.6 深さ約20km 最大震度2
2016年2月5日 7時41分頃 神奈川県東部 M4.6 深さ約30km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年2月5日 16時2分頃 群馬県南部 M4.0 深さ約140km 最大震度2
2016年2月6日 6時22分頃 栃木県南部 M3.9 深さ約110km 最大震度2
2016年2月7日 1時46分頃 父島近海 M4.2 ごく浅い 最大震度1
2016年2月7日 10時9分頃 茨城県北部 M4.3 深さ約10km 最大震度4
2016年2月7日 10時11分頃 茨城県北部 M3.9 ごく浅い 最大震度1
2016年2月7日 19時26分頃 茨城県南部 M4.6 深さ約50km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年2月10日 20時42分頃 茨城県南部 M2.8 深さ約40km 最大震度2
2016年2月10日 20時47分頃 埼玉県北部 M3.1 深さ約10km 最大震度2
2016年2月11日 3時24分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度2
2016年2月12日 21時53分頃 茨城県沖 M3.2 深さ約20km 最大震度1
2016年2月14日 23時28分頃 茨城県北部 M3.6 深さ約60km 最大震度1
2016年2月15日 3時9分頃 鳥島近海 M6.2 深さ約430km 最大震度2
2016年2月16日 13時30分頃 千葉県東方沖 M4.2 深さ約30km 最大震度2
2016年2月18日 3時47分頃 茨城県南部 M2.9 深さ約50km 最大震度1
2016年2月18日 19時18分頃 茨城県北部 M2.9 深さ約10km 最大震度1
2016年2月19日 10時50分頃 千葉県北西部 M3.9 深さ約60km 最大震度2
2016年2月20日 10時33分頃 神奈川県西部 M3.1 深さ約10km 最大震度3
2016年2月21日 14時22分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年2月22日 6時26分頃 硫黄島近海 M6.4 深さ約10km 最大震度1

このブログでは、関東近県震源のものだけピックアップしているわけですが、どちらかというと、西日本と言いますか、珍しく南の方がよく揺れている感じです。トカラ列島近海で群発していたり。火山活動も活発ですしね。
関東の中では、万遍なく揺れている感じがします。
後は、前回に引き続き、小笠原諸島付近で深発が頻発しているような。数としては頻発というほど多くはありませんが、短期間のうちにこれだけ発生することも珍しいかと。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2016年2月2日 14時31分頃 岩手県沖 M5.7 深さ約20km 最大震度4
2016年2月2日 23時19分頃 石垣島北西沖 M5.8 深さ約190km 最大震度2
2016年2月5日 7時41分頃 神奈川県東部 M4.6 深さ約30km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年2月7日 10時9分頃 茨城県北部 M4.3 深さ約10km 最大震度4
2016年2月7日 19時26分頃 茨城県南部 M4.6 深さ約50km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年2月15日 3時9分頃 鳥島近海 M6.2 深さ約430km 最大震度2
2016年2月19日 22時13分頃 福島県沖 M5.1 深さ約20km 最大震度2

前回に引き続き、3週間分以上になるので数が多いのは当たり前なのですが、それにしても多いような……


日本付近の主な地震。
2016年1月30日 12時25分頃 カムチャツカ半島 M7.0 深さ約150km

たまに、大地震の予言なんかがまことしやかに流布されることがあります。まず、日にちや時間を明言しているものは、当たった試しがありません。
私自身はオカルト的なものに大変興味がありますが、なんらかの科学的根拠があるにしても、動物としての勘だとしても、ピッタリと日にちや時間を言い当てることはまず不可能だと思います。
ただ、日常では忘れている地震への備えや心構えなどをもう一度思い出させてくれるという点だけにおいては、こうした人騒がせな予言というのも無駄ではありません。
もうひとつ、ある程度、地震活動や火山活動が活発な時期に予言をしておけば、本当に起きることがあった時に符号したかのように思わせることができるという可能性もあります。
確かに、先日の14日の2月としては異常な暖かさだったこととか、3.11の直前に揺れていたクライストチャーチで最大余震が発生したとか、怪しげなことが重なっていることは否定できない状況ではあるけれど。

いつどこで大きな地震が起きてもおかしくない日本という国に住んでいる以上、常日頃から最低限の備えをし、家族との連絡確認や避難場所・避難経路を想定しておくなど、何もないときにこそやっておくことが大事だと思います。
posted by nbm at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする