2016年12月26日

古めかしい2冊

『家守綺譚』 梨木香歩
梨木香歩さんの本は、順を追ってゆっくり読もうと思っていた。
とあるところで、家を舞台にしたホラー小説が挙げられていて、その中にこの本が紹介されていたので、まずはこの本から読んでみることに。

100年ほど前の話。
空き家となるはずだった友人の家の管理を任された男が、この家で様々な怪異と出会う。
この友人は湖で行方不明になったきりだったのだが、ことあるごとに掛け軸の中の水辺から舟に乗って現れる。
物書きを生業にする男、時折家に帰ってくるこの世の者ではない友人、物知りな隣のおかみさん、謎多き犬ゴロー。
ひとつひとつの話は短くて、主にこの家の庭に息づいている植物に因んだものになっている。そして、木々や花々を追っていくうちに四季が巡っていく。
「湖」とか「疎水」とか「竹生島」とかが出てくるので、どうやら琵琶湖周辺が舞台となっているようだ。
作者の梨木さんは、滋賀県にお住まいらしい。

以前に、万城目学の『偉大なる、しゅららぼん』について記事にしたときにも書いたと思うが(→過去記事古の力宿る湖)、琵琶湖は古代湖であり、古くから神話と繋がっていたりして興味深い湖だ。
高校生のみぎり、修学旅行で琵琶湖には行っているのだが、あの時はさほど興味もなく。事前に色々と勉強しておけば、その地に立ったときにもっと何かを感じられたのではと思うと悔しい思いになる。
埼玉県人の私が想像するに、滋賀県は埼玉県と似ているところが多いのではないかと勝手に親近感を持っている場所でもある。

さて、肝心の内容はというと、様々な植物と怪異が楽しい。
怪異といっても、おどろおどろしいものではなく、実害がないというかなんというか。
庭のある家であれば、どこにでもありそうな植物たちが、俄然存在感を増す。
イラストも何もないので、草木や花の名前を見ても、どんなものなのかわからないものも多いのだが、画像検索してみると、「あぁ、これね」という感じで見たことがあるものばかりだ。
しかし、ふきのとうに雌雄があるとは知らなかった。
全体的に風情のある物語。時代設定も絶妙だったと思う。

読んだらきっと気にいるだろうと想像していた通り、梨木香歩さんの文章はスッと頭に入ってくる。
私には相性の良いものだと確信したので、他の作品も徐々に読んでいこうと思う。
楽しみがまたひとつ増えた。


『未来のイヴ』 ヴィリエ・ド・リラダン
いやぁ、読了に長い時間をかけてしまった。実に、足掛け1年以上。読み終わった時の達成感たるや、これまでに味わったことがない。まさしく”読了”といった感覚。他に誰も借りないのをいいことに、図書館で断続的に借り続けた。途中で、文庫化されたものを購入しようかとも思ったが、こうなりゃ意地だ。
この本、全集なので厚くて重い。約1kgある。試しに持ち歩いてみたものの、重さで手が震えて読めたものではない。ということで、持ち歩きは断念。
その上、旧字体が多用され、旧仮名使いも見受けられる文章で、読みにくいことこの上ない。
齋藤磯雄さんの訳は美しく、それが悪いわけではなくて、こちらの教養の無さが問題なのであって。
旧字は頭の中で変換しつつ読んだ。これをいちいち辞書でもめくろうものなら、流れが阻害されて前に進めない。たまによくわからない漢字があっても、そこは脳内意訳でスルーだ。

以前から、「ハダリー」という存在は気になっていた。
押井守の『攻殻機動隊』シリーズである『イノセンス』には、「ハダリ」という愛玩用アンドロイドが出てくる。
伊藤計劃&円城塔の『屍者の帝国』(→過去記事生と死をめぐる物語)にも、「ハダリー」という美しい女性の姿をした人造人間が出てくる。
これがどこからきているかと調べてみれば、ヴィリエ・ド・リラダンの『未来のイヴ』に出てくるらしいとわかり、ならば読んでみたいと思って手にとってみたはよいのだけれど、格闘すること1年以上と相成った。

エワルド卿というイギリス貴族が、友人であるあの発明王と思しきエディソンを相手に嘆く。
美しい女性に恋しているのだが、あまりにも中身がからっぽで我慢ができない。そのことを悲観して自殺してしまいたいと思うほどだ、と。
それはちょうどいいとばかりにエディソンが提案する。
見た目はその女性のままに、中身を教養ある理想的な女性に変える方法がある、と。
それが、「ハダリー」と名付けられた人造人間だった……

エディソンの荒唐無稽な提案に、エワルド卿がなかなかうんと言わず、話が進まない。
しかし、後半のハダリーの仕組みの解説の辺りからは俄然面白くなる。
現代から想像するような無機質な集積回路的や金属質の機械装置ではなく、アナログでどこか有機的な仕組みの数々に胸が踊る。美しく、血の通った女性に見える存在ができあがっていく過程が実に魅力的に描かれている。
そして、最後の種明かしというか裏話はそっちから来るかという変化球だったし、結末はそれ以上の意外性があり、呆気に取られる。
つまり、1886年に発表されたとは思えない、実に前衛的で実験的なストーリーなのである。

注釈にあるのだが、「ハダリー(Hadaly)」とは、古代ペルシャ語で”理想”を意味するとのこと。
ギリシャ神話にあるピュグマリオーンの話がモチーフになっているらしいのだが、ピュグマリオーンは自分が創りだした女性の彫像に恋してしまい、それを見かねたアフロディーテが彫像に命を吹き込んでくれて、妻にすることができたという話。
いつの時代も、男性が焦がれる女性像というものがあり、それを実現させるためには手段を選ばないという情熱が生み出すお話というわけだ。
男性が求める理想の女性像というと、容姿が完璧で、従順な女性とか、教養もあるに越したことはないとかそんなところだろうか。
細かい好みは千差万別だと思うのだけれど。
ハダリーは自分で、性格の設定はどうにでも変えられるというようなことを言っていた。至れり尽くせりだな。

自分が男性だったとして、自分の理想どおりの完璧な女性が作り出せるとしても、それで満足できるものだろうかと訝しむ気持ちの方が強い。
ないものねだりというか、完璧すぎるのもつまらなくなって、また別のタイプの女性を求めたくなるような気がするのだけれど。
逆に女性からして、理想の男性を作り出せるとしても、理想の家を建てるのが難しいみたいに、後からここがやっぱり気に入らないとか不具合があるとか細かい部分が気になってくるんじゃなかろうか。
要するに、自分の想定内で設定した相手だったら、いつか飽きがくるのではないかと。
自分には考えもつかないようなことをしたり言ったりする相手だからこそ、面白みがあるというものだと思うのだけれど、これも好みの問題といえばそれまでか。

SFの名作古典をひとつ読了しただけなのに、大仕事を片付けたような気になる壮大な作品だった。
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2016年11月25日

暇つぶしの成果

すでに昨日のこととなったが
朝起きてすぐに外を確認すると、すでに家々の屋根は白かった……
54年ぶりの珍事というが、11月に雪が降ったというだけでなく、埼玉県南中部ではしっかり積もっていた。4cm程か。ただ、車道にまでは積もっていない。都心でも積雪し、140年間の観測史上で初のことだとか。
当地は高台に位置するせいか、雪が積もりやすい。感覚的には、平地と山間部の中間という感じ。
外では雪が降っているというのに、マンションの室内は15度を超えていた。
一応、寒さを見越してストーブを準備してあったのだが、雪が降っている間は使わずに済んだ。
このギャップは、11月の雪ならではなのかもしれない。
紅葉に雪というのも乙だろうなと想像する。寒いから、観には行かなかったけれど。
さすがに夜になると冷え込んできたため、今シーズン初の灯油ストーブの出番となった。
部屋は暖まるし、お湯を沸かしたりお鍋をかけたりできる優れもの。
夕飯には、おでんを作りましたとさ。


さて、夏からこっち、ずいぶんとブログを書いていないので、どうにもサボりぐせがついてしまったようだ。
ここらで、溜めてあるネタを放出しておかないと、どんどん溜まっていくばかり。
今日は、簡単に読書メモを残しておきたいと思う。


『たてもの怪談』 加門七海
東日本大震災直後にしばらく怪異現象が止んだというのが面白かった。
お化けもびっくりするんだね。
引っ越しでダンボール250箱もの本が移動するなんて、作家さんも大変だな。
大学教授夫人の友人は、やはり本の重さに耐えられる一戸建てに越したと言っていたっけ。
「魔の道」の話は、小野不由美さんの『残穢』に通じるものがあり、恐ろしい。


『翔んで埼玉』 魔夜峰央
埼玉県民としては、読んでおかなくてはと思い、読んでみた。
魔夜先生の埼玉愛を感じる1冊。
作中に登場する魔夜先生が『マカロニほうれん荘』のトシちゃんに見えるのだが、意識していたかどうか真相はわからない。


『「24のキーワードでまるわかり!最速で身につく世界史』 角田陽一郎
テレビのバラエティ番組を制作してきた著者が、わかりやすく世界史の概要を教えてくれる。
昔から歴史の授業が大嫌いだった私は、日本史とも世界史とも最低限の付き合いしかしてこなかった。まるで身についていないというわけだ。
そんな私にもお手軽に世界史の知識が少しでも身につけばと読んでみた。
キーワードごとに解説してくれるのもよい。全体像が見渡せるような感覚。
複雑になりがちな例えば宗教というテーマでも、簡潔にまとめられていてわかりやすい。もちろん、それだけで語れない部分はたくさんあるのもわかっているが、アウトラインを理解するのには充分だ。
文明や宗教や国家や民族といったものが根っこにあって、お互いが関連しながら世界が動いていく様子が見えてくる。
そんな中での日本という稀有な国。日本が”極東”と呼ばれてきたことに納得できた。と同時に、世界の果てに位置する日本だからこそ、ユニークな技術や文明が生まれてきたのも頷ける。
世界史ではあまり語られることのない植民地支配以前のアフリカ文明についてとか、中国の王朝にはそれぞれテーマカラーがあるとか、人も動物も縦(南北)移動よりも横(東西)移動のほうが容易だとか、興味深い話が満載。


『くらべる東西』 おかべたかし・文/山出高士・写真
このコンピの本を読むのは2冊め。
大部分は知っていたことだったけれど、細かい違いがあるものを教えてもらった。
やはり、一番衝撃的だったのは、表紙にもなっている銭湯。西の銭湯は湯船が中心にあり、周りから入る形。壁に富士山もないし。商人文化の西では、身体を温めてから洗うそうで。
魚の骨抜きは、西はくの字に曲がっている。消防紋章は中心の輪が西の方が大きい。座布団の綴じ糸が西はY字で東が十字。猫のしっぽに東ではカギ型が多いというのは聞いたことがあるが、狛犬のしっぽの形も東西で違い、東では下向きに左右に流れていて、西では上を向いているのだそうで。
中には、謂われが判然としないものもあるけれど、大体それぞれに理由があり、文化的な違いがあって興味深い。


『たとえる技術』 せきしろ
2ヶ月ほど前に『偶然短歌』を読んだばかりだが、またも図書館の新刊の棚にせきしろさんの本を発見。
いろんな「たとえ方」を教えてくれるのだが、そこはせきしろ流なので、遊び心が強く反映されており、役に立つとは思えない。
ただ、たとえる際のアプローチの仕方を教えてくれるので、表現の幅を広げたい人にとっては有益だし、恰好の暇つぶしの教科書となるかもしれない。
「樽の中の黒ひげの男のような孤独」
「日曜の午後のテレビのようにつまらない」
「最近のラルフローレンのマークのように大きい」
「慣れ親しんだタオルケットのように優しい」

こんなオリジナリティ溢れるたとえ方ができたら、楽しいだろうな。


『叫びの館』
 ジェイムズ・F・デイヴィッド
書店で文庫本を見かけて、図書館で探してみるも、なし。
リクエストすれば、どこかから見つけてくれて貸してくれるとは思うが、それもちょっと憚られるような。
こういう時にこそ購入して本を読む。これは、自分にとっては「当たり」の本だと確信があった。
ある心理学者が、サヴァン症候群の人たちを集めて、それぞれの特殊な能力を統合した人格を創りだす実験にチャレンジする。ところが、実験を行った場所が悪かった。かつて、殺人鬼が人知れず地下室に閉じ込められた館だったのだ。悪いことは重なり、実験に邪悪な人物が紛れ込んでもいた……
ジャンル分けするのが難しい。オカルトSFスリラー的な?
久しぶりに、読んでいる時に物語に入り込んで、外の世界の音が聞こえなくなるくらい集中する読書を楽しんだ。面白かったぁ!
ジャンル分けが難しいような物語を得意とする作者のようなのだが、残念ながら翻訳されている作品があとひとつしかないらしい。


他にも読んだ本はいくつもあるのだが記事にするに値しないので、これくらいで。
今は、梨木香歩さんの『家守綺譚』を読み始めたところだ。
その次には、フリオ・コルタサル『対岸』を読もうと思っている。
通勤中に読んでいると、すぐに読み終わってしまい消化が速いのだけれど、分厚い本は重くて持ち歩けないのが難点。そういうものこそ電子書籍の出番なのかもしれないが、今のところまだ手を出すつもりはない。
通勤の暇つぶしに読もうと思うと、なぜか小説が多くなる。傾向としてはあまり小説を多く読まない私には珍しい。
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2016年11月05日

2016年10月9日からの地震メモ

2016年10月9日からの地震メモです。


千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年10月9日 16時13分頃 茨城県北部 M3.7 深さ約60km 最大震度2
2016年10月10日 7時15分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約40km 最大震度2
2016年10月10日 15時28分頃 埼玉県南部 M3.5 深さ約80km 最大震度1
2016年10月10日 20時49分頃 栃木県北部 M2.4 深さ約10km 最大震度1
2016年10月11日 12時37分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約50km 最大震度1
2016年10月12日 8時5分頃 房総半島南方沖 M4.5 深さ約70km 最大震度2
2016年10月13日 1時18分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約20km 最大震度2
2016年10月17日 14時59分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約50km 最大震度1
2016年10月19日 12時23分頃 父島近海 M4.7 深さ約10km 最大震度1
2016年10月19日 23時40分頃 茨城県南部 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年10月20日 11時49分頃 千葉県北東部 M5.3 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度1)
2016年10月20日 20時12分頃 群馬県北部 M3.8 深さ約10km 最大震度3
2016年10月22日 7時26分頃 千葉県東方沖 M3.1 深さ約20km 最大震度1
2016年10月22日 7時33分頃 千葉県東方沖 M3.0 深さ約20km 最大震度1
2016年10月22日 21時6分頃 茨城県南部 M3.2 深さ約50km 最大震度1
2016年10月24日 10時54分頃 千葉県東方沖 M4.2 深さ約20km 最大震度2
2016年10月25日 20時12分頃 千葉県南東沖 M4.5 深さ約70km 最大震度3
2016年10月26日 3時40分頃 茨城県南部 M2.7 深さ約50km 最大震度1
2016年10月26日 19時12分頃 千葉県北西部 M4.1 深さ約70km 最大震度2 (当地 震度1)
2016年10月28日 22時55分頃 千葉県北東部 M3.5 深さ約40km 最大震度1
2016年11月1日 4時2分頃 千葉県東方沖 M4.4 深さ約30km 最大震度1

沿岸も内陸も千葉が活発化しているような。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2016年10月9日 8時24分頃 父島近海 M4.2 深さ約20km 最大震度1
2016年10月12日 4時2分頃 十勝地方南部 M5.0 深さ約50km 最大震度3
2016年10月16日 16時37分頃 宮城県沖 M5.3 深さ約20km 最大震度4
2016年10月20日 11時49分頃 千葉県北東部 M5.3 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度1)
2016年10月20日 15時25分頃 硫黄島近海 M6.0 深さ約10km 最大震度1
2016年10月21日 12時12分頃 鳥取県中部 M4.2 深さ約10km 最大震度4
2016年10月21日 14時7分頃 鳥取県中部 M6.6 深さ約10km 最大震度6弱
2016年10月21日 14時33分頃 鳥取県中部 M4.3 ごく浅い 最大震度4
2016年10月21日 14時53分頃 鳥取県中部 M5.0 深さ約10km 最大震度4
2016年10月21日 16時52分頃 鳥取県中部 M4.2 ごく浅い 最大震度4
2016年10月21日 17時59分頃 鳥取県中部 M4.3 深さ約10km 最大震度4
2016年10月22日 3時33分頃 日向灘 M4.4 深さ約60km 最大震度4
2016年10月24日 5時25分頃 北海道東方沖 M5.8 深さ約10km 最大震度2
2016年10月29日 6時57分頃 宮古島北西沖 M5.1 深さ約20km 最大震度2
2016年10月29日 13時43分頃 鳥取県中部 M4.4 深さ約10km 最大震度4

鳥取県中部に関しては、2008年11月2日以降、9年間も有感地震がなかったのに、2015年10月15日から揺れはじめ、1年間断続的に揺れた後に今回の地震となった。
未知の断層が動いたのが原因だとされているが、「未知の断層」なんて、日本の地下にまだまだいくらでも隠されていることだろう。


海外の主な地震。
2016年10月30日 15時40分頃 イタリア中央部 M6.6

ここにきて、電子機器の異常などなんだか不穏な宏観現象の報告が増えているような気がします。
報告が多いのは、東京や千葉などの関東。
それとは別で、熊本・鳥取と来て、日本海側を北上するか、太平洋側に移って南海トラフとか、そんな流れがあってもおかしくないような。
posted by nbm at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月29日

まずは10月のあれこれから

先日の日曜日。3年に一度の朝霞での自衛隊観閲式。
ストリーミングを観ていたら、初っ端から第一空挺団が降下。さすがに肉眼では見られないかなと思ったら、自宅のベランダからでも3つのパラシュートが降りてくるのが見えました。彼らは、陸上自衛隊屈指のエリートってことだよね。
そして、ブルーインパルスの展示飛行にシビれる!お天気が良くてよかったね。前日もこの日の午後も曇り空だったのに、観閲式を開催する午前中だけ晴れてくれた。大震災の苦難を乗り越えた姿に胸が熱くなる……
そして、興味津々だったのは、初参加となる米軍海兵隊のMV-22オスプレイ。ヘリコプターよりも格段に静かで、思っていた以上に速い。この祝賀飛行のためにわざわざ沖縄の普天間基地から横田基地に飛んできていたらしい。
地上部分はストリーミングで観つつ、展示飛行は肉眼で観ることができた。
写真は、遠いがオスプレイ。
Osprey.jpg


夏からこっち、なんだか疲れが溜まってしまったようで、休みの日でもなかなかじっくり記事を書く余裕がなく、ブログをほぼ放置していました。
7月の終わり頃、仕事帰りのバスの中で、視界に異常が……
視界の左側になにかギラギラしたようなものが見えて世界が歪んで見える。そして、それが段々と広がっていくような感じ。
目の異常なのか、それとも脳かと判断に悩んでいたのですが、30分ほどで消えてしまったので、目ではないな、と。脳の異常だとしても、他に症状はなく、病院の診療時間も過ぎていたので、翌日に脳神経外科を受診することに。
自分なりにインターネットで調べた結果、どうやら「閃輝暗点」なのではないかと。
だとすれば、もしかしたらこの後に激烈な頭痛や吐き気がやってくるのかもしれないと身構えていたのですが、ありませんでした。
でも、念のため翌日に脳神経外科へ。CTを撮ってもらっても、特に異常なし。先生の見立ては、やはり「閃輝暗点」。脳の血管が一時的に収縮することでギラギラした光のようなものが見えるらしいのですが、その後に血管が拡張すると神経に触って頭痛が始まるというのが一般的なパターン。嘔吐中枢を刺激することにもなるので吐くことも多いとか。
頭痛が起きなかったところを見ると、私の場合は、収縮した血管が拡張せずに済んだということらしい。ただ、閃輝暗点があったのに頭痛が起きない場合は、脳梗塞が隠れていることもあるというので、一応MRIも撮ることに。
後日撮ったMRIでも異常は観られず。結果、脳ドッグを受けたような感じで、かえって安心を得る。
再び、閃輝暗点が起きたときのために、頭痛予防薬を処方され、持ち歩いていますが、その後一度もなし。
歳をとると、血管が硬くなるので、この拡張・収縮は起こりにくくなるということで、悪化することはなさそう。
思い出してみると、実母は頭痛持ちで、酷い時には吐き、救急車を呼んだことも。一番ひどかった時期は、更年期だったかもしれないな。
そんな体質が遺伝していても、不思議ではない。私も実際、頭痛持ちだし。でも、私の場合、日常的な頭痛は、体の凝りなどからくる緊張型頭痛だと思われる。
どちらにしろ、ストレスというか、疲れというか、自分の心身の状態があまりよくない自覚はあって、休日には極力身体を休めることにしております。

という長い言い訳でした。
しかし、書きたいことは溜まる一方で、それも逆にストレス。
何から記事にしたらよいのやら。

ということで、まずは最近のことから。
最近、うちでは、レッサーパンダがブームとなっており、PCの壁紙もネットで拾ったレッサーパンダのカレンダーにしていた。
調べていくうちに、この壁紙のカレンダーのコがいる動物園がわかり、実物に会いに行くことにした。
そこが、市川市動植物園。レッサーパンダいる動物園としては、なかなかに有名所らしい。
埼玉県南中部から千葉県というと、どうも遠い気がしてなかなか腰が上がらないのだが、実は外環自動車道を使えばそんなに時間はかからない。

市川市動植物園には、レッサーパンダがたくさんいる。そして、展示の距離が触れそうなくらい近い。
入り口から近いところにある大放飼場には、まずお目当てのコが居た。
CA3I4330.jpg
壁紙のコはユーファといって、美形。姉妹であるリーファといっしょに駆けずり回ってじゃれあっていた。リーファはゴン太顔だが、これはこれでかわいい。
この2匹はよく動き、観ていて飽きない。ずっと動き回っているし、しょぼいカメラでは残念ながら上手く撮れない。
レッサー姉妹.jpg
隣の小放飼場には、2匹のおばあちゃんに当たるナミが静かに暮らしている。

これとは別に動物園の奥の方には、1匹ずつ展示されている。この時は7匹いた。
一番奥の2号舎には、ユーファとリーファのお兄ちゃんイチ丸、ユーファとリーファと三つ子のメイト、川崎市の動物園から来たカリン。
その手前の4号舎には、4匹。おとなしく奥の方や木の上にじっとしていたのが、ハオとソラ。
一番手前にいたライチは、かなりおっとりした性格で、もらったリンゴをいつまでもちびちびと食べて楽しんでいた。お顔がかわいい。写真はリンゴを食べている最中で、苦虫を噛み潰したような表情になっているが、本人はご満悦。
苦虫を噛んだライチさん.JPG
ライチの隣にいたルルは凶暴(笑)何が気に入らなかったのかケージによじ登り、こちらを威嚇するようにガジガジとケージに噛み付いていた。
荒ぶるルル.JPG
近くでじっくり観られるので、それぞれの個性が出ていて面白い。

その他、希少なスマトラオランウータンをはじめ猿類が多い。モルモットやうさぎなどと触れ合えるコーナーは子供たちに人気。カピバラやミーアキャット、フェネックもいる。バードケージではトキの仲間が綺麗だった。
それから、コツメカワウソちゃん。おやつタイムに行くと、コツメカワウソちゃんと握手ができる。
筒状の部分におやつを取ろうと手を突っ込んでくるときに、こちらから触ってしまおうというもの。ビロウドみたいな肌触りのちっちゃな指がモソモソしていてとっても不思議な感覚だった。予想外にこんなことが体験できて大満足。私は目にしなかったが、運が良ければ、流しカワウソも観られる。
カワウソと握手.JPG

園内にある自然博物館も綺麗で、なかなか面白い。市川市周辺の自然について展示されており、小さな水槽がたくさん並んでいて、昆虫や爬虫類や魚など身近な生物が観られる。
ちょうど秋のバラが咲いている時期だったけど、時間がなくて植物園は観られなかった。
園内にはミニ鉄道もあるので、小さいお子さんは特に楽しめる場所なのではないかな。
ちなみに、周辺は梨の直売所だらけ。道路沿いは両側に延々と梨の直売所が続いている。おみやげには梨一択。
市川市の隣はふなっしーでお馴染みの船橋市。梨汁ぶしゃーですね。どうやらこの辺り一帯は、梨の産地ということらしい。

外環道を使えば、千葉方面もそんなに遠くないと体感できたので、千葉方面に出かける敷居が下がったことも今回の収穫。
帰り道は外環道が事故渋滞だったので、外環道の真下に位置する国道298号線を走ってみたのだが、周りは防壁で囲まれて地下道を走っているような感覚で、信号が多く、渋滞しがち。単調でとてもストレスフルな道路だった。
行きの外環は快適だったのに……

とりあえず、直近のレポートでした。
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2016年10月08日

2016年9月3日からの地震メモ

2016年9月3日からの地震メモです。
今回は、1ヶ月分以上あります。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年9月3日 21時11分頃 千葉県東方沖 M3.1 深さ約40km 最大震度2
2016年9月5日 1時42分頃 千葉県北東部 M3.6 深さ約90km 最大震度1
2016年9月6日 3時57分頃 千葉県北西部 M3.1 深さ約10km 最大震度2
2016年9月7日 7時46分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約40km 最大震度1
2016年9月7日 13時28分頃 茨城県南部 M4.9 深さ約50km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年9月8日 15時8分頃 茨城県沖 M3.9 深さ約40km 最大震度2
2016年9月9日 5時17分頃 千葉県北西部 M3.4 深さ約40km 最大震度1
2016年9月9日 20時53分頃 茨城県沖 M5.2 深さ約50km 最大震度3 (当地 震度1)
2016年9月12日 10時6分頃 茨城県北部 M2.6 深さ約10km 最大震度1
2016年9月12日 13時33分頃 千葉県北東部 M3.5 深さ約40km 最大震度2
2016年9月12日 20時49分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約20km 最大震度2
2016年9月13日 5時20分頃 栃木県北部 M3.1 深さ約10km 最大震度2
2016年9月13日 8時30分頃 千葉県北西部 M4.1 深さ約70km 最大震度2
2016年9月13日 19時12分頃 埼玉県南部 M4.8 深さ約80km 最大震度3(当地 震度2)
2016年9月13日 19時19分頃 埼玉県南部 M3.7 深さ約80km 最大震度1
2016年9月16日 2時18分頃 茨城県沖 M3.0 深さ約50km 最大震度1
2016年9月17日 16時35分頃 千葉県東方沖 M5.0 深さ約10km 最大震度3
2016年9月17日 21時45分頃 千葉県東方沖 M2.8 深さ約10km 最大震度1
2016年9月20日 20時5分頃 新島・神津島近海 M2.7 深さ約10km 最大震度1
2016年9月21日 1時21分頃 鳥島近海 M5.3 深さ約10km 最大震度1
2016年9月22日 20時57分頃 千葉県北東部 M2.6 深さ約40km 最大震度1
2016年9月22日 21時7分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約50km 最大震度1
2016年9月23日 9時14分頃 関東東方沖 M6.5 深さ約10km 最大震度1
2016年9月23日 23時7分頃 千葉県南部 M3.9 深さ約120km 最大震度1
2016年9月24日 15時10分頃 茨城県北部 M3.7 深さ約10km 最大震度2
2016年9月25日 13時11分頃 千葉県東方沖 M2.9 深さ約20km 最大震度1
2016年9月26日 6時16分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度1
2016年9月28日 21時26分頃 茨城県南部 M2.9 深さ約50km 最大震度1
2016年9月29日 18時58分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約40km 最大震度1
2016年10月1日 4時33分頃 茨城県沖 M3.0 深さ約50km 最大震度1
2016年10月2日 21時23分頃 千葉県東方沖 M3.6 深さ約10km 最大震度1
2016年10月3日 0時48分頃 千葉県東方沖 M3.4 深さ約20km 最大震度1
2016年10月4日 23時0分頃 父島近海 M5.5 深さ約20km 最大震度2
2016年10月6日 11時23分頃 千葉県北東部 M3.5 深さ約40km 最大震度2
2016年10月7日 16時37分頃 茨城県北部 M2.6 深さ約10km 最大震度1

埼玉県南部震源の地震は、深めで揺れることが多いようで、近い割には震度が出ないようなのでさほど心配していません。今回は、越谷市辺り、過去には庄和町とか川越市震源のものもあり。
震源地は、俯瞰の大きな視点で見ると、荒川や利根川の支流の近辺です。
今年は、茨城県南部が活発。規模も微妙に大きくなってきているような。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2016年9月7日 1時56分頃 熊本県熊本地方 M3.8 深さ約10km 最大震度4
2016年9月7日 13時28分頃 茨城県南部 M4.9 深さ約50km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年9月17日 16時35分頃 千葉県東方沖 M5.0 深さ約10km 最大震度3
2016年9月9日 20時53分頃 茨城県沖 M5.2 深さ約50km 最大震度3 (当地 震度1)
2016年9月21日 1時21分頃 鳥島近海 M5.3 深さ約10km 最大震度1
2016年9月23日 9時14分頃 関東東方沖 M6.5 深さ約10km 最大震度1
2016年9月26日 14時13分頃 浦河沖 M5.5 深さ約20km 最大震度4
2016年9月26日 14時19分頃 沖縄本島近海 M5.6 深さ約40km 最大震度5弱
2016年9月29日 1時32分頃 択捉島南東沖 M5.2 ごく浅い 最大震度1
2016年10月4日 23時0分頃 父島近海 M5.5 深さ約20km 最大震度2

26日の浦河沖と沖縄本島近海は南北両端で6分違いという揺れ方。偶然とはいえ興味深いです。
昨日は、阿曽山で爆発的噴火。やはり、確実に日本の地中が活発化していますね。


日本にも影響があった主な海外の地震です。
2016年9月12日 19時44分頃 朝鮮半島南部 M5.1 深さ約10km 最大震度2
2016年9月12日 20時32分頃 朝鮮半島南部 M5.7 深さ約10km 最大震度3
2016年10月7日 0時51分頃 台湾付近 M5.8 ごく浅い 最大震度1

韓国での地震は珍しく、観測史上最大の地震だったとのことで、韓国国内はだいぶ混乱したようですね。
油断大敵。やはり、日頃の備えや事前の対策は重要だとあらためて思います。

9月13日に、茨城県日立市の伊師浜海岸に体長11mのザトウクジラの死骸が打ち上げられたというニュースあり。1頭とはいえ、ザトウクジラは珍しい。
クジラなどのストランディングと地震とが関係するのかどうかは不明ですが、なぜかストランディングの直後に大きめの地震が発生することが多く、偶然にしては多いように思えます。
posted by nbm at 12:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月06日

アニメ調査室(仮)アンケート 2016年7−9月期

今回も、アニメ調査室(仮)さんのアニメアンケートに参加してみたいと思います。以下は敬称略。

【2016秋調査(2016/7-9月期、終了アニメ、51+7+2作品) 第42回】

-評価条件-
S : とても良い
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止
x : 視聴なし
z : 視聴不可

01,orange,C
02,91Days,B
03,ReLIFE,A
04,Rewrite,C
05,ばなにゃ,x

06,一人之下,F
07,逆転裁判,F
08,OZMAFIA!!,x
09,NEW GAME!,A
10,魔装学園H×H,F

11,腐男子高校生活,x
12,不機嫌なモノノケ庵,B
13,カリメロ (2014年版),x
14,食戟のソーマ 弍ノ皿,B
15,ベルセルク (2016年版),B

16,この美術部には問題がある!,B
17,B-PROJECT 鼓動*アンビシャス,x
18,美男高校地球防衛部LOVE! LOVE!,F
19,テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス,B
20,アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd,F

21,タイムトラベル少女 マリ・ワカと8人の科学者たち,F
22,トランスフォーマーアドベンチャー マイクロンの章,x
23,カードファイト!! ヴァンガードG ストライドゲート編,x
24,アルティメット・スパイダーマン VS シニスター・シックス,x
25,Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!,B

26,ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン,B
27,Re:ゼロから始める異世界生活,S
28,SHOW BY ROCK!! しょ〜と!!,x
29,ツキウタ。THE ANIMATION,x
30,SERVAMP サーヴァンプ,F

31,D.Gray-man HALLOW,F
32,境界のRINNE 第2期,C
33,タブー・タトゥー,C
34,エンドライド,F
35,あまんちゅ!,B

36,甘々と稲妻,A
37,おなら吾郎,x
38,マクロスΔ,B
39,はんだくん,B
40,クロムクロ,C

41,バッテリー,F
42,チア男子!!,x
43,モブサイコ100,S
44,初恋モンスター,B
45,ぼくらベアベアーズ,x

46,クオリディア・コード,D
47,アンジュ・ヴィエルジュ,C
48,ラブライブ! サンシャイン!!,B
49,スカーレッドライダーゼクス,F
50,ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園 未来編,x

51,ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園 絶望編,x
52,ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園 希望編,x
53,ガンダム ビルドファイターズ トライ アイランド・ウォーズ,x
54,銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 25話,x
55,アルスラーン戦記 風塵乱舞,B

56,七つの大罪 聖戦の予兆,C
57,ももくり (TV初放送),x
58,少年メイド (8.5話),x

参考調査

t1,磯部磯兵衛物語,x
t2,魔法少女? なりあ☆がーるず,x


{総評、寸評など}

見切りのF評価。
06,一人之下,F
中国語を翻訳しているせいなのか、作画との関係性なのか、セリフの間が悪い。
あと、中国名は音が似通っているので把握するのが苦手。
07,逆転裁判,F
ノリが合わない。
10,魔装学園H×H,F
3話くらいは我慢して観てみたものの、ただのエロアニメに耐えられなくなった。
18,美男高校地球防衛部LOVE! LOVE!,F
1期は視聴していたが、2期まではムリだった。
20,アクティヴレイド 機動強襲室第八係 2nd,F
1期は視聴していたが、2期まではムリだった。
21,タイムトラベル少女 マリ・ワカと8人の科学者たち,F
古き良き『まんがはじめて物語』を彷彿とさせる。子供向けとしては良い作品なのかも。
30,SERVAMP サーヴァンプ,F
継続して視聴できるかと思ったのだが、続かず。別に悪くはない。
31,D.Gray-man HALLOW,F
10年前の1作目は途中で脱落したため、話について行けず。1作目から観ていたら楽しめたかも。
34,エンドライド,F
がんばって半分くらい観たが脱落。すべてにおいて作り方が雑。
41,バッテリー,F
たぶん、原作が肌に合わない。感動する話にしようという作為的な感じが見えてしまって。
49,スカーレッドライダーゼクス,F
女性向け作品は苦手。

D評価。
46,クオリディア・コード,D
売れっ子ラノベ作家3人によるメディアミックスプロジェクトによるSFもの。異世界からの侵攻に、東京・神奈川・千葉のそれぞれの防衛都市に属する生徒たちが特殊能力で応戦するという世界観。
作画が酷すぎる。この一言に尽きる。筋は悪くないが、この手の話は登場人物たちに感情移入するのに時間がかかる。じっくり2クールでやるべき話だったかも。

C評価。
01,orange,C
漫画原作のSF恋愛青春ストーリー。自殺した同級生を未来からの手紙を元に救おうとする高校生たちの葛藤を描く。
いやぁ、じれったい。大事な人の命を救おうっていうのに、なぜに行動を起こせない?何しろもどかしくてストレスの溜まる作品だった。
04,Rewrite,C
Keyの恋愛アドベンチャーゲームが原作。SFやオカルト要素が入り、いろんな勢力が世界をどうにかしようとしているのだが、それぞれの勢力に属する者同士が同じ高校のオカルト研究会に集結してしまう。
複雑な設定なので、アニメ化するのは困難だったと思われ……2期が制作されるようなのですが、1期は作画が酷かったし、配役もマッチしていなかったので、このまま2期では厳しいような。
32,境界のRINNE 第2期,C
貧乏死神りんねとその周辺を描くコメディ。高橋留美子の漫画が原作。
毎回、誰かが飛んで行くシーンになる度に、両手両足がお決まりのポーズになっているかチェックするのが楽しみになっていた。全体的には良くも悪くもない。来春に3期放送が決定しているが、サザエさん的に続けられる作品なのかも。
33,タブー・タトゥー,C
謎の男から「呪紋」と呼ばれる兵器を託されてしまった男子中学生が、世界の趨勢を担う「呪紋」を奪い合う戦いに巻き込まれていくファンタジー・アクション。漫画原作。
アクションシーンの作画など頑張っていたと思うのだが、恐らくは、漫画で読むと面白いがアニメには向かない作品だったのではないかと推測。
40,クロムクロ,C
P.A.WORKS制作のオリジナルのロボットもの。黒部ダム近くで発見された遺物の一部は戦闘用ロボットで、搭乗していた侍が目覚める。一方で、地球は地球外生物から攻撃を受け、目覚めた侍とともにそれに対抗する。
450年前の戦国時代の侍と戦闘用ロボットというミスマッチはなかなか楽しかったし、作画も安定していたし、悪かったところは特にないのだが、いろんな要素を無理に集約させたような違和感が邪魔をしたのかも。
47,アンジュ・ヴィエルジュ,C
様々なキャラクターの美少女たちが登場するトレーディングカードゲームを元にしたアニメ。
カード販促用なのだろうが、作画が適当。毎回お風呂シーンを入れてサービスしておけばいいみたいな安易な作り。お笑い担当のサナギ姉妹は良し。
56,七つの大罪 聖戦の予兆,C
強大な能力を持つ「七つの大罪」の7人と一国の王女が、陰謀から王国を救うファンタジー。漫画原作。
今回は、原作者描きおろしストーリーということで、本筋と関係なく円盤の特典作品みたいな感じ。これでアニメ新シリーズに繋げたいところなのだろうけれど、毒にも薬にもならない。

B評価。
02,91Days,B
禁酒法時代、アメリカのマフィアの世界を舞台にしたハードボイルドな復讐劇。オリジナル作品。
子供の頃に家族を殺され、復讐を生きがいにしてきた青年の闇が巧みに描かれている。ラストについては、どう解釈したらよいものか。わざと曖昧にしたのだろうけれど。
12,不機嫌なモノノケ庵,B
物怪をあるべき世界に帰す装置ともいえる「物怪庵」の主人とそこでアルバイトすることになった主人公が妖怪たちと織りなすファンタジー。漫画原作。
ほのぼのしたストーリーで悪くない。物言わぬモジャがかわいい。
14,食戟のソーマ 弍ノ皿,B
名門料理学校「遠月学園」を舞台に、下町の定食屋の息子である料理人の少年・幸平創真の活躍を描く。漫画原作の2期目。
安定の2期といった感じ。多少、駆け足というか、細部が省略されているように感じられたが、許容範囲。
15,ベルセルク (2016年版),B
漫画原作のダーク・ファンタジー。中世ヨーロッパを舞台に、巨大な剣を操る主人公の呪いと戦いの物語。
3DCGなので、どうかなと思ったが、意外と観ることができた。やっぱりなぜか平沢進さんの曲がしっくりくる不思議。
16,この美術部には問題がある!,B
中学校の美術部を舞台にした恋愛コメディ。漫画原作。
二次元美少女にしか興味のない男子に恋する普通の女の子。恋愛もの風味の日常系みたいな感じで、肩の力を抜いて観られた作品。
19,テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス,B
ファンタジーRPGシリーズのアニメ化。シリーズ20周年記念作品だそうだ。
全体的には綺麗な作画だったが、背景CGが景色は美麗なのに、建物は雑だったり。筋としては、天族が人に見えないという設定が面白かった。ライラ役については、下屋則子さんが悪いわけではないのだが、松来未祐さんの声で観たかった。
途中で『テイルズ オブ ベルセリア』が挿入されていたが、原作を知らないと『ゼスティリア』との繋がりがわからない。
25,Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!,B
『Fate/stay night』のスピンアウト漫画作品が原作。いわゆる魔法少女ものの3期目。元々美遊のいた平行世界に飛ばされたイリヤたちが囚われた美遊を救い出そうとする。
スピンオフのスピンオフみたいな作品だったが、キャラはかわいいしバトルシーンは凄いし、かといって笑いもありで楽しめた。
26,ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン,B
精霊をパートナーに持ち、神を信じるのが一般的な世界で、科学を信奉し、後に「常怠常勝の智将」と呼ばれることになる男の若き頃の戦歴を描いた作品。ラノベ原作。
戦略・戦術を駆使した戦いが描かれ、オリジナリティがある作品だった。
35,あまんちゅ!,B
高校のダイビング部に所属する女子高校生2人の日常を描く。癒やしアニメの金字塔となった『ARIA』の原作者・天野こずえと監督・佐藤順一が再び組んで制作された作品。漫画原作。
『ARIA』ほどではないものの、こちらの肩の力を抜いてくれる作品。音楽を担当したのがGONTITIで、心地良いBGM。初めは主人公の「うぴょ」とホイッスルをピーピー鳴らすクセがちょっとうざかったが、次第に少なくなって落ち着いて観られた。
38,マクロスΔ,B
SFロボットアニメ、マクロスシリーズ。今作では歌姫は2人+3人。
シリーズお約束の歌と三角関係は健在。作品としては今ひとつパッとしなかったものの、歌姫ワルキューレは凄かった。過去作品とのつながりもチラホラと見え隠れし、マクロスらしい部分はあったが、敵方を好意的に描きすぎたか。勧善懲悪にならないところが、日本のロボットアニメの真骨頂なのだけれども。
39,はんだくん,B
『ばらかもん』のスピンオフ。コミュ障だった半田清の高校時代を描いた学園コメディ。漫画原作。
超絶人気者なのに、自分は嫌われていると思い込んでいるはんだくん。彼を取り巻く人々も皆とんちんかんで魅力的。イレイザーが好き。
44,初恋モンスター,B
高校1年の女子高生が恋した相手は小学校5年生だった……。少女漫画が原作。
発育の良すぎる小学5年生トリオに櫻井孝宏・森久保祥太郎・杉田智和とか配役が狙いすぎ。彼らが小学生男子の下ネタを連発するが、楽しそうに活き活きとやっているので、まぁいいか。他にも、津田健次郎も茅野愛衣も緑川光も、それぞれに変態を演じて楽しそうだった。
48,ラブライブ! サンシャイン!!,B
一世を風靡した『ラブライブ!』の続編で、スクールアイドルμ'sにあこがれて結成されたAqoursの物語。
かわいいんだけど、二番煎じ感は否めない。楽曲もμ'sに比べると今ひとつ。
55,アルスラーン戦記 風塵乱舞,B
田中芳樹原作のファンタジー小説をアニメ化。荒川弘の漫画版が原作。2期目。
1クール13話というスタイルが定着している中で、8話というのは短く感じる。あまり話が進んでいないような。ギーヴが帰ってきて華やかさが戻った。

A評価。
03,ReLIFE,A
就職活動が難航しニート同然になった27歳の主人公が、ある社会実験で薬によって若返り1年間だけ高校生活をやりなおすことになるが……という設定の学園もの。漫画原作。
うまいことそれぞれのキャラクターごとに人間ドラマが組み込まれていて飽きない作り。みんなが少しずつ成長していく姿が嫌味なく描かれていて好感が持てる。90年台後半辺りのヒット曲が各回のEDに使用されていて、世代によっては刺さるものがあるのかも。もう少し作画が丁寧だったら、もっとよかった。
09,NEW GAME!,A
高校を卒業してゲーム制作会社に就職した女の子の日常を描く。4コマ漫画原作。
どう考えてもブラック企業というか、大変な職場(業界)だなと思いつつ鑑賞。ただ、主人公をはじめ、周囲のキャラクターは皆かわいくて、それだけで充分。アニメ版だと、不自然なほどに男性が一切出てこないが、結果オーライ。
36,甘々と稲妻,A
妻に先立たれ、幼い女児を抱えつつ孤軍奮闘する父親。高校教師である彼は、ある日、ひょんなことから教え子の女子高生と食事を作って食べる機会を得て、娘ともども食生活が一変する。漫画原作。
とにかく幼い娘・つむぎちゃんが反則級にかわいい。声優さんは現在11歳の女の子・遠藤璃菜ちゃん。小学生に幼児を演じさせるというのは新しいが大成功。母を亡くしたつむぎちゃんの繊細な心模様が切ない。変に恋愛要素が絡むこともなく、つむぎちゃんの日常とおいしい料理と調理の過程を楽しむ食事会が淡々と描かれている点に好感が持てる。

S評価。
27,Re:ゼロから始める異世界生活,S
異世界に飛ばされ、「死に戻り」という自分が死ぬことで時間を巻き戻す能力を得た主人公が奮闘するというファンタジー。ラノベ原作。
途中、主人公のゲスっぷりに辟易する部分もあったが、そんな恥部や暗部もはっきりと描いてしまうことこそ、この作品が評価に値するポイントだと思う。足掻いても足掻いても報われない……なんてことはファンタジーでもなんでもなくリアルそのものだし。状況を好転させるためには、自分が苦しみ抜いて死ななければならない。そんな厳しい設定に説得力があるし、キャラもかわいくて楽しめた。
43,モブサイコ100,S
強大な超能力を持つ男子中学生モブこと茂夫は、超能力を不要な力と考えており、普段は使わない。そんな彼を周りが放っておくわけもなく、いろいろな面倒事に巻き込まれていくというコメディタッチのSFアクション。漫画原作。
口だけの詐欺師だったモブにとっての「師匠」・霊幻新隆が、おいしいところを持って行ってしまったが、そこが新しい。OPからして作画が素晴らしく、原作マンガの雰囲気を壊さずに上手に作っていた。ペイント・オン・グラスも面白かったし、アクションシーンも良い。


終わってみれば、なかなかバラエティに富んだクールだったかもしれません。
徐々に女性向け作品が増加しているような。そういった作品が苦手な自分としては、観る作品の数が減ってくれて助かります。また、なぜか中国名の把握が苦手なため、中国系の作品も極力避けたいと思ってしまいます。
10月からのクールでもその傾向は感じられるのですが、それでも、視聴予定は40作品を超えるのでありました……
posted by nbm at 18:17| Comment(6) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月29日

57577となかなか進まない時間

『偶然短歌』という本を読んでみた。
仕事帰りにふらっと寄った図書館で、新刊の棚に置いてあった。偶然の出会いである。
せきしろ」さんの名前が目についた。せきしろさんの本は何冊か読んでいる。好み。これは見過ごせない。
しかし、「いなにわ」という共著者らしき名前もある。これは一体誰なのだ? そして、「偶然短歌」とは一体?

文章として書かれた中に潜んでいる五七五七七を抜き出してみたら面白かったということらしい。
いなにわさんはプログラマーなので、プログラムを組んでWikipediaの中から五七五七七となる偶然短歌を抽出してみた。そして、その偶然短歌についてせきしろさんがコメントしている。
意外な言葉の羅列が味わい深い一方で、抽出元がWikipediaなので、知らないことにぶち当たったりして、そっちも楽しい。

アルメニア、アゼルバイジャン、ウクライナ、中央アジア及びシベリア (「モロカン派」)

これが一発目に載っていたのだが、こういう羅列系はいくつもあって、文章化するときに日本人は無意識にリズムを考えるものかもしれないなと思う。

暑ければ寒いと震え、寒ければ暑いと汗をかかねばならず (「ハオカー」)

アメリカインディアンに伝わる雷と狩猟を司る精霊。雷の夢を見た時には、”さかさま人間”を演じなければならないと説明されている。これをやらねば、雷に打たれて死んでしまうと信じられているらしい。

「立ち乗り」を行っている最中に車のドアが閉まってしまい (「ペター・ソルベルグ」)

これには笑う。何のこっちゃと引用元の項目を見れば、「ペター・ソルベルグ」。
WRCラリーでチャンピオンを経験している名ドライバーなのだが、運転中はポカンと口を開けたアホな顔をする。それが、彼の集中している時の顔らしい。
Wikipediaによると、サービス精神が旺盛なソルベルグがパフォーマンスに失敗したときの逸話のようだ。

最近は特に仕事が忙しく、彼はなかなか家に帰れず (「ピクミン」)

どんな項目に書かれているのかと思えば、「ピクミン」。ゲーム「ピクミン」が、そんなストーリーから始まるものだとは知らなかった。

結局はそれは誰かの真似でしかなかったことに気づき始める  (「.hack//Alcor 破軍の序曲」)

かっこいい。ちょっと中二っぽいけど。

照らされて雨露が輝く半分のクモの巣だけが残されていた (「くもとちゅうりっぷ」)

美しい。1943年に作られた日本のアニメーション映画らしい。

前述の毛に覆われたはさみには糸状菌を蓄えている (「キワ・ヒルスタ」)

これは、「おわりに」の最後で紹介されていた。
調べてみると、2005年に南太平洋で発見された新種のヤドカリらしい。別名「イエティ・ロブスター」。
深海の熱水噴出孔の周りで発見されたという。

「おわりに」の中でせきしろさんが面白いことを言っている。
断ろうと思っていたこの本の仕事だったが、いなにわさんに会ってみたら、彼はせきしろさんが担当している雑誌の投稿欄の常連だったことがわかったというのだ。
そんな偶然で『偶然短歌』とは。


もう1冊。
”極小(ナノ)文学”と評された、ニコルソン・ベイカー『中二階』。 
読もう読もうと思いつつ、やっと読むことができた。
勤め先のビルの中二階のオフィスに向かう短いエスカレーターに乗っている間の話が、200ページほどの本になっているわけだ。それは、時間にして、数十秒ほどか。
時間軸が過去に飛んだりもするので、その辺はちょっと反則気味だとは思うが。
注釈が長くて、士郎正宗も真っ青。長すぎる注釈が何ページにもわたり、本編はどこまで読んだっけと戻るのに苦労しながら読み進むことになる。いや、注釈こそが本編なのか?
昼休みに靴紐が切れたので、ドラッグストアに買いに行き、オフィスに戻ってきた主人公。
靴紐が切れた原因を事細かに追求し、ストローについて考察し、レコードの溝に考えを巡らせ、中途半端な知り合いに出くわしたときの気まずさや、つつがなくトイレで用を足すことの難しさ、口笛の連鎖など、滔々と語られる。
すべてがどうでもいい話。だが、彼のこだわりや素朴な疑問も理解できる。
アメリカのオフィスの話なので、アメリカの文化的な習慣とか、アメリカのオフィスの雰囲気とか、人付き合いとか、映画などでは見落としてしまう細かい事柄が説明されているのも面白い。
24時間を1時間ずつ24話でリアルタイムに表現したドラマ『24』なんかよりも、ずっと濃縮された時間がここにある。
夢の中の時間感覚からすると、眠って夢を見ている時間は相当に短いらしいが、そんな感じだ。
でも、確かに、エスカレーターに乗っているようなときに、人はいろんなことを考えているものだろう。
もっとお固い雰囲気のお上品な作品かと思い込んでいたのだけれど、軽妙な作風でお下劣でさえある。
他の誰かに勧めたいかといわれればそうでもない。とはいえ、こんな読書体験はなかなかできないので、そういう意味ではお勧めしたい。
内容が面白いかどうかは人によると思うが、こんな小説もあるんだなということで。
posted by nbm at 17:46| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月03日

2016年6月24日からの地震メモ

2016年6月24日からの地震メモです。
今回は、2ヶ月分以上あります。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年6月24日 17時13分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約50km 最大震度1
2016年6月25日 11時36分頃 茨城県北部 M3.7 深さ約10km 最大震度2
2016年6月28日 11時50分頃 千葉県南部 M3.2 深さ約20km 最大震度1
2016年6月29日 11時35分頃 茨城県北部 M3.7 深さ約60km 最大震度3
2016年6月29日 12時51分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約40km 最大震度1
2016年6月30日 4時17分頃 千葉県北西部 M3.1 深さ約80km 最大震度1
2016年6月30日 22時54分頃 東京都23区 M3.4 深さ約30km 最大震度3
2016年7月1日 6時26分頃 茨城県南部 M3.5 深さ約50km 最大震度2
2016年7月1日 20時2分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約70km 最大震度1
2016年7月2日 8時49分頃 茨城県沖 M4.2 深さ約40km 最大震度2
2016年7月2日 14時25分頃 千葉県北西部 M3.1 深さ約80km 最大震度1
2016年7月4日 1時27分頃 茨城県沖 M3.7 深さ約50km 最大震度2
2016年7月4日 11時0分頃 栃木県南部 M3.5 深さ約70km 最大震度1
2016年7月4日 13時41分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約30km 最大震度1
2016年7月4日 14時36分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約40km 最大震度1
2016年7月4日 22時48分頃 茨城県南部 M4.0 深さ約50km 最大震度3
2016年7月5日 12時46分頃 千葉県東方沖 M4.4 深さ約30km 最大震度2
2016年7月5日 15時1分頃 茨城県沖 M3.9 深さ約40km 最大震度2
2016年7月6日 8時47分頃 千葉県東方沖 M4.5 深さ約10km 最大震度2
2016年7月9日 6時28分頃 栃木県北部 M4.3 深さ約10km 最大震度3
2016年7月9日 14時54分頃 栃木県北部 M2.6 深さ約10km 最大震度1
2016年7月9日 21時22分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約50km 最大震度1
2016年7月10日 15時33分頃 三宅島近海 M3.2 深さ約20km 最大震度1
2016年7月11日 15時21分頃 八丈島近海 M5.2 深さ約10km 最大震度1
2016年7月11日 20時29分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年7月12日 5時54分頃 八丈島近海 M4.6 深さ約10km 最大震度1
2016年7月12日 6時56分頃 八丈島近海 M4.4 深さ約10km 最大震度1
2016年7月12日 7時34分頃 八丈島近海 M4.6 深さ約10km 最大震度1
2016年7月13日 7時46分頃 茨城県南部 M3.4 深さ約50km 最大震度2
2016年7月13日 19時45分頃 栃木県北部 M2.8 深さ約10km 最大震度1
2016年7月14日 11時7分頃 八丈島近海 M4.6 深さ約10km 最大震度1
2016年7月14日 11時17分頃 八丈島近海 M5.2 深さ約10km 最大震度1
2016年7月14日 19時12分頃 千葉県北東部 M2.9 深さ約30km 最大震度1
2016年7月16日 17時39分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度1
2016年7月17日 13時24分頃 茨城県南部 M5.0 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度3)
2016年7月18日 17時44分頃 伊豆大島近海 M2.8 深さ約10km 最大震度2
2016年7月19日 12時57分頃 千葉県東方沖 M5.2 深さ約30km 最大震度4 (当地 震度1)
2016年7月19日 16時27分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約50km 最大震度3
2016年7月19日 23時55分頃 茨城県南部 M3.6 深さ約70km 最大震度2
2016年7月20日 7時25分頃 茨城県南部 M5.0 深さ約50km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年7月20日 8時16分頃 茨城県南部 M3.0 深さ約50km 最大震度1
2016年7月20日 10時29分頃 茨城県南部 M3.0 深さ約40km 最大震度2
2016年7月20日 11時38分頃 茨城県南部 M3.5 深さ約40km 最大震度2
2016年7月20日 21時9分頃 茨城県南部 M2.8 深さ約40km 最大震度1
2016年7月21日 8時40分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約40km 最大震度2
2016年7月21日 14時36分頃 茨城県南部 M2.9 深さ約50km 最大震度1
2016年7月21日 22時51分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約20km 最大震度3
2016年7月24日 0時59分頃 伊豆大島近海 M3.3 深さ約10km 最大震度3
2016年7月24日 1時2分頃 伊豆半島東方沖 M2.3 ごく浅い 最大震度1
2016年7月24日 2時32分頃 伊豆大島近海 M2.9 深さ約10km 最大震度2
2016年7月24日 2時36分頃 伊豆大島近海 M2.7 深さ約10km 最大震度2
2016年7月24日 2時44分頃 伊豆大島近海 M3.4 深さ約10km 最大震度3
2016年7月24日 6時37分頃 伊豆大島近海 M3.1 深さ約10km 最大震度2
2016年7月24日 6時39分頃 伊豆大島近海 M2.5 深さ約10km 最大震度1
2016年7月24日 7時9分頃 伊豆大島近海 M2.2 深さ約10km 最大震度1
2016年7月24日 7時29分頃 伊豆大島近海 M2.6 深さ約10km 最大震度2
2016年7月24日 9時51分頃 千葉県北西部 M3.7 深さ約70km 最大震度2
2016年7月24日 11時12分頃 伊豆大島近海 M2.6 深さ約10km 最大震度2
2016年7月24日 11時14分頃 伊豆半島東方沖 M2.3 深さ約10km 最大震度1
2016年7月24日 13時17分頃 伊豆大島近海 M2.3 深さ約10km 最大震度2
2016年7月24日 13時54分頃 伊豆大島近海 M3.8 深さ約10km 最大震度3
2016年7月24日 13時59分頃 伊豆大島近海 M2.5 深さ約10km 最大震度1
2016年7月24日 20時16分頃 伊豆半島東方沖 M2.5 深さ約10km 最大震度1
2016年7月25日 4時29分頃 伊豆大島近海 M2.5 深さ約10km 最大震度2
2016年7月25日 14時20分頃 伊豆半島東方沖 M2.0 ごく浅い 最大震度1
2016年7月27日 23時47分頃 茨城県北部 M5.4 深さ約60km 最大震度5弱 (当地 震度2)
2016年7月28日 4時16分頃 千葉県東方沖 M2.3 深さ約30km 最大震度1
2016年7月30日 16時40分頃 千葉県東方沖 M4.5 深さ約20km 最大震度3
2016年8月2日 14時28分頃 千葉県東方沖 M2.5 深さ約40km 最大震度1
2016年8月3日 1時10分頃 千葉県北東部 M4.2 深さ約30km 最大震度3
2016年8月6日 18時36分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約20km 最大震度2
2016年8月7日 3時45分頃 千葉県東方沖 M2.7 深さ約20km 最大震度1
2016年8月9日 20時4分頃 栃木県南部 M2.9 深さ約10km 最大震度2
2016年8月10日 14時50分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年8月12日 23時12分頃 千葉県東方沖 M3.2 深さ約50km 最大震度1
2016年8月14日 5時15分頃 千葉県南東沖 M5.1 深さ約60km 最大震度2
2016年8月17日 4時13分頃 茨城県北部 M3.7 深さ約60km 最大震度2
2016年8月18日 3時0分頃 茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度2
2016年8月18日 19時29分頃 茨城県北部 M3.4 深さ約70km 最大震度1
2016年8月19日 12時58分頃 新島・神津島近海 M3.5 深さ約10km 最大震度2
2016年8月19日 13時24分頃 新島・神津島近海 M2.7 深さ約10km 最大震度1
2016年8月19日 21時7分頃 茨城県沖 M5.4 深さ約50km 最大震度4 (当地 震度1)
2016年8月20日 2時5分頃 神奈川県西部 M2.6 深さ約20km 最大震度1
2016年8月21日 21時46分頃 父島近海 M5.0 深さ約10km 最大震度1
2016年8月22日 13時48分頃 千葉県東方沖 M3.4 深さ約30km 最大震度1
2016年8月22日 18時33分頃 鳥島近海 M5.7 深さ約410km 最大震度1
2016年8月26日 2時4分頃 鳥島近海 M6.1 深さ約490km 最大震度2
2016年8月26日 10時0分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度1
2016年8月26日 18時28分頃 千葉県北西部 M3.3 深さ約80km 最大震度1
2016年8月26日 19時41分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約10km 最大震度1
2016年8月26日 20時22分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約10km 最大震度1
2016年8月27日 22時46分頃 茨城県南部 M4.1 深さ約50km 最大震度3
2016年8月28日 5時44分頃 新島・神津島近海 M3.6 ごく浅い 最大震度3
2016年8月30日 4時25分頃 千葉県北西部 M3.4 深さ約70km 最大震度1
2016年8月30日 17時50分頃 茨城県沖 M3.5 深さ約20km 最大震度1
2016年8月31日 5時4分頃 茨城県沖 M4.9 深さ約10km 最大震度2
2016年8月31日 5時36分頃 茨城県沖 M4.3 深さ約20km 最大震度1
2016年9月2日 5時11分頃 栃木県北部 M2.6 深さ約10km 最大震度1

7月24日、伊豆大島近海と伊豆半島東方沖で群発。
茨城県南部も活発。
一方で、千葉県東方沖や茨城県沖がいつにも増して活発なのも気になるところ。
というのも、以下に挙げている三陸沖地震の震源が、岩手沖であることと考えあわせてのこと。
東日本大震災の大震源域のうち、大きく揺れていない北端と南端が活発になってきているような……


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2016年6月24日 6時5分頃 与那国島近海 M6.1 深さ約10km 最大震度2
2016年6月25日 13時51分頃 新潟県上越地方 M4.6 深さ約10km 最大震度4
2016年6月27日 7時57分頃 福島県沖 M5.6 深さ約10km 最大震度3
2016年6月29日 23時14分頃 熊本県熊本地方 M3.8 深さ約10km 最大震度4
2016年6月30日 3時12分頃 三陸沖 M5.2 深さ約10km 最大震度2
2016年7月9日 18時5分頃 熊本県熊本地方 M4.4 深さ約10km 最大震度4
2016年7月11日 15時21分頃 八丈島近海 M5.2 深さ約10km 最大震度1
2016年7月14日 11時17分頃 八丈島近海 M5.2 深さ約10km 最大震度1
2016年7月17日 13時24分頃 茨城県南部 M5.0 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度3)
2016年7月19日 12時57分頃 千葉県東方沖 M5.2 深さ約30km 最大震度4 (当地 震度1)
2016年7月20日 7時25分頃 茨城県南部 M5.0 深さ約50km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年7月23日 10時0分頃 オホーツク海南部 M5.5 深さ約420km 最大震度2
2016年7月24日 11時51分頃 十勝地方中部 M4.6 深さ約100km 最大震度4
2016年7月25日 3時3分頃 千島列島 M5.2 深さ約120km 最大震度1
2016年7月26日 0時11分頃 沖縄本島近海 M5.3 深さ約10km 最大震度2
2016年7月27日 23時47分頃 茨城県北部 M5.4 深さ約60km 最大震度5弱 (当地 震度2)
2016年8月5日 1時24分頃 硫黄島近海 M5.3 深さ約530km 最大震度2
2016年8月9日 22時48分頃 熊本県熊本地方 M4.0 深さ約10km 最大震度4
2016年8月14日 5時15分頃 千葉県南東沖 M5.1 深さ約60km 最大震度2
2016年8月15日 16時4分頃 福島県沖 M5.5 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度1)
2016年8月19日 11時5分頃 熊本県阿蘇地方 M4.3 深さ約10km 最大震度4
2016年8月19日 21時7分頃 茨城県沖 M5.4 深さ約50km 最大震度4 (当地 震度1)
2016年8月20日 14時14分頃 三陸沖 M5.3 深さ約10km 最大震度2
2016年8月20日 18時1分頃 三陸沖 M6.0 深さ約10km 最大震度3
2016年8月21日 0時58分頃 三陸沖 M5.9 深さ約10km 最大震度3
2016年8月21日 1時10分頃 三陸沖 M5.5 深さ約10km 最大震度2
2016年8月21日 1時28分頃 三陸沖 M5.2 深さ約10km 最大震度1
2016年8月21日 21時46分頃 父島近海 M5.0 深さ約10km 最大震度1
2016年8月21日 21時49分頃 三陸沖 M5.1 深さ約10km 最大震度2
2016年8月22日 8時13分頃 三陸沖 M5.2 深さ約10km 最大震度2
2016年8月22日 15時11分頃 宮城県沖 M5.2 深さ約30km 最大震度3
2016年8月22日 18時33分頃 鳥島近海 M5.7 深さ約410km 最大震度1
2016年8月26日 2時4分頃 鳥島近海 M6.1 深さ約490km 最大震度2
2016年8月31日 19時46分頃 熊本県熊本地方 M5.2 深さ約10km 最大震度5弱
2016年9月1日 6時33分頃 熊本県熊本地方 M4.7 深さ約10km 最大震度4

2ヶ月分以上とはいえ、全体的に活発化している印象。


主な海外の地震です。
2016年7月30日 6時18分頃 マリアナ諸島 M7.6 深さ約260km 最大震度2
2016年8月12日 10時27分頃 南太平洋(ローヤリティー諸島南東方) M7.6
2016年8月19日 16時32分頃 南太平洋(サウスジョージア島) M7.4
2016年8月29日 13時30分頃 北大西洋(アセンション島北方) M7.4
2016年9月2日 1時38分頃 ニュージーランド北島東方沖 M7.0

防災の日は過ぎましたが、防災用品や非常食・水の点検、家族と避難経路やもしものときの連絡方法の確認などしておきたいですね。
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2016年08月30日

愁いのひととき

書きたいネタは溜まりまくっているのに、じっくりPCの前に座る時間が取れず、ご無沙汰となってしまいました。
とりあえず、本の感想から。
何年も続けている「ひとりSFキャンペーン」ですが、先月、牧眞司さんの『JUST IN SF』というSF作品紹介本を読んでから、新たに読みたい本がまたまた増えてしまい、その紹介されていた中から気になった作品を順に読んでいる最中です。
ということでまず2冊。


『華氏451度』 レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫

ブラッドベリが好きで、一時期は最も好きな作家といえば名前を挙げていたほどだった。
ただ、ダーク・ファンタジーや短編SFは読んでいたものの、ハードSFの中編・長編は読んだことがなく、いつか読まねばと思っていたところ、『華氏451度』の新訳版が出ていると知り、これをきっかけに読むしかないと読んでみた次第。旧訳は読んでいないので実感できないが、かなり表現が変わっているよう。

焚書がテーマというのは知っていたのだけれど、あとはまったく知識なし。
焚書という役目を負う「昇火士」モンターグが、焚書という行為に次第に疑念を持ち始め……というお話。発表されたのは、1953年。もう半世紀以上も前の作品だ。
ブラッドベリ特有の詩的な表現が多く、イメージするのがなかなかに難しい。
読み終わってみると、なんだかちょっと消化不良というか、中途半端な印象だけれど、途中に挟み込まれた警句は心に響く。鳥肌モノの箇所がいくつかあった。

ひとつの問題に二つの側面があるなんてことは口が裂けてもいうな。ひとつだけ教えておけばいい。もっといいのは、なにも教えないことだ。(中略)
不燃性のデータを詰め込んでやれ、もう満腹だと感じるまで”事実”をぎっしり詰め込んでやれ。ただし国民が、自分はなんと輝かしい情報収集能力を持っていることか、と感じるような事実を詰め込むんだ。そうしておけば、みんな、自分の頭で考えているような気になる。動かなくても動いているような感覚が得られる。それでみんなしあわせになれる。なぜかというと、そういうたぐいの事実は変化しないからだ。哲学だの社会学だの、物事を関連づけて考えるようなつかみどころのないものは与えてはならない。


社会学が学びたくて大学に行った身としては、こんなところで「社会学」を挙げられるのは予想外なのだが、たしかに「つかみどころのないもの」ではあるし、だからこそ面白いと思えたのだ。「社会」というものに対して、あらゆるアプローチで迫っていくものの、迫っていくそばからまた新たな問題が湧き出てきて、それらもまた追いかけねばならない。「社会」の全容をつかむことなど到底できないのだから。
そんなことを考えてしまう自分は、『華氏451度』の世界に居たならば、真っ先に燃やされてしまっていたのだろうな。

しかし、ブラッドベリという人は、「時間」というものをひとつの大きなテーマとして描いてきたのかもしれないと思った。
以下は、迷い始めたモンターグと、昇火士の上司との会話での台詞。
「ジッパーがボタンに代わり、おかげで人間は夜が明けて服を着るあいだ、ものを考えるたったそれだけの時間もなくしてしまった――哲学的なひととき、いうなれば愁(うれ)いのひとときを」

そして、主人公モンターグが、逃亡の末に辿り着いた先で、未来を見据えて行動を起こした男たちと出会ったときの印象。
その炎には静寂が集い、その静寂は男たちの顔にも宿っていた。そこには時間もあった。この錆びた線路のそばで樹々の根元に腰をおろして世界を見つめ、その視線で世界をひっくりかえす時間が。

物事を考えるには、時間が必要なのだということを、今更ながら教えてもらった。

私が好きな『何かが道をやってくる』という作品では、怪しげな巡回カーニバルのメリーゴーランドが、若返ったり年老いたり時間を操ることができる装置になっていた。
「時間」というとらえどころのないものと、人間との関わり方は、誰しもが日常的に実感する普遍的なテーマであるし、ロマンを感じる素材でもある。
自分がブラッドベリに惹かれてきた理由は、こんなところにあったのかもしれないと思った。


『12人の蒐集家/ティーショップ』
 ゾラン・ジヴコヴィッチ

もう1冊は、SFと位置づけるのも無理がある気もするけれど、ダーク・ファンタジー的な作品。
ゾラン・ジヴコヴィッチは、旧ユーゴスラビア出身の作家。
東欧の作家の作品を読んだのは、もしかしたら初めてかも。
東欧には、「ファンタスチカ」というジャンルが存在するらしい。日本で呼ぶ「ファンタジー」よりも幅が広く、SF・ホラー・ファンタジー・幻想文学等を包括したジャンルらしいのだ。
だとすれば、私好みの作品がゴロゴロしていそうだ。
この本も英訳からの日本語訳だし、そうそう訳されている作品もないかもしれないが、「ファンタスチカ」は面白い。今後、注目していきたい。
というわけで、この本も「ファンタスチカ」ど真ん中なわけだ。

「12人の蒐集家」は、12人それぞれを描いた12編の短編で構成されている。
どの話にも必ず紫色の何かが登場し、それが不思議な通奏低音となっている。
それと、人物の名前が出てくると、必ず「P」から始まっている。日本語には「パピプペポ」の音は少ないので、読みながら音に引っかかりができて妙な感覚になる。

ところで、最近ネット上で、本を読むときに頭の中で活字を音として再生しているか否かという話題を見かけた。
文章を読むとき、それが誰かの声で脳内再生されているように感じる人は少なくないようだ。
私は、本を読むときは、誰かの声として再生しているとは感じられない。
活字からダイレクトに言葉の意味を理解する。と同時に、状況描写なら、活字がそのままイメージとなって映像化される。右脳で映像や音を再生しつつ、左脳で活字の意味を理解しているような感覚だが、直接的に誰かの声で文章が再生されるとは感じない。
一方で、例えば特定の声優さんの声を脳内で再生しようとすれば、それは簡単に再生できる。
私の場合は、文章を読むことと、声を脳内再生することは、どうも別の回路になっているようだ。
ということで、前述の人名の「P」音も、音として認識している感覚でもないのだが、破裂音的なイメージはあって、それがなんとも言えない違和感で、引っ掛かりと感じられるようなのだ。
この辺りは、読む人によって、感じ方が変わってくるのだろうなと想像すると面白い。

12人目の蒐集家のエピソードで、すべてをまとめて綺麗に終わるのだが、潔いというか元も子もないというか。
こういったところに、戦乱を乗り越え、国を失ってきた人の強さを感じる。作者のことだ。
詳しい経歴は存じ上げないが、想像はつく。
1948年にベオグラードで生まれ、ベオグラード大学で博士号を取得し、同大学で教鞭をとっているらしいので、ずっとベオグラードを離れていないことになる。ということは、紛争を肌で感じてきたに違いない。常に銃弾が飛び交い、遺体が道に転がっているのが普通だというような状況をくぐり抜けてきたのは間違いないのだから。
そんな中で、創作をし、後進に教えるという文化的な作業を続けることは困難だったに違いない。
どうしても、強靭な精神力を感じてしまう。

「ティーショップ」は、ある女性が旅先で時間をつぶすために入った喫茶店でのお話。
登場人物が複雑に交錯していくので、つい相関図を作ってしまった。
想像力を掻き立てられる素晴らしい構成。
計算しないとできない芸当だと思いつつ、気ままに書いていたらうまくまとまってしまったみたいなノリが不思議だ。
読書とひとことで言っても、いろんな楽しみ方があるものだが、文章に翻弄されて、目隠しで手を引っ張られているような、どこに連れて行かれるのかわからない感覚が楽しめる作品。こういう作品は、滅多にお目にかかれない。

ということで、想像以上に楽しませていただいた1冊だった。
ゾラン・ジヴコヴィッチ作品は、日本語訳だと、もう1冊『ゾラン・ジフコヴィッチの不思議な物語』という本があるのみ。しかも、3編しか収録作品がないのに、「ティーショップ」は重複している。
ちなみに、表記が「ジヴコヴィッチ」だったり「ジフコヴィッチ」だったり安定しない。これこそ、この作家がまだ日本で認識されていない証。
とりあえず、他の作品はこれを読むしかなさそうなのだが、勿体無いから忘れた頃に読もうっと。
訳者の方、もっと翻訳をしてください。よろしくお願いします。
posted by nbm at 11:37| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日

両国タイムトリップ

久しぶりに「観たい!」と思った展覧会があったので、出かけることにした。
江戸東京博物館の「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」。
どうやら、「妖怪ウォッチ」関連の展示もあるらしく、夏休みに入ったら子供たちで大混雑するかも。うかうかしていたら大変なことになりそうだとは思っていたのだが、学校の夏休みは始まってしまった……
大部分の学校が夏休み初日となったであろう日、まだマシかもと、雨天の中、両国へ向かう。

江戸博に着いたのは、ギリギリ午前中。
地元のコンビニでチケットを買っておいたので、直接入り口へ。
コンビニチケットは活字だけで味気ないけど、チケット売り場に並ばなくてよいのがありがたい。
チケット屋でお得に購入するのも手だけれど、確実に行くと決意していないと無駄になることもあるし。
実際に行くとなったら当日に簡単に入手できるのて、その点も安心。

入り口を入ったら、音声ガイドの端末を借りる。
案内人役は、『夏目友人帳』で妖怪・斑こと”にゃんこ先生”を演じている井上和彦さんだ。
この日はどうもツイていない。借りた端末は電源が入らず、すぐに交換してもらった。

すでに結構な混雑。入り口に近い方が混んでいた。
会場が博物館だし、内容も手伝ってか、美術展を鑑賞慣れしていない人が多数。
人気のある作品の前で「進みながらご覧ください」と言われても全く動かない。観てもいない作品の前で関係ないことをやっていてどかない人も。混雑しているときは譲り合いの精神を持っていただきたいもの。
ガラスケースには手でベタベタ触る。作品はガラスケースに入っているし、特に注意書きはなかったかもしれないがマナーとしてはいただけない。会場内で飲み物を飲んでいる人も発見。
雨が降っていたので、長い傘を建物内に持ち込んでいる人も多い。入り口で預けましょうね。
なぜか、進むほどに混雑は解消。たぶん、次第に飽きた子供たちが足早に進んでいった結果なのではないかと推測。
子供たちに芸術作品を見せる取っ掛かりとしては良い企画だったのかもしれないが、予想外に大人向けだった気がする。

色々と、興味深い絵はあったのだけれど、一番インパクトが強かったのは、最初にあった葛飾北斎の「天狗図」だった。
大きな蜘蛛の巣をひらりとかわすように、天狗が天空から迫ってくる構図。なんとダイナミックで且つ繊細なことか。流石のセンス。

やはり、ユニークなのは、「姫国山海録」。
妖怪図鑑みたいなものだが、ミジンコみたいなキャラクターとか、あまりお目にかかったことのないタイプが列挙されている。
どちらかというと、妖怪というよりは『蟲師』に出てくるような蟲みたいな感覚。病気との因果関係などが書かれているようなので、悪さをするものをわかりやすくキャラクター化した感じ。

円山応挙の「幽霊図」は、何度観ても他と迫力が違う。
おどろおどろしさが群を抜いている。
浮世絵師たちが描く物語も楽しい。巨大な骸骨の「こはだ小平二」、海中にぬっと立ちはだかる「海坊主」。
錦絵は、化け物を描きつつも、艶やかで美しい。
付喪神たちもたくさん。中でも「百鬼夜行絵巻」が秀逸。
「土蜘蛛草紙絵巻」もいい。さすがは重要文化財。年季が違う(14世紀)。
国宝の「辟邪絵 神虫」は、逆に古さを感じさせない。こちらは12世紀の作。神の使いとして、鬼を貪る絵柄は壮絶なのだが、顔つきがユーモラス。

最後の方に、遮光器土偶やみみずく土偶が鎮座している。
遮光器土偶は、小学生低学年くらいで知り、その頃から「宇宙人を表現したものではないか」みたいなことが言われていたが、現物を目近に観て、「おぉっ!」と感激。
そして、最後の最後。ほんのオマケみたいに「妖怪ウォッチ」が登場。古代からいきなり現代に飛ぶ落差ったらない。
たったこれっぽっちで子供たちを呼ぼうっていうのか?「妖怪ウォッチ」目当てだと、ガッカリするかもしれないな。かと言って、他の作品を観て、子供が楽しめるとも思えないし。

ミュージアムショップには、妖怪モチーフのいろいろがあって楽しかった。何も買わなかったけど(笑)
私が行ったのは会期前半だったので、後半ではけっこうな数の展示替えあり。
終了後は、大阪へと巡回するらしい。

せっかく両国へ来たのなら、他にも寄りたいところがある。
横網町公園と旧安田庭園だ。江戸博の西側には両国国技館。国技館の北側に旧安田庭園。旧安田庭園の北東側の斜向いに横網町公園がある。
まずは、横網町公園へ向かう。目当ては、伊東忠太の設計による建築物だ。
東京都慰霊堂と東京都復興記念館とが建っている。
ここは、関東大震災で避難してきた人々が火災旋風に巻き込まれ、約3万8千人の焼死者が出た「陸軍被服廠跡」なのである。
関東大震災の犠牲者は約10万5千人。その犠牲者を供養し、ここに慰霊堂が建てられた。5万8千人のご遺骨が納められているという。
その後、東京大空襲の戦災者を弔うこととなり、現在は約16万3千人のご遺骨が安置されている。

場所柄、建物を写真に撮るのは憚られた。興味の在る方は、画像検索をしてみてください。
西洋式の神殿に和風の屋根がのってしまったような和洋折衷の不思議な慰霊堂。白い外壁にミントグリーンのような色の瓦屋根。屋根の上には小さな尖塔。
相当大きくて、どっかりとまさに霊を鎮めている感じがした。
「安心してお眠り下さい」と犠牲者の方々をしっかりと守っているように見えた。
屋根には、スモールディメンション化した鳳凰のような可愛らしい鳥がそこここに。
内部には、ドラゴンが丸い照明を玉のように掴んでいる装飾が。
何を祈ったらよいのかわからないが、内部に足を踏み入れた以上、礼儀として手を合わせ拝礼した。
正直、もっと雰囲気の沈んだ場所かと想像していたのだけれど、厳かな雰囲気はあったものの、慰霊堂のおかげで晴れ晴れとした場所に感じられた。

今度は、復興記念館へ。上記の慰霊堂も復興記念館も1930年に建設された。
こちらは洋風の造りだが、玄関上に狛犬のようなキャラクターが並んでいるのに和む。
こんな建物の中を堂々と入っていけるのだから贅沢だ。
内部は、関東大震災と東京大空襲に関する資料が展示されている。
入場料は無料だが、かなり充実している内容で、雨の平日とはいえ、見学者がほとんどいないのは勿体無いことだと思った。
関東大震災のメカニズムや被害状況などがパネル展示され、当日に撮影された写真などもたくさん観られる。火災で焼け残った残骸が数多く展示されていて圧倒される。
そして、東京大空襲のパネル展示も。あらためて、日本に空襲のあった日付や場所や犠牲者の数などを列挙されると、ほんとうに非道い。それは、想像を遥かに超えていた。
この国が、100年も経たない昔に、戦争の渦中にあったということを見せつけられた。
震災と戦災を経て、その後に東京がどのように復興していったかということについても展示されている。
こんなに充実した展示が観られるとは思ってもいなかったので、いい経験をさせていただいた。
あれは、東京に暮らしている人は、観るべきだ。
私自身は生まれも育ちも埼玉県だが、母は東京大空襲のときには築地で暮らしていたらしく、飼い猫を泣く泣く残して避難したというような話を聴いている。まったく、他人事でない。

それから、旧安田庭園に向かったが、両国公会堂はすでに解体されているし、工事中のフェンスが味気ない。潮入の池(再現)といっても短時間の見学では実感もなく、特にこれといった感想もなし。

調子に乗って、日本橋へ向かう。日本橋界隈を訪ねるのは、10年ぶりくらいだろうか。
会社員時代に通い慣れた三越前は、劇的な変貌を遂げていた。それを見てみようと思ったのだけれど。
コレド室町に足を踏み入れたのは初めて。マンダリンオリエンタル東京(日本橋三井タワー)などの新しい大きなビルが立ち並び、中央通沿いは激変していた。
いくつか都道府県のアンテナショップがあるのも発見。あらためて調べたら、周辺にもっとたくさんあったのだな。
遅い昼食は利久庵で納豆そばでもと思っていたのだけれど、誘惑に負けてコレド室町でうどんを食べてしまった。温泉卵をはじめ、薬味を使い放題という面白い店だった。
新しい日本橋を眺めていたら、私の知る日本橋が残っている部分を探したくなって周辺を歩いてみる。
ミカドコーヒーの看板を見つけて、モカソフトを食べることにした。1Fは気軽にコーヒーが飲めるスタンドで、2F・3Fが喫茶店になっているのだが、実はお店の中に入ったことがなかった。
上司に頼まれて、いつも部署の人数分のモカソフトを電話で注文しては、受け取りに行くだけだったから。お世話になったその上司はもう故人。懐かしく思いながら味わった。

帰りに池袋で少しお買い物。
最近、タカセが気に入っている。池袋ではおなじみ。東口の駅前にあるが、大正9年創業の老舗。昭和のにおいのする洋菓子やパンが、逆に目新しい。おつかいものにアーモンドチュイルを購入。ついでに、パンを物色。極悪に甘そうなカジノというのをダンナさんへのおみやげに。フルーツ入りのクリームがサンドされたパンで、アイシングがけとチョコがけがいっしょにパッケージされている。すごいボリュームだった。

珍しく、だいぶノスタルジックな気分になった1日だった。
posted by nbm at 18:40| Comment(10) | TrackBack(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月14日

アニメ調査室(仮)アンケート 2016年4−6月期

今回も、アニメ調査室(仮)さんのアニメアンケートに参加してみたいと思います。以下は敬称略。

【2016夏調査(2016/4-6月期、終了アニメ、42作品) 第41回】

-評価条件-
S : とても良い
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可


01,鬼斬,F
02,三者三葉,B
03,少年メイド,B
04,虹色デイズ,C
05,うしおととら,C

06,ハンドレッド,C
07,迷家 マヨイガ,B
08,猫も、オンダケ,x
09,ビッグオーダー,F
10,キズナイーバー,C

11,クレーンゲール,F
12,暗殺教室 第2期,B
13,薄桜鬼 御伽草子,F
14,甲鉄城のカバネリ,B
15,ジョーカー・ゲーム,B

16,ふらいんぐうぃっち,A
17,文豪ストレイドッグス,C
18,ワガママハイスペック,F
19,宇宙パトロールルル子,F
20,僕のヒーローアカデミア,C

21,マギ シンドバッドの冒険,B
22,テラフォーマーズ リベンジ,C
23,ラグナストライクエンジェルズ,B
24,ハイスクール・フリート (はいふり),A
25,ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?,B

26,コンクリート・レボルティオ 超人幻想 THE LAST SONG,x
27,美少女戦士セーラームーン Crystal デス・バスターズ編,x
28,学戦都市アスタリスク 2nd Season,C
29,聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ,D
30,12歳。ちっちゃなムネのトキメキ,F

31,レゴタイム レゴ ニンジャゴー,x
32,田中くんはいつもけだるげ,A
33,とんかつDJアゲ太郎,F
34,影鰐 KAGEWANI 承,x
35,SUPER LOVERS,F

36,パンでPeace!,F
37,坂本ですが?,B
38,あんハピ♪,C
39,ばくおん!!,B
40,うさかめ,C

41,くまみこ,B
42,怪盗ジョーカー シーズン3,x


{総評、寸評など}
見切りのF評価。
01,鬼斬,F
日本の歴史上の人物をモチーフにしたゲーム原作のショートアニメ。
使い古された設定。作画も良くないし、いいとこなし。
09,ビッグオーダー,F
世界を破滅させるほどの強大な超能力を持った少年が世界を統治しようとするSF作品。漫画原作。
屈折したヒロインの設定など面白いのだが、声優さんたちがミスキャストだったような。セリフが浮いて、物語に入り込めず。
11,クレーンゲール,F
クレーンゲームでアイドルを養成していくという設定のショートアニメ。
何がやりたいのかさっぱり……
13,薄桜鬼 御伽草子,F
乙ゲー原作のショートアニメ。
本編アニメより軽くて観やすいと思ったものの、続かず。本編が好きでないと楽しめないかも。
18,ワガママハイスペック,F
エロゲー原作の女子高生日常もの。
半分くらいは観たかも。『日常』で弾けていた主役の本多真梨子は、すっかりエロゲーに転向したんだなとしみじみ。
19,宇宙パトロールルル子,F
タイトルそのままのショートアニメ。制作はTRIGGER。
TRIGGERのノリが自分には合わない。
30,12歳。ちっちゃなムネのトキメキ,F
小学6年生の恋愛を真面目に描いた作品。少女漫画原作。
むず痒くて観ていられない。
33,とんかつDJアゲ太郎,F
ギャグ漫画原作のショートアニメ。
センスが合わなかった。
35,SUPER LOVERS,F
複雑な事情のある男子4兄弟を描くドラマ。女性向け漫画が原作。
女性向け作品は苦手。絵柄も好みじゃない。
36,パンでPeace!,F
パン好きの女子高生たちを描いたショートアニメ。4コマ漫画原作。
日常系にエッセンスとして「パン好き」という要素を入れたんだろうが、無理くり感が否めない。目の間の離れたキャラデザも好きじゃない。

D評価。
29,聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ,D
両親を殺した邪竜ダガンゾートに復讐を誓った主人公が、目的を果たすべく仲間たちと旅をする。ソシャゲ原作。
話は進まないし、作画は崩壊しまくり。作りが雑過ぎる。

C評価。
04,虹色デイズ,C
4人の男子高校生を中心に描いた恋愛模様。15分もの。少女漫画原作。
男子高校生の目線で恋愛ものというのが珍しい。ただ、作画が残念。
05,うしおととら,C
妖怪退治の槍「獣の槍」を武器に、主人公うしおが妖怪・とらと共に最強最悪の大妖怪「白面の者」と戦う。漫画原作。2期目。
2期目の最初から延々最終回をやっているような感じ。原作がそうなのだろうが、「白面の者」との戦いを引き伸ばしすぎ。
06,ハンドレッド,C
特殊能力を持つ少年少女たちが謎の地球外生命体と戦う。ラノベ原作。
「もういいよ、こういうの」的な設定。特別な能力を持つ男性主人公がハーレム状態となるお決まりのパターン。でも、その割には観ていられたことを考えると、健闘していたのかも。
10,キズナイーバー,C
「痛み」を分け合う少年少女たちの物語。オリジナル作品。
ティーンの心の痛みに切り込もうとする意欲は感じるのだけれど、描ききれていないような。作画は良い。
17,文豪ストレイドッグス,C
文豪をモチーフにした超能力バトル。漫画原作。
設定も面白いし、基本的には作画も丁寧だったし、キャストも豪華。悪くなかったと思うのにあまり楽しめなかったのはなぜなのか。
20,僕のヒーローアカデミア,C
誰しもが超能力を持っているのが当たり前の世界で、何も持たない少年がヒーローになっていく物語。少年漫画原作。
スロースタート。段々と良くなっていった印象。良くなった頃に終わってしまった。
22,テラフォーマーズ リベンジ,C
テラフォーミングした火星で、自らを改造して進化した人類と同様に進化したGとの戦いを描く。漫画原作。2期目。
1期目がパッとしなかったので、2期目はギャグを交えてリズムはよくなったが、作画がひどい。最終回の重要なCパートが『The World of GOLDEN EGGS』になってた……
28,学戦都市アスタリスク 2nd Season,C
6つの勢力が頂点を目指すSF学園パトルもの。ラノベ原作。2期目。
これも使い古された設定。特筆すべきものはなし。あぁ、そうだ。OP・EDの音楽は良かった。
38,あんハピ♪,C
どうにもついていない不幸な女子高生たちが、幸せになるべく「幸福クラス」で実習を重ねる。漫画原作。
日常系として悪くなかったのだが、同じクールに『三者三葉』があったので、何かと比べてしまった。
40,うさかめ,C
スーパーハイテンション作品『てーきゅう』の姉妹編。
どうしても『てーきゅう』と比較してしまう。パステル調の作画はおもしろかったが、声優さんたちの力量の差が出てしまったか。

B評価。
02,三者三葉,B
大食い、腹黒、貧乏な元お嬢様。個性豊かな女子高生たちの日常。4コマ漫画原作。
さすがの動画工房。リアルな人の動きは秀逸。キャラも立っていたし、観ていて単純に楽しかった。日常系は、それが一番。
03,少年メイド,B
母親が亡くなり孤児となった少年が叔父の住む洋館に引き取られ、メイドとして家事全般をやりながら暮らすことに……漫画原作。
家主がこき使うわけではなく、借りを作らないためにメイドとして働くという自立の仕方がよい。ほのぼのとしていて、そっと見守りたくなる。脇のキャラもよく、それぞれのやり方で主人公を支えようとするのも観ていて気持ちがいい。
07,迷家 マヨイガ,B
世捨て人の集団がいわくつきの廃村で新たな生活を送ろうとするが……オリジナル。
どこへ転がっていくのかと思っていたが、期待していたほどの仕掛けがあったわけでもなく。民俗学的なアプローチは面白かったけれど、尻すぼみ感は否めない。
12,暗殺教室 第2期,B
超生物・殺せんせーを暗殺するべく、殺せんせー自身に教育されていく中学生たちを描く。漫画原作。2期目。
見た目に反してまともなことを言い、時折人間くさい殺せんせーが魅力的だった。それぞれの個性を活かして戦う生徒たちにも好感が持てた。王道的作品だったが、原作の力が強かったと思われ。
14,甲鉄城のカバネリ,B
時代劇+スチームパンクで描いたゾンビもの。オリジナル。
対カバネだった構図がいつのまにか人間同士の争いにすり替わり、途中から視点がズレてしまった。それもひとつのやり方だろうが、単純にカバネと戦う話でもよかったかと思う。
15,ジョーカー・ゲーム,B
昭和初期、陸軍の中で密かに養成されたスパイたちが世界各地で暗躍する姿を描く。小説原作。
原作小説はとても面白いんだろう。ただ、アニメ化には向かないかも。話が単純化されすぎているし、キャラの描き方が難しい。おそらく小説では巷に溶け込むように特徴をもたせない設定なのだと想像するが、アニメだとキャラの描き分けが難しくなっている。
21,マギ シンドバッドの冒険,B
既にアニメ化された『マギ』のスピンオフ作品。『千夜一夜物語』をモチーフにした冒険ファンタジー。漫画原作。
アラジンが主人公だった『マギ』は好きだったのだが、シンドバッドを主人公にしたこちらは少し地味め。『マギ』の前日譚として期待したのだけれど、話があまり進まず。続編があるかわからないが、続きが観たい。
23,ラグナストライクエンジェルズ,B
ゲームの世界観を浸透させるために作られた、1話30秒の超短編ショートアニメ。
何と戦っているんだかよくわからなかったが、女の子たちが巨大化して戦うというコンセプトは面白い。実験的でCM代わりの作品だけど、その割りには楽しめた。
25,ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?,B
ゲーム内で知り合ったガールフレンドや友人たちとリアルでも同じ学校に通っていたことがわかり、ネトゲ部を作ってネトゲを楽しむという筋。ラノベ原作。
リアルとネトゲの区別がつかないヒロインが肝なんだろうが、全体的に平板。ネナベの二人のゲーム上のキャラに、当初は男性声優さんが声を当てていたが、リアルキャラの女性声優さんの声と被らせていた表現が面白かった。
37,坂本ですが?,B
挙動のすべてがスタイリッシュでクーレストな坂本が主人公の学園ギャグ漫画が原作。
時に人間離れした坂本くんの行動は、斬新で面白い。久保田くん(CV:石田彰)が反則。ガチガチに中堅ベテラン勢で固められた配役で、なんとか作品の世界観を崩さずに出来たという感じ。
39,ばくおん!!,B
バイクライフを楽しむ女子高生たちの日常を描く。漫画原作。
若い頃からバイクに乗っていたおっさんたちしか知らないようなネタが満載。うちでは、ダンナさんの解説を聴きながら観ていたが、仮にそれがなくても楽しめたと思う。しかし、ドゥカティやスズキはあんなにディスられているのに作品に協力していて懐が深いな。ライム先輩のキャラが最高!DVDのCMでのライム先輩のマックスターン(実写)がクセになる。
41,くまみこ,B
とある山奥にある熊出神社に巫女として仕える女子中学生と、人間の言葉を話すヒグマのナツの交流を描く。漫画原作。
田舎者のコンプレックスが必要以上に描かれていて興醒め。単純に、女子中学生とヒグマの仲良しほのぼの暮らしを描けばよかったんじゃ?

A評価。
16,ふらいんぐうぃっち,A
魔女として、しきたりに従い、15歳で家を出て従兄弟の家に居候して暮らす女子高生が主人公のファンタジー。漫画原作。
ほのぼのしていて、ゆったり観られる癒し系。でも、実は女の子の何気ないしぐさなど、描き方がエロい。舞台となっている青森県弘前市がとても魅力的に描かれている。使い魔の猫さんたちの配役が豪華。いろんな要素が渾然一体となって魅力的な作品になった。
24,ハイスクール・フリート (はいふり),A
飛行機が存在しないという世界観で、海を守る「ブルーマーメイド」を目指す海洋学校の女子生徒たちが戦艦に乗り実習を行うのだが……オリジナル作品。
本格的な海洋戦艦アクションを女子高生にやらせるという設定。このところミリタリーと女の子の組み合わせは食傷気味ながら、楽しく観られたのは、それぞれのキャラ設定が可愛かったのとまじめに海洋アクションしていたからだと思う。続編があってもいい。
32,田中くんはいつもけだるげ,A
無気力な田中くんと彼の世話を焼く太田、そして彼らをとりまく友人たちを描いた青春コメディ。漫画原作。
作品がすごく中性的で珍しい。男性が観ても女性が観ても楽しめるのではないかと。かわいいキャラがいるかと思えば毒気もあるし、笑える部分もあり、バランスがいい。

今回のA評価3作品は、どれもあまり期待していなかった作品。
一方、ちょっとは期待していたのに期待はずれだったものが多かったクールだった。

さて、7月からのクールが始まっている。
声優の配役にあざとさを感じるが『初恋モンスター』には笑わせてもらっている。
『斉木楠雄のΨ難』もそうだ。
意外と面白いのが、『ReLIFE』。作画がひどい割に内容で楽しめる。
『甘々と稲妻』は、幼女の声が反則。女子小学生が演じているとのことだが、凄い。
あとは、多くが一長一短。話数が進むに連れて、これが変化していくのかどうか。
posted by nbm at 16:46| Comment(6) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月02日

謎の海獣

先週の週末のこと。またも秩父へ。
水汲み用のタンクも用意して、準備万端。

今回、最初のポイントは、芝桜で有名な羊山公園。
いつも菖蒲の咲く頃に菖蒲園に行けずにタイミングを逃していたのだが、秩父はまだ咲いているらしい。あの羊山公園に菖蒲園があると知り、寄ってみた。ところが……
案内が悪い。公園内の全体的な地図はおろか、駐車場の位置などまったく案内がほとんどない。おかげで、もっと奥に駐車場があるのがわからずに無駄に歩いてしまった。かなり年配のご夫婦に菖蒲園の場所を尋ねられる。やはりわからなかったご様子。無理もない。
しかも、行ってみたら菖蒲園もそれほどでもなくて。
ちなみに、芝桜が咲く辺りに行ってみたところ、花が咲いていないこの季節は殺風景この上ない(笑)
ただ、最初に「こっちかな」と間違って進んだ丘の上は、秩父市内が眼下に広がるパノラマになっていて、とても景色の良いところだった。
巨大な慰霊塔が威容を誇る。どうやら戦没者の慰霊碑らしい。秩父鉄道創業者の銅像もある。
武甲山の資料館もあるらしいが、そこには寄らなかった。
ついでに寄った感じだったけれど、がっかりポイントだった(笑)

さて、今回のメインは、「埼玉県立自然の博物館」である。
てんこ盛り.jpg
ライン下りで知られる長瀞の岩畳の近くにそれは建っている。なんと、前川國男の設計だ。
入り口を入ると出迎えてくれるのは、カルカロドンメガロドン。中空に浮かぶ巨大なサメの模型と、その顎の骨。骨はレプリカだが、歯は本物の化石。顎は人が縦に入る大きさ。
そう、今から約1500万年前、秩父どころか埼玉県の大部分は海だった。ここには古秩父湾に生息していた海洋生物たちの化石がいくつも展示されている。
謎の海獣.jpg
クジラの骨もあるのだが、やはり圧巻はパレオパラドキシア。日本では35地点で見つかっているというが、そのうち8地点が埼玉県。日本で一番パレオパラドキシアが見つかっているのが、「海無し県」と呼ばれる埼玉県とは面白い。
クジラの祖先と言われている、カバに似た生物。現在のゾウやジュゴン・マナティーなどと近い生物だと考えられている。
海苔巻きを束ねたようなユニークな臼歯と、厚い板状の胸骨が特徴的。
秩父市大野原や秩父郡小鹿野町般若などで見つかった化石を元に、復元された骨格標本が3体も展示してある。見ればみるほど不思議なカタチ。特に、亀の甲羅のようにならんでいる胸骨が面白い。何のためにあんなカタチに?下から攻撃されることが多かった?サメに襲われるとか?
扇状に指が広がっている手足は、がっしりとしていて、ヒレのように使っていたことが想像できる。

ジオパーク秩父を象徴するような鉱物の展示も面白い。
数々の変成岩。それらがどのようにして出来るのか。わかりやすく説明してくれる。
パヤパヤと毛のような毛鉱とか、糸状の金とか、興味深い。
マグマの影響によってできる様々な鉱物が集約されたような石が展示してあった。見覚えがある。父はかつて秩父に勤めていたことがある。その時代に父が買ってきた石だったのだろうか、同じような石が実家にあった。
所々が金色に光り、端っこが白く大理石化していて、組成が同じだ。
そんな石の存在など記憶の彼方にあったのに、唐突に思い出した。

こっち見んな.jpg
ここの博物館の動物の剥製たちには、触ることができる。
キツネやテンの毛皮がやわらかいのは想像できたことなのだが、意外にハクビシンがやわらかく上質な毛皮という感覚。一方、タヌキの毛はゴワゴワしている。
みんな同じ方向をむいているので、「こっち見んな」状態になる。

山の植生や野生生物などのジオラマも面白い。
闇に隠れているものにも、ボタンを押すとライトが当たる。岩山の上のサルが跳びかかってきそうだ。

ところで、埼玉県は日本産のカエデ27種のうち21種が自生しているという。道々、メープルシロップを使ったおみやげ品の看板を見たけれど、おみやげ品になるほどカエデがあるとは知らなかった。
博物館の庭には、それらのカエデが植えてあるカエデの森がある。

長瀞.jpg
博物館内には、いろんなことを説明してくれるチラシがそこここに置いてあったのだが、そのひとつに長瀞の岩畳の説明があり、ポットホールというのが面白そうなので行ってみることに。
水の流れによって岩の中で球体の岩が作られ、その丸い岩によって周りは穴と削られていくというもの。博物館には、ここから出た球体の岩が展示してあった。
大体の方向はわかるのだが、これも案内が悪くて探すのに苦労した。
行き交う人に尋ねてみるのだけれど、これという目印になるものがないし、案内もない。アバウトな説明を頼りに探すしかなく……
そして、見つけたポットホールは水が溜まっており、博物館の説明の写真とは似て非なるものだった。その日第二のがっかりポイントとなった(笑)
それでも、小学生以来の長瀞の岩畳は面白かった。あのときは、ライン下りはしたけれど、岩畳の上は歩かなかった。岩畳の昇り降りが膝にダメージを与える。
真下の激流をラフティングのボートが通って行く。楽しそう。
岩畳の上を強引に進んだので、どうやって岸に帰って良いのやら不安になりつつも、小道を見つけてなんとか戻ることができた。

今回の一番の感想。
秩父は案内が不親切。
あれだけ面白いものがあるのだから、もっとわかりやすく表示してくれればいいのに。

とかなんとか、ぶぅぶぅ言いながらも、それなりに楽しんできたわけで。
今晩放送の『出没!アド街っく天国』は、長瀞を取り上げるのだそうだ。
自分たちが秩父にハマり出したと思ったら、テレ東が追随してくるとは。
これで放送されると、その後はしばらく混雑しそう。

我々は、それから2箇所の湧き水を汲みに。
途中、合角(かっかく)ダムもちょっと見学。滝沢ダムに比べると小規模。ダムのすぐ脇に吉田元気村という施設があるのだが、こんなダムの近くにあっていいのか的な不思議な景色。
水不足が叫ばれているが、このダムも貯水率が低いのがひと目でわかり、干上がりそうだ。
この吉田は、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』にも出てきた龍勢祭りの里。龍勢祭りとは、山沿いに建てられたやぐらからロケットのような龍勢を打ち上げるお祭り。
何の気なしに通った道沿いに、その発射台のやぐらを発見。けっこうな高さだ。
道の駅的に隣接した龍勢会館のそばには、昨年の龍勢祭りの打ち上げ順が書かれていて、前述したアニメの「超平和バスターズ」の名前もあった。

本当は他に行きたいところが2箇所あったのだけれど、羊山公園と岩畳で時間をロスしてしまった。
どうせまた来るから次の機会のお楽しみということで。
ラベル:埼玉県とは
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2016年06月23日

2016年5月16日からの地震メモ

2016年5月16日からの地震メモです。
今回は、5週間分くらいになってしまいました。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年5月16日 12時11分頃 茨城県北部 M3.7 深さ約60km 最大震度2
2016年5月16日 21時23分頃 茨城県南部 M5.5 深さ約40km 最大震度5弱 (当地 震度3)
2016年5月17日 6時55分頃 茨城県南部 M4.0 深さ約40km 最大震度3
2016年5月17日 6時57分頃 茨城県南部 M4.3 深さ約50km 最大震度3 (当地 震度1)
2016年5月19日 4時15分頃 千葉県東方沖 M3.4 深さ約60km 最大震度1
2016年5月19日 7時0分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約50km 最大震度1
2016年5月21日 22時6分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約50km 最大震度1
2016年5月22日 4時40分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約40km 最大震度1
2016年5月23日 23時17分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約60km 最大震度3
2016年5月24日 1時42分頃 千葉県北西部 M4.2 深さ約70km 最大震度2 (当地 震度1)
2016年5月25日 20時47分頃 茨城県沖 M3.6 深さ約40km 最大震度1
2016年5月26日 16時16分頃 神奈川県西部 M2.7 深さ約10km 最大震度2
2016年5月26日 17時17分頃 神奈川県西部 M2.0 深さ約10km 最大震度1
2016年5月27日 21時7分頃 千葉県南東沖 M4.1 深さ約50km 最大震度1
2016年5月28日 18時1分頃 三宅島近海 M4.8 深さ約140km 最大震度1
2016年5月28日 18時10分頃 茨城県北部 M4.2 深さ約50km 最大震度2
2016年5月29日 13時21分頃 埼玉県秩父地方 M3.2 深さ約130km 最大震度1
2016年5月30日 21時20分頃 千葉県東方沖 M3.9 深さ約20km 最大震度2
2016年6月1日 4時41分頃 茨城県北部 M2.5 深さ約10km 最大震度1
2016年6月2日 7時34分頃 千葉県北西部 M3.8 深さ約70km 最大震度2
2016年6月2日 18時36分頃 千葉県東方沖 M3.9 深さ約30km 最大震度3
2016年6月2日 22時34分頃 千葉県東方沖 M3.7 深さ約30km 最大震度3
2016年6月3日 0時53分頃 千葉県東方沖 M4.2 深さ約40km 最大震度1
2016年6月3日 16時21分頃 千葉県東方沖 M3.2 深さ約20km 最大震度1
2016年6月5日 23時40分頃 茨城県北部 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2016年6月7日 3時15分頃 群馬県南部 M3.5 深さ約10km 最大震度3
2016年6月7日 13時1分頃 茨城県南部 M3.7 深さ約40km 最大震度2
2016年6月9日 0時55分頃 茨城県南部 M3.2 深さ約50km 最大震度1
2016年6月9日 11時25分頃 茨城県南部 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2016年6月12日 5時48分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2016年6月12日 7時29分頃 千葉県北西部 M3.4 深さ約70km 最大震度1
2016年6月12日 7時54分頃 茨城県南部 M5.0 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年6月13日 19時29分頃 茨城県南部 M3.3 深さ約40km 最大震度1
2016年6月14日 12時39分頃 千葉県東方沖 M3.9 深さ約30km 最大震度1
2016年6月14日 22時31分頃 栃木県南部 M2.6 深さ約10km 最大震度1
2016年6月16日 18時35分頃 茨城県南部 M3.6 深さ約40km 最大震度2
2016年6月18日 8時50分頃 茨城県沖 M4.2 深さ約20km 最大震度3
2016年6月18日 21時10分頃 千葉県東方沖 M3.1 深さ約30km 最大震度1
2016年6月19日 16時28分頃 千葉県北西部 M3.4 深さ約80km 最大震度1
2016年6月20日 3時48分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約40km 最大震度1
2016年6月21日 9時54分頃 茨城県北部 M3.8 深さ約10km 最大震度2
2016年6月21日 11時22分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度1
2016年6月21日 13時46分頃 父島近海 M4.1 深さ約70km 最大震度1
2016年6月21日 19時21分頃 茨城県南部 M3.5 深さ約40km 最大震度1
2016年6月21日 20時5分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約10km 最大震度1

いつも頻繁に揺れている場所とはいえ、千葉県東方沖と茨城県南部が多いような。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2016年5月14日 4時5分頃 薩摩半島西方沖 M5.0 深さ約10km 最大震度2
2016年5月16日 21時23分頃 茨城県南部 M5.5 深さ約40km 最大震度5弱 (当地 震度3)
2016年5月17日 10時47分頃 硫黄島近海 M5.1 深さ約100km 最大震度1
2016年5月24日 18時48分頃 岩手県沖 M4.3 深さ約50km 最大震度4
2016年5月27日 12時44分頃 奄美大島近海 M5.5 深さ約10km 最大震度2
2016年5月27日 12時46分頃 奄美大島近海 M5.5 深さ約10km 最大震度2
2016年5月31日 14時23分頃 石垣島北西沖 M6.2 深さ約220km 最大震度3
2016年6月12日 7時54分頃 茨城県南部 M5.0 深さ約40km 最大震度4 (当地 震度2)
2016年6月13日 13時21分頃 奄美大島近海 M5.4 深さ約10km 最大震度1
2016年6月13日 13時27分頃 奄美大島近海 M5.2 深さ約10km 最大震度1
2016年6月13日 15時54分頃 熊本県熊本地方 M4.0 ごく浅い 最大震度4
2016年6月15日 0時1分頃 奄美大島近海 M5.3 深さ約10km 最大震度1
2016年6月16日 14時21分頃 内浦湾 M5.3 深さ約10km 最大震度6弱
2016年6月18日 20時46分頃 熊本県熊本地方 M4.5 深さ約10km 最大震度4
2016年6月21日 0時10分頃 内浦湾 M4.0 深さ約10km 最大震度4
2016年6月22日 5時38分頃 熊本県熊本地方 M3.9 深さ約10km 最大震度4

5週間分とはいえ、ちょっと多い。
内浦湾は、年に数回程度しか揺れない場所。
1年ぶりくらいで16日の朝に2回揺れ、14時に本震。
奄美大島近海がM5クラスで何度も揺れているのが嫌な感じ。
南と北がこれだけ揺れて、日本列島自体がねじれているのですから、関東近辺に大きいのが来てもおかしくはないですね。

主な海外の地震です。
2016年5月28日 18時47分頃 南大西洋 M7.3

今回はデータが多いので、メモのみ。
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2016年06月14日

見えざるものを描く

『脳内異界美術誌−幻想と真相のはざま−』 荒俣宏

「怪」という名の妖怪専門誌があるのだが、そこに連載されていたものをまとめた本らしい。内容は、9割が対談形式。荒俣さんと各方面の専門家の方々とが語り合っている。
実は、もっと違う内容を期待していたのだが、これはこれで興味深いものだった。
要するに、「アウトサイダー・アート」とか「アール・ブリュット」とかを生み出す過程で創作者である人間の脳内ではどんなことが起こっているのかというようなことを手がかりに、見えないものをどうやって見えるカタチに表現しているのか、みたいなことをテーマにしている。

正規の芸術教育を受けずに独自に制作され、発表する場もないような芸術を「アウトサイダー・アート」と呼ぶらしいのだが、実際には、精神病院内でのアートセラピー的なことから生まれた芸術を指す場合が多いという。
いろいろと実例を聞いていると、観てみたいと思う。いくらがびっしり描かれたパジャマ、日本語かと思いきや裏から見るとドイツ語のメッセージ、独自の人工言語とか。 
私自身の少ない教養を絞り出してみれば、例えば山下清画伯とか、ヘンリー・ダーガーの絵が浮かぶ。

序文で紹介されている荒俣先生の考えの起点は、お化けを感知する「明暗」を見る目。
原始的な動物は、カメラのような目を持たず、明暗だけを感じる器官を持っていた。その動物的な感覚を持つ人ならば、見えざるものを見えるものへと表現できるのではないかという。
動物的な鋭敏な感覚を持ち、尚且つ、それを具体的に表現する技術を持つ人が描くアートならば、どうなのだろうか。というわけだ。

イギリスの著名な精神病院「ベドラム」では、「雨の日曜日の娯楽」と称して、ロンドン子たちが精神病院を訪れて1ペニーの入場料を払い、精神障害者の奇行を眺めていたとか。1700年代の話。
ここの患者として有名どころとしては、描く猫が病状が進むに連れて変化していったルイス・ウェインとか、ロック・バンドのクイーンが作品に触発されて曲を作ったというリチャード・ダットなんかがいる。ルイス・ウェインの猫の絵の変化は観たことがあった。かわいらしい猫ちゃんが、徐々にサイケデリックな色使いのトゲトゲなクリーチャーに変貌していく。

ちょっと脱線して、ナチスの退廃芸術論を建築家の伊東忠太が日本に報告しているとか、おかしな建築物「二笑亭」で知られる精神科医の式場隆三郎についてとか書かれていたり。
遠野にのみ残る「供養額絵」の話も、興味深いけれど、本筋とはあまり関係ないような。ただ、柳田國男がその「供養額絵」のような事物には興味を示さなかったこととか、「供養額絵」の中の世界では死者は歳を取らないとか、それに関連して遠野には地蔵信仰が無いとかいうことは面白かった。

本筋に戻る。
脳科学からのアプローチとして、茂木健一郎との対談はよかった。
化粧をしたりお面をかぶったりすると、ミラーニューロンの働きで、「化粧した人物」や「仮面が表すもの」に自己を重ねて同一視していくらしい。脳は、化粧やお面で作った他人の顔で自分の顔を書き換えてしまう。
魔物の仮面をかぶったら、それと同調するように自分の中に隠れていた魔物が顕現してくるというようなことが起こっても不思議はないことになる。
スケールエラーの話も面白い。2歳くらいの子供は、スケール感が理解できないらしい。ミニカーに乗り込もうとするように。それは、同じ「車」でも実際の自動車もミニカーもあるわけで、言葉というシンボルと自身の身体性との関係が理解できないのだという。すぐに消えてしまう感覚だということなのだが、こういったことが大人になっても理解できる人がファンタジーを表現できるのではないかと話していた。ルイス・キャロルみたいに。

一番興味深かったのは、幻想的な挿絵を得意とする画家・山田維史さんとの対談。
山田さんは絵の具の成分について研究もされていて、絵の具を科学的に研究することで、画家の画法を解明し、そこから画家の真意を探るということが可能だ、と。例えばゴッホは正気を失っていたとされているけれど、絵の具の使い方を見ると、重ね塗りで酸化しないように丁寧に油を塗っているとか、山田さんに言わせると、晩年を除けば、まったく理性的で計算された画法に見えると。
山田さんは、ご自身の個展で、「なぜ私の悪夢があなたに描けるのか」と問い詰められたこと数度。山田さんは、理論的に幻想的な絵画を描くのが信条だそうなので、それが不特定な誰かの悪夢とリンクしているなどと考えもしなかったらしい。
山田さんはアウトサイダー・アートに詳しく、精神科医ロンブローゾが挙げている精神障害者の描く絵の13の特徴を紹介しているのだが、納得。「稠密性」とか、「無用性」「反復性」「象徴性」「猥雑性」など。
この「無用性」という部分だけは、理解できてしまうのが自分としてもどうなのかと思うのだけれど。こうして、誰が読むともしれない環境に文章を書いて投稿する。書き捨てということでもなく、それなりに労力も時間も使うし、表現にも細かく気を使いながら文章にしても、完成してしまうとどうでもよくなる。同様のことはよくダンナさんも言っていて、仕事で車の部品を作っていても趣味の範疇でギターを作っていても、細心の注意を払い将棋のように何手先までも計算し尽くして苦労して作ったのに出来上がった途端にどうでもよくなる、と。
もうひとつ面白かったことは、異世界と現実世界との関係性。パラレルでなく入れ子の状態、それも浸透膜のようなものを介した。その浸透膜を行き来できてしまう人が異界を描ける、と。
いつも、異世界というと、勝手にレイヤー構造をイメージしていた。それに近い表現だ。

それから、山田さんいわく、曖昧なものを偶然性に頼って描こうとすると、理性が無コントロールな状態を抑えこもうとして、勝手にイメージを探しだしてきてしまうという話。
以前に、加門七海さんが著書の中で、これに通ずることを言っていた。目に見えないものに出会ったときに、自分の脳内にすでに存在しているイメージから、ふさわしいと考えられるようなものを引っ張りだしてきて当ててしまうという話。これを読んだときに、すごく納得したものだ。世の中に同様のイメージの幽霊とされる存在が充満しているのも頷ける。いわく、髪が長い女性、白い服を着ている……などなど。
所詮は脳内で作り出しているイメージに他ならないわけで。
前述した明暗しか判断できない原始的な動物の目というのもここにつながってくる。
私は、自分にとって不快な場所はすごく暗く見える。太陽光が充分に差していたり、照明が明るくてもだ。私には原始的な目がどこかに残っていて、目ではなく、脳が何かに反応しているのだとすれば、合点がいく。

これまで、おかしなものを見聞きしてきた経験から、それを解明したいという思いは強く、どうしてもオカルト的なものに興味が湧く。脳が引き起こす錯覚にせよ何にせよ、自分は「見た」し「聞いた」のだから、その現象自体がどういうことなのか知りたい。
何かヒントになることがあるかもと思い、この本を読んでみた。
ほとんど関係無かったけれど、ところどころ興味深いことはあり、勉強になった。
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2016年06月11日

埼玉沖の秘境

最近、友人の影響で、湧き水に凝りだした。
凝りだしたと言っても、少し汲んできてはコーヒーや紅茶を飲むくらいなのだけれど。
ずっと以前に、蕎麦打ちが趣味という知人にいただいた手作りの蕎麦が、他で食べたことがないくらい美味しかったのだが、秩父の方の湧き水で作っているという話だった。砂糖など甘みを入れていないというのに、つゆが甘かったのに驚いたが、湧き水を使っていることによるものだと聞いた。残念ながら、どこの水だったのか、すっかり忘れてしまったのだが……

最近になり、友人が湧き水に凝りだして、各地で汲んできた水を味見してほしいと持ち込んできた。
試してみると、確かに水によって、コーヒーなどの味が違って面白い。
うちでは、浄水器を使っているので、何の味も感じないフラットな水に慣れているため、なんらかの成分が入った硬水を使ってみるのは新鮮だった。
しばらく前に、その友人にダンナさんが拉致られて、湧き水汲みに連れて行かれたのが奥秩父だった。
その景色が凄まじかったので、私にどうしても見せたいと思ったダンナさんが、奥秩父に連れて行ってくれた。

埼玉県の西側3分の1ほどを占める秩父地方。
私が今までに行ったことがある秩父といえば、長瀞や宝登山辺りまで。それでも充分に奥地だと思っていたが、秩父のほんの入口だったことに衝撃を受ける。登山した憶えがあるのは、小中学校で行った子ノ権現くらいで、これは秩父にさえも至っておらず、全然手前の飯能市だったことに気づく。
そう、埼玉県で生まれ、長く暮らしてきたというのに、実は、今の今まで奥秩父という場所に行ったことがなかったのだ。

その日の走行距離、約250km。
10時間ほどの間、県内だけを走ってこれである。しかもほとんどが林道。
奥秩父は、遠かった……

いつものごとく、思いつきで出かけたので、午後から出発。
秩父の入り口に着いたのは、もう4時近かった。
いつも遠くから見ている武甲山がこんなに近く見えたのは初めて。削り取られた山肌がハッキリ見える。
しかし、目的地はまだまだ遠い。この辺で一応ガソリンを補充。
ダンナさんが、道の駅あしがくぼで「アレを食べたい」と言う。
「アレ」ってなんだよ?名前が出てこないらしい。小麦粉系の薄く焼いたヤツだと言う。
なんじゃそりゃ。
それは「たらし焼き」というものだった。みそポテトも魅力的だったけど、「たらし焼き」を2種(ソース・マヨネーズ)をいただく。クレープ風お好み焼きみたいな感じ。
この辺りはバイク乗りを歓迎していて、実際にツーリングのバイク集団をたくさん見かけた。「バイク弁当」なども売られている。そのバイク乗りたちが、ここの「たらし焼き」を好んで食べているらしい。
今回、私たちは車で来たのだが、ワインディングが続くと、乗っているだけでもかなりお腹が空く。そんなときに「たらし焼き」を食べてみたら、思いの外腹持ちが良くて驚いた。
周りはすでに山なのだが、まだ秩父市にさえ入っていなかった。ここは横瀬町。
周囲には、アニメ『心が叫びたがっているんだ』の舞台で、そこここにポスターなどが貼ってある。アニメの中で観た景色も見かける。
ここに、「秩父ジオパーク」の地図が掲示されていた。秩父は、地質学上、複雑に地層が入り組み、多彩な地質・地形資源が至る所に点在している。日本ジオパークとしては、2011年に認定されたばかりだそうだが、見どころがたくさんありそうだ。

さて、今回、何を目的にして来たかといえば、湧き水もそうなのだが、ループ橋を目指してきた。
秩父多摩甲斐国立公園内に入ると、いっそう山が険しくなってくる。この公園、東京都・埼玉県・山梨県・長野県にまたがり、12万ha以上ある。
すでに、ダムをいくつも通り過ぎた。この辺はダムだらけ。
目指すは、滝沢ダムとループ橋だ。この辺でダムといえば、日本で第3位の堤高を誇る浦山ダムの方が有名かもしれないのだが、今回はスルー。
まだ先だと思っていたら、ブラインドコーナーの先で突然、視界にループ橋が入ってきた。ばかデカい。そのバックに滝沢ダムの巨大なコンクリート擁壁が見える。逆光で写真がうまく撮れなかったのが残念。
と、手前に左側に折れる道があり、「滝沢ダム下流広場」とあるので撮影ポイントになりそうだと降りてみる。
ここで意外な発見。すぐ横に湧き水が!「草薙の水」とある。滝があり、不動明王が祀られている祠の前に水道があった。飲んでみると、なぜか甘みを感じる。すかさず汲んでいると、地元の方が声をかけてくださって、「おいしいからたくさん汲んでいってね」と。混じり物が少ないから甘いわよとのことだった。
で、ループ橋。「雷電廿六木橋」という。写真だと、壮観さが伝わらないと思うのだが。
ループ橋.jpg
ループ橋の上部にも駐車場と撮影ポイントがある。ここからも写真を撮ったのだが、ループ橋が大きすぎて入りきらない。壮観さが伝えられずに残念だ。

そして、滝沢ダムへ。上の写真の手前側が滝沢ダムだ。
すぐそこで、なんらかの猛禽類が輪を描いて上昇している。トンビとカラスが戦っているのも観た。ツバメもたくさん。
もう夕方だったので、内部には入れなかったけれど、階段やエレベーターで下にも降りられるし、またの機会には降りてみたいと思う。
ダム湖は、水が澄んでいて青い。石灰石の多い地質だと、水は青く見えるんだね。
最近知った、丹沢のユーシン渓谷のきれいなブルーを見てみたいと思ったけれど、ここももっと深いながら青かった。
この雷電廿六木橋は、1998年にできた。滝沢ダムに至っては、2007年にできたばかりだ。ということで、埼玉県民でさえあまり知らないと思う。
ダムの説明板には、ニホンオオカミのキャラクター、ウルルとフルルが描かれている。
狼信仰で知られる三峰も近いけれど、オオカミがいても不思議ではない山深さだ。

そんな壮大な景色を満喫したら、もうひとつの目的地、ニッチツへ。
この日の林道では、ずっと「落石注意」の看板を見てきたけれど、ニッチツに続く道はより一層危機感を感じる。ところどころが隧道になっている。両脇の崖のそそり立ちかたが半端ない。垂直の高い崖が延々と続く。そんな中、一際長い手掘りのトンネルの先にニッチツはあった。
秩父鉱山。
ここには、誰も赴任したがらないという秩父鉱山簡易郵便局がある。関東で最も僻地に存在する郵便局らしい。この日はすでに営業時間外で閉まっていたが。
最果ての郵便局.jpg
10年ほど前にこの地域の住人はほぼ去り、その後の住人は1名だけということなのだが、その方のためだけに営業しているようなものなのか?あとは物好きなマニアが訪ねてくるか。
かつては数千人もの人が家族で住み込み、学校もあって、一大鉱山タウンだったこの場所も、今はほぼ廃墟と化している。人影は無い。
ニッチツ廃墟.jpg
2014年の大雪は、秩父に大きな被害をもたらしたと聞いてはいたが、こちらの建物群も雪の重みで倒壊してしまったものが多い。廃墟マニア垂涎の旧社宅も潰れてしまった。
今も細々と稼働中だという鉱山。掘り出された白い石灰石が無造作に山と積まれている。
「ポポポポ」という何かの鳴き声がずっと響いていた。帰ってきてから調べたが、はっきりとはわからない。もしかしたらヤツガシラ?沢の構造がそうさせるのか、音がやたらと反響する。
廃墟の階段.jpg
暗い写真だけど、補正するよりそのままの方が雰囲気が伝わるかと思い……
山の斜面を順に切り開いたのだろう。階段が続き、奥まで住宅が建っていた。順次取り壊されているらしいが、かろうじてまだ建物が残っている。

廃墟を堪能したあとは、山を越えて北側へ抜ける。
両神山(標高1,723m)の中腹にあったニッチツ(旧大滝村)から、小鹿野町(旧両神村)側へ。
八丁峠には、登山客のための駐車場があるが、至るところに「初心者お断り」的な注意書きがある。鎖場があるような厳しい登山道で、事故も起きていると。また、つい1週間ほど前には両神山山頂で男性がクマに襲われたという注意書きもあり。
途中、野生生物に遭遇。まず、野うさぎがピョンピョン。しばらく進むと鹿が1頭横切る。またしばらくすると、今度は鹿の群れ。民家が点在する里山に降りてくると、狸が車を先導するように前を走る。狸さん、避けて。

東秩父村の深宗水を汲んで帰る。
ここは、東日本大震災を契機に、何か人に役立てることはないかと考えたご主人が自宅前に井戸を掘り、湧き出た水を無償提供してくれているというありがたいポイント。
クセがなく、美味しいお水がいただける。
そういえば、途中、松郷峠(ときがわ町)の水も飲んできた。自転車乗りの方たちに人気の峠道のコンクリート擁壁から突き出たパイプから水が流れ落ちているのだが、看板などはなし。
知る人ぞ知る湧き水ポイント。峠を走ってきた自転車乗りの方たちは、この水を飲んで休憩しているらしい。ほんとに大丈夫か?というただのパイプなのだが、飲んでみると美味しいお水。

そんなこんなで昼過ぎに出発して、帰りは午前様。
よく体力が保ったと思ったが、これにはワケが。
実は、出発してすぐに「チャーシュー力」でラーメンを食べた。最近のお気に入りジャンクフード(2回目)。
ダンナさんは「サソリ固め」。私はみそチャーシューに挑戦したが、チャーシューが多すぎてダンナさんに無理やり食べさせた。お腹が苦しい状態で、山へと出かけた。
私は毎回助手席に座っているだけなのだが、ワインディングで左右に振られて思った以上に体幹を使った運動をしているようなものなので、筋肉を使い、カロリーも消費する。
その結果、極悪なラーメンを食べても、体重・体脂肪は減るということに。
若かりし頃、四駆で走り回っていたときにも感じていたことなのだが、車でもバイクでも、峠道は腹が減るのだ。モータースポーツもスポーツ。

こうして初めての奥秩父を堪能してきた。
遠いけど、また行きたい。ジオパーク観点で回るのも楽しそうだし、ダムをじっくり観るもよし、埼玉県立自然の博物館で化石を観るのもいい。
石灰岩を多く含む地層とか、ジオパークとして様々な年代の地層もあるけれど、1500万年前に消滅した古秩父湾に生息していたパレオパラドキシアの化石とか、とにかく、ここらは大昔は海だったわけだ。
埼玉沖、半端ない。
ラベル:埼玉県とは
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2016年06月05日

5冊まとめて

記事にしようと思っていたものが溜まってしまったので、今回は5冊の本についてまとめて。

『住まいの思考図鑑−豊かな暮らしと心地良い間取りの仕組み−』 佐川 旭
家づくりに多様なヒントを与えてくれる親切な本。
家を建てようと思ったら、まず自分のことを理解するところから始めようという提案は、至極真っ当な考えだと思った。楽しいと思えること、安心できる場所、逆に居心地が悪い空間など、あらためて考えてみるところから出発している。
趣味やこだわりのあるもの、好きなことを掘り下げていけば、家のつくりをどうしていったらよいのかという基本的なスタンスが決まる。これは、本当に大事なことだと思う。自分の好みとか五感とか、そういったことを無視して家づくりをしたら、居心地の悪さに後悔することになるだろう。
いろんなトリビアもあって、楽しい1冊だった。
同じ日本でも地域ごとに気候風土が違うということ。風の吹く方向も違うのだな。
木材としての針葉樹と広葉樹の違い。熱伝導率が違い、針葉樹は温かく感じ、広葉樹は冷たく感じるとか。
日本人の色彩観だと、反射率50%以下の色がしっくりくる。肌色がちょうど反射率50%らしい。
「あた」という単位。手の親指と人差し指をL字型にしたときの2本の指の間の距離を「あた」といい、個人差はあるけれど大体15cm程度。1尺は約30cmだから、その半分くらいが測れるというわけ。この本の中では、千円札の幅が15cmなので、メジャー代わりになると紹介されている。
「間」という言葉が、英語に訳した場合に「space」と「time」という2つの意味になるという話には、なるほどと気付かされた。
また、石で造ったことに始まる西洋の壁文化と違い、日本の民家は木で造ったことで開口部が広くなり、そういったことが様々に人々に影響していくのを想像すると楽しい。
家をつくるなんて予定はさらさらないのだけれど、読んでいるだけで楽しく、また勉強にもなった。

『バベル九朔』 万城目 学
万城目学ファンとしては、久々の著者らしいファンタジーなのかと期待したのだが、読む前にインタビューで、「これまでの作品とは違う」と御本人が言ってらっしゃったので、気構えを変えて読む。
作家志望の主人公が、小説を書きながら祖父から受け継がれてきた雑居ビルの管理人をしているのだが、そこに怪しげなカラス女が現れ……というようなファンタジー。
前半部分は、店子さんたちとの交流や管理人としての仕事なんかが描かれていて、それはそれで普通に読める。後半、異世界の話となるのだが、発端となった祖父の本来の目的とか、カラス女たちのスタンスとか、少々わかりにくい。
雑居ビルの管理人をしながら小説を書く生活というのは、著者ご自身の経験談だそうだから、リアルであってわかりやすいのだけれど、もうひとつの世界で巨大な塔と化したバベルでの話は理解できず、ちょっと消化不良。
人生をやり直すなら……みたいなくだりが出てくるのだけれど、私はこういった考え自体があまり好きではないので、全体的にスッキリせず。
もっと、突き抜けたアホな話が読みたかったなぁと読後にため息。

『紙の動物園』 ケン・リュウ
いつも通り過ぎていた間口の狭い書店にふらっと入ってみたら、そこはうなぎの寝床のように奥に広がる書店で、よく吟味された品揃えが光り、こういう書店で本が買いたいと思わせる店だった。
そんな書店で、『SFが読みたい!2016年版』をパラパラめくっていると、外国作品の1位に『紙の動物園』とあり、その本がすぐ隣に置いてあった。といっても、買わずに図書館に予約を入れるといういつのもパターン。
その昔、好きな作家として私が名前を挙げていた一人がレイ・ブラッドベリ。ケン・リュウのこの短篇集には、往年のブラッドベリの短篇集のような切なさが漂っていて、とても気に入った。
ヒューゴー賞受賞作だという「もののあはれ」も悪くはなかったけれど、「結縄」とか「文字占い師」のような文化人類学的な視点の作品が面白い。途中からあさっての方向に転換する「良い狩りを」も独創的だった。
中国系の著者なのに、日本人を描いた作品もちらほらとあって、しかも違和感なく描いているのに感心。
SFというよりもファンタジーといったテイストの作品が多いけれど、機会があればまた読んでみたいと思う作家さんに出会った。

『ドミトリーともきんす』
 高野 文子
先日の拙ブログの記事で練馬区立牧野記念庭園について書いたところ(過去記事→植物学者の庭)、中林20系さんからご紹介いただいた1冊。早速、図書館で借りてきた。
高野文子さんの漫画を読むのは、すごく久しぶり。たぶん20年くらい読んでない。
著名な学者さんたちが、自分の切り盛りする下宿に住む学生さんだったら……というお話。
ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎、雪の結晶を研究した中谷宇吉郎、日本人として初めてノーベル賞を受賞した物理学者の湯川秀樹、そして、「日本の植物学の父」牧野富太郎。
それぞれの分野の科学の話題を、わかりやすく説明してくれながら、各々の著書の引用でまとめてくれている。
ジョージ・ガモフも客人として出てくるが、ガモフの著書であるトムキンスさんのシリーズの何かは読んだ記憶がある。なんだったか忘れたけど。タイトルである下宿屋さんの名前もこれをもじったもののようで、難しいことを卑近な例で噛み砕いて教えてくれるスタンスは、これを参考にしているのがよくわかる。
寺田寅彦のエッセイとかも好きなのだけれど、こういった名だたる方々の書いた本も読みたいものだと思った。
中林20系さん、ご紹介をありがとうございました。

『幻獣標本博物記』 江本 創
ネットをふらふらしていて見つけた本。
ヴンダーカマー的なものは大好物。「幻獣」と聞いたら、見てみなければ。
よく出来てはいるのだけれど(おっと、失礼。採集したものの標本写真だった……)。
少々単調、そして名付けにやっつけ感あり。
その辺はもう少し練ってほしいところ。
でも、質感は見事。機会があったら、間近で標本を観てみたい。
ご本人のHPで、多くの標本写真を観ることができます。



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2016年06月01日

古の防災指南

こんな話があった。
1700年に起きたカナダのカスケード大地震。
M9とも言われるこの地震について、カナダ先住民は文字の文化を持たず、記録がなかったという。
地層の放射性炭素年代測定法で約300年前に発生したことがわかり、その後の木の年輪などの調査によって1699年から1700年にかけて発生したことまではわかったものの、詳しい日時は不明のままだった。
ところが、日本の古文書には、江戸時代の元禄十二年十二月八日(西暦1700年1月27日)深夜に津波の記録があるという。これが、カスケード大地震による津波ではないかという話に。
日本の産業技術総合研究所と東京大学地震研究所が共同で行った研究により、1996年に自然科学系雑誌「Nature」に発表されたもので、これを元にしたその後の米国・カナダの研究によって地震発生時刻が1700年1月26日午後9時であり、M9など地震の規模も明らかになった。
これは、つい数日前にネット上で見かけたニュースの内容。

ちょうど、磯田道史『天災から日本史を読みなおす』を読んでいたところで、私にはタイムリーな話題だった。
著者の磯田道史さんは、映画化もされた『武士の家計簿』の原作者で、小学生の頃から歴史学者を目指していたという。そう心に決めつつも磯田さんは、歴史を学んで何の役に立つのだとの周囲の声に悩んでいたらしいが、大学で古文書を元にした災害史の講義を聴いて歴史が後世の役に立つ分野であることを確信したという。つまり、磯田さんの原点は、古文書を紐解いた災害史なのだそうだ。

歴史に疎い私にしてみれば、災害を切り口にした裏話的な歴史の話は興味深く読めた。
「秀吉は案外非道い人だったんだなぁ」とか、参勤交代の実情とか、光格天皇が養子で今の天皇の血統であるとか。
災害の知識としても有益なものがいくつか。
富士山が噴火したら火山灰は2週間は降り続くとか、高台の神社の鳥居まで逃げれば津波から助かることが多いとか、寝ている時に災害が起きた時を考えて赤ちゃんのために抱っこ紐を枕元に置いておくべきだとか。

上記のニュースでも書かれていたことなのだが、日本人は武士だけでなく商人や農民まで文字を習得して細かな記録を残しているということで、日本人からすると実感できないのだが、これが世界的に見るとなかなか珍しいことらしい。

それに加えて、例えば「時計」という存在。
さすがに庶民の間には所持していた人はいないものの、寺社や大名などでは「時計」を用いて災害の起きた時間を明確に記している古文書も多いという。
現代の時計に比べれば、アバウトな時間しかわからないものの、大まかな時間はわかる。
当時の大名時計は120分を10分の1に刻んでいたらしいので、12分単位くらいでなら時間がわかるらしい。

中でもショッキングだったことが2つ。
ひとつは、「孝」という考えが最優先されていた時代では、非常時には子は捨てられ、年老いた親を救うのが最優先されたという話。
どちらの命が重いというわけではないのだが、現代なら、未来ある子供を優先して助けたいと考えがちのような気もする。
子供はまた作ればよいということなのか、津波や地震で子を放り投げて親を救うという話が何度も出てきた。
先日、小石川後楽園に行ったときの記事を書いたが(過去記事→天下に後れて楽しむ)、そこに建てられていた石碑にまつわる話も出てきた。あまりに達筆なのと漢文表記で何の石碑か読めなかったのだが、帰り道の小規模な展示で詳細な説明があった。
藤田東湖という水戸藩の学者。彼は安政江戸地震で建物の下敷きになり圧死したのだが、揺れを感じて一度は家の外に出た老母が、火鉢の火を消すために戻ってしまい、それを助けようとして戻り、母は助けたものの自分は亡くなってしまった。老母は、藤田家から火を出しては申し訳ないと戻ったらしいが、その母を助けたい一心で結局は圧死してしまうという残念なことに。
もう一つは、佐賀藩の話。
佐賀藩が軍事大国だったということも意外だったのだが、何よりショッキングだったのは「捨て足軽」。外国の巨大船に対抗するために、中に侵入して自爆テロを行うというものだったという。
これが、現代ではイスラム過激派のお家芸のようになっている自爆テロの、世界で初めての例ではないかということだった。
同様に九州を守っていた福岡藩にも、この戦法は存在したらしい。

昔とは激変している海岸線を持つ都市部では、古文書の津波や高潮の情報がうまく当てはまらないことも多い。それでも、参考程度にはなるだろう。

著者は、個人的に古文書を所蔵している方から連絡を受けて、内容を教えてもらったり、実際に読ませてもらったりということを続けていらっしゃるようだったが、最初に書いた研究のように、もっと効率的に収集して多くの人が広く研究に役立てられるようになるとよいのに。
きっと、まだ多くの貴重な古文書が、どこかの蔵に人知れず眠っているに違いない。
それが、未来の防災に役立つことを願う。
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2016年05月23日

植物学者の庭

さて、庭園訪問連続第2弾は、練馬区立牧野記念庭園。
ここも近場なのに行ったことがなくて、バイクでお散歩がてら行ってみた。

世界的な植物学者で「日本の植物学の父」と呼ばれた牧野富太郎博士が、晩年を過ごした邸宅が練馬区大泉にあった。
関東大震災を機に、貴重な植物や種子などの標本や書籍などを火災等から守りたいという思いで、都心から郊外へと移り住んだということらしい。
その邸宅を東京都が買い上げ、現在は練馬区が管理して庭園と記念館になっている。
平成20年に、開園50周年を迎えた庭園は改修が施され、平成22年に新たに開園された。国の登録記念物。

300種以上の草木が植栽されているらしいのだが、これまた、ろくに花の咲いていない時期に行ったため、庭園としての面白みはなかったものの、記念館に展示してある資料や、そのままそっくり保存してある邸宅の一部などは興味深い。

常設展示室では、牧野富太郎が高知県で生を受けてから東京大学に進み、その後の植物採集や研究を進めていく経緯を紹介しつつ、資料や愛用品が展示されている。
採集セット.jpg
精密な植物画を多く残している博士は、イギリス製のウィンザー・ニュートンの絵の具を使っていたということだけど、印刷すると思ったような色が出ないと色を付けないで描く事が多かったとか。
ここでは、植物画の展示は少なかったので、まとまっったものを観てみたいと思った。

ちょうど今年は大泉に転居して90周年とのことで、企画展示室では「日々に庭の草花看るたのし 〜家族に支えられた歳月〜」が展示中。
はしばしから、どうも研究一筋で家族は振り回されていた感じが伝わってくるのだけれど。
膨大な標本を作成したり管理したりするのは、奥様や娘さんたちの仕事だったよう。
ただ、ご本人は採集・研究が楽しかったんだろうね。
破顔.jpg
足にゲートルを巻いているけれど、秋田で採集中に撮られた写真らしかった。
この笑顔が、フィールドワークを楽しんでいたことを物語っていると思った。

94歳で死去するまで、この大泉の邸宅で研究に没頭していたということで、その邸宅の一部は、まるまる建屋の中に保存されている。
保存方法.jpg
家をまるごと保存しているわけだ。
ここが不思議な空間で。
部屋の中を窺っていると、牧野博士がそこで書物を紐解いたり、標本を眺めたりしている様子が透けて見えるようだった。時間が遡っているような感じ。
さわさわと木々を揺する風の音が心地よく、何時間でも時間を忘れて研究に没頭していられる空間だったのだろうなと実感した。

庭園とはいえ、すごく雑然としていて、いわゆる日本庭園のようなものでもなく、植物園でもなく、本当に観察したい若しくは保存したい種を所狭しと植えているという感じで、そこが植物学者の庭として個性的で面白い。
それでも、また違う季節に来てみたいなと思わせる場所だった。

おまけ。
彩湖の夕日.jpg
大泉を後にして、帰るのかと思いきや、ダンナさんはズンズンとバイクを走らせる。
一体どこへ?
と思っていたら、着いたのはココだった。走っていたのは、おそらく30分ほど。
さて、どこでしょう?
ここは彩湖。荒川の貯水池。
近所のこども達がよく「かまきり公園に行ってきた」と言うので、どこかと教えてもらったところ、彩湖公園であることが判明。
話の種に行ってみようということで。行ってみると、道理で、大きなカマキリ型の遊具が出迎えてくれた。
写真には写っていないのだが、「あれは富士山?それとも雲?」と思った影があった。
富士山にしては、あまりにも大きいような気がしたのだが、どうやら富士山だったよう。
後から調べたら、「関東の富士見百景」になっているような場所の付近らしい。
私は、彩湖自体の存在を知らず。隣の秋ヶ瀬公園は昔から親しんできたけれど、こんなデカい貯水池が作られていたとは知らなんだ。
広い公園内はゆっくりと散策する時間がなかったので、また機会を改めてウォーキングにでも来ようということに。

他にも、バイクに乗り始めたばかりの甥っ子と鎌北湖周辺にツーリングに行ったりとか、坂戸市のビオトープや冠水橋に行ったりだとか、近場ばかりをウロウロしているのだけど、ビッグスクーターは乗り心地がよくて、長時間乗っても疲れないところが気に入っております。
posted by nbm at 09:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月21日

天下に後れて楽しむ

はぁ。やっと一息……
4月からは仕事が忙しく、ようやく一段落。

先日の脱線事故ではモロに影響を受け、他社路線やバスを駆使して事なきを得ましたが、非常に疲れました。
昼からの出勤なので、事故車両のすぐ後の電車に乗ってました。
最初は、「車両故障で点検中」というアナウンスだったけど、なんだか簡単に動きそうにないなと思い、早々に他の路線を使った迂回ルートに進んだものの、結局は遅刻。いつも30分ほど余裕を持って行ってるんですけどね。
たまたま履きなれない靴を履いていた日で、あまり歩きたくなかったのに、歩く破目に。
しかし、万が一の迂回ルートを考えていたので、役立ちましたわ。
帰りは、別の迂回ルートで帰宅。動き出しが早かったのが幸いし、混雑し始めたバスにもギリギリ乗れて助かりました。池袋では、下り方面行きのバス停にはすでに長蛇の列。
帰りはダンナさんに迎えに来てもらうということも頭を過ぎったのだけど、下り方面はすでに渋滞していたし、バイクで来てもらっても今日はスカートだし、着替えを持ってきてもらうのも面倒だしなと。
冒険するつもりで帰ることに。
結果、レッドラッキートレインに乗れました(笑)
以前に、どこかの踏切で見かけて、「なんだ?あの車両は?」と思って調べたところ、京急とのコラボで誕生した車両だということで。いつもは黄色い電車が走っているのに(乗り入れ等で違う色の車両もあるけど)不思議な感じ。

そんなこんなで、ネタは溜まっているのですが、何から書こうか……
では、簡単に庭園2連発と行きましょうか。

ダンナさんが秋葉原でちょっとした買い物がしたいけど、すぐ済むから、ついでにどこかに遊びに行こうかというので、いまだに行ったことがない小石川後楽園に行ってみたいと思って、行ってみた。
後楽園近辺にはバイク駐輪場が無さ気なので、秋葉原にバイクを停めて、総武線で飯田橋へ。
帰りは水道橋方面に出て、歩いて秋葉原に戻ったけど。
西門から水道橋側へ塀沿いを歩くと、お花が咲き乱れる遊歩道が整備されていて気持ち良い。途中、小さな展示室があり、少々後楽園に関する歴史的な展示があったりもする。
水道橋駅を過ぎて外堀通りを歩き始めると、「元町公園」が!それを横目に見ながら、反対側の歩道を歩いていて簡単に横断できなかったので、またの機会にしようと通り過ぎてしまった。ちょっと残念。

さて、小石川後楽園。
端正なお庭のバックには、そそり立つ文京シビックセンターに東京ドームの白い屋根、それに時折聞こえる後楽園ゆうえんち(現在は「東京ドームシティアトラクションズ」というらしい)のジェットコースターからの絶叫。なんとも不思議な空間。
小石川後楽園.jpg
誰が何のために造ったとか、まったく知らなかったのだが、水戸黄門様が中国様式を取り入れて造った庭園なんだな。
たまたま、行った直後にEテレの『知恵泉』で水戸光圀のことを取り上げていて、後楽園についても触れられていたのを見かけた。なぜに中国様式の庭を造ったのか、経緯が説明されていた。その辺のことについては後ほど。
そんなに広い空間ではないものの、けっこう見どころあり。
ただ、木造の建築物は関東大震災や戦災でほとんど焼失してしまっているのが残念。
そう、ここは東京のど真ん中なのだから。

戦時中は、この地が東京工廠だったとのこと。石碑があったし、私は見つけられなかったが、当時の面影が残っている部分もあるらしい。東京の土地は遡って行くと戦時にぶちあたる。
また、小石川後楽園の周りを取り囲んでいる塀(西門付近)には、江戸城の外堀に使われていた石が再利用されている。「打ち込みハギ」という江戸時代初期の石積みを再現しているのだそうだ。小石川後楽園が造られたのも江戸時代初期だから、庭園と塀との時代を同期させているらしい。
石垣山印.jpg
石を切り出した地の大名の名前の刻印が残っていて、例えば「山」という文字が刻まれているのは、備中成羽領主山崎家の印。

なんだかんだとじっくりと観てまわった。ヨーロッパ系の外国人観光客が多かったな。
ほんの思いつきで行ったため、花がほとんど咲いていない時期だったし、滝は改修工事中だった。池に張り出したカエデの類の枝ぶりが良くて、紅葉の時期は綺麗だろうなと想像できる。
逆さ絵.jpg
これは、逆さ絵。なぜか撮った写真の多くがこんな風に上下反転コピーのようになっていた。
撮影はダンナさん。

庭園内の東京ドーム側を歩いているときに、ドームに人の行列ができているのを見て、「今日はナイターでもあるのかな?」と話していたら、その声が聞こえたのか行列している人に睨まれた。
帰りに水道橋駅から続々と歩いてくる人たちとすれ違う。みんなロゴ入りのTシャツを着ている。誰かのコンサートなのかと、よく見るとそれは奈々様のものだった。
ちょうど、水樹奈々のドームでのコンサートの日だったらしい。
行列から私を睨んだ人は、「おまえは今日が奈々様のコンサートだとも知らんのか!」と言いたかったのだろう。ごめんね、知らなくて。でも、私も声優オタクの端くれだから、奈々様のことは尊敬しているよ。

「天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」
范仲淹(はんちゅうえん)の「岳陽楼記」の一節。
儒学者であった朱舜水に大きく影響を受けて中国式庭園を造った水戸光圀が、そこに「後楽園」と名づけた元となった一節。
国を統べる者としての、基本的な心構えなのでしょう。
身近にありながら、一度も足を踏み入れたことのなかった不思議空間。
なかなか興味深いものだった。
posted by nbm at 15:15| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月15日

2016年4月17日からの地震メモ

2016年4月17日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2016年4月17日 20時34分頃 千葉県北西部 M3.8 深さ約80km 最大震度2
2016年4月18日 12時46分頃 茨城県北部 M3.9 深さ約10km 最大震度2
2016年4月19日 19時5分頃 千葉県北東部 M4.3 深さ約50km 最大震度2
2016年4月20日 2時42分頃 茨城県南部 M2.6 深さ約40km 最大震度1
2016年4月20日 5時53分頃 茨城県沖 M3.9 深さ約90km 最大震度2
2016年4月22日 7時59分頃 千葉県東方沖 M4.1 深さ約10km 最大震度3
2016年4月24日 8時18分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約20km 最大震度1
2016年4月26日 11時31分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2016年4月27日 15時45分頃 新島・神津島近海 M2.7 深さ約10km 最大震度1
2016年4月27日 23時30分頃 千葉県東方沖 M3.8 深さ約20km 最大震度1
2016年4月28日 22時57分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年5月2日 13時46分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約50km 最大震度2
2016年5月3日 10時7分頃 茨城県沖 M2.4 深さ約10km 最大震度1
2016年5月3日 13時56分頃 茨城県北部 M3.0 深さ約10km 最大震度1
2016年5月5日 8時51分頃 茨城県南部 M3.7 深さ約40km 最大震度2
2016年5月7日 6時37分頃 栃木県南部 M3.3 深さ約10km 最大震度2
2016年5月11日 14時59分頃 茨城県沖 M4.2 深さ約30km 最大震度1
2016年5月13日 17時33分頃 茨城県北部 M3.2 深さ約50km 最大震度1


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。(熊本・大分震源を除く)
2016年4月20日 21時19分頃 福島県沖 M5.6 深さ約40km 最大震度3
2016年4月24日 22時27分頃 トカラ列島近海 M4.2 深さ約10km 最大震度4
2016年4月27日 0時1分頃 宮城県沖 M5.0 深さ約50km 最大震度3
2016年4月28日 15時30分頃 有明海 M4.7 深さ約10km 最大震度4
2016年5月3日 9時0分頃 北海道東方沖 M5.7 深さ約70km 最大震度3
2016年5月7日 14時42分頃 薩摩半島西方沖 M5.3 深さ約20km 最大震度2

先月14日からこれまでの熊本県震源の地震。
余震は数多くありますが、震度4以上を挙げてみます。
震度4   85回
震度5弱   5回
震度5強   3回
震度6弱   3回
震度6強   2回
震度7    2回
大分県震源も
震度4    6回
震度5弱   1回
震度5強   1回
となっております。


主な海外の地震です。
2016年4月17日 8時59分頃 エクアドル沿岸 M7.7
2016年4月29日 4時33分頃 バヌアツ諸島 M7.3

今回は、メモのみ。
posted by nbm at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする