2015年11月03日

ニート脱出

唐突に、働くことになった。

大学を卒業してから10年以上勤めた会社を辞め、税理士試験に挑戦するも脱落。
その後は在宅でライターの仕事をしながら、税理士をしていた実家の父の手伝いをしていたけれど、それらの仕事も失くなって早5年。
それからは、短期のアルバイトを1回したのみ。
ダンナさんからは「ニート」と呼ばれていた(苦笑)

短期アルバイトをした年の暮れには、両親が相次いで倒れて、働くどころではなくなってしまった。
父が亡くなり、母が施設に入りようやく落ち着いた頃には、心身ともに疲弊して、働く気力もなかったし。
そんな体も癒えてそろそろ動き出そうかと思い始めた矢先に、スズメバチに襲われ階段から転落して肘を骨折。肩も痛めて、やっと良くなってきたのが今年の9月頃。
10月頃からは、本格的に就職活動するか、と思っていたが、重い腰は上がらぬまま。まだまだ受動的な感じだった。
ただ、忘れかけていた簿記を復習したりはしていた。狙いは経理事務なので。
スーパーなどに置いてある無料の求人誌には必ず目を通していたし、登録している派遣会社からは毎日のようにお仕事情報が届くのだけれど、コレというものがなく。そろそろハローワークにでも出向くべきだろうかと考えていた。
すると、いつものように届いた派遣会社からの情報で目を引くものがひとつ。
一晩考え、ダンナさんにも相談し、ダメ元でエントリーしてみた。

大体、この歳でブランクも長いのに、派遣で職を得ようなどと虫が良すぎると思っていたし、普通に求人に対して履歴書を送ったりしても、事務仕事じゃ何十通も無駄にすると思っていた。
それなのに……

エントリーした日、派遣会社から連絡があった。
詳しい会社情報や細かい条件を教えてもらったのだが、話を進めてよいかと訊かれる。
な、なんだってー!?
ぜひお願いしますと答えると、その日のうちに担当営業から連絡があり、職場見学が決まった。
つまり、1日目、情報を得て悩む。
2日目、エントリーして職場見学が決まる。
3日目、職場見学をして、その直後に採用の連絡をいただく。
と、エントリーした最初の会社で、3日で仕事が決まってしまった。
びっくりだよ。

働くといっても、最初から扶養控除内が条件だったので、週3回それも午後だけの仕事。
小さな会社での経理中心の事務だけど、それも私が元々希望していたスタイルだ。
同じ沿線なので通いやすいし。
実際のところは、働き出してからでないと実情はわからないけれど、これで3年働けるなら非常にありがたい。
そのうち、例えば扶養控除内で満足できないようになったりして状況が変われば、他に行きたいと思うかもだけど。
あとは、小規模な会社であるがゆえに、人間関係で悩まないことを祈るのみ。
オフィスで働くのは本当に久しぶりなので、イマドキのいろいろなことに適応していけるか不安な面もあるけれど、経験を積んだり勉強になったりすることも多いと思う。

ひとつ困ることは、着て行く服がないこと(笑)
長いことカジュアルな格好ばかりしてきたし、昔の服は取ってあっても入らない……
ここにきてやっと順調に痩せ始めたので、地道にサイズダウンしていくとは思うけれど、気の長い話で。
まず、職場見学(実質は面接)に着て行くジャケットがなくて、奔走した。手持ちはカジュアル過ぎたり、ボタンが閉まらなかったり。
ちゃんとしたスーツのジャケットだと既成サイズは合わないし、直したり作ったりするヒマがない。
あちこち探しまわったけれど、ストレッチが効いているジャケットでサイズが合うものをひとつだけ見つけた。ただ袖が余ってしまうので、それは間に合わせに自分で袖を折り込んで仮止めすることにした。
スカートは手持ちのポリエステルのプリーツでよいかと思ったが、ダンナさんが「寒そうに見える」というので、テキトーに見繕ってキチンとした感のあるものを買ってきた。最近は、ウエストゴムのスカートが多く売っていて助かる。
靴とバッグは手持ちでなんとかなるが、気づいたらコートがなかった。冬本番のコートはいくつもあるし、春っぽいものはあるが、今くらいの晩秋の時期に着るものはない。
そこは仕方がないので、大判ストールを引っ張り出してきた。
普段は下着のシャツを着ないので、アウターに響かないタイプがないのも困った。
冠婚葬祭以外は何年も履いていなかったストッキングを押入れの奥から引っ張りだしたりして。
まったく大騒ぎだよ。
標準体型の人なら、急な入り用でもそこそこ準備できるのかもしれないが、私のように既製サイズが合わない人は、事前の準備が大事だと思う。
つまり、私はそれだけ自分の予想外に急激に事が進んでしまったというわけ。
職場見学はなんとか乗り切ったけれど、もう少し通勤服を調達しないといけないな。カタい職場ではなさそうなので、様子を見つつ許される範囲のものを増やしていこうと思う。

今、就職を考えている方たちに、私のようなダメ人間でも雇ってくれるところがあるという希望と、私のように急な展開に慌てない準備をしておくことも大事だということをお伝えしたかったわけです。
posted by nbm at 18:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月29日

左か右か、それが問題だ

先日知った衝撃の事実……
カニクイアザラシは、カニを食べない。

食性は動物食で、主にナンキョクオキアミを食べるが、軟体動物、魚類なども食べる。夜間に表層に浮かぶオキアミを海水ごと口に入れ、臼歯で濾しとり歯の隙間から海水を排出して食べる。名前と異なりカニは食べない。(Wikipedia)


ギザギザの三角が互い違いに噛み合うようになっている歯が特徴的で有名なアザラシだが、その三角の歯の中にも隙間ができていて、言われてみればオキアミなどを濾し取るのに適した形状になっている。
学名「Lobodon carcinophagus」で、英名「crab-eater seal」。これをそのまま和訳したんだね、きっと。
他のアザラシに比べて口の中が赤く、ここからカニを食べていたのではと考えられたからだという話なのだが、すげぇテキトーだな。
動植物の名前なんて、そんな話は山ほどあるのだが、ここまで堂々と間違った内容の名前がついているのも珍しい。

さて、今日はもうひとつ驚愕した話がメイン。
ウォーキングをしていると、車道から独立した歩道上を左側通行している人が多いことに気づく。
気になって調べてみると、以下のように道路交通法上は「車道から独立した歩道上はどちら側を歩いてもよい」ということらしい。
小さい頃から「歩行者は右側通行」と漠然と教えられてきた私達世代では、私のように歩道上も右側通行が原則なのではないかと思い込んでいる人も多いかもしれない。
法律上、その認識が正しくないことを知って愕然とした。

第二章 歩行者の通行方法
(通行区分)
第十条  歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という。)と車道の区別のない道路においては、道路の右側端に寄つて通行しなければならない。ただし、道路の右側端を通行することが危険であるときその他やむを得ないときは、道路の左側端に寄つて通行することができる。
2  歩行者は、歩道等と車道の区別のある道路においては、次の各号に掲げる場合を除き、歩道等を通行しなければならない。
一  車道を横断するとき。
二  道路工事等のため歩道等を通行することができないとき、その他やむを得ないとき。
3  前項の規定により歩道を通行する歩行者は、第六十三条の四第二項に規定する普通自転車通行指定部分があるときは、当該普通自転車通行指定部分をできるだけ避けて通行するように努めなければならない。

− 中略 −

(歩行者用道路等の特例)
第十三条の二  歩行者用道路又はその構造上車両等が入ることができないこととなつている道路を通行する歩行者については、第十条から前条までの規定は、適用しない。


「右側通行」と定められているのは、歩道や路側帯のない道路上でのことに限られているし、その後の十三条の二ではそれを含めて歩行者の通行ルールすべてにおいて歩道上には適用しないというような文言もある。
つまり、歩道上の歩行者の通行については、何も定められていないということだ。
ただし、自転車との兼ね合いは別問題で、自転車が歩道の通行を許される場合、歩道の中央から車道寄りの部分を徐行することとなっているため、歩行者は車道から遠い部分を通行するべきだということになる。この問題については、論点がズレてややこしくなるので一旦おいておくことにする。

さて、まずは歴史をひもといてみよう。
1900年(明治33年)に発令された「道路取締規則」では、「人間と馬車は左側通行」とされていたそうだ。
1920年(大正9年)の「道路取締令」でも「歩行者と自動車は左側を通行する」となっていた。
ところが、戦後に自動車の台数が飛躍的に増えたことで、交通事故、特に死亡事故が多発。
当時のGHQは「対面通行」が必要だと考え、アメリカと同様に自動車を右側通行にさせようとしたが、当時の日本は車の乗降や信号機などすべてが左側通行仕様になっていたために難しく、自動車は左側通行のまま歩行者の方を右側通行にして「対面通行」を実現させたという。
その後、現行の1960年(昭和35年)に発令された道路交通法では、上記のように限定的にしたために他が却って曖昧になってしまった。
「対面通行」の原則から考えると、車道から独立した歩道なら、ある程度の安全は確保されるだろうから「対面通行」は適用しなくてもよいと緩和されたのだろうか。
私達の親や教師の世代は、「歩行者は右側通行」と教育されてきて、それをそのまま私達世代にも教育していたのだろう。道路状況も、現在のように独立した歩道が整備されている所などほとんどなかったと思う。歩道がなければ、道路の右側を歩くのは法律に則っていることになる。

もともとなぜに左側通行だったのかという問題については、諸説あり。
一説によれば、武士は左側に帯刀していたため、すれ違いざまに鞘が触れ合わないように左側を歩く習慣がついていたという。人が車に乗るようになっても、その左側通行が適用されたということか。また、明治政府がイギリスを範としていたからだともいう(これは自動車に限ってのことか)。
日本では元々が車も人も左側通行だったため、それは鉄道でも例外ではなく、駅構内などは左側通行を原則に設計されていたりして左側通行が残っていることが多いらしい。確かに、駅構内では「左側通行」と表示されているのをよく目にする。

ここで、この問題の最初のテーマに戻る。
人はなぜ左側を歩きたがるのか。
人が帯刀していた時代の話が現代の習慣と結びついているとは思えない。
右利きの人が多い(およそ9割)ため、利き手を自由にしておきたいという心理が働いて、自然と左側通行をしているのかもしれない。
人間の脳の問題を考えると、空間を把握するのが右脳のため、自然と右より左を意識することが多くなるということもある。シュードネグレクトだ。(→過去記事シュードネグレクト
もうひとつ考えられるのは、鉄道の駅構内が左側通行のため、鉄道を利用する頻度の高い人は左側通行がクセになっているのではないかということ。いろいろ調べていると、鉄道網が発達している東京都内では人は歩道上を左側通行しているという意見が目立つ。単に、人が多いから目につくだけなのかどうか。

では、実際に歩行者は歩道内で左右どちら側を歩いたらよいのか。
まず、自転車が頻繁に通るような歩道では、右側・左側ではなく車道から遠い側を歩く。上記にあるように道路交通法上は、自転車が車道寄りを通行し、歩行者は歩道上に自転車通行指定区分があればその部分をできるだけ避けて通行すると定められている。特に区分のない場合は、歩行者の通行は自由であるようだが、自転車の通行を考えれば車道から遠い側を歩いた方が無難だろう。
可能ならば、歩道といっても「対面通行」を考えて、車と向かい合わせになるように通行したいが、その場合は、自転車を意識すると歩道の中央から右側を通行することになるだろう。「対面通行」と逆に左側通行をしてくる歩行者とはぶつかることになる(苦笑)
道路が交差する場所では、歩行者が右側通行しているとデメリットもある。交差する道路を左側通行してきた車両と近くて出くわしやすいのだ。
駅から続く通勤通学のメイン経路となっているような歩道では、左側を歩くとよいかもしれない。人の流れは左側通行をキープしていることが多い。ただ、自転車には注意が必要かも。
年配の方は右側通行と刷り込まれている場合もあるから、すれ違いの場合は右側に避けた方がトラブルにならないかもしれない。ただ、一般的には、人間は咄嗟に左側に避ける人の方が多いという説もある。左側にある心臓を守るためだとか。シュードネグレクトの影響かもしれない。
考え方は人それぞれだし、それをプラカードに書いてぶら下げて歩いているわけでもない。道路交通法がそう決めていると言っても、それを知らない、または知っていても実行しない人もいるのだから、法律を振りかざしてみても仕方がない。
法律やマナーが定まっていないのだから、結局は、臨機応変に対処するしかないようだ。
要は、譲り合いの気持ちがあるか否か。相手にそんな気持ちがなくても、こちらにあればトラブルは避けられるだろう。
posted by nbm at 12:36| Comment(6) | TrackBack(0) | 気になったこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月23日

アニメ調査室(仮)アンケート 2015年7−9月期

またも3ヶ月が経過してしまいました。
今回も、アニメ調査室(仮)さんのアニメアンケートに参加してみたいと思います。以下は敬称略。


【2015秋調査(2015/7-9月期、終了アニメ、63+2作品) 第38回】

-評価条件-
S : とても良い
A : 良い
B : まあ良い
C : 普通
D : やや悪い
E : 悪い
F : 見切り、視聴はしたが中止(または見逃しが多い)
x : 視聴なし、(または視聴中のため評価保留)
z : 視聴不可


01,枕男子,x
02,俺物語!!,A
03,(欠番) 削除不可,x
04,ワカコ酒,B
05,実は私は,B

06,電波教師,F
07,くつだる。,F
08,だんちがい,C
09,六花の勇者,B
10,食戟のソーマ,B

11,ミリオンドール,F
12,オーバーロード,C
13,がっこうぐらし!,S
14,トライブクルクル,x
15,ハッピージョージ,x

16,レゴニンジャゴー,x
17,アルスラーン戦記,B
18,おくさまが生徒会長!,C
19,怪獣酒場カンパーイ!,x
20,長門有希ちゃんの消失,C

21,城下町のダンデライオン,B
22,モンスター娘のいる日常,B
23,戦姫絶唱シンフォギアGX,C
24,のんのんびより りぴーと,A
25,ケイオスドラゴン赤竜戦役,C

26,監獄学園 プリズンスクール,A
27,ベイビーステップ 第2シリーズ,B
28,ふなっしーのふなふなふな日和,x
29,うーさーのその日暮らし 夢幻編,B
30,聖闘士星矢 黄金魂 soul of gold,x

31,美少女戦士セーラームーン Crystal,x
32,ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン,x
33,キュートランスフォーマー さらなる人気者への道,B
34,アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ,x
35,アイドルマスターシンデレラガールズ 2nd SEASON,C

36,Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei Herz!,B
37,下ネタという概念が存在しない退屈な世界,A
38,GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり,B
39,(欠番) 削除不可,x
40,ミス・モノクローム The Animation2,C

41,ガッチャマンクラウズ インサイト,C
42,カードファイト!! ヴァンガードG,x
43,ヘタリア The World Twinkle,x
44,乱歩奇譚 Game of Laplace,B
45,空戦魔導士候補生の教官,D

46,洲崎西 THE ANIMATION,C
47,干物妹! うまるちゃん,B
48,ビキニ・ウォリアーズ,B
49,GON リターンズだよ!,x
50,Classroom☆Crisis,B

51,デュラララ!!×2転,B
52,純情ロマンチカ3,x
53,てーきゅう 5期,B
54,わかば*ガール,B
55,わしも wasimo,x

56,赤髪の白雪姫,B
57,青春×機関銃,C
58,境界のRINNE,B
59,それが声優!,B
60,WORKING!!!,B

61,Charlotte,B
62,GANGSTA.,B
63,血界戦線 全12話,B
64,ゆるゆり なちゅやちゅみ!+,C
65,ナノ・インベーダーズ,x

t1,(参考調査) VENUS PROJECT CLIMAX,x
t2,(参考調査) GOD EATER,D


{総評、寸評など}

見切りのF評価。
06,電波教師,F
「やりたいことしかできない(YD)病」のオタクが高校教師となって、独特のやり方で次々と生徒たちの問題を解決していく。漫画原作。
内容は悪くないのかもしれないが、雑な作画と話数を重ねても成長しない主人公妹役の棒っぷりに辟易。それでも頑張って4分の3ほど視聴したが脱落。
07,くつだる。,F
漫画原作のイマドキ妖怪図鑑。
『妖怪ウォッチ』の大成功でイケると踏んだのか。5話ほどで脱落。
でも、くつしたがだるだるになる現象だけは認める。妖怪くつだるは存在する!
11,ミリオンドール,F
アイドルおたくに焦点を当てたアイドルもの。漫画原作。
ショートアニメでも視聴を続けるのがつらい。ファンサイドという着眼点は面白いのかもしれないが、アイドルアニメ、もうおなかいっぱい……

D評価。
45,空戦魔導士候補生の教官,D
魔甲蟲という侵略者と戦う空戦魔導士を育成する学園を舞台とするファンタジーアクション。ラノベ原作。
もうこういう設定飽きた……それでも作画とか何か光るものがあればいいのだけれど、特筆すべきことは何もなし。
t2,(参考調査) GOD EATER,D
巨大な異形の怪物「荒神」相手に、その「荒神」を喰らう生体武器で戦うチームを主軸にしたアクション。ゲーム原作。
鳴り物入りの割に何度もお休み回が入って万策尽きた感が半端なかったのが残念。輪郭線を無くして陰影で表現する人物作画や音響効果などにこだわりすぎたのが完全に裏目に出た。
TV放送アニメ作品は、テンポよく毎週たたみかける展開が思ったよりも重要なことに気付かされた気がする。

C評価。
08,だんちがい,C
4女1男の兄弟の団地暮らしを描くショートアニメ。4コマ漫画原作。
ほのぼの感が悪くない。
12,オーバーロード,C
絶対的な力を持つゲーム内キャラクターのままRPGの世界に閉じ込められた主人公の奮闘を描く。ラノベ原作。
ゲームに親しんでいる人にはウケがよいのかもしれないが、そうでもない自分はあまり作品世界に没入できず。あれだけ絶対的な力があったら楽しいのかなと想像するのみ。語尾が「〜ござる」の<森の賢王>(巨大なジャンガリアンハムスター)はかわいかった。
18,おくさまが生徒会長!,C
親同士が勝手に結婚相手と決めたために同居することになった高校生の男女、生徒会長の美少女と副会長の男子とのラブコメ。漫画原作。
無垢な生徒会長(CV:竹達彩奈)にエロいことをさせたいだけの作品。
20,長門有希ちゃんの消失,C
谷川流のライトノベル『涼宮ハルヒシリーズ』の公式パロディ漫画が原作。シリーズの登場人物はそのままに、世界観を変えて普通の高校生の男女として描かれている。
原作シリーズで真のヒロインといえる長門有希をかわいく描きたかったのだと思うが、個人的には蛇足感でいっぱい。絵柄も好みでなく、普通の高校生の単なる恋愛ものになると面白みに欠ける。
23,戦姫絶唱シンフォギアGX,C
歌うことで戦う少女たちを描いた戦闘アクション。オリジナル作品の3期目。
3期も要るか? とはいえ、続編は大抵つまらなくなるものだが、段々良くなっている感じがするのは否めない。単に、急に歌う演出やガチャガチャした設定に慣れただけか。悪役・水瀬いのりの歌唱は圧巻。
25,ケイオスドラゴン赤竜戦役,C
TRPGから生まれたファンタジー。2つの大国に挟まれた小さな島国を舞台に、突如狂いだし凶暴化した竜を巡って起こる戦いを描く。
竜を使役するのに親しい者の命を対価とする設定は、切ない物語の要になると思うのだが、苦悩する主人公の心の内の描き方が平坦で感情移入できず。
35,アイドルマスターシンデレラガールズ 2nd SEASON,C
『THE IDOLM@STER』と同じ世界観で描かれるソーシャルゲームが原作。346プロに所属する14人のアイドルたちの成長物語。
アイドル物は本当におなかいっぱい。加えて、成長を描こうとしたのだろうが、展開が暗く、観ていて楽しくない。
40,ミス・モノクローム The Animation2,C
声優の堀江由衣のキャラクター原案で自ら演じるキャラクターが主人公。アンドロイドがアイドルを目指す。2期目。
ショートアニメだし、2期目だし、まだその先も続くし(現在第3期放映中)、可もなく不可もなく。
41,ガッチャマンクラウズ インサイト,C
『ガッチャマン』シリーズを新たな世界観で制作した作品の2期目。新キャラを加え、新たな脅威が登場。現代の情報化社会に警鐘を鳴らす興味深いシナリオは、1期と共通。悪くはなかったが、特別良くもなかった。
46,洲崎西 THE ANIMATION,C
声優の洲崎綾と西明日香によるラジオ番組から誕生したショートアニメ。
なぜ作った?(笑)
57,青春×機関銃,C
サバイバルゲームをテーマにした漫画が原作。ホストとエロ漫画家が組むサバゲーチームに加入させられた女子高生が主人公。
どこかしら中途半端な描き方で気持よく視聴できなかった。過去の因縁話を引っ張り過ぎか。
64,ゆるゆり なちゅやちゅみ!+,C
七森中「ごらく部」女子中学生4人を中心とした百合ものラブコメ。漫画原作。特別編。
前作、前々作でキャラクターは把握しているので、肩の力を抜いて観られる。夏休みを描いているとあって、背景や設定がちょっと非日常化しているだけで、いつもの『ゆるゆり』。

B評価。
04,ワカコ酒,B
グルメ漫画が原作。OLワカコが会社帰りなどに立ち寄る店で楽しむ酒と肴を紹介。
相当イケる口で、通なセレクトをするワカコが楽しい。
05,実は私は,B
吸血鬼や宇宙人など一風変わった美少女たちと主人公との学園ラブコメ。漫画原作。
最初はとっつきにくかったが、段々とギャグ要素が増して面白くなった。絵柄が好みではないけれど、原作よりは許容できたかも。
09,六花の勇者,B
南米辺りを舞台としたファンタジー? 魔神を封じる6人の勇者が選ばれるのだが、6人のはずの勇者が7人現れて「偽物は誰だ?」ということになり……ラノベ原作。
舞台設定が珍しいファンタジーだなと思って観ていたら、ファンタジーでなく犯人探しのミステリーだったという……新しい展開で楽しんだ。
10,食戟のソーマ,B
下町の定食屋の息子・幸平創真が、名門料理学校を舞台に活躍するグルメ漫画を原作とした作品。
主人公・創真をはじめ、登場人物たちの個性的な調理方法やアイデアが楽しい。下町の定食屋の息子がそのユニークな発想で、名だたるシェフや名門の跡取りたちに引けをとらない活躍をするあたりが、下克上のようで爽快。
17,アルスラーン戦記,B
田中芳樹の大河ファンタジー小説を荒川弘が漫画化した作品が原作。途中からオリジナル展開。中世ペルシア辺りを舞台にし、若き王を主人公にした戦記。
荒川弘の絵柄はわかりやすいのだが、個人的なイメージは天野喜孝のイラストで、もっと繊細で妖艶な感じだったので、そこを脳内修正する必要があった。筋としては、正に田中芳樹作品で設定の細かさや戦いにおける戦術・戦略など世界観の隅々まで行き届いた感覚がうかがえる。アルスラーン陣営が強すぎるけど。
21,城下町のダンデライオン,B
国王が統治する日本を舞台に、それぞれ超能力を持つ王家の三男六女の兄弟姉妹が次期国王を選ぶ選挙戦を繰り広げる。4コマ漫画原作。
三女・茜を中心に描かれるわけだが、彼女の人見知りっぷりの描き方がしつこかった。全体的にはほのぼのとしていて、不快感なく観ていられた。
22,モンスター娘のいる日常,B
「他種族間交流法」で異形の他種族がホームステイにやってくるという世界観でのラブコメ。漫画原作。
蛇の下半身を持つラミアとか、ハーピーやケンタウロスとか、異形ではあるのだがみなチャーミングで、他種族間交流を司る側もモノアイとかゾンビとかでありながら魅力的。軽いタッチで楽しめた。
27,ベイビーステップ 第2シリーズ,B
几帳面で真面目な男子高校生が、テニスに出会い成長していく物語。漫画原作。2期目。
作画が雑にもかかわらず、それなりに観られるというのは筋が面白い証拠か。2期目も安定の面白さ。試合での心理戦が興味深い。
29,うーさーのその日暮らし 夢幻編,B
謎の生命体うーさーの日常を描くコメディ。ウェブコミック原作。3期目。
パロディ満載で相変わらずひどい(褒め言葉)。
33,キュートランスフォーマー さらなる人気者への道,B
かつて発売されたファミコンソフト『トランスフォーマー コンボイの謎』をテーマにしたショートアニメ。2期目。
2期目を作ってよかったのか。面白いからいいけど。ほぼアドリブなので、段々と、中の人の性質がキャラクターに反映される割合が多くなったような。
36,Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 2wei Herz!,B
『Fate/stay night』の世界から生まれた魔法少女ものの3期目。
やはり、バトル展開よりも同級生たちとの日常の方がかわいくて楽しい。今更ながら、クロが「アーチャー」だと気づいた。
38,GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり,B
突如として東京・銀座に開いたゲートを通り異界の者達が攻撃してくる。これに応戦した自衛隊が勝利し、逆にゲートを通って異界に侵攻。異界の住人たちと自衛隊員との交流が始まる……ファンタジー小説が原作。
現実世界で安保だなんだと騒がれているときに、ある意味タイムリーな作品だった。創作の世界で、「抜かない刀」を抜いた自衛隊が大活躍。誤解を恐れずに書けば、小気味良い。
44,乱歩奇譚 Game of Laplace,B
江戸川乱歩の作品を原案として、現代に置き換えたストーリーを描くオリジナルアニメ。
映像表現として、なかなか面白い。江戸川乱歩作品は、大正から昭和にかけてのあの空気感が重要だと思っているので、チャレンジとしては認めるのだけど、物足りない感覚。
47,干物妹! うまるちゃん,B
外では容姿端麗で優秀なよくできたうまるは、家に帰るとグータラなキャラに変身。いっしょに暮らす兄に甘えっぱなしの「干物妹」になる。ギャグ漫画が原作。
序盤は、うまるの甘えっぷりがウザすぎて萎えたが、次第にさほど強調されなくなり観やすくなった。終いには、干物妹状態の2頭身キャラがかわいく思えてきたのが不思議。
48,ビキニ・ウォリアーズ,B
フィギュアを元にしたメディアミックス作品。RPG的な世界で、ビキニアーマーを着る女戦士たちのパーティを描くショートアニメ。
とにかくお色気サービスのバカバカしい展開が続く。終始ブレがない点を評価。
50,Classroom☆Crisis,B
テラフォーミングされた火星にある霧科科学技術学園が舞台。高校生ながらも、放課後は「霧科コーポレーション」の社員としてロケットを開発するチームの活躍を描く。オリジナル作品。
巨大企業と政界の癒着や、同族企業内の派閥争いなどが描かれる珍しい内容の作品。キャラデザがかんざきひろなので、そんな内容が重苦しくなく、バランスが取れたかも。
51,デュラララ!!×2転,B
池袋を舞台としたオカルト風味の群像劇。2期目。ラノベ原作。
登場人物の中で最も普通の人間に見えた主人公・帝人がダークサイドを見せ始めたことが、起承転結の「転」に当たるんだろうか。相変わらず登場人物たちが複雑な絡み合いを見せ、来年1月から放送予定の「結」でどうまとめるのか興味津々。
53,てーきゅう 5期,B
テニス部だけど全然テニスをしないハイスピード・ギャグ・ショートアニメ。漫画原作。
毎度のハイスピード。しかし、シュールなギャグは少々中だるみ気味か。
54,わかば*ガール,B
超お嬢様の主人公と世慣れしていない彼女を見守る3人の友人たちの日常を描いたショートアニメ。4コマ漫画原作。
回を重ねるごとに味が出てきて、ほのぼの楽しめた。
56,赤髪の白雪姫,B
珍しい赤い髪を持つ少女・白雪が、その髪のせいで周囲に翻弄されながらも薬剤師として成長し、危機から救ってくれた隣国の第二王子と互いを想い合う仲になっていくファンタジー。少女漫画原作。
ファンタジーベースの少女漫画原作作品としては久々のヒット。兄に抑えこまれてなかなか本領を発揮できない第二王子がもどかしいが、白雪との恋模様は微笑ましく、脇のキャラクターも魅力的。薬草をテーマにしたシナリオなども面白い。
58,境界のRINNE,B
霊が視える少女と、父親のせいで貧乏生活を強いられている、人間と死神の混血である少年の物語。高橋留美子の漫画が原作。
テンポが遅めで少々古臭い感じはするが、楽しめないこともない。
59,それが声優!,B
声優としても活動しているあさのますみ原作の漫画をアニメ化。新人声優3人がそれぞれ声優として成長していく物語。
声優の世界が具体的に表現されていて興味深い。毎回、実在する声優さんが本人役で登場したり、エンディングで名作アニメの主題歌が挿入されたり、仕掛けが面白かった。
60,WORKING!!!,B
北海道のファミレスを舞台にしたコメディ。3期目。漫画原作。
3期目とあって、前作・前々作でもどかしかった恋愛関係もまとまり、大団円といった感じ。
61,Charlotte,B
Key作品で知られる麻枝准によるオリジナル作品。思春期に超能力を発動してしまう事例が相次ぎ、彼らを守るためにある学園に集める任務を負った数名の活躍を描く。
麻枝准らしい展開で、序盤の主人公の妹が死んでしまった段階でこれからどうなるのかと思ったが、うまくまとまってはいた。欲を言えば、2クールくらいにして、もう少し各登場人物に感情移入する時間が欲しかった気がする。音楽は相変わらず素晴らしい。
62,GANGSTA.,B
4つのマフィアが共存している犯罪都市が舞台。特殊な戦闘能力を持ち聴力を失ったニックと超記憶症候群のウォリックの2人の便利屋が抗争に巻き込まれていく。漫画原作。
アニメ制作会社マングローブの破産の影響がモロに出てしまった残念な作品。終盤は作画崩壊し、内容も尻切れトンボのまま。こういった大人向けの落ち着いた雰囲気のアクションは希少なので、制作会社が変わっても、続編制作につなげていただきたい。
個人的には、自分の大好きな声の声優さん2人(諏訪部順一・津田健次郎)が主役を務めていたので、とてももったいない感が強い。
63,血界戦線 全12話,B
異界と交わる元ニューヨーク「エサレムズ・ロット」で、世界の均衡を保つ超人秘密結社「ライブラ」とその構成員となった「神々の義眼」を持つ少年の活躍を描くSFアクション。
設定が複雑で作品世界を理解するのに苦労するが、それはさておき、作画が華麗で丁寧だったし、無理はありながらもなんとか12話でまとめたのは評価できる。曲とマッチしたEDが秀逸。

A評価。
02,俺物語!!,A
巨体で超人的な身体能力を持つ純朴な男子高校生と、お菓子作りが得意で見るからに小さくて可愛らしい女子高生の不器用な恋愛物語。少女漫画原作。
内容が良かったのは原作の力が強いと思うのだが、主役の猛男を演じた江口拓也と相手役の潘めぐみのバランスがよかったと思う。少女漫画の主人公としてはあり得ないビジュアルの猛男が活き活きと動くのは楽しかった。
24,のんのんびより りぴーと,A
田舎の原風景そのままという場所で、山間の分校に通う4人の女の子たちを中心にほのぼのとした田舎暮らしの日常を描く。2期目。漫画原作。
夏場に放映されていたわけだが、実際の季節と合わせて田舎暮らしの夏が丁寧に描かれており、キャラのかわいさも相俟って本当に癒される作品。
26,監獄学園 プリズンスクール,A
元女子高に入学した5人の男子生徒が、女子風呂を覗いた罪で学園内の懲罰房に収監される。そこを管理し彼らを退学に追い込もうとする裏生徒会の女子生徒たちとの攻防を描くコメディ。
水島努監督作品とあって、描写は強烈になるだろうと予想していたけれど、しばらくお下劣な作品を作っていなかった反動なのか、ひどかった(褒め言葉)。中堅の声優さんたちの配役もハマっていて良し。特にガクト(CV:小西克幸).
37,下ネタという概念が存在しない退屈な世界,A
「公序良俗健全育成法」成立により下ネタが消えた日本で、下ネタテロ組織「SOX」が世界にエロを取り戻すべく戦う。ラノベ原作。
徹底的にアホらしく、特に卑猥な言葉をまくし立てるヒロインにはいっそ清々しささえ感じて好感が持てる。OPで各キャラの役名と共に声優の名前も出ていたが、役名よりも声優名の方が大きかった。ヒロイン役の石上静香の壊れっぷりは特筆に値する。

S評価。
13,がっこうぐらし!,S
ネタバレになってしまうが、ほのぼの日常系と見せかけて、実はゾンビものという作品。漫画原作。
内容を知ってから視聴したので、逆に知らずに観たかったと思った。2話からのいい裏切られ方を堪能できなかったのが残念。
極限状態で正気を失った者、なんとか平穏な日々を続けようとする者、自己犠牲で仲間を守ろうとする者など、パニックものに必要なキャラクターが上手に描かれている。絵柄のかわいらしさと内容とのギャップが楽しい。


はぁ〜多かった。さすがに消化するのに時間がかかりました。
継続作品を含めると週50作品以上を視聴していたことになるので。その内10作品ほどはショートアニメだったけど。
振り返ってみれば、バラエティ豊かな作品が並んでいて、バランスのとれたクールだったのかもしれません。

さて、10月からのクールですが、いまだかつてなかったくらいに期待できる作品が少ないような。
2期目の作品が多いですね。『ハイキュー!!』と『終物語』は楽しんでいますが、あとは『ノラガミ』くらいで、他の2期ものは惰性で観ている感じ。
ちゃんとファンタジーしてて意外とイケるのが『うたわれるもの』。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』も悪くないですが、容赦無い描写が多くてあれこそ深夜帯でよかったかも。
『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件』は軽くて楽しめます。このクールでは希少なラブコメ。
元々科学捜査ものが好きなので、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』もなかなか楽しめます。
今のところはなんとか視聴していますが、このクールは見切りが多くなるかも。
posted by nbm at 17:33| Comment(8) | TrackBack(0) | コミック・アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月12日

2015年9月26日からの地震メモ

2015年9月26日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2015年9月26日 20時22分頃 千葉県東方沖 M4.2 深さ約20km 最大震度2
2015年9月27日 12時54分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約40km 最大震度1
2015年9月28日 9時48分頃 千葉県北西部 M3.6 深さ約80km 最大震度1
2015年9月28日 10時40分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約50km 最大震度1
2015年9月28日 12時4分頃 千葉県東方沖 M4.1 深さ約10km 最大震度2
2015年10月1日 20時10分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約60km 最大震度3
2015年10月2日 5時39分頃 群馬県北部 M2.2 深さ約10km 最大震度1
2015年10月5日 19時24分頃 千葉県東方沖 M3.8 深さ約10km 最大震度1
2015年10月5日 21時45分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約20km 最大震度2
2015年10月11日 11時12分頃 茨城県南部 M3.0 深さ約60km 最大震度1
2015年10月11日 17時11分頃 父島近海 M3.9 ごく浅い 最大震度1
2015年10月12日 14時42分頃 茨城県北部 M3.4 深さ約10km 最大震度1

少し規模が大きめな状態が継続中。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2015年9月29日 17時46分頃 三陸沖 M5.0 深さ約10km 最大震度1
2015年10月3日 4時9分頃 鹿児島県薩摩地方 M4.1 深さ約10km 最大震度4

少し気になるのは、9月末くらいから宮城県沖を震源とする地震が目立っていること。
断続的にM4.0前後の地震が続いている地域ではありますが、頻度・規模ともに増大しているような。
特に10月6日には2時間程度の間に4回(M4.9・M4.1・M4.4・M4.0)と発生。

8日、ロシア極東サハリンの間宮海峡沿岸に数万匹ものイワシが岸に打ち上げられたそうな。
水温の急激な変化が原因と見られているという話。
posted by nbm at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月06日

彼岸の異界

ヒガンバナ.jpg

シルバーウィークにちょこっとどこかに出かけようということになり、その評判を聞きながら一度も行ったことのない「巾着田」に行ってみようということになった。
ウォーキングしていると、畑の周囲に植えられたヒガンバナが咲いているのが目について、そろそろ見頃なのだろうと踏んだわけだ。畑の周りに植えられているのは毒性があるためで、虫除けやモグラ除けの目的で植えられているという。墓地の周りに多いのも同様に、土葬だった時代に虫やネズミを防ぐために植えられたという話。秋のお彼岸の頃に咲くので「ヒガンバナ」と呼ばれるが、別名の「曼珠沙華」とは「天上に咲く赤い花」という意味で仏教由来の名だとか。どちらにしろ、どこかしら神秘的な雰囲気を纏う花である。

巾着田は、埼玉県南西部に位置する日高市にある、雑木林の中に咲くヒガンバナの群生地。その数500万本。日本各地に群生地はあれど、規模的には日本最大級。
蛇行した川が巾着のような形に曲がり、その巾着の中にヒガンバナが群生している。巾着の直径は約500メートル、面積約22ヘクタール。東京ドーム約4.7個分(笑)
かつて、川が氾濫する度に、ヒガンバナの球根が流れ広がって群生地を拡大していったと考えられている。

ヒガンバナの花の盛りは5日から1週間ほどということで、どうしても見物客が短期間に集中することになる。
駐車場も用意されているのだが、周辺の道路もめちゃくちゃ混雑することになるらしく、思案した結果、ダンナさんとスクーターで2人乗りで行くことにあいなった。下道でトコトコと。
小一時間くらいの移動だったら今まで何度も経験してきたのだが、今回は最長記録。途中、コンビニで休憩したり、やはり渋滞に巻き込まれたりして結局2時間ほどかかった。
「自然環境保全協力金」という名目で駐車料金を支払う。普通車は500円だが、バイクは100円。
ヒガンバナの見頃の2週間程度の期間は、入場料300円を支払って中に入る。入場券があれば出入りは自由。

ハグロトンボ.jpg

駐車場への道々、手前には馬やロバやヤギなどがいる牧場があり、ニンジンが売られていてエサやりができる。
小さなビオトープもあったりして、蓮池には小魚がうようよ。オイカワやウグイらしい。ハグロトンボが蝶々のようにヒラヒラと飛んでは留まり飛んでは留まりしている。草薮をよく見ると、たくさんのイナゴがいて、中には2匹仲良く重なっているものも。おじゃまさま。
薄青い翅の綺麗なシジミチョウがヒガンバナの上を飛んでいた。
外周に当たる高麗川沿いを歩いて行く。左にはヒガンバナが群生している雑木林、右は大粒な石が転がるじゃりの河原。河原の向こうの崖は土が剥き出しで、所々地層が分かれているのが判る。
お昼はとうに過ぎていたので、河原で買ってきたお弁当を食べることに。みんな川に向かって石切りに挑戦中。この辺りは浅いので、小さなお子さんもちゃぷちゃぷ遊んでいる。この日は夏のように暑い日だったので、水遊びしている子供をたくさん見かけた。深いところでは、大きな岩の上から川へ飛び込んでいる少年もいた。
義母の実家が同じ高麗川沿いにあったので、うちのダンナさんも小さい頃に祖父を訪ねると、夏場は高麗川で遊んでいたらしい。
ヒガンバナ以外にも季節に寄っていろんな花が咲くようなのだが、キャンプ場にもなっていて、特に夏場は子どもたちの格好の遊び場になるのだろう。ちなみに、ヒガンバナやコスモスの開花期間中はキャンプはできないとのこと。


さて、本筋のヒガンバナサイドに戻ると、雑木林の中にどこまでも続く赤いヒガンバナの世界。
人が多過ぎるので「綺麗な景色だなぁ」と余裕ぶっこいていられるのだが、もしもこの景色の中で一人取り残されたら、絶対あちらの世界に迷い込んだと思うこと請け合い。どこまでも続くヒガンバナは、異世界感が半端ない。
ただただ稀有な景色を写真に収めようと熱心に撮影する人たちも多く、和装でコスプレしている人や、ゴシックロリータの人たち、かわいがっているドールといっしょになど、ヒガンバナをバックに撮影をという方たちも見かけた。この景色はそうそうないからね。お気持ちわかります。
たまに白いヒガンバナが混ざって咲いているところがあったり、電車でJR高麗川駅から歩いてくると最初に渡るであろうあいあい橋から見下ろす一面赤いヒガンバナとか、意外といろんな見方ができて楽しめた。
あいあい橋は、全長91.2メートルの日本最大級の木造トラス橋で、なかなか面白い景観。

白ヒガンバナ.jpg

あいあい橋.jpg

中央の広場では、出店が並んでいたり、ステージで催しがあったり。ステージでは、韓国の踊りや、猿回しを演っていた。
出店は、地元の名物が並ぶ。私達はお弁当を食べたばかりだったので、サイボクハムのフランクフルトだけいただいた。これだけ出店があったら、食べるものには困らないだろうけど、どこもすごい行列だったから、いちいち並ぶ根性が要る。我々はそういう根性がないので、お弁当を持ってきてよかった。
笑ったのは、高麗神社の「神社エール」(笑)

ちなみに、この後、ついでに「高麗神社」にも寄ってみた。
来年2016年で高麗郡建郡1300年とのことで、日高市ではそれにまつわる催しが企画されている。
現在の日高市と飯能市の辺りがかつての大元の「高麗郡」。716年、それまでに高句麗から来ていた高麗人(こまびと)たちを律令制のもとに武蔵国の中の一処に集めてできたのが「高麗郡」。このとき、関東一円から高麗人が移住してきたという。
そのとき高麗人のリーダーだった高麗王若王(こまのこきしじゃっこう)を祀ったのが高麗神社。
「チャンスン」と呼ばれるトーテムポールのような魔除けの門が面白い。左には「天下大将軍」と書かれた柱に男性らしき頭、右には「地下女将軍」と書かれた柱に女性らしき頭。これは比較的新しいもののようだけれど。
一般的な神社とはどこか趣が違う。
奥には、「高麗家住宅」がある。建築様式は17世紀のもので、慶長年間建てられたという茅葺きの入母屋造り、国指定重要文化財。とはいえ、現在建っているのは、修理を経て復元されたものらしい。代々、高麗神社を宮司として守ってきた高麗家の方たちが暮らしてきた家。
普段は内部は見られないが、事前に神社に連絡しておけば見せてもらえるようだ。入り口の頭上にある御札が観たこともないもので興味深い。

古い家といえば、巾着田に話を戻すと、巾着田の県道15号線を挟んで向かい側に古民家がある。巾着田側からは県道の下をくぐる川沿いの遊歩道が通っている。ただし、階段あり。
こちらは江戸末期から明治にかけて建てられたという「旧新井家住宅」。国登録有形文化財。
古民家はいろいろと観てきたけれども、こちらのお宅はとても豪奢で大きく立派。ふすまに金箔が貼られていたりして。
高麗川からは高台になっていて立派な石垣があり、水害のことも考えた作りだし、眺めも良い。
昔からこの辺りが豊かな土地であったことを伺わせるお屋敷。

これまたちなみに、巾着田から南東に2kmほど行けば宮沢湖がある。
この周辺にムーミンのテーマパークが作られる予定になっている。2017年内にはできるとか。

近年、ちょこちょこ近場に出かけるようになって思うのだが、埼玉県は観光するところがないと嘆かれるのだけれど、意外と面白い場所があることに気付かされる。
自分自身も埼玉なんて観るところないやと思っていたのに、いざ探してみると、観てみたい場所が次から次へと出てくる。予想外にオリジナリティを持つ名所・旧跡を発見するのだ。
ひとつひとつは確かに地味なのだけれど、決して何もないわけではない。アピールや整備が足りないだけなんじゃ?
でも、いいや。あんまり全国とか世界各国とかから来られてもね。
ひっそり県民が地元で楽しむくらいがいいのかもしれない。
posted by nbm at 16:40| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月30日

変わらないね

たまには日記的なことを。

9月最後の日曜日。
大学時代の友人たちとランチをすることに。
ニュージーランドから一時帰国した友人を囲んで、9人集まった。場所は恵比寿。
前回会ったのは、2013年のゴールデンウィークだったので、2年半ぶりくらいか。
とはいえ、中には卒業以来初めて会う友人もいたのだが、相変わらず他愛もない話で盛り上がる。
女子大だったわけでもないのに、当時、男子学生とほとんど交流のなかった私達は、女ばかりで楽しく過ごしていた。
個々には男っ気がなかったわけではないのだけれど、語学クラスのクラスメートやゼミ仲間でも、男子とはなぜか付き合いが無かった。
それぞれ記憶している部分が違い、全員で記憶を補完しあって思い出す作業が続く。
それでも、誰も思い出せないこともあったりして、経過した年月の層が重く重なってきていることを実感する。
同じ学科で同じ語学クラスだったメンツが中心なのだけれど、違うクラスのヤツもいれば、中には学科さえ違うヤツもいて、今となってはどうやって仲良くなったのか思い出せない(笑)
ゼミやサークル活動やサークルごと入っていたバイトに割り込ませてもらったりして仲良くなっているのだと思うのだが、細かい部分はもう記憶の彼方だ。
それでも、何年経っても楽しく会える友人たちの存在は、本当にありがたい。

待ち合わせが午後も遅めの時間帯だったので、その前にバッグを買いに行くことにした。
使い続けていた日常使いのバッグがくたびれてしまって、ずっと新しいものを探していた。
候補がいくつかあって、そのうちのひとつで、以前に丸の内で見かけたものが気になっていたのだけれど、恵比寿にも店舗があることを知り、ついでに行ってみることに。
斜めがけできるタイプを愛用しだしたら、もうそれ以外は考えられない。ということで、ほしい形はほぼ決まっている。厚みはないが袋状で収納力がある、ショルダーにも斜めがけにもできるもの。特に、斜めがけにすると身体にフィットする。とても軽い。あとは色と、細かいタイプを選ぶだけ。素材はピッグスキン。
丸の内で最初に目についたのは藤色に近いブルーだったのだが、無難なダークブラウンと迷う。
形は、シンプルなタイプと、取っ手部分が自由に長さを変えて結び変えられるタイプと悩み、結局後者にした。
色も悩んだが、こういうときは最初に目についたものを選ぶのが吉と経験上わかっているので、ブルーにした。
普段使いにはちょっと派手だが、ちょっとしたお出かけには差し色になるし重宝するだろう。行きに使っていたキャンバスのミニトートバッグに代えて、その場で即使うことにした。
もうひとつ、別のところのキャンバス地のショルダーバッグを狙っている。こちらは抑えた色味にしたい。
実は、お財布も探していて見せてもらったのだが、こちらのお店のものは小銭いれ部分がファスナーのタイプが主流で、そこが気に入らない。スナップボタンタイプのものは、色味が地味すぎてつまらない。
コンパクトなタイプがよいので、2つ折りか3つ折り。小銭いれ部分がボタン。余計なストラップや留め金などがついていないもので、色味が綺麗なものがいい。グリーンとかオレンジとか。カード類もある程度収納できないとな。
お財布探しは、まだまだ難航しそうだ。

そして、2日後の昨日。今度は築地へ。
ニュージーランドから帰国している友人が築地に住む友人の所に遊びに行くとのことで、「遊びに来て来て〜」と私もお誘いを受け、急遽お邪魔することに。
互いに引っ越しやメールアドレス変更など行き違いがあって、数年間連絡が取れないでいたのだが、昨年しばらくぶりに再会した友人。彼女は鍼灸師の資格を持っていて、以前も彼女の自宅を訪ねて施術してもらったことがあるのだが、あのときの住まいは人形町だった。
行き掛けに銀座三越に寄って、手土産を用意。白ワインとホレンディッシェ・カカオシュトゥーベのバームクーヘンを持って行った。
訪ねてみると、マンションの高層階で、眺望が物凄い。レインボーブリッジや高層ビルや築地本願寺などが眼下に見える。食事を用意してくれていて、ごちそうになる。柄になくラグジュアリーだなぁ。
前々日にも会っているというのに、3人でまた取り留めのない話をして、時間が過ぎるのが早かった。
時間があったら鍼をやってもらえたらと言っていたのだが、ニュージーランドからの友人が家族と落ち合って帰る時間になり、それならまた次の機会にと思っていたら、彼女を送った後に治療してくれることになった。
私達が3人で楽しんでいる間、義妹さんの案内で銀座を巡っていたご主人と娘さんと新橋で落ち合うという友人を新橋までいっしょに送って行き、築地に戻って治療してもらった。
部屋に戻ると、日が暮れていて、昼間とは一味違った夜景の眺望がまた凄い。
私もそんなに遅くなれないので、わがままを言って短めの時間で30分ほどやっていただいた。
リハビリ期間が終わってしまった四十肩は、完全には治りきっていない。動きのぎこちなさと多少の痛みが残っている状態。なので、肩を治療してほしかった。果たして効果があるものなのか。
首から腰まで鍼を打ってくれる。最初は「反応がにぶいな。手応えがない」と。ところが、しばらく打っているうちに、鍼を刺されるとズンとひびく箇所が出てきて、反応が出てきてくれた。
治療を終えてみると、肩はスムーズに動き、痛みも消えている。一時的に良くなっているだけで、しばらく続けないと完全に良くはならないということだったが、本当に良くなった。効果大。
帰りの電車の中では、身体が内側からぽっぽっと熱くなり、血が巡って代謝がすごく良くなっているのがわかった。
会社も持っていて忙しく飛び回る彼女なので、東京にいる期間も限られているようだし、私も頻繁に通うことはできないけれど、様子を見つつ、また治療してもらおうと思う。

ひとつ面白い話を聞いた。
私の太り方は、典型的なストレス太りだそうだ。
「あんまり食べてもいないのに痩せないでしょう?」と彼女。
代謝が落ちたことが原因だと思っていたが、それだけではないようだ。
精神的なストレスを受けた女性の身体は、ホルモンの作用で脂肪の鎧を纏うことがあるという。文字通りの鎧のように肩から背中にかけて脂肪が付くのがストレス太りの特徴ということで、肩から背中が丸いフォルムになるのだそうだ。私はまさにそれに当てはまる。
彼女は医者の家系なのだが、以前から女性特有の身体の悩みを解消するようなことをやっていきたいという話を聞いていた。女性特有のホルモンの働きなどをよく勉強してきているのだろうし、これまでの経験上わかってきたことなのだろうと思う。
もっと痩せれば骨の負担も減るから肩も身体も楽になると言われたのだが、私の場合は食事を減らすのではなく運動を増やさなければ痩せないようだ。
今は日に1時間以上のウォーキングが日課になっているが、これでは足りないということで、運動を増やそうと思う。
あとは、ストレスを失くすことだというのだが、母の問題から解放された現在はストレスフリーのはずで……
彼女いわく、「痩せられる」と思えば痩せられる、と(笑)
「私にもう鎧は要らない。鎧を脱ぎたい」と念じればよいのかもしれない。
食事は元からバランスとカロリーを考えたものにしている。当然、脂質は抑えていて、これ以上減らすとすぐに便秘になってしまう。ここから摂取カロリーを減らすとなると、炭水化物を抜けば簡単だが、それをやると便秘になってしまったり、脂肪を燃やすエネルギーがなくなってしまって却って痩せなくなるのは経験上わかっている。食べる量を減らすと逆に体重が増えたり、たくさん食べてしまった翌日に極端に体重が減るなど、どうにも謎の反応で自分のことながら理解に苦しんでいた。
本当の本当のところは自分の身体に聞かなければわからないが、思うように痩せられずにどうしたものかと煮詰まったところに光明が差した気がする。

昨日の帰りから今日にかけては、鍼の影響でだるさが続く。
運動はしようと思うが、今日は休養日。
posted by nbm at 11:52| Comment(3) | TrackBack(0) | 身体のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月26日

2015年9月14日からの地震メモ

2015年9月14日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2015年9月14日 12時47分頃 小笠原諸島西方沖 M4.5 深さ約10km 最大震度1
2015年9月16日 5時53分頃 茨城県南部 M3.9 深さ約50km 最大震度3 (当地 震度1)
2015年9月17日 15時49分頃 茨城県沖 M3.4 深さ約50km 最大震度1
2015年9月17日 23時50分頃 栃木県北部 M2.8 深さ約10km 最大震度1
2015年9月19日 5時5分頃 茨城県沖 M3.9 深さ約50km 最大震度2
2015年9月22日 5時55分頃 茨城県南部 M3.9 深さ約70km 最大震度2
2015年9月22日 15時59分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約20km 最大震度2
2015年9月22日 17時56分頃 茨城県沖 M4.3 深さ約10km 最大震度2
2015年9月23日 23時44分頃 栃木県南部 M3.7 深さ約70km 最大震度2
2015年9月25日 5時59分頃 神奈川県西部 M1.6 ごく浅い 最大震度1

全体的に頻度は少なめ。
でも、規模は微妙に大きいものが多いのが気になるところ。


この間のM5以上または震度4以上の地震はなし。


主な世界の地震。
2015年9月16日 4時37分頃 台湾付近 M5.5 深さ約30km 最大震度1
2015年9月17日 7時54分頃 チリ中部沖 M8.3

福岡・苅田港付近に体長約8メートルのマッコウクジラの死骸が1週間ほど前から漂流していたとのこと。
船の航行に支障があるとして港に曳航してきて留めているらしいが、爆発の危険もあるとか。
海外の動画で観たことがあるけれど、腐敗すると体内にガスが溜まるものね。
しかし、マッコウクジラとは……
深海を回遊しているので、通常、福岡県沿岸では姿を見せることはなく、日本沿岸で見られるのは、小笠原諸島付近から東京湾・房総半島あたりと、知床半島・金華山沖あたりだそうだ。
何らかの理由で迷い込んだらしい。
以前からこのブログでは書いていることなのだけれど、ストランディングがあると大きめの地震が発生することがあるのだが、ストランディングがあった地点から離れた地域が揺れることが多い。
例えば、九州でクジラが沿岸に迷い込んだとしても、九州が揺れるのではなく、そこからだいぶ離れた東南海沖や関東近辺が揺れるというようなパターンになっている気がする。
posted by nbm at 11:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月18日

怪しげな大事典

『西洋異形大全 妖精・幻想動物から幽霊・魔女まで』 エドゥアール・ブラゼー

いきなり中二的なタイトルですみません。
主に西洋における異形のものを網羅した百科事典のような形式の本です。大きくて分厚いですが、挿絵も多く、そんなに活字のボリュームはありません。
著者はフランスの民俗学者・民話作家とのことで、特にフランスにおけるこれらの知識が豊富な印象です。
原書のタイトルを直訳すると『驚異大事典』となるらしく、欧米では「驚異研究」という分野があるそうで。
もとは3分冊だったものをまとめて1冊にしたため、内容に重複があったりするのですが、ここまで詳しく民話・伝承に残る異形の存在を網羅したものは読んだことがなく、興味深いものでした。

聞いたことがないようなものも多く、土地土地に特有の存在が土着的にある一方で、離れている地域同士でも似通った存在がいたりして、伝播したものなのか、はたまた同時多発的に発生したものなのか。人の想像力は同じようなものを生むのでしょうか。
日本には妖怪のような存在があるけれども、日本の妖怪とはちょっと趣が違います。日本の妖怪の方が細分化されていてバラエティに富んでいるというか、存在自体に合理的な理由づけを感じます。例えば、気温・湿度の変化などで家鳴りがするのは妖怪の仕業だとか、行灯の油がやけに減っているのは妖怪の仕業だとか。
西洋の異形の者は、人をさらったり、食ったり、流行病など不吉なことをもたらしたりするものが多く、その他の具体的な行動に起因するキャラクターづけが弱いような。
それと、キリスト教布教以前から存在していた異形の者たちが、いつの間にかアンチキリストのように扱われ、キリスト教によって退治されるようになっているものも多く、画一的で面白みに欠ける気がします。
一方で、ハロウィンのような元をたどれば土着的な信仰だったものがたくさんあり、その辺りが日本の八百万の神々と重なる感じがして、興味深いです。

古代からの言い伝えはもちろん、ギリシャ・ローマ神話に端を発するものから、現代Dの小説や映画に登場するキャラクターまで出てくるのですが、その新旧取り混ぜた雑多な感じは、逆に新鮮に感じます。が、映画について所々触れられているものの、その辺りはあまりお詳しくはない様子。

ひとつ面白かったのは、「蟹」の話。
「蟹」は英語で「cancer」と言いますが、「癌」も同じ「cancer」と言うのは不思議だなと前々から思っていました。
ここでひとつ要らんエピソードを。
10年以上前の話。
ある大型書店で、何の気なしに本を見て回っている時、インド系と思われるスーツ姿の男性から英語で話しかけられました。
「あなたは癌なのですか?」と。
ちょうど手にとっていたのが、たまたま癌に関する本だったのですが、
「いいえ、違います。私は癌ではありません」とテキトー英語で答えると、そこからなぜかお茶に誘われました。
ナンパとかではなく、おそらく英会話スクールか何かの勧誘だったのではないかと思うのですが。
後から考えたら、その人は日本語で書かれた本のタイトルを読み取って、英語で話しかけていたわけなので。日本語が読めるなら、日本語が話せるだろうに。
そんな風には全然見えなかったと思うけど、「時間がないので」とお誘いはお断りをしたのですが、その時、
「あなたはとても”open heart”な方ですね」というようなことを言われました。
知らん人から話しかけられることが多い自分ですが、害がなさそうとかヒマそうとかいうのは当然ながら、やっぱり私は常に「開いて」しまっているのだなと痛感させられた出来事だったのでよく憶えているのです。
それはさておき、英語で話しかけられたので、「cancer」という単語が耳につき、その頃からずっと、「蟹」と同じだよなぁと不思議に思っておりました。
で、本題に戻ります。
この本によると、古来、癌は一種の蟹のようなもので、それが病人の器官に入り込んで内側から蝕み、腫瘍を生じさせると考えられていた、と。
弱った病人に蟹が付け入らないように、病人のそばには蟹を惹きつける乾燥肉を置いたとか。
癌で亡くなった人が出たら、その部屋にはバターの塊とベーコンの欠片を持っていかなければならず、そうしないと周囲の人に癌が移ると考えられていたという話も。
患部に蛙を当てて包帯で巻いておいて、それが食べられていたら癌が治るとか、当てた蛙の弱り方で癌の進行を予測したりもしていたのだとか。
とにかく、「癌」の「cancer」は元々「蟹」の「cancer」からきているということに驚きました。
なんだか眉唾な話なので、ネットで調べてみたのですが、癌がヒポクラテスの時代から蟹に似ていると考えられていたなんて話もあったりして、とにかく関わりがあることだけは確かなようです。

もう1点面白いと感じたのは、日本の民俗文化と共通する点が見受けられることでした。
例えば、「辻」。異形のものが「辻」に現れるという表記がそこここにありました。
「辻」は、日本でも境界の意味がありますし、人の往来が多い場所で、何事か起きやすい特別な場所という意味もあります。
それから、「塩」。異形の存在を避けたり、清めたりするアイテムとして使われていました。
これもご存知の通り、日本でも「塩」は清めのアイテムですね。
面白かったのは、「ゾンビ」が「塩」に触れると、自分が死んていることを思い出し自ら墓穴を掘ってその中に没してしまうというもの。映画に描かれるような人を襲う存在ではなく、元々は意のままに動く奴隷のようなものなので、主人としては塩に触れさせてはならないというわけです。

それともう一つは、「死霊(spectres/specter)」について。
「死霊」というのは、死んだときの状態のままで現れる幽霊のことだと。
同じ幽霊でも、死の原因となった傷などがそのままの状態で現れるのが「死霊」ということらしいです。
ちなみに、「幽霊」はフランス語では「revenant」。これは、「戻る」という意味の「revenir」から派生した言葉で、「戻ってきた者」という意味。
というわけで、「幽霊」は生前の体を伴って出現し、歩くことも話すことも触れることもできるとのこと。
一方、「亡霊(pantomes/phantom)」は、この世に戻ってきた死者の霊。殺人・自殺などで非業の死を遂げたものが多く、死にきれない思いから悪意を持ったものが多いと。そして、実体を持たないので、シルエットだけで現れることも多い。
国が違えば言葉の捉え方も違うかもしれないのですが、こういった違いは考えたことがなかったので、なるほどと納得。

あと気になったのは、クリスマスから1月6日の公現節までを特別な期間と考えているパターンがいくつか。
元々は古代ヨーロッパで冬至を祝っていたのが、キリスト教のクリスマスといっしょになってしまったようなのだけれど。古代ローマのサトゥルヌス祭というのもあり、時期的に似ているものがいっしょくたにされた感もあります。
どうやら、日本で松の内(関東では7日まで)とか言っている間、ヨーロッパではずっとクリスマスで、1月6日になってクリスマス終了ということになるらしいです。

フランスを中心とするヨーロッパの人々の考える異形のもののイメージはなんとなく伝わってきた1冊。
少々フランスに偏りはあるものの、なかなか面白い本でした。
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2015年09月14日

2015年8月30日からの地震メモ

2015年8月30日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2015年8月30日 17時32分頃 栃木県北部 M2.3 深さ約10km 最大震度1
2015年9月1日 17時51分頃 千葉県北西部 M3.4 深さ約80km 最大震度1
2015年9月2日 16時16分頃 茨城県南部 M3.9 深さ約50km 最大震度2
2015年9月2日 22時56分頃 伊豆大島近海 M3.6 ごく浅い 最大震度2
2015年9月2日 23時19分頃 伊豆大島近海 M2.4 深さ約10km 最大震度1
2015年9月3日 14時2分頃 千葉県東方沖 M3.3 深さ約10km 最大震度1
2015年9月4日 4時52分頃 八丈島東方沖 M4.8 深さ約110km 最大震度2
2015年9月5日 19時35分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約40km 最大震度1
2015年9月6日 11時49分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約60km 最大震度1
2015年9月7日 18時46分頃 千葉県東方沖 M3.1 深さ約10km 最大震度1
2015年9月8日 21時22分頃 茨城県沖 M3.8 深さ約10km 最大震度1
2015年9月9日 5時22分頃 茨城県沖 M3.4 ごく浅い 最大震度1
2015年9月10日 6時51分頃 千葉県東方沖 M4.0 深さ約40km 最大震度1
2015年9月11日 8時25分頃 茨城県北部 M2.8 深さ約10km 最大震度1
2015年9月12日 5時49分頃 東京湾 M5.2 深さ約60km 最大震度5弱 (当地 震度3)
2015年9月12日 11時44分頃 茨城県沖 M4.6 深さ約40km 最大震度3

久々のモーニング・クエイク……
この日は、午前4時頃に寝たので、寝たかと思ったら起こされたみたいな感覚。
ダンナさんはもっとひどく、5時半くらいまで起きていたらしいので、15分くらい寝られたかどうかで。
一度起こされるとレム睡眠とノンレム睡眠の周期がぶった切られるので、この日はあまりに眠くて使い物にならない1日だった。
揺れの時間は短かったものの、おそらくは最初の縦揺れの衝撃で目覚め、そこから細かくて強い揺れ。
食器棚の中の食器同士がぶつかってガチャガチャうるさかった。
しかし、いつも思うことながら、寝ているような時間帯に地震が起きると、起きているときに輪をかけて何も対処ができない。ただ、布団の中で揺れが収まるのを待つのみ。
例えば、通勤通学などの時間帯に起きれば、交通機関や道路の混乱はひどくなるだろうし、食事を作る時間帯なら火災が心配されたりと、地震発生の時間帯によって被害の状況は変わってくるだろうとは思うけれど、寝ているときというのは本当に無防備だなとあらためて実感。

今回、2つの台風に伴う大雨で鬼怒川が決壊で氾濫するなど大きな被害が出てしまった。
直接関東に上陸したわけではないが、台風通過後に東京湾、その後向かった北海道でも大きめの地震が発生。
やはり台風通過は地震発生と関係があるように思えてならない。気圧の変化は、地面に影響があっても不思議じゃない。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2015年9月4日 1時51分頃 福島県沖 M5.0 深さ約10km 最大震度2
2015年9月4日 13時49分頃 奄美大島北東沖 M5.4 深さ約10km 最大震度3
2015年9月12日 5時49分頃 東京湾 M5.2 深さ約60km 最大震度5弱 (当地 震度3)
2015年9月12日 22時38分頃 浦河沖 M5.4 深さ約50km 最大震度4


記事を書いている途中で、阿蘇山噴火。
日本はつくづく災害の多い国だな。
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2015年09月11日

自意識過剰とぼやけた記憶

今日は、ピンとこなかった2冊について。

『東京百景』 又吉直樹
まだ芥川賞が決まっていない頃、図書館に予約を入れて読んだ。この時、私の他に予約している人はいなくて、すぐに借りられた。が、返却する頃には芥川賞が決まっていて、10件以上の予約待ち状態になっていた。『火花』なんてひどいことになっていて、予約件数は400件を超えている。
話題の『火花』については、まったくそそられないので読む気がなかったのだが、せきしろさんとの自由律俳句集『まさかジープで来るとは』は秀逸で気に入っている。(過去記事→まさかエスプリで来るとは)ちなみに、本当は最初の自由律俳句集『カキフライが無いなら来なかった』を先に読みたかったのだが、近隣の図書館にはなくて取り寄せになるため、面倒になって読んでいない。リクエストすれば難なく読めるのだけれど。
元々、比較文化みたいなものに興味があり、出身地とは別の地域で暮らす人による客観的な視点で観る地域論みたいなことに惹かれる。もしくは、都市そのものを考察するようなこととか。ということで、『東京百景』には内容的に興味があり読んでみることに。
これは、又吉さんが芸人として東京で生活することになってから、東京の街々で日々感じたことを書き残したもので、私としてはそれぞれの街がどんな風に目に映るのかということに興味があったのだが、自意識過剰なエピソードに終始してしまって、街の特色は前面には出てきてくれなかった。どの街に居ても、そこは「東京」ということで一括りにされてしまっているような。
訪れる街も、芸人さんが集まるような場所や、自宅周辺とテレビ局やお笑いライブ会場との行き来の間のことが多く、バリエーションが少なく似通っていて面白くない。
又吉さんが文芸作品がお好きであることは、それに憧れているような文体がそこここに出てくるのでよくわかるのだけれど、どこかそんな自分に酔っているようなにおいが感じられて素直に届いてこない。
小説『火花』は、きっとこの文芸作品への憧れの部分がもっと凝縮されたような作品だと想像できるので、私には合わないなと思う。
『東京百景』は、もっともっとドキュメンタリーのようなタッチで淡々と書いてくれた方がよかった。というのは、私の勝手な思いなのだけれど。
人としての心の内の葛藤を期待して読むのなら、期待通りの本と言えるかもしれない。
私個人としては、又吉さんの類稀なセンスは、自由律俳句でこそ活きると思う。
今のこの又吉フィーバーがもう少し落ち着いたら、『カキフライが無いなら来なかった』をリクエストして読んでみようかな。

『忘れられた巨人』 カズオ・イシグロ
カズオ・イシグロは、初めて読んだ。初めてのカズオ・イシグロとしては、チョイスが悪かったのかもしれない。
大体、著名な作家の作品を読もうとすると、私はどうやらその作家の作品の中でも異色なものをチョイスするクセがあるらしい。以前、読書家の会社の先輩に指摘されたことである。「なぜ、最初にそれを読む?」と何度もツッコミを入れられたのを思い出す。
今回もその選択が遺憾なく発揮されてしまったようだ。
『忘れられた巨人』は、カズオ・イシグロとしては異色のファンタジー。アーサー王伝説を背景に描かれている物語だ。
村のはずれに住む老夫妻が、いなくなった息子に会いに行くために村を出て旅をする。
人々に忘却をもたらす霧が蔓延している世界なのだが、こちらもその霧の中に迷い込んでいるような、どうにも不透明でもどかしい夢の中のように頼りなげな感覚が続く。
人々に忘却をもたらす霧は雌竜クエリグの吐く息だったり、鬼が出てきたり、まるで剣と魔法の世界のお話でありながら、それは瑣末なことであって、記憶と忘却についての一種哲学的なテーマが隠れている。ような気がする(笑)
途中、騎士だとか、鬼に噛まれた少年だとか、謎の修道院とか、色々と出てくるのだけれど、それよりもそれぞれの記憶の些細な断片の方が重要なのかもしれないと思えてくる。
ブリトン人とサクソン人の対立の構図も見え隠れして、戦乱のキナ臭さも感じさせるのだけれど、わかりやすく顕在化しないままというかくすぶり続けているというか。
ラストもどう捉えていいのやらという読者に判断を委ねるような終わり方で、スッキリせず。
結局、思い出さない方が良かったんじゃねーの?みたいな。
老夫婦の美しい愛の物語みたいなものかと読み始めたのだけれど、それは見事に瓦解するわけで。いや、すべてが砕け散るって感じでもないところがまたスッキリしないところで。
これを余韻と呼ぶ人もいるのかもしれないけれど、私には向かなかったのでした。

やっぱり、くだらない本ばかり読んでいるから、文芸作品的なものは肌に合わないのかも(苦笑)
ストレスが溜まる本が続いたので、ちょっと息抜きしてから、次は長編古典SFに挑むつもり。
読書体力を戻さねば。
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2015年09月08日

不確定な未来へ

『ラプラスの魔女』 東野圭吾

東野圭吾作品を読むのは、おそらく『白夜行』以来で久々。著者の80作品目ということで、それまでの作品をぶっ壊すという意気込みで書かれたとか。
私は特に東野ファンではないので、楽しめたのだけれど、「東野作品はこうでなくちゃ」みたいなことを期待して読むと、肩透かし感があるのかもしれない。
今回は、少々ネタバレを含むかもしれないので、未読の方はご注意を。

「ラプラスの悪魔」とは、量子論以前、物理学の仮説上の世界観に登場する絶対的な知性の存在のこと。全世界の原子の位置や運動の状態を知ることができたら、世界の未来を予測することも可能だろう、と。この仮定上に出てくる絶対的な知性の存在について提唱したフランスの数学者ピエール=シモン・ラプラスにちなんで、後にそれは「ラプラスの悪魔」と呼ばれるようになった。”全知”といえば「神」となりそうなものを「悪魔」と表現しているのが面白い。
因果律や運命論といった、およそ物理学とはかけ離れた世界が見えてくるこの仮説上の悪魔が現実に存在したら……というのがこの本の根幹。「悪魔」でなく「魔女」だが。

まず登場してくるのは、羽原円華という少女。小学生の頃に母の実家に行ったとき、そこで竜巻に遭遇し、母を失う。
やがてハイティーンになった円華は、特殊な能力を身につけていた。
一方、2つの温泉地で続けざまに硫化水素による中毒死事故が発生する。他殺も疑われる状況とはいえ、硫化水素ガスを誘導することなど可能なのか。地球環境科学を専門とする大学教授の元に調査が依頼されるが、彼は2ヶ所の温泉地で同じ女性を目撃する。それが羽原円華だった……

しばらく読み進むと、これは『フューリー』(1978)だと思った。
実は、ちょっと前に『フューリー』を観返したばかり。ブラピの戦車もの(2014)の方でなく、ブライアン・デ・パルマ監督の超能力もの。原作は、ジョン・ファリスの小説。
念動力を持った青年ロビンが、誘拐され軟禁される。国家の諜報活動に利用しようと訓練が続けられていた。一方で、同じような能力を持つことに悩む女子高生ギリアンが精神分析研究所にやってくる。実は、元々はロビンが訓練していた研究所だったが、ロビンは既に他の場所へ移されている。能力によってロビンの存在を知ったギリアンは、同じ能力を持つ彼と会いたいと願うようになる。やがて、ロビンを探すロビンの父と出会い、それが実現することになるのだが……
正直、同じデ・パルマ監督の『キャリー』(1976)やデヴィッド・クローネンバーグ監督の『スキャナーズ』(1981)ほどのインパクトがなくて、すっかり内容を忘れてしまったため、「どんなのだったっけ?」と観返したいと思ったわけで。
観てみたら、やっぱり地味だったのだけど、超能力やアクションはあまり前面に出ていなくて、父子愛とか、能力者の悲哀みたいなものが主軸だったことに気付かされた。ちなみに、けっこう笑えるシーンがあったのも再発見だった。
で、能力を持つ希少な存在であるギリアンは、そのことに悩みつつ思春期を送っていて、自分と同じような能力者がいることを知って希望を見出すわけだ。誰も理解してくれない自分の気持ちを共有できるかもしれない存在が、彼女にとってどれだけ救いになることか。
って、ロビンは暴走していき、結局はギリアンの救いにはならないのだけれど。それはさておき。
『ラプラスの魔女』でも、円華にとって、かけがえの無い存在が出てくるわけだ。
『ラプラスの魔女』の主軸は違うところにあると思うのだけれど、全編を貫く円華の想いは『フューリー』のギリアンを彷彿とさせた。

ずっと昔に、タバコの煙など乱流の動きは計算できず予測もできないという話を聞いたことがある。
現在は、スーパーコンピュータなどである程度はシミュレーションできるようになっているようだが、例えば、竜巻の発生が細かく予測できないように、ものによってはまだまだ不確実なのだろう。
作品中に出てくるのが、流体力学に関する「ナビエ-ストークス方程式」。
これが解ければ、乱流の動きを予測することができるというが、やはり未だに解明されていないらしい。

以前に、NHKの『サイエンスZERO』で、「第六感」についての研究が紹介されていたのを思い出す。(過去記事→SPEC
熟練の技とか、女の勘とか、経験則や潜在知が微細な変化を読み解くということは可能なのだ。
それが脳に蓄積されているというなら、某かの方法で人為的にそれを強化して「ラプラスの悪魔」を作り出すことも可能なのではないかと思えてくる。
量子コンピュータを開発するよりも、人間の脳の能力を改変した方が早い気もする。
すでにどっかの国が秘密裏に実験していたりして(笑)

とある登場人物の言葉。
「……大多数の凡庸な人間たちは、何の真実も残さずに消えていく、生まれてきてもこなくても、この世界には何の影響もない――さっきあなたはそういった。だけど違う。世界は一部の天才や、あなたのような狂った人間たちだけに動かされているわけじゃない。一見何の変哲もなく、価値もなさそうな人々こそが重要な構成要素だ。人間は原子だ。一つ一つは凡庸で、無自覚に生きているだけだとしても、集合体となった時、劇的な物理法則を実現していく。この世に存在意義のない個体などない。ただの一つとして」


ちょっと説教くさいし、意味を読み間違えると恐ろしいのだけれど、人間一人一人を原子と捉えると、一人一人が乱流を構成する大事な一要素なわけで、ひとつ欠けるだけでその行き着く先は変化していってしまうのだ。
そういった意味で、絶滅していい種はないし、必要ない人間もいない。
ただ、人間には個々の意思があるから、それだけ未来は不確定なものだと言えるかもしれない。
逆にいえば、未来はいくらでも変化可能だということになる。

私は、未知の領域に一歩踏み込んでいるような怪しげな科学が大好きだから、物語としては多少強引だったし、もう少し登場人物の心象を深く描いてもらいたかったような気もするけど、エンターテインメントとしては楽しめた作品だったと思う。
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2015年09月02日

画鬼とコンテイル君

たまにはと、図書館で雑誌コーナーに立ち寄ると、芸術雑誌の表紙に河鍋暁斎の絵を見つける。
パラパラとめくってみると、今年は河鍋暁斎の絵が観られる機会が様々あるとのことで、そのうちのひとつ『画鬼暁斎−KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル』というのに惹かれる。

河鍋暁斎には以前から興味があり、5年ほど前に埼玉県蕨市にある河鍋暁斎記念美術館に行ったことがある。(→過去記事 画鬼の描く妖かしたち
暁斎の曾孫が自宅を美術館に仕立てたということで、住宅街の中にひっそりとある美術館。
多種多様な絵を描き多作で「画鬼」と称される暁斎の作品の中でも、幽霊や妖怪の絵を集めた展覧会だった。
伝統的な技法を使った絵もいいのだけれど、独特のポップな感覚は観ていて楽しいものがあり、その振り幅の大きい作品群に圧倒されたものだ。

一方、近代建築にも興味があり、ジョサイア・コンドルといえば、かの鹿鳴館を設計するなど日本の近代建築の祖ともいえる人物。
日本文化にも親しみ、河鍋暁斎を師と仰いで日本画を学んでいたという。

この2人の展覧会を開催するのが三菱一号館美術館ということで、これは見逃せない。
復元されたレプリカ建築とはいえ、ジョサイア・コンドル自身が設計した三菱一号館で開催されるとは。

うかうかしていたら、会期も残り少なくなり、行くと決めた日はひどい霧雨だったが、丸の内界隈は地下で移動できるはずと踏んで、行くことに。

雨で地上は歩かないつもりだったのだが、せっかくの三菱一号館の外観を観たいじゃないか。
ということで、行きは地上から向かう。傘をさしていても、あらゆる方向から降ってくる霧雨に、負けじとぐるり周囲を歩いてみる。
丸の内というと、近年は超現代的なビルが立ち並んでいるが、異彩を放つその外観。レプリカとはいえ、堂々たるもの。
外観を楽しんだところで、中へ。

三菱一号館美術館は初めてだったのだが、向かない構造を無理くり美術館にしているので、内部はわかりにくい。レトロで小規模な展示室と展示室の間はガラスの自動ドアで仕切られていて、いちいち自動ドアを通らなければならない。
L字型の建物なので、途中の回廊ではレンガの外壁から特徴的な屋根に至るまでを見渡せる場所があり、雨の中で静かに佇むその姿にはちょっと感動。これが晴れている日だったら、もっと違って見えたと思うと、雨でよかったような気さえした。

印象的だったことをいくつか。
まず、コンドルの設計図の美しさ。1本1本の線が繊細で、華麗。こんな華やかな設計図があるものなのだなと。書き込まれている英字も美しく、デザインの一部のよう。
コンドルの描く日本画も悪くはないのだけれど、あの設計図の美しさを観てしまったら、美的センスがピカ一だったことはわかりきったことで、彼の描く絵も美しいことになるほど納得。
暁斎のスケッチのようなものに、「コンテイル君」と度々コンドルの姿が描かれていて、親しみをもっていたことが伝わってくる。

暁斎の絵では、一番楽しみにしていたのが「鳥獣戯画 猫又と狸」なのだが、つぎはぎされた絵で思ったほど迫力がなかった。期待し過ぎたか。
暁斎の「鯉魚遊泳図」は凄かった。コンドルがそれを模写したような「鯉之図」もあったのだが、迫力が全然違う。かといって、コンドルが下手なわけではなく、暁斎の描く鯉の活き活きとした姿は今にも動き出しそうで、こちらに飛沫がかかりそうな感じがするほどなのだ。
メトロポリタン美術館蔵の暁斎の絵も観ることができた。「カエルを捕まえる猫図」とか「蜥蜴と兎図」とか「栗と栗鼠図」(笑)とか、取り合わせが面白い。動物たちがそれぞれに活き活きと描かれている。
幼少の頃に歌川国芳に師事していたこともあるというが、国芳風味の「暁斎楽画」のコントラストの強い絵も怪しげな題材と相まって魅力的。
「蟹の綱渡り図」とか「風流蛙大合戦之図」とか、鳥獣戯画的な動物が擬人化された絵は隅々まで楽しい。
妖怪系の絵も多いけど、死体の時間経過による変化を描く「九相図」なんてものもあったし、お下劣な「放屁合戦図」なんてのもある。
それに春画もあった。春画コーナーは18禁でロールスクリーンで区切られており、お子様の閲覧にはご注意をというような注意書きがあった。妖怪風にデフォルメしたものは観たことがあったが、暁斎のどストレートな春画は所見。これはこれで興味深い。どこかユーモラスで、いやらしさがあまり感じられなかったのだが、あれで春画として役に立ったんだろうかと要らぬ心配をしたり。

要するに、「何でも描くなぁ、この人」という感じで、しかも何を描かせても抜群に巧い。
1990年代に逆輸入みたいな形で伊藤若冲がブームになって人気に火がついたけれど、今、河鍋暁斎をかつての若冲みたいにブームにしようと仕掛けられているような気がする。
古典的な美しい絵も、ポップだったりグロテスクだったりする現代美術に繋がるような絵もあるから、暁斎を知れば魅力的に思う人は多いだろう。
これだけ多種多彩な作品を数多く世に出しながら、社会的な評価は今ひとつのような気もするから、もっと知られてもいいかなと思う反面、あんまり人気が出ると今後の展覧会に行きにくくなるのも嫌だななどと勝手なことを考える。

帰りに、初めてオアゾの丸善に寄ってみた。
ケチくさい話だが、本を購入するのは図書館で手しにくいもののみ。そして、いただきもののクオカードで購入することにしている。
ということで、クオカードが使える丸善へ。
ここの丸善には初めてやってきた。いくつか書店を回ったが、出遅れて入手できなかった怪談専門誌「幽」23号が、ここには平積みにしてあった。やっと入手できた。
売り場の奥に進むと窓際に椅子が設置されていて、壁一面の窓には鉄道のパノラマが広がっていた。
鉄道好きの人には堪らない空間なんだろうな。椅子は年配の男性たちに占領されていた。

夏休み中だったはずだが、丸の内ではほとんど子供の姿を見かけない。ティーンエイジャーさえも見かけない。
東京駅を起点に長距離移動する家族連れなどがいてもよいと思うのだが、オフィス街で働く大人ばかりだ。
天気が良ければもう少し足を伸ばしたかったのだけれど、地下移動でKITTEや丸ビル・新丸ビルなどをうろついただけで早々に帰ることにした。

秋口になって、興味を惹かれる展覧会がポツポツと出始めている。
そのうちまたふらっと行こうと思う。
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2015年08月29日

2015年8月17日からの地震メモ

2015年8月17日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2015年8月17日 9時45分頃 父島近海 M5.4 深さ約10km 最大震度2
2015年8月17日 18時9分頃 神奈川県西部 M2.0 ごく浅い 最大震度1
2015年8月17日 19時21分頃 茨城県南部 M2.7 深さ約50km 最大震度1
2015年8月18日 0時59分頃 新島・神津島近海 M2.7 深さ約10km 最大震度1
2015年8月18日 15時49分頃 群馬県北部 M2.3 深さ約10km 最大震度2
2015年8月19日 4時16分頃 房総半島南方沖 M4.1 深さ約90km 最大震度1
2015年8月21日 22時20分頃 千葉県北西部 M3.4 深さ約80km 最大震度1
2015年8月22日 7時57分頃 茨城県南部 M3.4 深さ約50km 最大震度2
2015年8月22日 8時43分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約50km 最大震度2
2015年8月23日 14時4分頃 茨城県沖 M4.2 深さ約20km 最大震度1
2015年8月23日 19時11分頃 茨城県沖 M3.9 深さ約40km 最大震度1
2015年8月26日 11時9分頃 伊豆大島近海 M1.9 深さ約10km 最大震度1
2015年8月28日 6時47分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約20km 最大震度1
2015年8月28日 7時37分頃 茨城県沖 M4.1 深さ約30km 最大震度1
2015年8月28日 23時46分頃 茨城県沖 M4.8 深さ約40km 最大震度3 (当地 震度1)
2015年8月29日 0時31分頃 硫黄島近海 M5.8 深さ約140km 最大震度2

少し、茨城県沖や茨城県南部が活発になってきた印象。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2015年8月17日 9時45分頃 父島近海 M5.4 深さ約10km 最大震度2
2015年8月17日 20時40分頃 種子島近海 M5.1 深さ約10km 最大震度3
2015年8月26日 7時51分頃 日向灘 M5.2 深さ約30km 最大震度4
2015年8月28日 4時10分頃 択捉島付近 M5.0 深さ約150km 最大震度1
2015年8月29日 0時31分頃 硫黄島近海 M5.8 深さ約140km 最大震度2

今回は、メモのみで。
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2015年08月19日

レスキュー活動

羽化.jpg

夜のウォーキングを再開してから3週間。
当地は、この夏はどういうわけかロクに雨が降らず、雨で歩けなかったのは一昨日の1日のみ。その他に、お盆休み中に2日間歩かなかった日があったが、基本的には毎日歩いている。
ちなみに、周辺の市町村はゲリラ豪雨などがしっかり降っているらしいのだが、なぜか当地だけ降らない。軽く1ヶ月は降っていない。今日こそは降ってくれるかとネットで雲の動きを見ていると、当地に差し掛かったところで雨雲が上下にパッカリと分かれて当地を雨が避けて行く。毎年、夏には何度か雷雨やゲリラ豪雨に襲われるのが通常なのだが、それさえまったくないと言っていい。路傍のひまわりや街路樹などもすっかり萎れている。雨が降らないとマンションの天井や壁の温度が下がらず熱いままで、外では涼しい風が吹いていても、部屋の中には熱がこもるということに。

夫婦2人で遅めの時間帯に1時間以上歩く。
途中、公園で体操をするのだけれど、この公園では毎日セミの幼虫に出会った。
土中から出てきたヤツらは、なぜか明るい外灯を目掛けてきて、ツルツルした金属の外灯が登れずにその下でグルグル周っていることが多かった。
明るい外灯の下を選んで体操していたので、その最中にアホなセミの幼虫がノソノソと現れることが多く、その度に周囲の木の幹まで運んであげるという行為を繰り返すことになった。
1度気づくと、ヤツらは毎日現れ、ひどい日には4匹とかレスキューした。もう何匹助けたかわからない。
写真は、公園でセミたちをレスキューしている最中に発見した羽化中のヤツ。コイツも含めて、ほとんどがアブラゼミだったと思われる。翅は乾くまでの間、綺麗な緑色をしている。乾ききると、あの無骨な茶色と黒が混ざったような姿になるのが不思議だ。
ウォーキングの途中にはもう1箇所セミの羽化ポイントがあり、そこでは毎日のように羽を乾かすセミたちを目撃した。

昨年の夏、骨折するまでは真面目にウォーキングしていた。
昨年はカブトムシが大量発生していた。気づけば、60匹以上捕まえていた。(過去記事→ヒゲの夏休み
今年は、去年あれだけいたカブトムシをほとんど見なかった。去年たくさん見つけたポイント近くで木が大量に伐採されてしまったり、工事で土を掘り返してしまったりしているのだが、それが大きかったのかもしれない。それと、外灯がLEDに変わっているのだが、もしかしてこれが原因だろうかと考える。
調べてみると、やはりLEDの光には虫がよってこないそうだ。LEDの光には紫外線が含まれていないからだということらしい(中には、紫外線を発生するLEDもあるようなのだが)。
ということで、カブトムシは5匹くらいしか捕まえられなかった。

話はセミに戻るが、先日、放映中のアニメ『のんのんびより』の中で地面に空いた穴に水を入れて、出てきたセミの幼虫を捕まえるというワザが紹介されていた。穴に棒を突っ込んで釣るという方法もあるらしいが。
あれはどういうことなの?一つの穴にセミは何匹も入っているのか。てっきり、1つの穴につき1匹しかいないのかと思っていた。それと、日中のうちに出口まで作っておいて、夜中になってから出てくるということもあるらしい。つまり、穴が空いていたら、そこにはまだセミの幼虫がいる可能性があるということになるのね。私の勝手な想像では、穴は1匹につき1つで、夜中に穴を掘りつつ這い出てきて、その夜のうちに羽化すると思っていた。だから、地面に空いている穴はすでにお留守なのかと思っていたのだが。
穴から出てしまったら、その日のうちに羽化するというのは間違っていないらしい。
それと、5分くらいなら降雨もあったのだが、そんな少量でも雨が降った日には幼虫を見かけなかった。
羽化は、雨の他には気温や湿度に関係なく行われていたように思えたが、成虫の鳴き声がすごい日と静かな日とがあり、それは何の違いからくるのかよくわからなかった。
夜鳴くセミは珍しくもなくなったが、ある程度高い木が数本あり、外灯で明るい場所で鳴いている。そういう場所はどこかというと、決まって団地やマンションなどの敷地内だった。あれはうるさくて寝られないだろうな。

ある夜、公園内の芝生の上に、直径10cmくらいの丸い物体の影を見つける。なんだろうと近寄ってみたら、ガマガエルだった(笑)
昼間はちょっとした親水公園みたいになる場所だし、周囲に用水路もあるため、水と無縁の場所ではないとはいえ、芝生の上にガマガエルとは驚いた。
別の夜、ガマガエルを目撃したのとほど近い場所の芝生にまた影を見つける。最初はクワガタかと思ったのだが、それにしては平たくなくてタッパがある。近づいてみると、ザリガニだった(笑)
なんで芝生の上にザリガニ……
また別の夜、今度は公園のだいぶ手前の道路上に影を見つける。
またザリガニだった(笑)先日のザリガニよりも少々小ぶり。用水路脇とはいえ、なぜアスファルトの上に?
これらに遭遇した日はカメラを持っていなくて、写真が撮れなかったのが残念。

昨夜は、道端に倒れているおっさんを発見。
酔っ払ってるのか?ちょっと心配なのでダンナさんが「大丈夫ですか?」と声をかけたが、酔っている様子でもなく、ただ単にコケただけだったのか。しっかりした様子で「大丈夫です」とおっしゃるので、そのまま通り過ぎる。

夜な夜な数台で近隣を走り回る若者のスクーター軍団がいる。おそらくはみな10代。暴走族というほどでもない。ただ走り回っているだけ。たまに大音量で音楽を流したり、50ccに2人乗りしたりしているが。
彼らがよく溜まっている場所が、私達が体操をする公園付近。
ある夜、私達が公園で体操をしていると、パトカーが赤色灯をつけて巡回していた。パトカーが通りすぎてしばらくすると、スクーター軍団が現れ、爆音で音楽を流しつつたむろしていた。私達が公園を出ると、目の前をパトカーが通り過ぎて行く。こちら側からは影になって彼らの姿は見えないが、あの騒音に気づかずに通りすぎるとは……
まるで、ドリフのコントを見ているかのようだった。
たまに騒音を発するのと、交通法規から逸脱した行為をしているのが問題になるんだろう。みんな歳も若そうだし、補導という意味もあるのかも。
警察官よ、ボーッと巡回してねーで仕事しろ。
おそらく近隣住民から通報でもあったんだろう。昨日も公園で体操していると、スクーター2台で警官が付近の見回りをしていた。だが、昨夜は例の軍団は出没していない。
夏休み中とあってか、中高生ぐらいの子たちが、夜中にウロウロしているのをけっこう見かけた。
夏だねぇ。

お盆を過ぎると、幼虫は見かけなくなり、道端に転がる死骸を見かけることが多くなった。秋の虫が鳴いている。もう夏も終わりなのだな。
今年はホタルが見られるコースに歩きに行かなかったのが、少し残念。
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2015年08月17日

2015年8月3日からの地震メモ

2015年8月3日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2015年8月3日 15時26分頃 茨城県南部 M3.0 深さ約60km 最大震度1
2015年8月4日 21時10分頃 茨城県沖 M3.3 深さ約50km 最大震度1
2015年8月5日 0時51分頃 茨城県南部 M3.0 深さ約70km 最大震度1
2015年8月5日 3時53分頃 千葉県東方沖 M2.9 深さ約20km 最大震度1
2015年8月6日 10時45分頃 茨城県沖 M4.6 深さ約30km 最大震度2
2015年8月6日 14時26分頃 千葉県東方沖 M4.0 深さ約40km 最大震度1
2015年8月6日 18時22分頃 茨城県北部 M5.2 深さ約60km 最大震度4 (当地 震度2)
2015年8月7日 3時6分頃 茨城県北部 M3.3 深さ約60km 最大震度1
2015年8月8日 18時33分頃 父島近海 M4.8 深さ約120km 最大震度1
2015年8月9日 18時18分頃 千葉県北西部 M4.2 深さ約80km 最大震度2
2015年8月10日 18時44分頃 茨城県南部 M4.0 深さ約50km 最大震度3
2015年8月11日 10時15分頃 栃木県北部 M2.9 深さ約10km 最大震度1
2015年8月13日 4時29分頃 茨城県沖 M3.7 深さ約50km 最大震度2
2015年8月13日 9時42分頃 千葉県北西部 M3.5 深さ約70km 最大震度1
2015年8月14日 14時25分頃 埼玉県秩父地方 M2.6 深さ約10km 最大震度1
2015年8月15日 19時44分頃 千葉県南東沖 M3.6 深さ約80km 最大震度1

埼玉県秩父地方は珍しい震源。平均すると年に1回も揺れない場所で、前回は2012年1月3日(M2.0)。
他は特に目立つものなし。
そういえば、5日の夕方、ダンナさんが不思議な空を見たと言っていた。薄明光線・反薄明光線だったと思われるのだが、見慣れた放射状の薄明光線・反薄明光線とは違い、まるで青い虹のように見えたという。観測地点と太陽光線の角度の問題だったのだろうか。
その正体はよくわからないが、ある種の光学現象だったことは想像できる。
で、翌日に茨城県北部でM5.2発生。
やはり、エアロゾルや水蒸気などが大きく影響する光学現象は、地震とリンクしているような気がしてならない。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2015年8月5日 20時56分頃 福島県沖 M5.1 深さ約50km 最大震度3
2015年8月6日 18時22分頃 茨城県北部 M5.2 深さ約60km 最大震度4 (当地 震度2)
2015年8月13日 23時8分頃 与那国島近海 M5.7 ごく浅い 最大震度3
2015年8月14日 13時43分頃 十勝地方中部 M5.1 深さ約80km 最大震度4

他に、鹿児島湾震源が揺れ始めたのが15日。桜島は噴火警戒レベル4とのことですが、心配ですね。

この夏、東京は連続猛暑日の記録を8日と塗り替えた。
夏前、今年が猛暑になるとは誰も言っていなかった。
気象データが取られるようになってから、東京が一番暑かった年は、2010年。熱中症で500人近くの方が亡くなっている。
この年、真夏日が71日、日最低気温25℃以上が56日、猛暑日が13日だった。一口に「東京」といっても、これは大手町の話で、練馬は猛暑日が37日もあった。
以来、毎年なかなかの暑さなのだが、この2015年も昨日16日までで、真夏日が40日、猛暑日が11日という記録。ちなみに、練馬は真夏日が46日、猛暑日が15日。
同じ「暑い夏」といっても、猛暑日が多かったり、平均気温が高かったりとパターンは様々なのだが、今年も「暑い夏」といって間違いないと思う。

茨城県や静岡県など、普段はあまり観られない海岸でサメが出没しているというニュースが相次いでいる。
あまり深く考えずに、イルカやクジラが海岸線に出没すると地震が来るかもと直結させてしまう迷信じみた条件反射はいけないが、なぜサメが現れたかという原因を考えると、無視はできない。
サメが北上してきた直接的な原因は、海水温の上昇にあると考えられるからだ。
では、この海水温の上昇の原因は何なのか。潮流の変化なども考えられるのだけれど、専門家も含めて確定的な原因はわからないというのが正直なところなのだろう。
これがもし、海底の地熱が影響しているのだとしたらと考えるのは、非科学的なことではないと思う。
海水は、上と下とが入れ替わる対流を繰り返していると言われるが、水温上昇が上から温められたものなのか下から温められたものなのか、解析する手立てはないものなのだろうか。複雑な潮流のことも計算しなければいけないだろうから、簡単なことではないのだろうけれど、こういったことの研究が進めば、サメ問題や漁獲量の変化などの問題もある程度対応できるのではないかと期待するのだけれど。
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2015年08月04日

「if」の話

『もしも、詩があったら』 アーサー・ビナード

著者は、米国生まれの詩人。1990年に来日してからは日本語で詩作しているらしい。
世界中の詩を紹介しながら、「もしも」と考えることの面白さについて語っている。
ニヤリとする箇所は多いのだが、客観的に見る日本語の表現の捉え方が興味深い。落語や古典や古い和歌までひっぱり出されるが、日本人の自分が知らないことばかり。

日本語が曖昧な言語だと言われていることについて語っている部分で、引き合いに出されている言葉が「tag」という英語。「鬼ごっこ」を指す言葉で、元々はtouchとかtapと同様の意味の「tag」。
日本では「鬼」と呼ばれる役割が、「tag」では「it」と呼ばれるらしい。heでもsheでもない、得体のしれない存在。人でないもの。
スティーブン・キングの作品に、正体不明のピエロに追い掛け回される「It」というのがあるけれど、あれはこのニュアンスだったのかと合点がいった。
また、著者は12歳の頃に飛行機事故で父親を亡くしているということだったが、そのときのことを「itに思い切りタッチされ、いきなりitになって呆然と立ちすくんだ」ようだったと言っている。一夜にして、とても背負いきれない負担と、果たせない責任がのしかかる。タッチされた瞬間に、ガラリと変わる世界。
なんて非情なんだろうか。一瞬で自分の有り様が変わり、世界が変容するという体験は、別の誰かに入れ替わるのと似ているのかもしれない。

もうひとつ、あとがきで面白い逸話が紹介されていた。
「ゴーダムの賢者(Wise Man of Gotham)」という話。このいいまわし、英語では「バカ」の代名詞になっているという。マザーグースにもネタにされているのだが、こんな話。
イギリスのノッティンガムにほど近いゴーダムという村は、昔から住民がみな何もわからないことで有名だという。しかし、実はこれは賢いゴーダムの住民たちの知恵がもたらした偽りの評判。ジョン王がのどかなゴーダムに宮殿を建てようと考えていることを知ったゴーダムの人々が、農地を取られては堪らないと愚かなふりをして追い払ったというわけ。ネット上で検索してみると、詳細が異なる話もあるが、大筋はこんな感じ。
「ゴーダム」と表記されているが、綴りを見るとこれは「ゴッサム・シティ」の「ゴッサム」だね?
調べてみると、やはり。『バットマン』シリーズの舞台となる「ゴッサム・シティ」は、この「ゴーダム」から取っているらしい。モデルになっているのはニューヨークみたいだけど。

英語の詩は英語のままで載っていて、対訳がついているので、英語の勉強にもなる。英詩を声に出して読んでみると、韻を踏んでいるのもよくわかって面白い。

人々の思考停止を突こうとするのが詩。


あとがきの中での著者の言葉。
たしかに。
文学を要らない学問だと見る向きもあると思うのだけれど、計算で算出できず確実な答えのないものを延々と考え続けるという意味では、他の学問にはない何か重要な事が隠れているような気もする。

哲学的過ぎたり、説教くさかったり、読んでいるこっちが恥ずかしくなったりというような詩も多い中、この本の中で取り上げられているものは取っ付き易いものが多い。
「もしも」と仮定すると、妄想は無限大に広がっていく。人間の脳みその中に宇宙が広がっているようで、どこか明るい方へと向かっているような気持ちになってくる。
軽い読み物としては、なかなかに楽しめた1冊。
posted by nbm at 16:09| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月03日

顔を上げよう

夫婦揃っての夜のウォーキングを再開しました。まだ1週間ほどですが。
昨年の8月に私が骨折するまでは順調にやっていたウォーキングも、それからとんとご無沙汰。
久しぶりの再開です。

日々、いろんなコースを歩きますが、昨日は駅前をかすめるコースで、途中、居酒屋の横を通り過ぎました。
通ったときに私は見なかったのですが、ダンナさんいわく、「大人数で宴会やってるみたいだけど、みんながみんな下向いてスマホ見てた!」と。
窓にはロールスクリーンが下がってましたが、隙間から内部が見えたらしく。
ダンナさんがオーバーに言ってるのかと思い「うそ〜ん」とツッコミを入れると、本当だと言うので、ちょっと戻ってこっそりちらりと見てみることに。
大きなお座敷で50人くらいの団体さんが宴会をしている感じでしたが、20代くらいの女の子たちだったような。
見事にみんな下を向いてスマホをいじっている様子。4、5人で丸くなって見ている感じもあったので、何か調べていたりしたのかもしれないけど、とにかく軒並み下を向いてました。それともスマホで何か情報交換とかする場だったのかな。でも、ほとんど黙って下を向いていましたね。
宴会の場で、50人ほどの人たちすべてが下を向いている光景は、なんともいえないものがありました。
見たのは数秒だけですから、それ以外は違ったのかもしれないけど。

ファミレスの前を通ったときも、お客さんがみんなスマホをいじってたなぁ。
そういえば、夜間でも無灯火でスマホを見ながら自転車を漕いでいる人もいたし、ウォーキングしているのだけどスマホを見ながらの人もいるし、1年前よりも”ながらスマホ率”はひどくなっているような気がしました。
今の時代は、そういう時代なのですねぇ。
スマートフォン自体は便利なツールだと思うので否定はしないのですが、ここまでになると毒されているとしか映りません。
電車の中でスマホをいじっているのは、暇つぶしツールとして非常に有能だと思うので理解できるのですが、自転車運転中とかウォーキング中とか宴会中にスマホに熱中するのはどうなんでしょうねぇ。
自転車運転中のスマホ使用はもちろんアウトですけどね。ちなみに昨日は、イヤホンで無灯火で逆走している自転車も見かけましたが……いろいろひどい。
ウォーキング中も危ないと思いますよ。数日前は、2人で並んでウォーキングしているのだけれど、それぞれスマホ見ながらって人たちを見ました。
広い歩道とはいえ、自転車通行可のところなので、けっこう自転車も走ります。一応、歩行者が通行する部分と自転車が通行する部分と、歩道がが半分に色分けされていて表示もあるのですが、自転車も人もそれを意識して通行する人の方が少ないです。自転車は歩道内を双方向で走りますから、前だけ気をつけていても、後ろからも来ます。そんな中、歩行者も自転車もスマホ見ながらじゃ、ねぇ。
宴会中は参加者が全員そうなら、別に問題ないのでしょうが、宴会をやる意味を問いたくなります。
食事中のスマホも、一人メシだったら他所様にご迷惑をかけるものでもなし問題ないかもしれませんが、マナーとして見苦しく思う人もいるみたいですね。複数で食事をしていてそれぞれが自分のスマホとにらめっこしているのもよく見る光景です。

人一倍くだらないことに時間を費やしている身としては、SNSであれゲームであれ、そういったものに熱中すること自体は否定しないのですが、TPOを考えるべきだとは思います。なんか時間がもったいない気はしますし、機械に隷属しているみたいで残念な感じもありますが。どことなく主体性を失っている印象があって。偏見なのでしょうか。仲間から置いてきぼりにされるのが嫌だからとSNSにかじりついたり、制作側の思う壺にハマって課金で大金を支払ってゲームをしたり、というようなイメージが強くて。
私も、何かに操作されているかもしれないし、人のことは言えないか(笑)
自転車運転中のように法律に触れるものはもちろんですが、法律に触れるという以前に、人を害する危険性があることと、自分自身もケガをしたりする危険性があることを考えると、何も運転中にまでやらずともと思います。夜間だと特に、いくら外灯があっても、お互いに周りが見えにくいですしね。「自分は大丈夫」と思っているのでしょうが、事が起きるときは起きるのですよ。
人と会っているときも、互いにスマホが見たいならよいのかもしれませんが、だったら直接会う必要なくね?
じゃ、人と会ってしゃべって何になるかと問われれば、何ってこともないんですけどね。逆に、何が楽しいのだろうと冷静に考えると、よくわからない。楽しいけどそれだけですね(笑)でも、私にとっては、友人たちに会って話すのは大事なこと。
私のように半ひきこもりのような人とあまり会わない生活を長く続けていると、コミュニケーション能力がどんどん失われていくのを実感するのですよね。それが、仕事だとか日常生活において、よろしくない傾向だということはわかるのです。世の中、結局は何をするにもコミュニケーションは必要ですから。
友人同士ならまだよいけれど、買い物だとか、何らかの手続だとか、ネット上だけで済まされないことはまだまだ多いですからね。仕事上の対人関係なら尚更。

もうひとつ気になったのは、夜道のひとり歩きをしている女性がスマホを見ながら歩くのが目につくことです。
これ、強盗や暴漢にとっては、「襲ってください」と言っているようなもの。
自分が思っているよりもずっと危険な行為ですよ。
イヤホンもダメです。それをやって、痴漢に襲われた私が言うんですから、間違いありません。後ろから人が近づく気配に全然気づきませんよ。
本当に、自覚している以上に周囲の状況が把握しにくくなります。やめた方が身のためです。

それにしても、みんな下を向くんですね。
たとえば、眼の高さまでスマホを持ち上げて操作するっていう人は皆無。
あれだけずっと下を向いていたら、首がおかしくなりそう。
60度くらいは傾いている人が多いように見えます。首は、深く曲げるほど負担が増すそうで、頭の重さは5kgくらいだけど、立っている状態で60度くらいまで首を傾けると、30kgほどの負担になる計算だそうで。
長時間その姿勢を続けていたら、いろいろと支障が出てきそう。
頭痛・首こり・肩こりはもちろん、めまいや不眠などにつながったり、手足のしびれが出てきたり、自律神経に影響して副交感神経の働きが低下することでうつ病を引き起こすなんてのもあるのだそうな。

現代は、自分を客観視することができなくなっていると思うのです。人のことなんかどうでもよくて、人のことを観ていないから、自分も観られていないと思うみたい。だから、人の目を気にしないし、恥ずかしいという感情も欠落してるし、人に迷惑をかけるという自覚も感じにくい。
自分がどう思おうが、他人から「見苦しい」とか「危険だ」とか指摘されることならば、「自分はそうは思わない」と主張しても解決しないんですよね。確かに、文句の多い人も増えているとは思うのだけど、それとこれとは別問題。
客観的にどう見えているのか教えてくれる人がいるなら、耳を傾けないと。「見苦しい」と言われる程度なら、自己主張を貫き通すのも手かもしれませんが、軋轢は生むでしょう。でも、「危険だ」と言われたら改めないとね。
気になった方は、鏡を見るといいかもしれませんね。スマホを見ている自分を時折眺めてみると、何か気づくことがあるかも。
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2015年08月01日

2015年7月22日からの地震メモ

2015年7月22日からの地震メモです。

千葉・茨城を中心に近県の有感地震は以下のとおり。
2015年7月22日 13時44分頃 千葉県北西部 M3.0 深さ約80km 最大震度1
2015年7月22日 13時51分頃 八丈島東方沖 M5.1 深さ約60km 最大震度1
2015年7月23日 3時49分頃 茨城県沖 M4.2 深さ約10km 最大震度2
2015年7月25日 4時30分頃 千葉県東方沖 M4.7 深さ約40km 最大震度2
2015年7月28日 1時50分頃 茨城県南部 M3.1 深さ約50km 最大震度1
2015年7月28日 15時11分頃 茨城県北部 M3.4 深さ約90km 最大震度1
2015年7月29日 13時53分頃 茨城県沖 M3.7 深さ約40km 最大震度1
2015年7月29日 21時34分頃 茨城県南部 M4.0 深さ約50km 最大震度3
2015年7月30日 20時49分頃 茨城県北部 M2.5 深さ約10km 最大震度1
2015年8月1日 8時44分頃 茨城県南部 M3.3 深さ約70km 最大震度1

いつも揺れることの多い茨城県南部だが、微妙に多め。


この間のM5以上または震度4以上の地震は以下のとおり。
2015年7月21日 18時16分頃 福島県沖 M5.0 深さ約60km 最大震度3
2015年7月24日 17時53分頃 愛媛県南予 M4.7 深さ約40km 最大震度4

今年に入ってから揺れることが多い愛媛県南予。年に多くても5回程度しか揺れないのに、これで今年すでに6回目。私が参考にしているtenki.jpでは、データのある2009年からこっち、愛媛県南予で一番規模の大きい地震だったよう。しかしながら、同じ愛媛県南予とはいえ震源地がバラバラなのも返って気になる。


海外の主な地震。
2015年7月28日 6時41分頃 ニューギニア付近 M7.0


大地震の前兆を捉えようと様々な手法で観測を続けている人がいるが、それらでここしばらく異常値が続いているとか。
手法がそれぞれ違うのに、特殊な値が観測されるということは、何か起きようとしているとしか思えない。
何かが潜んでいることはほぼ確実なのだけれど、それが一体何なのか。
それに加えてこの酷暑。何が起きても不思議ではない雰囲気だけど、何も起きないかもしれないし、不気味な日々が続く。
posted by nbm at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 地震 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月30日

都会の真ん中の実験林

今年の5月初め、NHKで放送された『明治神宮 不思議の森 〜100年の大実験〜』。
明治天皇が崩御された時、民意から神社を求める気運が高まり、建設しようということになった。そして、選ばれたのが、当時荒れ地だった代々木。
時の内閣総理大臣であった大隈重信は、伊勢神宮や日光の杉並木が頭にあったのかスギを植えることを強く訴えるが、林苑造成を任された本多静六は頑としてこれを拒否。スギは代々木には適さず、生育が良くないことを科学的データを提示して諭したという。
日陰でもよく育つカシ、シイ、クスなどを主木として大小各種の常緑広葉樹を混ぜて植える構成木。そして、風致木が2種。ひとつは、後々枯れるかもしれないが、クロマツ、ヒノキ、サワラなど梢のさきを描く樹木。もうひとつは、彩りを添える意味でイチョウ、エノキ、カエデなどの落葉樹。他に、都市の空気に強いイヌツゲ、マサキなどの樹木も選定された。
全国からこれらが献木され、ドイツで林学を修めた本多静六を中心に当時の最先端の林学を駆使して植えられた。
樺太、朝鮮、台湾を含む全国各地から寄せられた10万本余りの樹木が、のべ11万人の勤労奉仕等で植林や参道作りが行われた。
大正9年(1920年)に鎮座。

それから90年を越え、2020年に100年を迎えるという明治神宮の森で、平成23年に大規模な動植物の生態調査が行われることになった。普段、立ち入りが禁止されている聖域の調査が、特別な許可のもとに各分野の専門家たちによって開始された。
この調査を映像に収めてまとめたものが上記の番組である。都会の真中とは思えないような豊かな生態系に、各分野の専門家たちが狂喜する姿が印象的だった。
NHKスペシャルでたった1回の放送だったのだが、もっとじっくりシリーズ化して放送してもらいたかった。物足りなさが残った番組だった。

しばらくして、これらの内容がまとまった写真集を発見。迷わず図書館に予約した次第。
それが、『生命の森 明治神宮』(執筆 伊藤弥寿彦/写真 佐藤岳彦)。
伊藤弥寿彦さんは、NHKの自然番組を数多く手がけているプロデューサーで、曽祖父が伊藤博文というお家柄。祖父が、品川区大井にあった自宅「恩賜館」を明治神宮に奉献したのが、現在の明治記念館(憲法記念館)だという。
佐藤岳彦さんは、伊藤弥寿彦さんとの山中やネット上での偶然の出会いがあり、非凡な写真と生きものに関する幅広い知識が評価されて、この壮大なプロジェクトに加わることになったという。
佐藤岳彦さんの写真が掲載されているブログはこちら→Tef Tef Life Blog
虫やヘビなどの画像が多いので、苦手な方はご注意ください。

花々や木々も美しいのだが、やはり珍しいものや動物たちに目がいく。
東京23区内では極めて珍しいというトゲアリ、清流がないと生きていけないオニヤンマ、アサギマダラや珍しいシジミチョウの類、青々しいルリビタキ、オシドリに襲いかかるオオタカ、虹色に光るタマムシ、多様なキノコ、ユニークな粘菌類などなど。

でも、やっぱり物足りない……
もっともっと膨大な数の生きものたちが見つかっているはずである。

自然豊かな山間の地であれば、そう珍しくもないようなものが多いのかもしれないが、これが都会のど真ん中、しかも人工林で育まれているというところが非常に面白い。
ところが、いいことばかりでもなく、土中には変化が見られるという。
ミミズ、ダニ、トビムシなどの土壌生物は、自然度をはかるバロメーターになるのだそうだが、動物のうち土中生物だけは鎮座50年のときに調査されていたそうで、そのときと比べるとササラダニ類が種類も個体数も激減しているのだという。
おそらくは、ヒートアイランド現象などで都心部の気温が上昇し、土壌が乾燥化するなど土中の環境が変化しているのではないかということだった。
最近何かと話題になる外来生物だが、周囲に自然環境がなく陸の孤島のようになっていることと、立ち入りが禁止されている場所ということで、外来生物はほとんど観られないのだそうだ。

人の手が入らない巨大な実験林。
これからも都会の中でひっそりと、その自然の営みを続けていってほしい。

うちの近所は、開発が進んでいるとはいえ、まだかろうじて雑木林が残る地域。
マンションの廊下には、毎日カナブンやハナムグリ、ときにはカブトムシやクワガタが落ちている。先日は、ちょっときれいなハナムグリを発見。全体に金箔をまぶしたように見えた。調べると、シロテンハナムグリのようだ。環境の悪化に強く、近年勢力を拡大しているのだという。
見かける頻度としてはまだカナブンやほかのハナムグリの方が多いが、だんだんとシロテンハナムグリが優勢になっていくのだろうか。
posted by nbm at 12:33| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月22日

苦手に挑戦&話し言葉について

本を読むのは好きなのだが、読めないジャンルがある。
それが、中国文学。
カタカナの羅列はまったく抵抗がないのに、見慣れぬ漢字で名前を書かれると点で頭に入ってこない。
会社員時代に少々入院することになり、これは本を読む絶好のチャンスだと思って病室に持ち込んだのが陳 舜臣の『十八史略』だった。『三国志』さえも読んだことがなく、中国文学への苦手意識は以前から自覚があったので、時間があるのをいいことにチャレンジするつもりだったのだが、まったく読めず。手にとってはみるものの、読むことにかなり無理を感じて、読み進むことができない。
病状は大したことがなかったのに、病院のベッドの上というのは集中力が失われて本なぞ読めたものではないものだと悟ったが、それにしても全く読めなかったのには我ながら驚いた。
小学校低学年の頃には『西遊記』が大のお気に入りだったはずなのに……
それからというもの、中国文学は敢えて読むことはなくなった。おかげで、今でもそちら方面はちんぷんかんぷんである。

そんな私が何十年ぶりかで中国文学的なものに触れた。
万城目学『悟浄出立』
万城目学の小説はすべて読んできたので、これも読んでみようと思った。内容は知らなかったが、タイトルからして想像はつく。
悟浄の名があったので、全部が西遊記関連なのかと思ったら、そうではなかった。短編が5つ載っているが、それぞれにモチーフが違う。
中国の古典を避けてきた私にとっては、名前は聞いたことがあるけれども、どんな人だったのか、どんな史実に登場してきたのか、わからないことばかり。当然、まったく知らないこともたくさん。
知らない人や言葉が出てくる度に、ネット検索しながら読み進んだ。いろいろと勉強になったが、一番印象に残った言葉は「殺青(さっせい)」だった。紙以前に記録を記していた竹簡を作る過程で、竹を炙ることをそう言うらしい。炙ることで竹の油分を取り、文字を書きやすい状態にすると同時に、燻すことで虫除けの効果も付与されるらしい。現代でも、竹紙を作る過程では清水につけることを殺青と言っているようだし、お茶の葉の精製過程でも茶葉を炒って発酵を止めることを言うよう。茶葉の場合は、天日干しすることも殺青というらしい。文字通り考えるなら、「青い」状態を止めるということになるんだろう。
『悟浄出立』の内容については、中心からはずした目線で描かれ、古典や故事が元ネタになりながらも、豊かな想像力で書かれたものだということはわかるし、その力量には感服するのだけれど、これまでの万城目学作品としてのファンタジックな面白みやコミカルさは封印されているかのようで感じられなかった。作家としての新たなチャレンジだったのかな。

ここからは、本の内容とは大幅にズレる。
短編のひとつ「法家狐憤」は、後に秦の始皇帝となる王を暗殺しようとした荊軻という男の話。
この荊軻には、衛という国の訛りがあるということで、その荊軻が官吏の採用試験に落ちたときのセリフ。
「アア、マッタク、残念ナコッチャ」

1冊の中でこの一言だけが万城目学作品らしいフレーズだったのだが、中国国内での訛りをこう表現するか、と。
会社員時代、同僚に中国人のコがいて、彼女の妹さんの結婚が決まったが、ご両親は喜んでいないという話を聞いた。どうしてと尋ねると、中国国内とはいえ遠く離れた言葉もわからない地に嫁に出すなんてと浮かない顔なのだそうだ。方言があるのかと聞くと、方言どころの話ではなく、まったく別言語に聞こえるくらい言葉が違うのだそうで、外国に嫁にやるようなものだ、と。そんなことを思い出した。

で、昨日の昼、テレ東でやっていた映画『TAXI NY』。
冒頭部分をちょっと見かけただけなのだが、テレビ版の吹き替えがすごかった。
キューバ訛りを関西弁に置き換えて吹き替えがされているらしく、キューバマフィアがみんな関西弁でしゃべっている。そのマフィアの元で潜入捜査している刑事役の小山力也さんが下手くそな関西弁を披露しているのだが、小山さんは実は京都出身なので、本来なら関西弁はお手の物のはずなのだ。つまり、わざと関西弁を真似してしゃべっている体で吹き替えしているという……
小山力也さんは、『24』のジャック・バウアーなどが有名だが、素でしゃべらせるととんちんかんなことを言うおちゃめな御仁である。

私は、埼玉生まれ埼玉育ちなのだが、両親が佐渡出身なので、ところどころが関西イントネーションになっているらしい。佐渡は、関西に権力者がいた時代にそういった層の流罪地だったことや北前船の影響などがあるようで、関西イントネーションである。ずっと気付かずにきたが、ダンナさんと知り合ってからは、時折指摘されてきた。
先ごろ話題になっていた「方言チャート」によると、埼玉県は東京と同じくくりで武蔵方言ということになっていた。
おおまかな分類ではそんなところだろうが、私の育った地域では、地元の農家のおばあちゃんなんかは「〜だんべ」と語尾についたり、自分のことを「オレ」と呼んだりして、北関東っぽい話し方をしていた。
「来ない」を「きない」と読み、四段活用ができないヤツがクラスメイトにいたりもした。
「方言チャート」をやってみたら、「神奈川県」になってしまったが、少し分岐を戻って「あるって」で「武蔵方言」と判断された。
埼玉県とはいっても、元々は東京や北関東、千葉・神奈川あたりの言葉だったものを無意識にまぜこぜにして使っているようだ。
なので、埼玉県だけに特有の方言というのは無いような気がする。

自分が普段から使っている言葉で、方言だと思っていなかったが実は方言だったという言葉には時折気づくのだが、今回この記事を書くにあたって調べていた段階で気づいたのは「落っこちる」「落っこった」。よくよく考えればそうだよな。「落ちる」「落ちた」で済むものを言い換えているのだから。
色々と見てみたところ、「首都圏方言」というのがあり、自分の言い方のアクセントがずばりそのものだった。共通語と思いきや、共通語とは違いがあるのだ。
詳しくは、Wikipediaの「首都圏方言」などをごらんください。
使用する言葉は、関東一円から影響を受けているようなのだけど、アクセントに関しては「首都圏方言」ですわ。たまに関西イントネーションが混ざるけど。

一番よく話すダンナさんが、たまに江戸の下町言葉が混ざるけど同じ武蔵の人間で、友人たちも関東出身者が多いため、方言を指摘される機会がほとんどないのだが、本当はもっと方言を話しているのではないかと思っている。そうでもないのかなぁ。
posted by nbm at 17:18| Comment(7) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする